2012年7月1日日曜日

朝ブッフェ、夜もブッフェ~

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
日比谷 「帝国ホテル」内「SAL」にて
 朝食ブッフェ \3400/人
日比谷の帝国ホテル宿泊のこの週末。
 
母曰く、「朝食は、ホテルの上のブッフェのレストランが良いわ!」とのことで、あいにく希望の部屋のその朝食つきプランは見つからなかったので、食事なしの素泊まり予約。朝食は正規の料金を払っていただくことになった。
 
7時を少し過ぎたところで、例によって早起きした私たちは、空いているうちにとレストランに向かった。そのタイミングではまだガラガラだったけれど、8時半頃レストランを出ようとしたら店頭に行列ができていて軽くびっくり。さすが「満室」だけのことはある。
 
ブッフェレストランは、本館17階(宿泊フロアの1つ上)の「THE IMPERIAL VIKING SAL」。
 
帝国ホテルの朝食ブッフェ。ミニパンケーキを次々仕上げていきますよ~。 さすが帝国ホテル、という感じか、料理の種類はとてもクラシックなものが中心。
 
「あら、こんなのがあるのね」的な驚きはあんまりなかった(そういう意味では先週のコンラッドホテルの方が"驚き"は多かった)けれど、どれも「上質なもの」ばかりという感じで、何をいただいても美味しかった。
 
和食向けメニューも豊富だったから、「御飯と味噌汁」の朝食も美味しくいただけそうだ。
 
ジュースはオレンジ、グレープフルーツ、アップル、トマト。シリアルは定番のものが数種類、ハムやスモークサーモン、チーズなどのコールドミートも定番のものが中心(チーズはカマンベールと薄切りのチェダー、kiriのクリームチーズ)。
 
温かい料理コーナーにはスクランブルエッグ、ソーセージ、厚切りハムにベーコン、クリスピーベーコンも別に。あとはベイクドポテトと温野菜。「お?」と思ったものは「ほうれん草のクリーム煮」。
 
お粥や味噌汁などの汁物コーナーには「グリンピースのポタージュ」もあり、あとは目の前で焼いてくれる系のオムレツ(チーズやハムなど、好みの具で作ってくれる)とパンケーキ、ワッフル、フレンチトースト。
 
パンケーキコーナーには、嬉しいことに「ソース用の小皿」が用意されていた。この皿、とても嬉しい存在だった。盛ってる時にパンケーキ類にメープルシロップかけちゃうと他の料理に流れてしまったり、染みすぎてしまったりしてけっこう悲しい思いをすることが多いので、おかげでソースたんまり添えつついただくことができた。
 
用意されていたのははちみつ、メープルシロップ、ホイップバター、ベリーのジャムとアプリコットジャム、マーマレード、といった感じ。
 
帝国ホテルの朝食ブッフェ。色々ワザが光っております。 「ここ、ここにオムレツ乗せてくださーい」
 
と、パンケーキやら何やら乗せた皿に、マッシュルームオニオンのオムレツを乗せてもらって、ご満悦の朝御飯。
 
フルーツはバナナやルビーグレープフルーツ、メロンにパイナップルに葡萄に生ライチ。自家製らしきフルーツカクテル(パパイヤ、パイナップル、メロン、チェリーなど)も用意されていた。ヨーグルトにも各種ソースがあれこれと。
 
今日のお昼は特に「これを食べよう」というものなく、体力を使いそうなイベントに参加の予定なので、がっつり動いてがっつりお腹を空かせるつもり。夕食はこの朝食のレストランの会場で「バイキング」堪能の予定なのだ。
ホテルの部屋で「Gargantua」の
 メイズ・オブ・オナー
 ブルーベリーパイ
アイスミルクティー
で、午前10時を過ぎるのを待って息子と2人でホテルを出発。母とは別行動で、元々予定していた「脱出ゲームブックvol.1『人狼村からの脱出』発売記念イベント『原宿村の人狼を探せ!』」に参加するべく、表参道までお出かけしてきた。
 
この移動については特に何も考えていなかったのだけれど、帝国ホテルのすぐ近くに千代田線の日比谷駅があり、明治神宮前までは1本。
「運が良かったねー」
「らくちんだったね」
と、雨が降りそうな天候だけ不安だったけれど、心躍るお出かけとなった。
 
……で、謎解きの方は、残念ながら失敗。
 
私と息子の2人でも途中まではかなりサクサク解くことができて、1時間ほどで「最後の謎」の手前まで解決。でも例によって「最後の謎」がやっぱり難しく、天候はますます怪しくなってくるし、「早く解決したらホテルに帰ってプールに入れるね」という野望もあったことから、泣く泣く解決を諦めて帰ってきた。日曜の表参道の雑踏を歩くのも疲れたし……(謎解き中に何度か店頭を通ったパンケーキの「Egg'n Things」は、大通りに列ができるほどの、50人を越えるだろう大行列!)。
 
「今から帰るよ、何も食べてないからホテルでパンでも買って部屋に戻ろうかな」
と母に連絡したら、同じタイミングで出かけていた母がちょうどホテルでパンを買ってくれようとしていたところだったらしい。
 
「これで良いかしら?」
と選んでくれていたのは、マロンパイとブルーベリーパイ、そして「メイズ・オブ・オナー」というチーズタルト風の焼き菓子。
 
部屋で紅茶淹れて氷を満たしたグラスに注ぎ、そこに牛乳入れてアイスミルクティーにしていただいた。
 
そうそう、帝国ホテルのアイスペールは、これまた優秀。
 
昨夜夜8時頃にルームサービスにお願いして持ってきてもらったアイスペールは、12時間後の朝8時になっても氷の2割ほどが溶けずに残っていた。翌朝になると当たり前のように溶けているアイスペールが多くてがっかりする中、これはすごいなぁと。
 
「メイズ・オブ・オナー」は、「すごく洋風の蛋撻」みたいな外見。調べたところ、イギリスの伝統的焼き菓子なのだそうだ。シンプルな外見なのだけれど、タルト部分がサックサクでフィリング部分はチーズケーキのような濃厚さで、びっくりするほど美味しかった。
 
「なにこれ美味しい!」
と、息子と私が気に入って、分けながらもぐもぐ。
 
帝国ホテルプール。思っていたより広々と開放感♪ 謎解きが失敗したのはがっかりだけれど、気を取り直して、いざホテルのプール!
 
帝国ホテル東京のプールは、宿泊者の利用なら1,050円。インペリアルフロアに宿泊しているならこれが無料。
 
「私たちの場合は……どうなんだろう」
「泊まってるのはインペリアルフロアだけどねぇ……」
「だって、このフロア指定で予約したわけじゃないから」
「じゃあ"私たちは、タダなんでしょうか?"って聞く?」
「うううーん」
 
悩んでいる間に、息子がさらっとフロアの和服スタッフに聞いてくれた。「無料でご利用いただけます♪」ですって。
 
カウンターでロッカーキーを貰ったら男女別のエリアに移動。
 
靴を脱いだら靴用ロッカーがあり、そこからすぐにロッカールーム。ロッカールームを抜けると浴室、化粧室、休憩コーナー(冷水器があり、有料のドリンクサービスもいただける)。階段を1フロア下れば、そこがプールだ。タオルやバスルームは積んであるので基本「使い放題」。
 
帝国ホテルの「大浴場」……こんな空間もあったんですねー。 全体的に華美さはないシンプルな造りだったけれど、シャワーくらいしかないかなと思っていた浴室は、小ぶりながらもしっかり「大浴場」だったのが驚き。
 
帝国ホテルにこんな設備があるなんて知らなかった。洗い場は3つ、浴槽も4人入ればいっぱいな感じ。水風呂と、立って浴びることができるシャワーブースが1つと、そして並んでドライサウナがある。
 
シャンプー類は資生堂の「スーパーマイルド」シリーズで、化粧室の基礎化粧品も資生堂のエリクシール系。使い勝手の良い大きなヘアブラシも用意されていて、カミソリや体洗いタオル、水着の脱水機、水着を入れるビニール袋などの備品も完璧。
 
今日は一度も女性客に出会わなかったこともあって、上の写真は、浴室を使用するときに急ぎ撮影してみたもの。誰も使う人がいなくとも浴槽に湯がなみなみ満たされていて、なんとも贅沢な空間だ。
 
ビーチリゾートホテルではない、都市部のホテルのプール施設だったら「ペニンシュラ香港」(旅行記はこちら)のが、私の中では暫定世界一、という位置づけなのだけれど、ゴージャスさはちょっと物足りないながらも設備の感じは帝国ホテルも迫る感じ。なにしろ浴槽が嬉しい。檜の桶と椅子が並び、「水着での入浴はご遠慮ください」の記載もある、日本のお風呂なのが嬉しい。
 
プールは20mほどの奥行きで2コース、という感じ。完全屋内プールではあるけれど、ビルの20Fという高さに天井までの窓ガラスがあるので、開放感がある。デッキチェアが5つほどと窓際にいくつかのテーブルセットがあり、でも混雑する空間ではないので「これで充分」という印象だった。実際、最初の2時間近くは貸し切り状態。
 
プール周囲の室温は32℃と暖かだけれど、プールの水の方は少し冷たく感じるくらい。一度水から上がって休んでしまうと、プールに入るのに寒さを感じてしんどくなるのがちょっとつらかった。
 
私は休み休み、息子は一度も水から上がらずぶっ通しで水遊びを楽しんだ後、大浴場を堪能して化粧水やら何やらぺたくた塗ってから部屋に帰還。
お昼は軽めだったし運動した後ということですっかりお腹も空き、いざ「バイキング」夕御飯!
日比谷 「帝国ホテル」内「SAL」にて
 バイキングディナー 3×\7500
 ホワイトミモザ 2×\1890
 ピーチ スカッシュ 2×\1050  白ワイン(Robert Mondavi Chardonnay 2010) \6300
朝御飯のブッフェレストランと同じ会場、「THE IMPERIAL VIKING SAL」。
 
朝は明るく開放感のある雰囲気だったけれど、夜は照明を少し変えて、調度品は同じ感じなのにシックな雰囲気。
 
「あら、朝とまた雰囲気が違うんですね~」
と席に案内してくれた方に話しかけたら、
「あ、朝もおいでいただきましたか」
朝は御飯と味噌汁の和食もご用意していましたが、夕食は洋食になります。朝と同じお席ではございませんか?こちらで大丈夫でしょうか。ゆっくりお楽しみくださいね~……と。
 
土日祝日のディナーバイキングは通常8400円。公式サイトから「インターネット事前予約」すると割引があって7500円になってちょっとお得だ。
 
食前酒に、オレンジではなくグレープフルーツを使った「ホワイトミモザ」を貰って、食事中はナパの白ワインを1本。息子はノンアルコールカクテルの「ピーチスカッシュ」を、「お酒みたいだ!」と喜びながらこれをおかわり。
 
「バイキング」の元々の形はデンマークの「スモーガスボード」。そのスタイルを日本で供するのにあたって、「わかりやすい名前を」と帝国ホテル内の社内公募でつけた名前が「バイキング」なのだそう。さすが元祖、老舗のバイキング。充実した内容に機能的なブッフェ台、わくわくする仕掛けが色々とあって、たいそう楽しめる内容だった。
 
「ブッフェといえば、ウェスティンのも良かったわよねぇ~」
というブッフェ料理好きの母も、帝国ホテルには「ここ良いわ、美味しいわ~」とご満悦。
 
帝国ホテルのバイキング、ここは冷菜コーナー。 「見るからに冷菜コーナー」という、氷を満たした涼しげな一角から、まずは食前酒のお供を色々と盛ってきた。
 
「スモーガスボード」に敬意を表してか、スモーガスボード定番の「ニシンの酢漬け」がスモークサーモンと並んでいて、ニシンの酢漬け好きの私としてはそれも2切れ。
 
惜しみなく他種類の具材を使ったシーフードマリネ、ケーキ風に綺麗に仕立てたポテトサラダ、カプレーゼにテリーヌにハム類に冷製カポナータ……と、冷菜だけでも種類は豊富だ。
 
帝国ホテルのバイキング、最初の皿はこんな感じで。 グラスに盛られてサーヴされていたのはガスパチョと、「チェリートマトのコンフィとコンソメゼリー」、「茄子の赤ワイン風」。
 
サラダに使われているプチトマトもたいそう美味しいもので、それを使ったこれらの前菜も青臭さのない素敵なものだった。
 
ガスパチョも、辛さや塩気が控えめな上品なものだったけれど、トマトの旨味がたっぷり。
 
冷菜コーナーの隅には冷たいスープの用意もあって(あと、温かいミネストローネもあった)、「かぼちゃの冷製スープ」はかぼちゃがそれほど好物ではない息子が旨い旨いとたっぷり平らげていた。
 
サーモンと野菜のブリオッシュ包み焼き。バイキングこういう料理は嬉しい。 この凝った料理は「サーモンと野菜のブリオッシュ包み焼き ディールソース」。
 
ローストビーフ同様、カットサービスしてもらう料理で、温菜コーナーに、ぼぼーんと「巨大なパン」以外の何物でもない、枕のようにも見える何物かが鎮座ましましていたのだった。
 
手前に置かれた料理札を見て「なるほどー」と思い、一切れお願いしてみたら、この綺麗な断面。
 
「あら、それ綺麗な料理ね、それ私もいただいて来よう♪」
と、母もブッフェ台に向かっていた。
 
くるりとパン生地で巻いた中にはほろほろのサーモンの身やテリーヌ状の人参やらほうれん草やらが色々と。クリーミーなソースは「ディール」というお酒を使ったものなのであるらしい。
 
野菜とグリルしたかぼちゃは温菜コーナーから私が自分で盛りつけてきた。
 
そして迫力のローストビーフが今日一番上の写真。
 
目の前で好みな感じにカットしてもらえて、ソースを添えてから手渡してくれる。ホースラディッシュ、各種薬味(カレーと併用で色々揃えてある)はお好みでセルフサービス。
 
じゃがいもを添えた後に、「ポテトグラタン ドフィーヌ風」をみつけてローストビーフの皿に添え、母が美味しいと言っていた酢漬け野菜も盛ってきた。ローストビーフ、期待を裏切らない味わいで、うまー♪
 
息子ご執心「半熟卵とゴルゴンゾーラのクリームソース」 「これ、すごい美味しいよ」
と息子がお代わりまでして食べていたのは、小鍋に入った「半熟卵とゴルゴンゾーラのクリームソース」。
 
これらも、お願いしてその場で出してもらう料理で、大鍋に用意された料理を小さな手のひらサイズ鍋に取り分けて仕上げてくれる。
 
コルクの鍋敷きつきで見た目も可愛らしい感じ。
 
写真は、息子がお代わり頼む時に「あ、私の分も貰ってきて~」と2つ一緒に持ってきてもらったもの。
 
「小鍋で供されるシリーズ」は、他にも「エスカルゴの香草バター風味」「子牛のカチャトーラ ローマ風」があって、どちらも美味しかった。
 
この「半熟卵とゴルゴンゾーラのクリームソース」は、温泉卵に生クリームとゴルゴンゾーラかけて温め、ローストした胡桃などを散らした風なもの。かなりがっつりとゴルゴンゾーラが香るので、食べる人を選ぶ料理だと思うのだけれど、息子はたいそうツボだったよう。青カビチーズの好きな私は、もちろん好みな味だった。
 
あとは、ハッシュドビーフに牛フィレのカツレツ、イタリアンサラミサラダ、サラダ・チエードなどをもぐもぐ。「フリフリチキン トマトとオニオンとパイナップル添え」という、「洋風酢豚」みたいな料理も美味しかった。
 
カレーコーナーもたいそう気になる存在で、「野菜たっぷり伝統のポークカレー」「ほうれん草と小海老のココナツカレー」の用意があった。刻んだ紫玉ねぎに揚げ玉ねぎ、定番のラッキョウに、チャツネ類、ナッツにドライフルーツ……と、薬味もたくさんでたいそう心そそられたのだけれど、残念ながら食べられず。
 
他にも「ツナとトマトのスパゲティ」「ジャンバラヤ」などなど、子供も好みそうな料理が色々揃っていたのだった。
 
帝国ホテルのバイキング。チーズも色々。 お腹もそこそこいっぱいになってきたのだけれど、お待ちかねデザートの前に「ワインも残ってるしね」とチーズを少し。
 
くるみの薄切りパンにパルミジャーノ・レッジャーノ、ゴルゴンゾーラとカマンベールと、あとはおそらくフェタチーズ。
 
はちみつやレーズン、フルーツコーナーのマンゴーなどと一緒に盛ってきた。
 
カマンベールは朝食にも出てくるものだけれど、柔らかくクセのない、日本人が昔から好んでいただろう感じなものだった。
 
そしてデザートコーナーにも、目移りするようなものがたくさん。ケーキ類は5~6種類、グラスデザートも5~6種類、焼き菓子もあり、そしてなんといってもアイスクリーム屋さんのようなジェラートコーナーが圧巻だった。
 
アイスはセルフサービスでなく、欲しいものを伝えてスタッフに盛りつけてもらう仕組み。
 
マンゴー、ラムレーズン、バニラ、抹茶にストロベリーに……と、セルフサービスのトッピング類も合わせて、たいそう心そそられる風景になっていた。ああ、でも、さすがにそろそろお腹いっぱい。
 
お腹いっぱい……と言いつつ、母に「あらまぁ、ずいぶん盛ったわねぇ」と言われた私のデザートプレートには、ショートケーキにプリン、バームクーヘン、ポルポローネ、マンゴームースにフルーツソースのブランマンジェ。
 
これはバイキング料金に含まれる紅茶もいただきつつ、「デザートもう1回~」と、最後にカラメルアイス・バニラアイスにパイナップル添え、スティックパイを刺したものもいただいてきた。
 
「カラメルとバニラください……ちょびっとで良いので」
「ちょびっと、でございますね」
このくらいでよろしうございますか?と、「ちょびっと」を復唱した給仕の方ににやりとしてしまいつつ、「ええ、そのくらいのちょびっとで」と、最後の一口まで適量を美味しくいただけたバイキングに感謝。