2019年5月29日水曜日

行列並んで添好運

気になっていた「添好運」に。悔しいことに全部美味しいわー……。
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「乃が美」の食パン
パンチェッタ入りスクランブルエッグ
ヨーグルト(朝食パインヨーグルト)
カフェオレ
今朝は、昨日買ってきた乃が美の食パンを、焼かずにスライスしてエシレバターを添えて。
 
目玉焼きよりはこちらかなと、炒めた自家製パンチェッタを混ぜ込んだスクランブルエッグを支度した。
 
ふわふわ食パンでちょっとリッチな味の朝御飯。
秋葉原「肉の万世」にて
 パコリタン \880
今日は一人マチネ観劇なので、お昼に都内を目指しついでに秋葉原で途中下車。
 
5月分のスタンプラリーをクリアしてしまおうと、「万世」本店のカジュアルレストランで昼御飯にすることにした。
今月はトートバッグがいただけるそう。会計時に創業70周年記念の可愛い図案の帆布バッグを貰ってきた。
 
この秋葉原店と、あとは神田と新橋かな?には、こんな感じの平日限定お得なランチメニューがある。
今日は久しぶりにこれだなと、「パコリタン」をいただいてきた。
 
万世のランチ定番「パコリタン」。幸せな組み合わせ。 パーコー(=排骨)+ナポリタンで、パコリタン。
 
ナポリタンスパゲティに豚のカツ(排骨だけど骨なしの)をトッピングした品で、これに米飯までついてくるのが謎だけど、美味しい豚汁もセットになって。
 
しかも11時45分までの注文で目玉焼きサービスという嬉しいおまけつき。
 
火傷しそうなほどに熱々の鉄板の上、どちらも出来たてという風で、幸せに美味しかった。
 
やっぱり本店は美味しいな。上階にあるレストランは明るくて開放感もあるし。
なんだかんだ月に何度かは平日一人で出かけることもあるから、残り3ヶ月分も本店に来ようかなーと思いながら美味しく平らげた。
 
そして午後には、国際フォーラムのホールで上演中の「赤と黒 サムライ・魂」を観てきた。
 
例によって某会経由のかなーりお安いチケットで。
あんまり前向きには観ることのない時代劇、キャストの中に"京本政樹"の名前を見て「生京本政樹が見れるの!?」と、そこに食いついたという次第。
 
子供の頃、「こんなに綺麗な男の人がいるなんて」と、私は相当にこの方が好きだった。今は御年60だそうで、それでもなお美しかった。
 
「里見浩太朗と京本政樹が舞台で初共演を果たす本作は、時代劇スターが次世代の俳優たちに"サムライ・イズム"を継承する"サムライ・エンターテイメント"」とのことで、あらすじはとってもわかりやすく。
 
金に目を眩ませた家老とその付き人が1つの村を乗っ取ろうとして、それに対抗する村人と若き侍たちが、2人の隠居した侍を担ぎ上げて云々、という風なもの。
 
わかりやすすぎて背景の掘り下げ方が物足りず、「なんで?なんでこの人はこんな考えに至っているの?」というのが今一つわかりにくく(あとサブ位置面々の見た目や名前が似通っていてなかなか登場人物の関係性が掴めなかったというのも)、お話としては微妙にもやもやが残った。
 
役者さんの演技や殺陣も安定していた反面、音響とか演出とかは微妙なる昭和っぽさが漂って、なるほど9000円する席がこの値段で観られてしまうわけだ……などと密かに思ったり思わなかったり。
 
若人代表みたいな立ち位置だった、ジャニーズ所属の越岡裕貴がたいそう格好良かった。あと、「なんかテレビで見たことあるのが舞台に立ってるぞ?」と思ったら、インパルスの堤下だった。
 
生京本様も拝めたことだし、殺陣は格好良かったし、それはすごく良かったな。
日比谷「添好運」にて
 ベイクドチャーシューパオ \580
 海老の蒸し餃子 \580
 海老とニラの蒸し餃子 \580
 ポークと海老の焼売 \580
 大根餅 \480
 スペアリブの豆豉蒸し \580
 陳皮入り牛肉団子 \680
 牛肉と卵の蒸しご飯 \680
 キンモクセイとクコの実ゼリー \380
 本日のココナッツミルク タピオカ入り \480
 ミルクフライ \480
 生ビール 4×\680
終わるのが夕方だから、家族で待ち合わせて夕飯にする?具体的には新宿の「添好運(ティム・ホー・ワン)」に行ってみる?なんて事前に話していたのに、観劇後にLINEを投げたら、息子はその予定を忘れとっとと帰宅の途に就いていたのであるらしい。
お前、ほんと、そういうところがそういうとこやぞ。
 
「えー……じゃあもうそっちで一人で食べなよ。こっちはこっちで食べて帰るし」
と息子はさくっと切り捨てて、だんなと2人なら新宿じゃなく1号店の方で良くない?と、日比谷の方の「添好運」に行ってみることにした。
 
「世界一安いミシュラン星付きレストラン」として名を馳せる、香港本店の点心チェーンのこのお店。
なんでもシンガポールやジャカルタなどにも支店があるのであるらしい。
 
日本1号店は日比谷シャンテのゴジラ前で84席、2号店は新宿サザンテラス(かつてのKrispy Kreme Doughnuts跡地)で同じく84席。新宿店の個室を除いては予約不可、行列しても入店予定のメンバー全員が揃わないと席には案内して貰えない。
 
5時前にちらりと店頭を覗きに行ったら行列はあるものの10人ほどで、30分も待たずして店内に案内されている感じ。
 
それならと明日のパンを買いに行き、アンテナショップなども覗いて少し時間をおいてから行列についた。17時半過ぎに並んで、18時には入店できてしまう塩梅で、だんなの合流までしばし後ろの人を先に店内に案内して貰ったりして。
 
でもこの行列、19時を過ぎた途端に3倍くらいの長さになっていたから、タイミングを図るのが大事な風。平日の午後の半端な時間が一番楽に入れるのではないかなー。
 
並んでいる間にメニューを渡され鉛筆でチェックする注文票も貰えるから、オーダーはスムーズ(もちろんテーブルでの追加注文も可能)。
料理が出てくるタイミングもそう遅くはなく、ぱぱっと食べてぱぱっと出ることが出来るから、多分見た目以上には行列しても待ち時間は少ないかなという印象だった。
 
「添好運」にて、これは外せない蝦餃と、ニラ餃子と。 でも、値段はというと、それほどには安くは無かった。
 
蝦餃は、4個で580円(萬珍樓點心舗は4個740円、以下括弧内は萬珍樓點心舗の品)、牛肉団子は3個680円(3個710円)、スペアリブの豆豉蒸しは580円(700円)と、実のところ、そう激しい大差はない感じ。
 
今日も2人でビールを2杯ずつ飲んだとは言え、お会計は1万円超だった。
 
料理の品数は30弱(そのうち腸粉が3品、蒸し御飯が3品占めているのはちょっとバランス悪い気も)で、酒類はビールとハイボールのみ、お茶代込みの席料に別途+10%請求される。
 
あと、焼売と蝦餃を除いては3個ずつのものばかりだから、3人で行くと存分に楽しめる感じだったなーという次第(息子よ……)。
 
総じて、がちゃがちゃした店の雰囲気とか(6人テーブルが多く、4人&2人などでの相席になる)プラスチック製の皿、メニューの少なさや予約不可といったマイナス要因と、味の良さとの天秤で、どれだけ満足できるかなという感じ。
 
でも、きっとまた行ってしまうな。
 
そのくらい、美味しかったし満足だった。ここでしか食べられないメニューがあるのも、とても強い。
 
最初にやってきたのが、名物料理の「ベイクドチャーシューパオ」(今日の一番上の写真)。漢字だと「酥皮焗叉燒包」とのことで、確かに肉まん系のふかふかな生地ではなく"パイ皮"的な独特な皮。
 
かといって蛋撻の皮ともまた違い、例えて言うならメロンパンの表面のあのクッキー生地の砂糖を少なめにしたみたいな、そんな感じのものだった。中にはざくざくと、叉焼包にあるみたいな甘じょっぱいチャーシューがたっぷりと。
 
蝦餃は海老がどっさり、文句なしのぷりぷり感。他の蒸し物も比類無きとまでは言わないけれど、安心して食べられる美味しいものばかりだった。
 
大根餅は大根の繊維が比較的残った少しシャキシャキしたタイプのもの。干し貝柱や金華ハムなので旨味を加えるのが一般的だけど、その旨味はそれほどには多く感じなかった。何というか、リッチな味というよりはカジュアルな味の大根餅という感じ。こんがり焼けていて美味しかった。
 
すごく陳皮風味が濃厚だった牛肉団子。スペアリブもしっかりした味付けで。 蓋を開けるなり、ふわりと陳皮の香りが漂ってきた、鮮烈に爽やか風味の「陳皮入り牛肉団子」(左の写真)は、下に湯葉が敷かれていて。
 
スペアリブの豆豉蒸しは、見た目はあまり豆豉っぽくはなかったけれど、味はしっかり染みていた。
 
葱と思って口にした緑色のものが唐辛子で、それがなかなかに辛くてビールが進む味わい。
 
見た目に少しびっくりしたけど美味しかった蒸しご飯。 せっかくだから1品くらい米系も食べましょうかと追加で頼んでみたのが「牛肉と卵の蒸しご飯」。
 
ご飯ものは、皮蛋と塩卵入りの塩豚の粥と蓮の葉ちまきの他は、蒸しご飯が3種類。
 
スペアリブ・鶏肉と生姜・牛挽肉と卵という3種類で、「牛と卵にしましょうか」ということになった。
 
やってきたのは、半熟の目玉焼きがトッピングされたステンレスの碗で、「そう来たか」とちょっとびっくり。
 
醤油ベースの甘辛だれが絡んだ牛ひき肉の層が卵の下には隠れていて、その下にはジャスミンライス。卵は黄身がとろとろで、"豪華中華風卵かけご飯"みたいな感じになって、ちょっと意外な美味しさだった。このへんでそろそろお腹が一杯になったけれども完食。
 
そうそう、この店は料理の持ち帰りが可能で、頼めば発泡スチロール製のダーパオボックスをテーブルに持ってきてくれるのだった。
 
「キンモクセイとクコの実ゼリー」。うん、悪くはないけども……?? デザートは3種類。
 
もちろん全部いただきます!と最後にデザート全部を追加注文した。
 
無料でいただける卓上のお茶は、濃いめに淹れた普洱茶なのがありがたい。
 
これは「キンモクセイとクコの実ゼリー」。良い香りで甘さもほどよく、悪くはなかったけれど、限られたメニュー数の中でこれがデザートに入っているのがちょっと不思議な味でもあった。
 
キンモクセイの花弁がひらひらしている分、食感がなんだかちょっと中途半端な印象で、私はもう食べなくても良いかなという感じ。
 
「本日のタピオカココナッツミルク」は、マンゴーの果肉入りで、これはとても幸せ。
 
「ミルクフライ」。……やばい。美味しい。これは美味しい。やばい。好みど真ん中。 デザートはなんといってもこれよねの「ミルクフライ」。
 
日本で言うところの"アイスクリームの天ぷら"に近いものかなと思いきや、ぷるんぷるんのゼリー状のフィリングは冷たくはなくてあっつあつ。
 
衣には甘さはなくまさに「フライ」で、そして中は棒状の"ミルク餡"なんですって。
 
熱を通してももちもちぷるぷるな食感が損なわれないのが面白いなーと帰宅してから調べたところによると、こんな感じにコーンスターチがそこそこ入るみたい。なるほど。
 
牛乳感が濃厚でふんわり甘く、ミルク好きにはたまらないお菓子だった。これは癖になる。やばい。
 
というわけで、初めての「添好運」には満足しきりで帰宅した。週末のランチとかにも、並ばずに入れるようになったら最高なんだけど、当面は難しいかなー。