2011年10月11日火曜日

最後のランチはちょっとお洒落なナシゴレン

ホテル 「Grand Club Lounge」にて
 スモークドハム・スモークドフィッシュ・ハッシュドポテト
 スクランブルエッグ・ラタトゥイユ
 フルーツコンポート(洋梨&謎トロピカルフルーツ)
 テーブルロール・ティラミスデニッシュ・パイナップルケーキ
 ロックメロンとキュウリのジュース・ミルクティー
あっという間に4泊5日のバカンスも終わりに近づき、今日が最後の朝御飯。
 
もっと豪華な内容だろう有料のブッフェ朝食も興味がないではないけれど、居心地の良いソファや椅子に座って、並ぶことなくいただけるラウンジの朝御飯の快適さが嬉しくて、結局連日ここで朝食をいただくことに。
 
今日の「TODAY SPECIALS」はスクランブルエッグとミニラタトゥイユ。日替わりの野菜入りジュースは「rockmelon, cucumber juice」。
「……ミニラタトゥイユって、何がミニなんだろ?」
「小さな器に入っているわけでもないしねぇ?」
と、盛りつけてみたら野菜がかなり小さめにカットされているのだった。野菜のカットが「ミニ」ということで良いのかな?
 
パンコーナーからは「caramelized pineapple cake」や「 tiramisu danish」を貰ってきて、ホットミールも一通り。ロックメロンとキュウリという瓜的な味のジュースも試しにもらってみた。……しっかり濃厚にキュウリなんだよなぁ……なんで毎日キュウリジュースなんだろうなぁ……と、そのホテルのセレクションに思いを馳せながら、ぐびぐび。
 
食後には生のフルーツやヨーグルトはスルーして、今日はフルーツコンポート2種類を。シナモンがしこたま入った洋梨のコンポートと、マンゴーのような色と舌触りだけれど見た目は枇杷くらいのサイズの謎コンポートと。「このフルーツ、なんですか?」と給仕の人に尋ねてみたのだけれど、ローカルのトロピカルフルーツで~と教えてもらったその肝心の果物名が聞き取れず。ねっとりとした口当たりで、花のような香りがするフルーツだった。朝食などによく登場する、あまり馴染みのないフルーツといえばスネークフルーツなのだけれど、そのコンポートだったのかな。
「BALI COLLECTION」内「coco bistro」にて
 NASI GORENG COCO'S Rp 42000
 Beer (BALI HAI) Rp 19000
一昨日あたり、ホテルのフロントにチェックアウト後の空港への送迎をお願いしがてら、レイトチェックアウトについてもお願いしてみていた。
「6時過ぎの飛行機なんだけど、ホテルは4時前に出た方が良いって勧められたのね。だからレイトチェックアウトさせてもらえると嬉しいなぁ」
とダメ元で聞いてみたら「いいですよ、大丈夫」とのこと。14時まで部屋を使わせて貰えることになった(本来は12時チェックアウト)。
 
なので、昼過ぎくらいまで今日は全力で水遊び。今日もたいそう良い天気、「でもそう何時間でもないしね」「ちょっとは日焼けして帰りたいところだしね」と、ろくに日焼け止めも塗らずに遊んだら、家族皆良く焦げた。
 
プールの一画には水球用のゴールとボールが用意されていて、私がデッキチェアで寝ころんでいる間に、だんなと息子は白人のおっちゃんらと一緒に水球に興じたりしていたらしい。へとへとになって帰ってきた風の数分後には「今度はスライダー乗ってくるー!」と息子は相変わらず元気なのだった。私としては、時々水に浸かりつつ、花が咲きこぼれるプールサイドのパラソルの下で寝そべってるのが何より至福だわぁ、と。
 
名残惜しみつつ、部屋に戻ってシャワー浴びて最後の荷造りをし、「チェックアウトするから荷物運んでー」とベルデスクにお願いしてから手荷物だけ持ってフロントへ。遅めのお昼はホテル内ではなく、向かいのショッピングモール「BALI COLLECTION」内のレストランに適当に入ることにした。
 
初日に入ったこのモールのお店と同じ感じで、「洋食あります、インドネシア料理もあります」という今日のお店には、バリ島に来て初めて飲めたビール「BALI HAI」が置いてあった。
 
バリ島で、一番メジャーに飲まれているのはピルスナーの「BINTANG(ビンタン)」。バリでビールと言えば問答無用な感じでこれが出てくる。で、バリの名前を冠した「BALI HAI(バリハイ)」はラガー。バリ島のビールなのだからバリハイの方がメジャーなのかと思いきや(実際、新婚旅行の時にはバリハイばかり飲んでいた記憶が)、現在はバリハイはバリ島では作られなくなったとかの理由で、それほどには見かけなくなっていたのだった。
 
どちらもコクとか旨味とかが微妙に足りない感じで、印象としては「薄いビール」というものなのだけれど(しかも挙げ句の果てにジョッキに氷満たしてそこにビール注いで飲むという文化もあったりするし)、「その国の酒はその国の料理と食べるのが一番美味しい」という真理通りに、インドネシア料理にはやっぱりビンタンやバリハイを合わせて食べるのが幸せだったりするのだった。
 
で、バリハイ飲みながらいただいたのが、ナシゴレン。
 
値段も若干良いめだった(とはいえ400円以下)ナシゴレンは上品な盛りつけで、チキンサテと目玉焼き、千切り野菜のピクルスとえびせんが添えられている。だんなはサテチャンプル(SATE CAMPUR)、息子はRp60000のソフトドリンクつきランチパッケージでハンバーガーとスプライト。
 
ナシゴレンには鶏肉と海老、青菜などが入っていてなかなかの具沢山。最後に定番のインドネシア料理もがっつりいただけて満足した後は、30分ばかりホテルのラウンジで休憩して、いざ飛行場へ。
ガルーダ機内食
 ツナソテー、野菜のソテー
 ご飯
 ティラミス
 アップルジュース
 
ジャカルタ空港「Great Indonesia Resto & Cafe」にて
 BAKMI JAWA GORENG Rp 33000
 Beer (BINTANG) Rp 40000
行きと同じく、ガルーダの国内線でジャカルタへ飛び、そこからJALで日本を目指すという長き道のりの帰り道。
 
とても雑多な雰囲気の国内線の搭乗口は、席の数も少なくて、アナウンスは当然インドネシア語(マレーシアのマレー語とかなり近いのだそう)がメインで、そのインドネシアなまりの英語がずらずら~と続くので、聞き取りにくいことこの上なく、
「ちゃんと時間通りに発つのかなぁ」
とハラハラしながら放送を必死に聞いていたら、「GA×××……delay……」のアナウンスが流れた。あちゃー遅れてるってー、と一瞬騒然となりつつ、幸いな事に15分遅れでガルーダ機は無事飛び立った。
 
今回も、短いフライト所要時間ながら、ガルーダ機内でちゃんと軽食が出てきた。
横長長方形の器の中央にご飯が盛られ、左側に野菜のソテー、右側にツナのサンバル煮のようなもの。別添のサンバルソースもついてきて、デザートには、しっかりコッテコテに甘い四角いティラミス。
 
19時過ぎにジャカルタに着き、そこからの乗り換え時間は3時間弱というところ。
 
分かりづらい乗り換え構造も、行きにおおむね把握していたので今度はスムーズに移動できた。ガルーダのチェックインカウンターで「壊れ物」シールを貼られ、今度はJALのチェックインカウンターでも「壊れ物」シールを貼られ、私のジェンガラ入り段ボールは移動するたびに賑やかな事になっていく。落とさないでね?乱暴しないでね?とハラハラしながら見送ったけれど、どこでも丁寧に扱ってくれていて一安心。
 
で、搭乗案内まで1時間半ほどある最後の待機時間、出国手続き後にあるだろうフードコートかどこかで過ごしましょうと出国手続きを済ませてみれば、そのモールの一等地にあたる場所には白い壁が立ちはだかり、「フードコート、リニューアル中」的な悲しいお知らせ看板が貼られているのだった。
 
インドネシア料理を供するお店が1軒だけはあったけれど、あとはスターバックスと、ソフトクリームのお店と、ケーキなどの甘味のお店があるだけ。インドネシア料理屋さんもそう席数はなくて、「何か食べてから飛行機に乗ろう難民」が次々訪れているような状況だった。
 
なんとか席もあったので、結局最後の休憩はここで。
「もうハンバーガーはソールドアウト。ソトアヤムも、ライスが無いからソールドアウト」
とのことで、なし崩し的に「全員麺だね」ということに。
 
私は「BAKMI JAWA」(ジャワ風焼きそば、という理解で良いのかな?)、だんなは「MIE GORENG SEAFOOD」(Rp 40000)、息子は「SPAGHETTI CARBONARA」(Rp 45000)。食べ物もそこそこお高いけど、飲み物ときたらビンタンが1缶Rp 40000、スプライトが1缶Rp 22000で、やっぱり空港価格なのねぇとしみじみ思った(でも飲んだけど)。
 
最後にソトアヤムでも口にできればラッキーだなと思っていたのだけれど(私はナシゴレンよりミーゴレンよりソトアヤムが好きなのよ)、それが果たせなかったのがちょっと残念。焼きそばも、具はけっこうそこそこ色々入っていたけれど、過剰にベチャアとした口当たりで今ひとつだった。カルボナーラを頼んだ息子も、曰く
「……許容範囲、って感じかな……」
と、上から目線の感想を。美味しいカルボナーラ食べたい(というか、美味しいカルボナーラしか食べたくない)のだったら、こういうところでは頼まないようにすればいいと思うよ、息子。
 
ともあれ、それでなんとなく時間も潰れて、搭乗口に向かい、21:55発(ジャカルタは時差2時間なので、日本時間では23:55発……そりゃ眠いはずだわ)のJAL便も無事離陸。
 
離陸後はドリンクサービスなどもあったようだったけれど、家族3人、それすら知らずに熟睡してしまったのだった。午前中の水遊びの疲労はかなりなものだったらしく、以後朝まで爆睡。おつかれさまでしたー。