2012年10月27日土曜日

銀座でイタリアン

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
フレンチトースト
ヨーグルト
カフェオレ
今朝は息子と2人の朝御飯(だんなは都内にお泊まり)。
 
良い具合に水分が抜けてスカスカになったバゲット、これは今こそこの料理にすべき!とばかりにフレンチトーストにした。スポンジもびっくりな勢いで卵液を吸い込む厚切りバゲットをバターでじっくり焼いていく。
 
私のフレンチトーストは、卵液に砂糖は入れない。かつて見たレシピには、卵液に小麦粉を混ぜるものもあったのだけれど、小麦粉も入れない。卵と牛乳のみ。
 
で、焼けたフレンチトーストに改めてバター落として、メープルシロップだばだばかけながらいただくのが好きなのだった。
 
綺麗な焼き色がついたフレンチトーストは今日もばっちりな出来映えで何より。午前練習の息子を学校に送り出してほどなくしたところで、だんなが帰ってきた。
2日目のおでん
菜飯
麦茶
都内に泊まるなら、土曜は銀座にお出かけなんだからそのまま銀座で合流すればらくちんじゃ?と言ったのだけれど、
「安宿にだらだらいてもしょーがないし、家でやりたいこともあるし」
と、精力的に活動するだんな。今日はいきなり2単位もの「豚味噌鍋用の練り味噌」を仕込み始めた。大阪にも持って帰って(あとあちらの友人知人にも配って)冬のお楽しみにするのだそうで。
 
午前中から味噌を炊き、すっかり良い香りになったダイニングで食べた昼は「2日目のおでん」。聖護院大根を煮て一番喜ぶのはだんなだから、と、帰宅に合わせておでんを煮ていたのだった。
 
それが、具材を買い足してけっこうなボリュームにしていたはずなのに、昨夜息子が「大盛りおでんを2杯食べる」という暴挙に出たせいで、鍋の中のおでんは思っていた以上に心もとない分量。おかわり分の大根などを少量残す感じで、練り物類は親子3人分「ちょっと足りないかも?」くらいの量になってしまっていた。……そっか、我が家でおでんをするときは、割としっかりたっぷり大量に作る感じにしないといけないのね、たとえ息子と2人でも……と、思い知った私。
 
おでんに合わせた御飯は、塩揉み大根葉を混ぜての菜飯。おでんは大根が必須だから、大根の葉が手元に残ることがままあって、だから菜飯にしているのだけれど、本当は茶飯を合わせるほうが一般的かも。菜飯はむしろ「味噌田楽に」という感じかなー……でも、菜飯も似合って美味しいのよ。
銀座 「GIAGGIOLO GINZA」にて
 テゴレ・新ごぼうの一口スープ
 15種類のハーブサラダ
 パルマ産22ヶ月熟成プロシュット
 ノルウェーサーモンとカブのスパゲッティ
 じゃがいものニョッキ ブロッコリーとハーブソーセージ
 群馬県産和豚もちぶた骨付きロースの炭火グリル
 パンナコッタ
 ハーブティー
 スプマンテ(ROTARI)
そして午後はだんなと2人、ゆるゆると銀座にお出かけ。
 
買い物に興味がない息子とは夕方に適当に合流することにして(「新橋乗り換えで銀座線で銀座に来て、三越地下にいるから」と言えば迷わず来てくれる……ありがたや……)、久しぶりにだんなと2人"銀ブラ"を楽しんだ。
 
いつの間にかユニクロは場所を移しているし(春に移転していたんだったわー……)、「ここにあるはずの店がない」みたいなのがちらちら。
ユニクロ覗いて本屋さん見て、パン買おう!と三越へ。久しぶりに綺麗なケーキやお総菜を目にしてうっとりしてしまった。そういえば最近、こういうお出かけしていなかったな。
 
そして首尾良く息子とも落ち合えて、裏通りをてくてく歩いて向かったのは「GIAGGIOLO GINZA(ジャッジョーロ銀座)」というイタリア料理屋さん。
 
「フィレンツェの世界最古の薬局"サンタ・マリア・ノヴェラ"の自然治癒や予防医学という思想をもとにしたリストランテ」なのだそうだ。そのコンセプトがちょっと面白い。
 
これは「共同購入クーポン」とはまたちょっと違うのだけれど、会員制サイトで発売されたディナーチケットを買ってみたもの。
 
GILT」という通販サイト(何度か調理器具やバッグなどを買っている)の「最大34%OFF ハーブ香るサンタ・マリア・ノヴェッラ伝統トスカーナ料理を堪能!」というプラン。
 
ディナーチケットは7480円が4900円への割引ということで、前菜2種・パスタ2種・メインディッシュ・食後のコーヒーという構成だった。有効期限が迫った割引チケットが手元にあったので、お得に食べられるなら……と、試しに買ってみたのだった。
 
裏通りにひっそりと入り口がある、地階のこぢんまりとしたレストラン。カウンター席もあって、「ワイン傍らに、のんびり過ごされるお客様もいらっしゃいます」ということだ。2人席が多くてカップル客が多い印象だけれど、子連れのお客さんもいたりして。
 
スプマンテROTARIを1本いただくことにして、それを前菜からメインまで飲み飲みコースを楽しんできた。選択できるのは「メインディッシュを魚にするか肉にするか」だけだったけれど、メニューの構成も良くてどれもちゃんと美味しかった。ハーブの使用が多い印象ではあるものの、"やりすぎ感"はなくて程よい感じ。
 
というわけで、以下、いただいてきたもの~。
 
突き出し&ハーブサラダ
突き出しにと最初にテーブルにやってきたのは、一口サイズの「新ごぼうのスープ」と、「テゴレ」という名のパリパリ薄焼きパン。
 
スープは、「スープ」というより「ピュレ」に近いほどの濃厚なもので、口当たりなめらか。「すごくごぼう」なのに泥臭くなく、甘くて美味しいものだった。「テゴレ」という名は初めて知った気がするけれど、他のお店でも時々見る、「薄焼きパルミジャーノ」的なチーズおつまみ。
 
次にやってきたのが、このお店のスペシャリテでもある「ジャッジョーロ名物 15種類のハーブサラダ」(今日の一番上の写真)。
 
一皿盛りで、生ハム盛り合わせ(目玉はパルマ産22カ月熟成プロシュット)も一緒にやってきて、かなりの迫力のボリュームだった。
 
「ハーブのサラダ」ということで少しばかり戦々恐々としていたのだけれど、ハーブといっても新芽を中心に柔らかな食べやすい葉ばかりで、香りの強いミントなどは分量控えめ、いただきやすい配合だった。
 
ザクロとブルーベリー(これが甘くてすごく美味しかった)が散らしてあるのもちょっと面白く、そっけない風に添えられていた野菜のマリネやオリーブもとても美味しかったりして、細部までこだわった素敵な前菜だった。
 
ノルウェーサーモンとカブのスパゲッティ
「ジャッジョーロ銀座」にて、ちょっとピリ辛、サーモンのパスタ パスタは2皿ということで、軽めのポーションでやってきたのはノルウェーサーモンをたっぷり乗せたオイルベースのスパゲティ。
 
サーモンの下には蕪が隠れ、ディルがたっぷり散らしてあって、「ああ、やっぱりハーブが好きなお店なのね」と。
 
「カロチーノオイル」を使ったのだと思われる、ほのかに赤みがかったオイルで仕上げてあるパスタはほんのりピリ辛味。
 
じゃがいものニョッキ ブロッコリーとハーブソーセージ
「ジャッジョーロ銀座」にて。ニョッキ食べたの久しぶりかも~。 パスタ2皿目は、優しい味のじゃがいものニョッキ。
 
でも、「ハーブソーセージは塩味強め」「ふりかけたペコリーノも塩味強めのチーズ」ということで、全体的に塩味はややしっかりめ。
 
もう少し、心持ち塩加減が控えめの方が好みな味だな~……なんて思ったりした。
 
でも、もっちもちしたニョッキの舌触りは良い感じで、ソースのバランスも程よい感じ。1.5倍量くらいいただきたかった気分。
 
群馬県産和豚もちぶた骨付きロースの炭火グリル
「ジャッジョーロ銀座」にて、骨付き豚~♪うま~♪ 「これは美味しい!」と家族全員大喜びだったメインディッシュは、もち豚の骨付きロースのグリル。
 
大ぶりにカットされたお肉が2切れと、骨も1本ごろり。テーブルにはフィンガーボール代わりにお手拭きがやってきた。
 
お手拭きを見て、「そうか」と一同納得し、最後は骨を持ってがぶがぶかぶりつくというメインディッシュだ。
 
塩胡椒の加減もばっちり、醤油やだしを加えたという、ほんのり和風な粒マスタードの自家製ソースも好みな味だった。
 
添えられていたのはトマトとモロッコいんげんと、「厚焼きクレープ」と紹介された卵焼き風なもの。茶碗蒸しに小麦粉足したみたいな、野菜と卵入りの小麦粉の生地を焼いた風なそれは、ほのかに甘くて美味しかった。
 
パンナコッタ ローズリキュールと薔薇のジェラートを添えて
で、ディナーはここまでで、あとはお茶とプチフールまでがコースだったのだけれど、ドルチェメニューをいただいて、「やっぱりデザートも食べたいね」と。
 
リストにあったのは5種類、濃厚チーズケーキとパンナコッタ、カタラーナ、柑橘類のテリーヌ、そしてヘーゼルナッツ入りチョコレートケーキ。
 
「オリーブオイルジェラート」が添えられるのだというチョコレートケーキも面白いなと思ったのだけれど、乳製品好きな私が選んだのはやっぱりパンナコッタ。10種類ほども揃うサンタ・マリア・ノヴェッラのハーブティーから消化に良いと書いてあった品をいただいて、しっかり食後の甘いものも堪能してきた。
 
「ジャッジョーロ銀座」にて、名物、濃厚チーズケーキ これは息子の皿、「名物 濃厚チーズケーキ スパイスの香りと生姜のジェラートを添えて」。
 
生姜のジェラートはかなり「生姜!」で、挑戦してみた息子は「やっぱり辛い……」とちょっと涙目。
 
生姜のジェラート、すごく美味しいよ?と、ジェラートは私とだんながありがたくいただいた。
 
「ジャッジョーロ銀座」にて、これは私が頼んだパンナコッタ。 そしてこれが私のパンナコッタ、「パンナコッタ サンタ・マリア・ノヴェッラ“リキュール ローズ”と薔薇のジェラートを添えて」。
 
3つの器が並ぶ面白いプレゼンテーションで、テーブルに持って来てからローズリキュールを注いでくれる。
 
これもまた、驚くほど「薔薇!」という感じで、なかなか衝撃的な味わい。香りがたいそう良いリキュールだったけれど、乳製品好きとしては、パンナコッタにローズリキュールは添えなくても良かったかなー、みたいな。
 
でも、薔薇のジェラートの方はたいそう良い感じだった。ほのかな薔薇の香りがただよって口の中が幸せな感じに。
 
「ジャッジョーロ銀座」にて、これはだんなのカタラーナ。美味しそう♪ そしてだんなの、自家製ミルクジェラートを乗せたカタラーナ。
 
こちらはクラシックな外見で、そして全体的に甘さはかなりしっかりめ。
 
「デザートはちゃんと甘くなければ!」と私は思っているので、充実のデザートメニューはたいそう幸せな感じだった。ちなみにドルチェはどれも1皿840円。
 
そしてハーブティー飲み飲み、プチフールもテーブルに。
 
驚きのハーブ風味(!)のビスコッティに、可愛いサイズバーチ・ディ・ダーマ、チョコがけアーモンド……と、4種類ほどのお菓子は全てお店の自家製だそう。
 
パスタがかなり軽めだったので、物足りないかなーと思いつつ、デザートまでいただくとそこそこお腹いっぱいに(息子はちょっと物足りない顔をしていたけど……まぁ、リストランテで150gサイズのパスタなんかはとうてい出ないわけで……)。
 
スプマンテも1本空になって、ほろ酔い気分で新橋に向かい、
「あ!ハナマサ寄りたい。ちょっとだけ!ね!」
と、肉のハナマサに寄り道。
 
うっかり2リットルのオリーブ油とか、1kg前後の肉パックを3つとか、尋常ならざるお買い物をしてしまって、どこの市場帰りですか?みたいな大荷物になってよろよろ帰宅したのだった。おかしい、銀座でお洒落な夜を過ごしに行ったはずなのに……。