2013年10月31日木曜日

神楽坂フレンチ。

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
バタートースト
炒めウィンナー&目玉焼き
カフェオレ
木曜日、「いつも」な感じの朝御飯は、トーストと炒めウィンナー、目玉焼き。
 
今度は奇をてらわずに、ごくごくフツーなバタートーストにしたところ、「ああ、これが普通に一番美味しいや」としみじみ思ってしまったりして。
 
今日はお出かけ。久しぶりにネイルも塗ったし、厚化粧したし、天気も悪くないし、良い感じ。
神楽坂「L'Atlas」にて
 Lunch Menu \5500
 食前酒(ホワイトミモザ) \1200
 グラスワイン(シャブリ) \1300
今日は、高校時代の友人とランチ。会うのは1年ぶりくらい?仕事が休みだそうで、久しぶりに一緒にランチでもということになった。
 
多忙な友人に、どこかランチのお店、予約しておいて~と託されて、あれこれ考えた結果予約を入れてみたのが神楽坂のフレンチ「L'Atlas」。あの界隈、町歩きも楽しいし、何年か前に訪れた時も「あ、ここ、好きだ」と感じたので久しぶりに私も行きたいなと。
 
予約の時間より20分ほど早く神楽坂駅に到着するように向かい、まず寄ったのがパン屋さん「龜井堂」。クリームパンが名物で、以前、いただきものでそのクリームパンを食べたことがある。みっちり詰まったクリームが美味しくて、いつか自分でも買いに行こうと思っていたお店。
 
こぢんまりとしたお店に数十種類のパンやケーキが並んでいて、件のクリームパンもどっさり棚に並んでいた。クリームパンと、栗のパンと、食パンも……といくつか買い物をして、紙袋ぶら下げていざおひるごはん。
 
このお店の平日ランチコースは5500円と8000円。品数は同じで、料理(食材)のグレードが違うのだそう。ランチタイムはサービス料はなく、代わりにカード決済ができないという制約がある。1階にガラス張りのキッチンと化粧室があり、2階が客席。明るい2階の席で、のんびりランチを楽しんだ。
 
食前酒でいただいたホワイトミモザを飲み飲み、2択の前菜、3択のメインディッシュを見比べて、5500円のコースをお願いすることにした。
 
今日の内容は
アミューズ
フォアグラ、ナッツとイチジクのガトー仕立て”ラトラス”
前菜
オマール海老のコンソメジュレとカリフラワーのヴルーテ 利尻産ウニと温泉卵 キャヴィア添え
又は
フォアグラと穴子のキャラメリゼテリーヌ クルミチップを使ったスモークの香り
魚料理
鮮魚のポワレ 魚介類のブイヨンと蕪のナージュ
メインディッシュ
フランス産マダムビュルゴー鴨のロースト ジュドヴィアンド
又は
ウズラのローストとキャベツのラグー ニンニクとタイムの香り
又は
ニュージーランド産骨付き仔羊のロースト ジュダニョーとピストゥーの香り
デザート
蜜柑のコンポートとエスプーマ ブラッドオレンジのクーリ
コーヒー、紅茶又はハーブティ
プティフル
という感じ。
 
私は、前菜をテリーヌ、メインディッシュを鴨でお願いしてみた。
 
まずやってきたのは「突き出し」のグラス。スパイシーな、ほんのりカレー粉の風味のオリーブのマリネと、その上にカナッペ。バジル入りの鱈のペーストにピンクペッパーが散っている。温かいくるみ入りのパンとバターもテーブルに。
 
「ラトラス」の名を冠した「フォアグラ、ナッツとイチジクのガトー仕立て」は、甘く濃厚で、お菓子のようにも感じる前菜。生のいちじく果実も添えられて、この季節ならではのお楽しみという感じ。フォアグラといちじくって、似合うんだなぁ……と。
 
今日の一番上の写真が、前菜の「フォアグラと穴子のキャラメリゼテリーヌ クルミチップを使ったスモークの香り」。
 
ドーム型のガラス蓋を被せられてやってきたお皿は、私の大好きな「瞬間燻製」の手法のもの。私、「スプーマ」のブームは早く終わればいいなと思っているのだけれど、瞬間燻製については「いいぞ、もっと流行しろ」と思っていたりする。ほんのり絶妙に燻製の香りがついたテリーヌは、ひんやりと心地良い食感。
 
細かく刻んだ穴子や野菜を固めたテリーヌの、隠れた中央部分には大きなフォアグラの塊が隠れていた。バルサミコ酢のソースをかけた葉野菜にもしっかり燻製の香りがついて、たいそう素敵。好きなものだらけで構成されたお皿で、とても印象深かった。
 
魚料理は、コチのポワレ。鯛のだしをベースにしたスープの中に、蕪やおくらやモロヘイヤなどの青い野菜もたっぷりと。ふっくら焼かれたコチはボリュームもたっぷりで美味しかった。でも、モロヘイヤは、スープ自体にまで粘りが出てしまうから、不要だったかなと……(単に私がモロヘイヤがあまり得意でないからかもだけど)。
 
神楽坂「L'Atlas」でフレンチランチ。メインディッシュの鴨のロースト♪ なんだかクリスマスのような、華やかな色合いのこのお皿がメインディッシュ。
 
厚切りカットの鴨肉がごろりと1切れ。肉汁を使ったソースと共に添えられた鮮やかな赤いソースはビーツのものだそう。
 
同じ大きさにカットされた飾られた野菜は、芽キャベツ、プチトマト、ペコロス、赤蕪、ズッキーニ。ロゼ色に焼かれた鴨は、肉汁たっぷり旨味たっぷり。
 
ランチにしては品数も多く、ここまででけっこうお腹も満たされていたところだったけれど、美味しくぺろりと食べられた。
 
そしてエスプレッソをいただきながらのデザートは、爽やかな柑橘系。どっしりした肉の後のみかん味というのが嬉しい流れ。
 
ブラッドオレンジをベースにしたソースの上にごろりと大きなカットの蜜柑のコンポート、その上に蜜柑のムース。隣には紅茶味のアイスクリーム。甘さの具合もちょうど良くて、シンプルながら幸せなデザートだった。
 
プチフールは、木苺のピュレを詰めたチョコレート、柔らかな生キャラメル、塩入りサブレ。
ごちそうさまでした。満足~♪
飯田橋「紀の善」にて
 栗あんみつ \920
ランチ後は、買い物しつつ飯田橋に移動。
 
チーズ専門店「Fromagerie Alpage(アルパージュ)」に寄って、最後にちらっとお茶でもしようか、と、老舗甘味屋の「紀の善」でおやつ。がっつりフレンチランチの後だというのに、うっかり栗あんみつをいただいてしまった。あんみつ、久しぶり。
 
飯田橋「紀の善」にて、栗あんみつ。栗どっさり! フルーツは入ってなくて、寒天・豆・栗の甘露煮・あんこ・別添の蜜、以上!という風体の、栗あんみつ。
 
昔は、あんみつに入っている豆(=赤えんどう豆)の存在が「これ、要らないでしょ、不要でしょ」としか思えなかったものだけれど、豆が好きになった今では「ああ、このうすらしょっぱい感じ、美味しいかも。悪くないかも」と思えるように。でもさすがに、豆山盛りの「豆かん」を食べたいとまでは、思わないかな……。
 
上品な味のあんこに蜜、甘い栗と共にそれらを絡めて食べるぷりぷりの寒天は、日本の甘味ならではの美味しさ。このお店のあんこ、美味しいんだよねぇ……。
 
温かいお茶を飲み飲みあんみつ食べて、おしゃべりすること1時間ちょっと。また会おうね~と友人と駅でお別れ。
ミニミニカレーライス
トマトジュースに浮かべたボッコンチーニ
アイスティー
お昼にあれこれ食べ過ぎて、夜になってもおなかいっぱい。
 
息子の分はちゃんと用意するにしても、私は軽くて良いんだけどなー……と考えて、冷凍してあった自家製カレーを解凍することに。ちょうど2人前弱くらいの分量だからこれで良いはず、と、私の分は2~3口分ほどにとどめておいて、息子の皿にたんまりよそってやった。
 
ワインを開けようか悩んで「明日にしよ」と諦めたのだけれど、でも今日買ってきたチーズは早速出してみた。
 
50gサイズが5個入って1800円ほどと、なかなかのお値段だったチーズは「モッツァレラ ディ ブファラ カンパーナ ジ・サルヴァトーレ ボッコンチーニ」。水牛の乳を原料としたモッツァレラチーズで、とろりとしたミルクを中に閉じ込めた、ピンポン球サイズのもの。デパート内のチーズ専門店を覗いても「いつでもある」という品ではなくて、「うわぁ、みつけちゃった……」と、思わず買ってきてしまったのだった。
 
お店には美味しそうなチーズがしこたま山盛り並んでいて(本当に壮観!)、色々欲しいなと思ったものの、息子と2人ではそうそう消費できるものではなくて、このチーズの他には温野菜に添えて食べたいなとラクレットを100gと、あとは冷蔵ケースの端に詰まれていた切れ端チーズ(布屋さんの端布コーナーのごとく、チーズのミニカットが1包み数百円であれこれある)から、食べたいなと思うものをいくつか購入。とりあえず今日はモッツァレラを。
 
残念ながらトマトの手持ちがなかったので、せめてもと美味しいトマトジュースを皿に敷いて、塩胡椒とオリーブ油で調味。上にころりとチーズを乗せて、バジルの葉を飾って、崩しながら食べてみた。
 
中央にぷるぷると、つついたら崩れそうなゼリー状のミルクの層があって、外側はゆるく層状になったふわふわもちもちの濃厚なミルク味のチーズ。これ1個で充分「御馳走」になる存在感のチーズだった。贅沢だけど、1個350円ほど。ケーキ1個食べたと思えば、同じくらい(いやそれ以上に)幸せな気持ちになれるチーズかも。おいしかったー。