2011年11月4日金曜日

銀座でフレンチー

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
トースト
(バター・リンゴジャム・マーマレード)
カフェオレ
祝日と週末の谷間の平日、今日の日中は母と銀座にお出かけ!という事になり、朝御飯は軽め、軽めに。
 
この間こんなの買ったんですよー、と、ポップアップトースター取り出してパン焼いて、こんなのもあります、と"バターベル"で常温保存しているバター出して、手持ちのジャムずらりと並べたら「あらーまぁー」と、母はしきりに驚いていた。
 
食パンのトーストを好んで食べるのは私よりもむしろ母ということもあってか、バターベルに興味津々。冷蔵庫に入れないでいいのね?柔らかくて塗りやすいわねーと、興味深そうに器を観察していた。日本でももうちょっと扱いがあれば良いのにね、バターベル。
銀座三越内「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて
Menu Eguzkilore \4900
    前菜
    メインディッシュ
    デザート
    小菓子/カフェ
グラス白ワイン
グラス赤ワイン
今日の目的地は銀座三越。
 
この週末にでも買おうかなと思っていたクリスマスコフレ、THREEPARIS NIGHT MOMENT COLLECTION
発売は一昨日で、まぁ買いに行けなかったら通販でも……と、予約もせずのんびり構えていたら、予想以上に人気だったようで昨日確認したらほとんどのコスメ通販サイトでの扱いが売り切れ状態だったのだった。これは大変、と、銀座三越のショップに電話して「残っていたらお取り置きお願いしまーす」とお願いした次第。
 
私はピンク系のシャドウは「絶対似合わぬはず」と持っていなかったのだけど、この4色(ピンク+白黒ゴールド)の組み合わせは大人っぽさもあってとても素敵。モデルのような美メイクにならないのは重々承知の上で、クリスマスシーズンにこの配色は気分が上がる~♪と、買ってしまったのだった。
 
お昼御飯は、そのまま銀座三越にしましょうかと、上階をうろうろ。当初は「さっぱりと、和風的な味のもので……鉄板焼きはどう?」という話になったのだけれど、ちょっと思っていた方向のお店ではなかったので再度うろうろした結果、なぜか「フレンチにしましょう」という流れになった。決め手は店頭メニューの「シャラン鴨」の文字。
 
「鴨かぁ……♪」
「鴨!いいわねぇ!」
と、女2人で鴨に魅了され、そのまま勢いよく入店したのは「LES ROSIERS EGUZKILORE」(レ ロジェ エギュスキロール)というお店。
 
先日伺った、同フロアのLe Beurre Noisette TOKYOも良かったけれど、今日のお店も良い感じだった。
 
強いて言うなら今日のお店の方が女性的(女性シェフのお店だからねぇ)、先日のお店の方が男性的。食べ応えがあるのは先日のお店、でも今日のお店は楽しいプレゼンテーションが、食事をわくわくさせてくれた。母が好きなのはきっと今日のお店の方だったろうから、お店の選択は間違っていなかった、という感じ。
 
基本はプリフィクススタイルで、ランチ限定の軽めコースは前菜+メインディッシュの2品メニュー。それにデザートがつき、更にメインが魚+肉の2皿になり……ンという感じのメニュー展開だった。更に、シェフおまかせのコースも。
 
やっぱりデザートはちゃんと食べたいよね!ということで、私たちは前菜+メイン+デザートのコースで。
グラスワインをうっかり2人で4杯飲んでしまい、料理の方も追加料金が必要なものをばんばん頼んでしまったおかげで、お会計は驚きの2万円超になった。昼からうっかり大豪遊……。
 
いただいたものはこんな感じ~。
 
突き出し
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて。豪華な突き出し♪ 最初にやってきたのは色鮮やかなソースが敷かれた二段皿。
 
「突き出し」だそうで、盛られているのはラディッシュ、薄切りバゲットの上にパテ、サーモンとクリームチーズのミルフィーユ仕立て、こんがり焼いたパンをブイヨンで伸ばしたのだというベージュ色の一口スープ。
 
皿を美しく彩っていたのはパプリカのソースとグリンピースのソースで、これはラディッシュに添えてお召し上がり下さい、とのことだった。
 
サーモンにはイカスミ入りの米粉で作ったグリッシーニ状のスティックパンが添えられていて、味は美味しく、見た目も綺麗、な、そのセンスになるほどなぁーと。
 

フォアグラムースのエクレア仕立て ドライフルーツ添え
前菜が、今日の一番上の写真「フォアグラムースのエクレア仕立て ドライフルーツ添え」。
 
デザートの皿をイメージしました、とのことで、エクレア生地の上に、ホイップクリームのように絞られたふあふあ食感のフォアグラムース。添えられたソースもベリーとパッションフルーツのもので、葉野菜のサラダに添えられていたのは大粒のレーズンとセミドライの干しいちじく。
 
フォアグラ自体の甘さはあるけれど、それ以上にムースの味にはベタッとくるものはなくて、とても食べやすく優しい味の前菜だった。フルーツを合わせると言うのも爽やかで良い感じ。
 
4択の前菜、母は「プラス料金1200円」という豪華な品「三越銀座グルメフェスタ 期間限定メニュー 秋のグルメサラダ」を選択していた。グリルしたきのこやスティック状の蟹クリームコロッケ、白身魚のマリネなどが添えられたリッチなサラダには、黒トリュフをその場でごーりごりとかけてくれる。
 
なるほど、そのトリュフがプラス料金の理由でしたか……と思いながら母の皿を眺めていたけれど、円高効果か(?)それはもうたっぷりとトリュフをかけてくださっていた。私の方にまで漂ってくる良い香り。
 

フランスシャラン産鴨胸肉のロースト エピス風味
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて、鴨!シャラン鴨! そしてメインディッシュは鴨~♪
 
魚料理2種類、肉料理4種類からの選択で、シャラン鴨のローストはプラス1000円が必要なメニューだった。でも鴨は食べる。母も私も鴨祭り。
 
皮目には、胡椒がしっかりめにまぶされていて、更にほのかにコリアンダーシードがまぶされていて、ごくごくほのかにエスニックな風合い。
 
ロゼ色の火入れもばっちりで、ちょっと甘めのソースは肉の焼き汁にマーマレードと蜂蜜などを合わせたものなのだそうだ。歯ごたえを残したたっぷりの根菜が添えられていて、それもまた良い感じ。
 
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて、トリュフガリゴリきのことアスパラ そして卓上には、追加でいただいた皿が更に1つ。
 
前菜をいただいているあたりに恭しく給仕の方がトレイに乗せてテーブルに持ってきてくれたのは、大人の拳骨くらいもある巨大なマッシュルーム(オーストラリア産、ですって)と、太く立派なホワイトアスパラ(こちらはペルー産、だったかな)。
 
本日の特別なこちらの食材、こちらの黒トリュフ風味の塩をかけてバターでシンプルに焼き上げまして、仕上げに黒トリュフをたっぷり散らして追加料金700円……いかがですか?という提案なのだった。
 
そういうのに弱い母は(私以上に"スペシャル"に弱い母……)「いただきましょう!」と前のめりになり、じゃあ、と1皿お願いした。
 
ホワイトアスパラの方は、残念ながら少しばかり苦味を感じるもので、「あ、こないだ私が買ってその日に茹でて食べたペルー産の方が、細いけど甘くて美味しかったわ」と思ったりしたのだけれど、トリュフの風味は格別に幸せなもの。鴨に合わせてこってり濃厚めな赤ワインをいただいていたところだったので、感動もひときわだった。
 
何と言っても美味しかったのは巨大マッシュルーム。肉汁ならぬきのこ汁?というか、ソテーするのに使ったバターがナイフを入れるとじゅわっと染み出てきて、もっちもちふくふくしたきのこの食感も香りもとても良い感じだった。
 

マロンのブランマンジェ ミルフィーユスティック添え
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて、またマロン食べてますなー…… デセールは3択で、私も母も「マロンのブランマンジェ ミルフィーユスティック添え」。
 
カクテルグラスに固められたブランマンジェはそれ自体が濃厚な栗の味なのに、栗のピュレや渋皮煮も添えられていて、全体的に「栗」。ああ幸せ。
 
しかも、添えられたミルフィーユスティックまでマロンクリームを挟んであるという凝りようで、それはもう「思うさま栗」なのだった。
 
女性シェフのお店の本領発揮、という感じで、このデセールの前にはキウイの一口スムージーがやってきて(私はキウイ、それほど好物ではないのだけれど、このスムージーはとっても美味しかった……♪)、食後の紅茶には合わせてプチフールもやってきた。ピスタチオ風味のミニマカロンとバターたっぷり一口マドレーヌ。
 
食後の飲み物を尋ねる時のプレゼンテーションも素敵で、こんな感じの紅茶葉が詰まった標本箱風の木箱がテーブルにやってきたのだった。
 
面白いねといただいてみた、「華」というオリジナルミックスのハーブティーは、かなり爽やかな香りのもので(ラベンダーがけっこう入ってる?)口の中もさっぱりと。
 
お店の方たち(おじさま率高いです)も良い感じの接客をする方ばかりで、
「グラスワイン、メインの鴨に合わせてお勧め1杯いただけますか?」
とお願いしたら、イイ笑顔で頷いて親指をグッと出されたその所作にちょっと惚れてしまったりした。
 
赤ワインは渋くて苦手なのよ、という母に、渋さはなくてむしろ酸味を感じるような、とっても軽い赤ワインもあるんですよと教えてくださってそれをグラスで出してくれたり(多分グラスワインリストにはなかったワインだったと思う)。
 
調子に乗ってワイン飲んでしまって(私は母が「もう飲めない」と言った分もいただいたから、ボトル1/2強くらいの分量は飲んだと思われる……)、すっかり良い気分で銀座をぷらぷら。酔った勢いでオープンしたての有楽町ルミネに突撃した挙げ句、あまりの混雑ぶりにものの5分で退却したりもしたのだった。
「エシレ・メゾン デュ ブール」のミルフォイユ
カフェオレ
腹ごなしにと、銀座を満喫した後は、有楽町からてくてく歩いて東京駅まで。
 
「三菱ナントカ美術館ってどこにあるの?」
と母が言うので、ではその建物の前通って行きましょうかとブリックスクエアに行き、ここにもカフェとかレストランとか、けっこう面白いお店入ってるんだよと、「憧れのバターケーキ売ってるお店」「エシレ・メゾン デュ ブール」にも寄り道。
 
さんざ豪華な昼御飯いただいた後だというのに、
「ここのケーキ買って帰りたい」
ということになって、1つ700円強もする迫力のケーキ「ミルフォイユ(ミルフィーユ)」を買って帰ってきた。息子が学校から帰ってくるのを待って、ちょっと遅めのおやつタイム。
 
他の種類の生ケーキを食べたこともあるけれど、さすがエシレのケーキ、容赦なく重い。そして甘い。たいそう美味しかったけど、夕飯前に食べるシロモノじゃあ、なかった。
 
パイ生地はうっとりするほど、凶器になりそうなほどに固くてバリンボリン(素晴らしい)。バターをしこたま混ぜ込んだカスタードクリームもねっとり濃厚で、パイの存在感に負けない味わい。下からパイ・クリーム・パイ・クリーム・パイときて、トッピングは厚めのアイシング(これがまた甘い)。
 
「うぉー、食べにくい!なんじゃこりゃ!」
「すごい!旨いけどすごい!」
「あらー、すっごいケーキねぇ」
と、3人3様驚きながらバリンボリンいただいた。ああやっぱりエシレのケーキ美味しい。憧れのバターケーキ、絶対いつか買わなくちゃ。
千葉 「銚子丸」にて
サーモン西京握り
大トロ握り
アイドル3カン
つまみ玉子
秋刀魚握り
金目鯛握り
生ビール
そして夕飯は寿司(上京2日目にして母、飛ばしまくりです)。
 
今日は千葉で習い事の息子。習い事を終えるタイミングで私と母が先行してお店の席を取り、「銚子丸」で落ち合って、適当にあれこれつまんで夕御飯にすることにした。
 
さすがに私、昼からリッチなもの食べ続けでお寿司にはなかなか手が伸びなくて、それでも好物の秋刀魚や金目鯛は外さずいただいていた次第。ウニ・イクラ・ねぎとろの「アイドル3カン」の軍艦セットも美味しくいただいた。母が「大トロ頼みなさい、大トロ大トロ」言うので私も1皿いただいて、あとは母がレーンから取って「あんたも食べなさい」と言われて1/2切れいただいたおつまみ玉子を口にしたところで、もうギブアップ。
 
「もうダメ、私もうダメ、手巻き寿司でもと思ったけど、もうギブ……」
と音を上げたら
「あらぁ、あんた以外と食べないのねぇ」
と母に笑われた。……なんか悔しい。
 
そんな私の屈辱をよそに、息子はマイペースでいつも通り食べる食べる。
「やっぱりマグロは大トロでも中トロでもなく"上赤身"だよね!」
と、なんかわかってる風な事を呟きながら、「上赤身、昆布塩でください!」なんて注文をしてはもりもり旨そうに食べていたりした。
 
「おばちゃんが6皿でー、お母さんが5皿でー……じゃあ僕が11皿食べたら同点だね♪」
と、さすがに11皿にはいかなかったけれど、軽やかに10皿完食。私は息子の食べっぷりを目の当たりにして、もうそれだけで更に満腹になってしまったのだった。
 
消化薬、飲んでおこ……。