2012年10月31日水曜日

宝塚&ハロウィーン

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
バタートースト 自家製ジャム
ヨーグルト(牧場の朝 ストロベリー)
カフェオレ
昨日に引き続き、「Johan」の食パンでトースト朝食。
自家製ジャムを色々並べて、ヨーグルトとカフェオレと……と、そんな感じで。
 
調味料にしても何にしても、こだわりだすと天井がなくなってしまうのだけれど、やっぱり美味しいパンで一日が始められるととても幸せ。
有楽町 「THE BEAT DINER」にて
 ザ・ビートバーガー 120gセット \1400
 ポテト&サラダ&ドリンク +\100
今日はお出かけ~と、都心に出かけて、今日は観劇♪
 
マチネの前にお昼御飯だ!と、前からちょっと気になっていた「THE BEAT DINER」というお店に行ってみることにした。
 
有楽町のガード下にある、アメリカ~ンな佇まいのハンバーガー屋さん。値段はちょっと張るけど、美味しそうだなと、以前通りかかった時にメニューを見て気になっていたのだった。調べたら、JR東日本の子会社資本のバーガーショップなのだそう。……なるほど、JRのガード下だから賃料とか諸々、良い感じに回るということ……なのかな?
 
「平日ランチ限定セットメニュー」は、700円から。バーガー+ポテト+ドリンクか、バーガー+サラダ+ドリンクという組み合わせで、ポテトとサラダ両方つけるならプラス100円。パティのサイズは80gと120gの2種類がある。
 
新メニューと紹介されていた「とろけるチーズのトマトソースバーガー」「4種チーズのオニオンソテーバーガー」もいいなぁと思いつつ、結局「当店看板メニュー」と紹介されていた「ザ・ビートバーガー」にしてみることにした。ベーコンや目玉焼き、アボカドなどがサンドされているようで、ラーメン屋で言うところの「全部入り」みたいな感じ?せっかくなのでポテトとサラダ両方つけてもらったら、なかなかゴージャスなお昼御飯になった。飲み物はジンジャーエールで。
 
有楽町「THE BEAT DINER」にて。素敵なボリューム♪ そしてやってきました、どどーんと迫力のハンバーガー♪
 
プラスチック製のお洒落なピックではなくて頑丈な「ステンレス串」がブッスと刺さり、期待以上のボリュームだ。
 
ポテトも揚げたて、良い感じにサクサクほくほくで、さっそく皿の隅っこにケチャップしぼりだして、いざハンバーガー。
 
「こちら、お使いください」とバーガーの皿と一緒にテーブルにやってきたワックスペーパーの頑丈なバーガー用の袋にバーガーをおさめて、上からぎゅうと軽くおさえてからかぶりついた。肉汁たっぷりのパティに、ふかふかのバンズ、野菜もたっぷりで、期待以上にちゃんと美味しいハンバーガーだった。
 
なんでも、「ベーコン・エッグ・アボカド・トマト」の頭文字から「ビート(BEAT)バーガー」になったのだとか。
 
そんなランチを堪能後、まだ開場まで時間があったので帝国ホテルのペストリーショップに寄って「夕方取りに来るのでお取り置きお願いしまーす」とパンとケーキを購入。お出かけお出かけ楽しいなぁと、劇場に向かった。
 
というわけで、観てきたのは宝塚歌劇 宙組公演『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』。久しぶりの宝塚歌劇、なんと演目は「銀河英雄伝説」。
 
この作品の原作は小説で、中学~高校生の頃に私は夢中になっていた。漫画化やアニメ化もされ、それらも全部見ていた青春時代。
 
舞台は宇宙だけれど、世界観は中世か近世かという感じで、特に「帝国軍」は貴族だドレスだフリルだと、確かに宝塚っぽくなくもない。主人公の帝国側軍人のラインハルトは金髪碧眼の超美形という設定だ。……でもこの作品、極端に女性の登場人物が少なくてラブロマンス要素もほとんどなく、作中の描写の多くは「戦場」で、しかも「宇宙空間での艦隊戦」。「え!?宝塚で銀英伝やるの!?ホントに!?」と「宝塚で上演」のニュースを半年ほど前に知った私とだんなはたいそう驚いた。
 
そんな、期待たっぷり不安少々の観劇。既に本場の宝塚大劇場で観てきただんなからは、「いや、思った以上にちゃんと銀英伝だったよ!」と聞いていたので、かなり楽しみにしていたのだった。
 
で。
 
楽しかった。すごーく楽しかった。思っていた以上に「ちゃんと銀英伝」だったし「ちゃんと宝塚」だったし(と偉そうに言えるほど宝塚を何度も観ているわけじゃないけども……)、観に来て良かった!と、すごーく満足。
 
以下、銀英伝の原作ファンの、ネタバレ含むねちっこい感想(自分用備忘録みたいなものなのでどうぞ読み飛ばしてください……)。
 
  • 女性キャラの少なさをどうカバーするのかしらと思っていたら、帝国側はヒルダ、アンネローゼ、貴族の婦女子、同盟側はジェシカ・エドワーズ、フレデリカを押し出して、けっこう違和感のない脚本に。主な流れは「ラインハルトvs門閥貴族」、そこに同盟軍が絡んで、フェザーンのルビンスキーもちょっと絡みますよ……といった感じで、原作2巻のあの山場まで。
     
  • 主人公たちの見せ場ということで……だと思うけれど、ヤン・ウェンリーが暴漢相手に大立ち回りしたり、ラインハルトの女あしらいが上手かったり。「天才って、往々にして色々人間的に欠けているところあるよね」的な原作キャラが、なんだか完全無欠の美丈夫に。「うん、宝塚っぽくていいよいいよ」と、妙に納得……。そうそう、「マントさばきの美麗さ」はさすが宝塚。美しかった。
     
  • ルビンスキー(とその愛人ドミニク)が狂言回し的な役どころ。銀英伝は、非常にうっとうしい「初期設定」がある(原作1巻、読み始めたところで早々に心が砕けそうになる)のだけれど、映像などをまじえつつわかりやすく説明してくれていた……けど、やっぱりわかりにくいよねぇ。イゼルローン要塞だのガイエスブルグ要塞だの、横文字多くて大変だなと思う。
     
  • 何しろ登場人物が多くて、原作ファンなら名前が出るだけで「おお!」というキャラもそんなに掘り下げることはできないから、「原作ファンではない、ヅカファンのおばさま方」のお客さんたちは幕間中にパンフレット確認しながらハニワ顔になっている方が多かった風に見えた。「えっと……この、ルビンスキーという方は、どなただったかしら?同盟の方?」「違うわ、なんか、別の人なのよ、別の人。トリュー……ニヒト?って方は、同盟の方よね」とという会話が漏れ聞こえてきたりして。
     
  • 艦隊戦を、映像とダンスで表現していたのが面白かったし、ちゃんとわかった。まさかの白兵戦まで再現されたので(オフレッサーが出てきた……びっくり……)「だったらいっそシェーンコップも出して欲しかった」などと思ってしまったり。
     
  • 白髪だけど、義眼だけど、オーベルシュタインが美形でまったくどうしましょう状態。「嫌な奴」感は存分に出ていたけど、「きびきび動くオーベルシュタイン」「歌うオーベルシュタイン」「ラインハルトの背後で"私は悪魔"と"荒ぶる鷹のポーズ"的なダンスをするオーベルシュタイン」と、貴重なものをたくさん拝めた。
     
  • フィナーレ、二番手三番手まで羽根しょってくれるかなーだったら「ヤン・ウェンリーの羽根姿」とか見られたりするのかなー……とか思っていたら、残念、羽根はトップスターの凰稀かなめさんだけだった。ラインハルトと羽根って……すごく似合う……。
     
  • そしてフィナーレの「シャンシャン」、銀英伝ということでなんだか魔女っ子の変身アイテム的な?コスミックなデザインでピカピカ光るなんだか可愛いものだった。お花じゃなかった。
     
  • 「あ、その台詞は!」という原作名シーンがそこここで再現されて、原作ファンとしては充分萌え萌えできたのだけれど、「そのシーンやるなら、なぜこれを言ってくれない!」と思ったのは「まるで高原を吹き抜ける風のようだ」、「毒になさるがよろしいでしょう。実はすでに用意してあります」、「お口に合うかしら」「合わせますよ」のあたり。この台詞、聞きたかったなぁ。
 
……と、そんな感じ。
 
それにつけても、やっぱり私はラインダンスが大好きで大好きで。
心の中に小さい(いや、小さくないかも、大きいかも、フルサイズかも)おじさんがいる私は
「おお♪美少女たちの健康的な太もも♪いい♪」
と、毎回宝塚観劇の時に、ある意味一番滾るのがラインダンスシーン。「ヤッ!」って、あのかけ声がまた、可愛い。最高。
 
宝塚は、四季のミュージカルと比べても出演者の数が段違いに多くて、その「人数のうえでの圧倒」も魅力の一つかなと思う。群舞の壮観さ美麗さは他ではなかなか味わえなくて、「いいわー宝塚、やっぱりいいわー」と充実の午後を満喫しまくったのだった。
「てとて」の
 もろこし揚
「いとはん」の
 桜島どりの塩から揚げ
 京都産九条ねぎと淡路産ちりめんの和さらだ
けんちん汁
松茸御飯
麦茶
 
「帝国ホテル」のかぼちゃのヴェリーヌ
アイスカフェオレ
なんだかんだですっかり良い時間になってしまって、すぐ食べられるものをと、お総菜買って帰宅。
 
東京駅で乗り換えついでにGranStaに寄って(本当に便利……)、「てとて」と「いとはん」でお買い物してきた。
 
「てとて」で買ったのは、はんぺんにコーンを混ぜて揚げた風な「もろこし揚」。あとは鶏料理が多く並ぶ「いとはん」で、和風サラダと唐揚げ。
 
冷凍庫で保存していた松茸御飯と、昨日のけんちん汁の残りを温めて、ささっと夕御飯にした。
期待の「もろこし揚」は、コーンたっぷりではあったけど、ちょっと期待の方向とは違う味。九条ねぎのサラダが思ったよりもずっと美味しくて、これがたいそう幸せだった。大根たっぷりで、家でも真似できそうな感じではあるものの……ドレッシングが良いのかな、ともかく好みな感じ。
 
でも、今日の夕御飯の目玉はなんといってもかぼちゃのデザート。
 
夕方だと売り切れてるかも、と、お昼に取り置きに言ったのは正解だった帝国ホテルの季節商品「かぼちゃのヴェリーヌ」。案の定、夕方にはもう冷蔵ケースに1つも残っていなかった。
 
「ヴェリーヌ」とはフランス語の新語で、ヴェリーヌ(verrine)=ヴェール(verre:グラス)+テリーヌ(terrine)という意味だそう。グラスに固めたムース系デザートの事なのだそうだ。
 
「なめらかなかぼちゃのムースにチョコレートのこうもりやマシュマロのおばけをトッピングした、期間限定のグラスデザート」と紹介されていたそれは、お値段1個735円。その値段に買うのを少し躊躇したのだけれど、あんまりにも可愛い外見だったので買ってきたのだった。
 
四角いガラスの器、一番下にカラメルソース、その上にかぼちゃのムース。薄い板状のメレンゲを乗せた上に固めにホイップしたクリームを中心に、モンブランのように絞られたかぼちゃのクリーム。
 
ハロウィン柄の三角形の飴細工とコウモリ型のチョコレート、そしてマシュマロにチョコで顔をつけたゴースト。かぼちゃの種と飴がけナッツも散らされていた。
 
おばけの顔は1つ1つ全部違っていて、それがまたとてもキュート。持ち上げると、それは見事にちゃんと「ゴースト型」なのだった。尻尾のニョロニョロのあたりまで手を抜かず完璧にゴーストっぽい。
 
たいそう可愛いデザートは、しかもたいそう美味しくて、
「なんだこれ!面白い!」
と息子まで携帯で写真を撮る始末。
 
隅々まで手の込んだデザートは、ムース部分クリーム部分、それぞれ食感と味わいが異なる濃厚なかぼちゃ味。ゴーストのマシュマロがやたらと美味しくて笑ってしまった。さすが帝国ホテル。色々と「すごいなー」と思う。
 
全然ハロウィンっぽくない夕飯だったけれど、最後に「ぽいもの」を食べられて満足な夜だった。