2013年2月3日日曜日

蔵王温泉スキー、2日目~

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
山形蔵王温泉 スキー宿にて
 焼き鮭・海苔の佃煮・たらこ
 山菜の煮物・ポテトサラダ・みかん
 小松菜のおひたし
 温泉卵・焼き海苔・納豆
 御飯・味噌汁・漬物
 お茶
「……ほら、案の定、この時間に目が覚めちゃった」
今回は「女部屋」「男部屋」「子供部屋」という割り振りにした温泉宿。同室の女性陣が爆睡中の中、5時過ぎに一人ぱっきり目覚めた私。
 
「お風呂行ってこよ……」
と、のんびり温泉浸かりに行って、部屋の窓際の椅子でぽちぽち携帯いじって、寒くなってきたのでもう一度お風呂に行って……と、皆が起きる前に2時間ばかりごそごそ活動していた。朝から二度もお風呂に入っちゃったわ。体中、硫黄臭いわ私。
 
白米が美味しく食べられるものばかりな、朝御飯。 「晴れたねー」
「今日は天気悪そうな予報だったけどね」
 
今のところは山の上の方まで見えてるもんね~、なんて話しながら、食堂の長テーブルにメンバーずらーり並んでの朝御飯。
 
この宿の朝御飯は、いつだって和朝食。焼き魚に卵に納豆にと、いかにもな感じで、御飯が何膳も欲しくなる内容だ。
 
これが3日続くと、4日目には「うわーん!パンとカフェオレとヨーグルトが恋しい~!」という思いも沸いてくるけれど、和朝食が苦手というわけではないので、「こういう朝御飯も新鮮で幸せ♪」と、御飯をお代わりしただんなから少し分けてもらって、朝からしっかりいただいた。
 
雲はあるけれど、なかなかの良い天気♪ 標高1500mくらいの高さにしっかり雲がかかっているものの、その下は綺麗に空気が澄んでいた今日。
 
幸いにして吹雪どころが雪がちらつくこともない、曇りの一日で、ただ、昨日とうって変わって気温がおっそろしく低かった。
 
ゲレンデ麓の方でマイナス10℃。地蔵山頂あたりはきっとマイナス20℃はあったかという感じ。
 
髪の毛がパリパリと白滝状になり、外気に触れている目の周囲が引きつって強ばっていき、じんじん痛んでくる。
 
今日は上半身ヒートテックタンクトップ、ヒートテックタートルネック、ヒートテックフリース、下半身ヒートテックタイツ、ヒートテック靴下……と、私は全身怪奇ヒートテック女となり果てていたので、体の芯から冷えるということはなかったけれど、
「……あ、ヒートテック手袋も欲しい」
「更に、ヒートテック目出し帽があれば完璧」
と、ヒートテックへの欲求は高まる一方なのだった。
 
こんな気温だというのに、我が家の男性陣は案の定薄着で、息子もだんなも
「え?スキーズボンの下は、ぱんつだけだよ?いや、靴下は履いてるけど」
なんておぬかしあそばすのだった。おかしいって。君たち。私ですら友人(=靴下は3枚履きがデフォ)からは薄着扱いされているのに。
 
地蔵山頂。樹氷……ありませんねぇ……。 ともあれ、「なんとか行けそうだから行ってみるか」と。
 
蔵王初めての人もいることだしと、蔵王温泉スキー場の最高地点である「地蔵山頂」を目指した。
 
今年は、昨日の暖かさも影響してか全く「スノーモンスター」に育っておらず、視界も不良で、眼前に広がるのはこんな風景。
 
山頂のお地蔵さまに安全祈願。この埋まり具合は例年と変わらず? でも、山頂のお地蔵さまの方はと言えば、例年と変わらない、安定の「胸までの埋まりっぷり」。
 
お地蔵さまの本来の姿はこんな感じなのだけれど、でも、冬山にばかり来る私たちにとっては、「頭をなでなでできる高さ」がいつものお地蔵さまの姿なのだった。
 
天気が良ければもう少し景色も違って見えたのだろうと思いつつ、快晴だった2011年2月時の樹氷と比べると、随分違った風景だ。
 
そろそろお昼、11時になろうというところ。
9人の大所帯なので席が取れなかったら大変、と、急ぎ麓を目指した。
山形蔵王温泉スキー場「レストラン大森」にて
 盛り放題フライドポテト \400
 バターチキンのジャワ風カレー \1000
 生ビール \600
 ビール(月山 ミュンヒナー) \600
お昼御飯は、我が家がお気に入りの「レストラン大森」で。
 
山頂からザンゲ坂コース~樹氷原コース~大森ジャイアントコースの終点にあたる麓のレストランで、総滑走距離は11kmの超ロングコース。一度もリフトに乗らず、一気に下ることができる。
 
「先行って、レストランの場所取っておくね~!」
と、先発隊で私のだんなと息子、息子友人H君の3人(H君たら、超スキー上手い……大人より上手い……)がコースに飛び出して行き、ここ数年めっきりスピードを出すのが恐ろしくなった私は、女性グループで固まり、のんびり下山。
 
今日の寒さで、シャーベット状になっていたゲレンデはすっかり「全面アイスバーン」状態。スキー板の裏からは、蔵王の雪とは思えない、「ががががが、ゴゴ、ドガドガ」と不穏な音が聞こえてきて、ツルツル滑る雪面を押さえつけるように滑るものだから変なところに力が入る。腰や膝がガックガクに疲れた状態での休憩タイムになった。
 
蔵王温泉スキー場、お昼はカレーだ♪ 「レストラン大森」であって「大盛」ではないはずなのだけれど、ボリュームの多さがすごいこのレストラン。
 
普通盛りはともかくとして、カレーやスパゲティの大盛りを頼むと、本当に尋常じゃない分量が盛られてくる。
 
麺や御飯をごそっと盛った深皿を渡されついでに
「ソースが(or ルーが)足りなくなったらおっしゃってくださいね~足しますからね~」
なんて言葉もついてくる。
 
で、「枝豆盛り放題」「フライドポテト盛り放題」なんてメニューもある。樽での提供の生ビール(ジョッキ6杯分の値段で8杯入ってるんだって)なんてのもある。
 
「というわけで、ポテトは皆でつついてね」
と、ポテトを皿に盛ってきて、そして私の選択は「バターチキンのジャワ風カレー」。
 
「ゲレ食のカレー」とはちょっと違う、サラリとしたエスニック風のカレーにゴーヤーや玉ねぎを揚げたチップ、刻みキャベツなどが乗る、色鮮やかなカレーだった。しっかり美味しい。ちゃんと美味しい♪
 
生ビールと共にいただき、ビールがちと物足りないと瓶ビールも1本だんなと半分こして、なんだかすっかり良い気分。
 
午前中の疲れもあって、
「あ、もう、"本日は営業終了しました"って感じで良いかも」
なんて気分になっちゃったりもした。
 
過酷なゲレンデ環境に皆同じような気分であったらしく、やる気に溢れた数人を除いては、子供たちも含め
「午後は宿方面に戻ろうかな」
という人たちがほとんど。
 
大森ゲレンデから宿までは高速クワッドを含めて5~6本リフトを乗り継がなくてはいけなくて、「すぐ帰る」と言っても30分くらいはかかるけっこうな道のり。でも、すぐ帰ってしまうというのも、悪天候なわけではないしもったいないなぁ……と、同じ気分だったらしいだんなと一緒に2人で数本リフトを余計に乗りつつ、1時半頃帰還目処にゆるゆると滑ってみた。
 
「蔵王温泉大露天風呂」。いつか入ってみたいけど、橋からは丸見えなのね…… こちら、「かもしか橋」から見える「蔵王温泉大露天風呂」。
 
ゲレンデの連絡通路になっている橋から丸見えということもあり、冬季は営業休止のお風呂だけれど、昨日はイベント開催日ということで営業していた(今日は休業)。
 
なんとも風流な立地だけれど、なにしろ「丸見え」。混浴ではなく、女性用は小屋の向こう側の見えにくいところに作られているらしく、夏はかなりの混雑らしい。
 
昨日、タオル持って来てみれば良かったかなぁと思いつつ、スキーウェア全部脱いで、雪の中また装着するのはちょっと大変な感じになりそうだ。頭から湯気出して帰ることになりそうだしね。
山形 「冷麺さくら」にて
 ナムル \525
 さくらセット \2625
 上塩タン \1250
 さがり(ハラミ) \997
 テッチャン \687
 野菜焼き \630
 生ビール(中) \580
やっぱりちょっと過酷な環境下だったらしい今日のスキー。
 
上級者なはずのだんなが最後の最後に足をくじいて膝を痛めてしまい、同じく上級者の友人夫は長年愛用のスキーブーツを破損してしまって予定より早めの下山。私も下山途中で盛大にすっころんでしまい、最後は宿の前のコンクリの道路(ちょっと凍ってた……)で滑って頭にたんこぶを作る始末。
 
もう良い年なんだから無理しちゃいかんよねと……反省しつつ、最後のお楽しみ、山形牛焼き肉を堪能してから新幹線に乗った。
 
みんな大好き「冷麺さくら」は、山形駅ビルに直結した便利な立地。東京で同レベルの焼き肉を食べるのと比べて、6割くらいのお値段で、たまらなく美味しい山形牛をいただける。そして冷麺も絶品。
 
4時前に山を出て4時半頃に焼き肉食べて6時過ぎの新幹線に乗る(と、9時頃東京に着く)……というのが、私たちのいつものパターンだ。
 
事前に予約して、用意してもらっていたのは小上がりの並びの2テーブル。
「5人席と4人席か……」
「男女で分かれればちょうど良いじゃん」
ということで、男卓と女卓に分かれて、2人前セットの「さくらセット」を4つ貰いつつ、あとは適宜注文。皆で「かんぱーい!」と盛り上がった。
 
山形「冷麺さくら」にて。牛タン♪牛タン♪たっぷり牛タン♪ やっぱりこれは欠かせないよね~と、牛タンは各テーブル2皿注文。(写真は2皿分が1皿に盛られたもの)
 
適度に厚みのある牛タンは胡椒がしっかり効いていて、臭みも全くなくムチッとした歯ごたえが良い感じ。
 
「さくらセット」の内容は、上カルビ、ロース、サンチュ、ハーフ冷麺2個というもので、今日の一番上の写真が2セット分の盛り合わせ。
 
「良いお肉は脂が美味しい」の通説通りに、とろける脂がなんとも甘く美味しいカルビの美味しさもさることながら、私が好きなのはロース。ロースとはいえサシたっぷりで、とろけるような口当たり。自家製の焼き肉のたれも自然な味わいで、これもお気に入りだ。
 
でも、初めて頼んでみたホルモン(うちのテーブルはテッチャンを1皿、あとハラミも1皿)は、「この店でわざわざホルモン頼まなくても、正肉をしっかりいただく方が満足感高いかな?」という印象だった。ホルモンも上質なものだったけれど、やっぱりこの店、「肉」を頼まないともったいない感じ。
 
「冷麺さくら」の名物冷麺。ほんっとーに美味しいのです。 そして、冷麺好きの私はもとより、他の焼き肉屋では冷麺を頼むことは滅多にないだんなまでも「ここのは最高に美味しい!」と絶賛の冷麺でシメ。
 
今回は、「辛味別添」で、唐辛子ソースは別碗に添えてきていただいた。
 
澄んだスープは化学調味料などの味がしない、上品だけれどコクのある美味しいもの。辛味抜きもクリアな味で美味しいし、好みで辛くしていくのもまたシメにぴったりの清涼感。
 
気分よくお店でだらだらしてしまって、最後は駆け足気味にホームに向かい、数時間後の夜行バスで大阪に帰るだんなとお別れした。くじいた足、酷いことになってないと良いけれど。ちょっと心配。
 
定番お土産の「スモっち」「蔵王クリームチーズ」「玉こんにゃく」もしっかり買ったし、山形地酒もゆべしも買った。帰りの新幹線車内では、ミニ容器入りの「さくらんぼ酒」を飲みつつ、うとうとしながら東京に帰還。地元駅への帰宅は9時半過ぎで、迎えに来てくれたH君のお母さんに無事お子さんをお返しできた。
 
H君含め、このメンバーは「モンスターハンター愛好者率」が高くて、スキーと関係なくてもゲーム合宿したいねなんて話も。
 
大人の合宿、楽しいね。また近いうちにやりたいな~。