2016年7月21日木曜日

歌舞伎幕間、炒飯弁当

IKEA風ホットドッグ
「ランチパック」のシュガーマーガリン
自家製ヨーグルト w/パイナップルジャム
アイスカフェオレ
息子は今日から夏休み。
 
だんなと2人の朝食は、材料がまだ残っているのでとホットドッグ。それだけではちと物足りないかなと、「ランチパック」の「シュガーマーガリン」も1人1切れ
 
40 Ways The World Makes Awesome Hot Dogs」によると、ピクルスやフライドオニオンがトッピングされるホットドッグは、デンマークスタイルとして紹介されていた。やっぱり「北欧のホットドッグの有り様」なんだなぁと改めて思ったりした。
 
この記事、「日本のホットドッグ」がタコさんウィンナーとして紹介されているのが面白いのだけれど、我が家定番(=「TOKYO-DO」という屋台ホットドッグの真似)の「バター&カレー粉炒めキャベツ」が入るホットドッグはどこの国のものでもなかったようだ。
 
ハラペーニョ乗せたりコールスロー乗せたりピクルスどっさりだったり、ホットドッグは奥が深い。私は野菜やチーズがもりもり乗る系が好みだわー。
塩だれ親子丼
麦茶
今日は私、午後からお出かけ。息子はバイト。
 
昼はちゃんと食べましょうと、だんなの弁当仕込みも兼ねて、買い置きの鶏肉を焼いて丼にした。何度も作っているお気に入りの「塩だれ親子丼」はかなり前の『dancyu』掲載の「東京バルバリ」というお店のレシピだ。
 
御飯の横(か上)に茹でもやしをたっぷり。鶏もも肉は塩焼きにして、温泉卵(今日は半熟ゆで卵)を添え、刻み万能ねぎと胡麻をふる。
 
添えるタレは刻んだエシャロット(今回は長ねぎで代用)に塩、胡麻油、昆布茶を混ぜたもの。鶏と葱だれの組み合わせはもとより、「もやしと卵」のバランスがたいそう良くて、醤油味醂味の「親子丼」とも方向が違うこともあって時々作りたくなるこの料理。今日も親子3人分、がっつり作った。
 
息子のバイト先のまかないは相変わらず「肉!」らしいので、夏休み中のお昼は魚メインの方が良いよね?と思いつつ。来週は魚多めに買ってこよ……。
「歌舞伎座」にて
 「崎陽軒」のシウマイ炒飯弁当 \1000
 お茶
さて、今夜は一人、歌舞伎鑑賞。
 
先月に続き、「七月大歌舞伎」も面白そうだなと、適当な安い席をぱぱっと取って見に行くことにした。
 
夜の演目は「江戸絵両国八景 荒川の佐吉」「壽三升景清 歌舞伎十八番の内 鎌髭」「壽三升景清 歌舞伎十八番の内 景清」。
 
「歌舞伎十八番」ってほとんど見たことないのよねと、お目当ては海老蔵の景清。いやー面白かった面白かった。海老蔵はプライベートであれこれあったけど、舞台映えする容姿だし眼力あるし(声はいまいち好みではないのだけれども……まだまだ若いよねーという感じもあるし……)、歌舞伎役者らしい役者だと思う。景清、実に楽しそうだった。
 
箇条書きで感想ちらり。
 
荒川の佐吉
・ 主役の佐吉は猿之助。人情味溢れる良い芝居(口調も現代風だからわかりやすいし)だったけど、猿之助の身体能力の素晴らしさを見る類の演目じゃなかったのがちと残念。それは昼の部の「流星」に期待だなー(来週見に行く)。
 
・ 中車さんは、やっぱりなんというか未だ「香川照之さん」だなぁ、と。声は通るし存在感もすごいんだけど、良くも悪くも「歌舞伎役者」なオーラじゃないなぁ……(と言いつつガン見)。
 
・ 佐吉を「兄貴!」と慕い続けるイケメン大工、坂東巳之助。劇中、大工姿の後ろ姿で半纏脱いで、ささっと着物を着付けるシーンがある(一人で帯もぱぱっと締める)のだけど、半纏脱いだ下の職人衣装(「腹掛」って言うのね)に「あら上腕三頭筋と背筋が美しい……」と一人うっとり。良いもの見させていただきました。
 
・ 最後は、夜明けと同時に出立する桜咲く茶屋のシーン。照明がたいそう巧みで、夜明けの空気が変わっていく様が自然に表現されていた。それまで建物内メインのシーンが続いていたこともあって、とても綺麗な終幕。
 
鎌髭
・ さすが歌舞伎十八番、様式美の世界、という感じ。舞台上には2つの看板、右に「歌舞伎十八番 壽三升景清」、左に「十一代目 市川海老蔵 相勤め申し候」の文字。なんというか他の演目と違ってどこか「お祭り」みたいな。
 
・ 右近演じる、猪熊入道(景清と敵対側の道化役)が実に楽しい。景清を縄でぐるぐる縛りながら
「こうしてふんじばって、第三者の厳しい目で精査いただこう」と言ったり、「ぬぬ、おぬし、後出しじゃんけんか!」などと言ったり時事用語もりもりで。
 
・ 「あいつ、景清じゃね?」とやりとりする問答も、「景清に似ておるな」「おお似ておる」「景清にも似ておるが、七月大歌舞伎に出ている十一代目市川海老蔵にも良く似ておる」などといったネタが。
 
・ 大向こうからも「十一代目!」の声が飛んでいた。
 
・ 最後、緞帳が半分閉まったところでも海老蔵と右近のやりとりが。
海「この度、皆様のお陰をもちまして景清を務めさせていただきまして云々」
右「この度、私めも皆様のお陰をもちまして猪熊入道を務めさせていただきまして云々」
軽口のやりとりの後、賑やかに退場。
 
景清
・ 景清の隈取りは最初は頬の横に青い線が入っているのだけれど、終盤に青色の上に赤色重ねて別の化粧になる(こういう感じ)のが面白かった。青い色は通常悪役に使われる色ということで、海老蔵曰く「牢破りの場では隈取の青黛を消し、正義を意味する赤い隈で登場するのでは」だそう。
 
・ 景清の敵方部下(=中間)数人が、人の言葉じゃなく「ケケケケケケ」と甲高く叫びながらあれこれするのだけれど、パンダ化粧だったり子供の面だったりピカソの絵風だったりの奇妙な風貌。なんだかそこだけ前衛芝居のような不思議な演出。
 
・ 舞台上で、「後ろ姿で仁王襷をかけるシーン」が出てきた。大縄で蝶々結びするみたいな。黒子さん数人がかりで大変そう。
 
・ クライマックスで三味線が増えたのだけれど、あからさまに音色が違う、しかも上手な方が出てきてらっしゃって、衣装も他の方々とは違うもの。帰宅してから調べたら上妻宏光さんでした。かっこいー。
 
・ 「どやぁ!」「どやぁ!」の見得切り連発が、これぞ歌舞伎という感じ。「拍手、はよはよ」と海老蔵も煽る煽る。
 
・ 近くの席のおばさまたちが「演出によって、ほんとに変わるわねー」って言ってたから、今回は斬新な演出?だったのかしら?
 
そんな感じで、幕間に食べたのは、東京駅構内の「駅弁屋祭」で買ってきた崎陽軒の「シウマイ炒飯弁当」1000円也。
 
崎陽軒の店舗販売している品ではなく、駅弁オリジナル商品だったみたい。
 
シンプルな炒飯に、焼売(もといシウマイ)4個、とんかつ、青椒肉絲、鶏の唐揚げ、玉子焼き、筍の煮物、ザーサイなどなど、幸せなおかずが詰まっていた。崎陽軒のシウマイは「冷めても美味しい」がウリだけど、弁当おかずが全体的にそんな感じ。狭い席でもぱぱっと食べられたし満足でした。