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「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」にて
ルームサービス朝食
「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」に宿泊の朝、4時半。ルームサービス朝食
部屋の遮光カーテンが閉まってようとも、猫が声かけに来なかろうとも、結局夜明けと共に目が覚めてしまうのはもうこれは仕方のないことなのだなと思いつつ、朝の港を記念撮影。
正直なところ、母ほどには「わーい海!」という感覚は無くて、「だって南船橋界隈もほぼ海だもの……毎日運河は見てるもの……」という気持ちではあるのだけれど、眺めが良いのは素敵な事。
で、ブラインド開けて景色愛でつつ、朝風呂を楽しんだ。
部屋のお風呂がこのサイズって、今まで泊まったどのホテルでも無かった体験だと思う。
お湯を張るのに20分くらいはかかるけれどタイマーがついていて安心設計だし、お湯の出も申し分無いし。
昨日の夕飯は本当に軽かったから、風呂上がりにはもうそわそわと「お腹空いた、すっごい空いた」となっていたところ、事前に予約していた7時半きっかりに朝御飯がやってきた。
以前は階下のレストランでもいただく選択肢があったようだけれど、今現在はルームサービス固定の朝御飯。
金庫のような保温ボックスつきのキャスターテーブルがそのまま食事の席になるスタイルで、折りたたまれた端を上げたり、皿を整えたり、てきぱきと食事の席を整えてくださって。
「日本一の朝ごはん、ホテル・ラ・スイート神戸ハーバーランドが優勝」という風に、このホテルの朝食は何度も諸々のランキングで登場しているらしく、母は何よりこれが楽しみだったみたい。
その割に、ちゃんとは調べてなかったようで「えー、ブッフェじゃないのねー残念」なんて言っていたわけだけど。
(調べたらこのホテルはコロナ禍とか関係なく、最初からブッフェ朝食は提供していないという……
でも食べ始めてみると、「あら美味しい、あら幸せ、これは良いわね」と。
野菜も卵も肉も全部が地産、自慢のパンはこれでもかとどっさりで、持ち帰り用の袋までついてくる気遣いが。
ドレッシングも自家製で、それがまた美味しかった。
出てきた料理はリーフレットによるとこんな感じ。
- お目覚めのカクテルジュース
- ストレート果汁100%ジュース
(オレンジ、グレープフルーツ、トマト)
- 氷上産ヨーグルトと季節のフルーツ
- 兵庫県の野菜を使った季節のスープ かぼちゃと人参
- 地元のこだわり農家が育てた健康野菜のサラダ
- 兵庫県夢前町の七福卵を使ったお好みの卵料理
(ポーチドエッグ、スクランブル、目玉焼き)
兵庫県産ポークのハムとソーセージ添え - ル・パン神戸北野 オリジナルブレッド
バター、パティシエ特製ジャム添え - コーヒー、紅茶、又はミックスハーブティー
そしてパンはこんな感じ。
この可愛いサイズのパン、なんだか見たことあるなと思って思い出したのがサンマルク系のパン食べ放題のお店(「BAQET」とか「鎌倉パスタ」とか……)で、「なんか、ごめん」と思ってしまったわけだけど。
パンの説明も添えられていて、それによると、クロワッサン オ ブール、クロワッサン オ カファレル、黒米ブレッド、十勝じゃがいもパン、瀬戸内レモンパン、兵庫県小野市産トマトパン、リゾブールという内容だったみたい。
パンの量に比してちょっと控えめに感じる量のバターと、自家製のストロベリージャム、ブルーベリージャムつき。
卵とお肉の皿用には粒マスタードとケチャップも添えられていた。
正直なところ、パンに関しては、昨今は美味しいお店が大量にあるものだから、「美味しいけど、確かに美味しいけど、このパン食べたさにってほどでもないかな……」という印象ではあったものの。
でもハムもソーセージも、何よりボリューミーなサラダの野菜がとても美味しくて、なるほどこれは幸せな朝御飯だ、と思ったのだった。
「で、母は何でこのホテル知ったの?」
と聞いたら、「インスタ」と。
「友達とか?」と重ねたら、「キャシー中島さん」言われて、ああなるほどねと納得した。
キャシー中島さん、幕張界隈ならザ・マンハッタンがお気に入りだそうで、「私と好きな方向が近いなと思って、だからここも来たかったの」だそうで。
母もザ・マンハッタン、大好きだったものねえ。すっごい、納得。
神戸 南京町「東栄酒家」にて
三味拼盤(前菜三種盛り合わせ) \1500
蝦餃子 \600
海鮮軟炒麺(三鮮焼そば) \900
瓶ビール(中)
神戸 南京町「笑龍」にて
元祖杏仁ソフト \450
マンゴーソフト \450
このホテルに泊まりたいという以外は、なーんにも行きたい場所とかは無かったらしい母。三味拼盤(前菜三種盛り合わせ) \1500
蝦餃子 \600
海鮮軟炒麺(三鮮焼そば) \900
瓶ビール(中)
神戸 南京町「笑龍」にて
元祖杏仁ソフト \450
マンゴーソフト \450
「元町の雑貨屋巡りでもしてみる?でも開店が11時とか12時ってお店ばかりだから、10時にデパ地下オープンするデパートから先に寄って、南京町で中華ランチとかどうかな……」と急遽予定を組み立てて、まずは神戸大丸へ。
このデパートには滞在ホテルメイドの惣菜やパンやお菓子を扱う「ラスイート大丸神戸店」があるそうで、それが目当て。
母は「近所の人のお土産にするわー」とクッキーセットの配送手続きをして、私も傍ら、「少しお菓子買って帰ろう」とガレットやフロランタン、瀬戸内レモンケーキ、美味しそうだなと「ホテル ラ・スイート特製 淡路たまねぎ&米麹ドレッシング」なんてものも買ってみた。
今日の神戸は予想最高気温31℃くらいらしい。どうやら地元船橋よりは涼しい(船橋は33℃予想)けれど、暑いことには変わりなく、20年ぶりくらいに歩く南京町もじりじりと脳天から焦げてしまいそう。
お昼はごく軽くで良いかなと、南京町広場に面した2階の広東料理のお店、「東栄酒家」に入ってみた。店頭メニューにあんかけ焼きそばがあって、そういうの食べたいねということで。
特段、熱心に調べて見つけたお店というわけではなかったのだけど、過不足なく美味しかったし、ランチタイム、そこそこお客さんもやってきていて。
前菜盛りは定番チャーシューと葱たっぷりの蒸し鶏、そしてよく見るのはクラゲだけれど、この店のはきゅうりの甘酢漬け。
ビールの中瓶を適当に分けつつの味しみしみのチャーシューは良い感じに美味しかった。
せっかくなのでと貰ってみた蝦餃も、6個で600円と、なかなかお値打ち。
海老もしっかりぷりぷり食感のざく切りのが入っていて。
で、母の好みは固焼きそばなのだけど、そろそろ歯に厳しいお年頃なのよ……と、今回は柔らかい麺の焼きそばを。
三鮮焼そばは、海老と帆立とイカがざくざく、椎茸に青梗菜に白菜に人参にと野菜もたっぷりで、シンプル塩味。
中華は東京に(というか千葉に)帰ってから「旬輝」さんにも連れて行く予定でいるので、「絶対絶対間違いなく美味しい中華に連れて行くから!」と予告してはいるのだけれど、そも中華自体がすごく久しぶりだったらしい母、御満悦。良かった良かった。
そしてアイスクリームソフトクリーム系が大好きな母、店から路上を見下ろして「あれが食べたい」と。
横浜中華街よりも圧倒的に路上売りの店が多いように感じられる南京町、視線の先には「元祖杏仁ソフト」なる文字があった。
母は杏仁ソフト、私はマンゴーソフトを貰って、これがデザートに。
マンゴーソフトは、マンゴージュースをそのまんまソフトクリームマシンにかけた風な、シャーベット状のもの。ソフトクリームらしい味わいだったのは杏仁ソフトの方で、口当たり滑らか、杏仁風味もしっかり濃厚で、こちらの方が美味しかったな。
そしてじりじりと蒸し暑い中、元町に点在する雑貨屋を次々巡りつつ、歩いてホテルに帰還。
古い街並み、エレベーターもない雑居ビルに入っているお店が多くて、「あー、あのお店気になってたけど3階か……無理……」と、終盤は上階にある店巡りは諦めざるを得なかった。神戸の雑貨屋巡り、まさかの盲点。
「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」内「レストラン ル・クール神戸」にて
ラ・スイート コース \16000
乾杯スパークリングワイン 2×\0
グラス白ワイン(チリ ESCUDO ROJO RESERVE CHARDONNAY 2020) \1500
桃ベース白ワインカクテル \1500
暑さと疲れでいくらかホテルに早く帰った後は、「昨日行ったスパはどうだったの?」「すっっごい良かった……」なんてやりとりの末、母も一緒にスパに行ってきた。ラ・スイート コース \16000
乾杯スパークリングワイン 2×\0
グラス白ワイン(チリ ESCUDO ROJO RESERVE CHARDONNAY 2020) \1500
桃ベース白ワインカクテル \1500
ぬるめの湯に寝っ転がって浸かれる炭酸泉最高~、良い香りのスチームサウナ最高~、クールダウンのミストも心地良くて最高~と、1時間近く楽しんで、でも他のお客さんは湯上がりラウンジでマッサージに来たらしいお客さんを見たくらい。
スパは結局ずっと私と母の貸し切り状態で、パウダールームの化粧水や美容液も「これ、肌がすべすべになる気がする」などと、ぺたぺた塗りこんで楽しんできた。
だから夕飯時には良い感じにお腹も空いて、ホテルのメインダイニングの「レストラン ル・クール神戸」へ。
8月までの期間限定メニュー「ラ・スイート」は、「摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の味めぐり 五国夏フェア」というもので、これがたいそう魅力的だった。
- アミューズ
- 淡路直送由良雲丹のロワイヤル
- 猪豚の生ハムと夏野菜の冷製スープ すだちの香り
- オマール海老のポワレと兵庫県産トウモロコシ
- 淡路産鱧のフリット 紫蘇と共に
- 播州百日どりの炭火焼き ビネガーソース
- 瀬戸内産舌平目のポッシェとキャビア
- 河内鴨のロティ スパイス風味淡路玉葱のチャツネと共に
- グラン・デセール(パティシエ特製デザートのワゴンサービス)
- コーヒー又は紅茶
という内容で、私的には「好きなものしかない!」という感じ。
母も鴨が大好きだからこれで良いでしょう、と、でも母の年ではこの皿数のフルコースを食べきるのは難しいのではないかと、お店と相談しつつオマール海老と舌平目のポーションは小さくしてもらうことにした。
眼前の窓の向こうは、昨日ビールを飲んだ、港を臨むガーデンレストラン。
アミューズは、目の前でカットしていただくサラミだった。添え物は小粒のパプリカのピクルス。
事前のネット予約で乾杯スパークリングワインが無料になって、そして私は「ワゴンサービスのデザートに注力したいです」とその後、グラスワインを1杯だけいただくことにして。
母も久しぶりのお酒の席で酔ってしまいそう、と、フルーティーな白ワインを桃のジュースで割ったカクテルを出してもらっていた。
料理は全体的に、青じそや茗荷など、思っていた以上に和の食材が使われていて、そして味や調理法にも和の雰囲気を感じさせつつ、でもちゃんとフレンチでもある……という、絶妙な塩梅の品ばかり。
優しい味のものが多くて、母も「味が濃くて食べていてしんどい」という感じではなさそうで、母にも合う良いお店だったね、と。
右写真は「猪豚の生ハムと夏野菜の冷製スープ すだちの香り」。
茗荷の風味が似合う、でもちゃんと洋風味のブイヨンは二重の器に入れられていて、卓上でスモークが沸いてくるというプレゼンテーション。
「先日は、スモーク焚きすぎてテーブルが竹田城になりました……」
なんて言われ、笑ってしまった。
昨夜の神戸ポークの生ハムも素晴らしく美味しかったけど、この猪豚の生ハムもとても良い味。
こちらはもはや、フリットと言うよりも天ぷらだった、「淡路産鱧のフリット 紫蘇と共に」。
サクッと揚がった鱧の上には、これも良い食感にサクサクと揚げられた青じそのトッピング。穂じそが散らされ、透明なスープは少しとろみのある、鱧の骨からとったおだし。
これはさすがに、もはや普通に和食では?という感じではあったのだけど、素晴らしく美味しかった。
いや、全部の皿が美味しかったのだけれども。
あまり装飾過多じゃない皿の風景も好みな塩梅で、品数が多い分、1皿のボリュームは軽め。でもメインの鴨(今日の一番上の写真)は期待以上の大きな切り身がやってきて、私、大歓喜だった。
甘く飴色に炒められた淡路産玉ねぎは甘さもしっかり。
赤ワインベースのソースには甘さはなくて全体を引き締める淡い酸味。ほのかに香るスパイスと粗く砕いた白胡椒も良いアクセント。
ここ数年であまり量も食べられなくなってきた(何しろもう77歳……)母も、2切れ乗ってきた舌平目を1切れ手伝った他は、頑張って食べきっていた。
で、鴨を満喫した後に、おごそかにやってくるこのワゴン!デザートワゴン!
ワゴンサービスのデザートなんて、記憶の限りではホテルオークラのメインダイニングとか、銀座レカンあたりでしか体験したことなかったような。
1品ずつ、「こちらはアップルパイ、こちらはチーズスフレ……」と説明いただく中、「全部!全部ください!」と言いたかったけど、さすがに自重したし、そも私もけっこう満腹に近い状態にはなっていて。
母のお皿はこんな感じ。
葡萄のタルトと、チョコマカロン。
母、マカロンがけっこう好きなんですって。私も嫌いではないけど、「まあ、メレンゲだよね……」という印象が毎回拭えないでいるお菓子だったり……(だから食べ放題の場などで積極的には手を出さない)。
対して私は、自重しつつも悔いの無いよう思うさま食べた。
これは盛り付けにけっこう苦労したのではというお皿の賑やかさ。……お手数かけました、ありがとう。
アップルパイにチーズスフレ、チーズタルト、パッションフルーツのムースケーキ、フランボワーズのプチシュー。
小粒のものはホワイトチョコとラム酒のチョコ、柚子風味のチョコ、そしてアメリカンチェリー。
他にはバニラ味のマカロン、ピスタチオのチョコ、ミニカヌレ、アーモンドチョコ、フロランタン、クッキーあたりもあった、かな。
うーん、ワゴンサービス、素晴らしい。素敵。美味しい。幸せ。
食後の飲み物はエスプレッソをいただいて、
「あんた、そんなの飲んであとで眠れなくならないの?」
「やー、私、カフェイン耐性強いみたいなんだわ……余裕で眠れるわ……」
などと話しつつ、席を立つ頃には、窓の外はイルミネーションぴかぴかの素敵な夜景に。
「あんな街灯たくさんつけて虫は来ないの?秋田はもう蛾だらけよ?」
などと母は言って不思議がっていたけれど、でも船橋にも蛾は出ない……なあ(さすがに蚊はいるけど、でも蠅もそんなに見ない気が)。