2017年10月6日金曜日

ン十年ぶりの沖縄に

「ピーターパン」の
 メロンパン
アイスカフェオレ
今日は朝6時に息子を送り出して、私は6時半の便で、だから朝御飯は5時半で、それ以前に花の世話とか猫の世話とかゴミまとめとか最後の荷造り(ノートパソコンはぎりぎりまで使って最後に鞄に突っ込むのが常)をしなきゃだから……と、結局起床は4時。さすがにちょっと早すぎた。私、相当、沖縄が楽しみだったらしい。
 
朝食は、息子とおそろいで「ピーターパン」のメロンパン。確か、「1日の売り上げ個数」でギネス記録を持っているメロンパンで、安くて美味しい。
 
メロンの味はしない、表面にカリカリ食感のクッキー生地をしっかり纏っている、昔ながらのお手本のようなメロンパンで、なかなか美味しい。
留守番の息子に猫の事などを託して、
「あんたの好きなタコライスもの買ってくるねー。タコミートとか、タコライスキーホルダーとか、タコライスペナントとか」
と、宣言して、いざいざお出かけ。一人で飛行機乗るのって、すごく久しぶり……いや、もしかしたらこれが初めて?かも??
那覇空港内「空港食堂」にて
 ちゃんぽん \650
溜まったマイレージを使ったANA便で、そこそこ直前の予約だったものだから直行便は取れなくて、往路は山口県の岩国空港乗り継ぎというルート。羽田も那覇も大丈夫だったけれど岩国は土砂降りという悪天候の中、それでも運休遅延などはなく、むしろ予定よりも10分ほど早くン十年ぶりの那覇空港に到着した。
 
こちらも予定通り、昼で仕事が終わっただんなは空港まで迎えに来てくれていて、首尾良く落ち合って、まずは遅めの昼御飯。
 
昼食にはかなり遅めの時間ですっかり空腹だったということもあり、繁華街に出る時間も惜しんで、だんなが「この店、好きなんだよねー。昨日到着した時もここで飯喰ったんだけど」という空港内の「空港食堂」でさらっと昼食を摂ることにした。
 
食べてみたのは、沖縄の「ちゃんぽん」。
長崎のそれとは違い、塩味のとろみたっぷりのあんが、麺ではなくてご飯のからかけてある。
具材はキャベツともやし、にんじん、玉ねぎ、卵、という感じ。「ちゃんぽん」らしく、かまぼこも入っていたり。
 
一度食べてみたいと思っていたので、何よりだったお昼御飯。
セルフサービスの店は半端な時間なのにかなりの混雑で、次々出て行く料理はどれも美味しそうだった。
 
そして今日の宿泊先、「ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー」に。
 
だんなが探して予約してくれた宿で、空港に来る前に荷物を置きに寄ったら、「1万円お支払いいただければスイートにグレードアップできますよ、お部屋にもすぐに入れます」と言われたそうで。
「だからアップグレードしちゃった☆」
だそうで、応接セットつき、シャワーブースつきのジュニアスイートに泊まれることになったのだった。
 
このホテルは「お客様の快適な睡眠をサポート」なる「sleep advantage」なるプログラムを実施中で、一般的なアメニティの他に、ライティングデスクの上にオリジナルパッケージの追加アメニティが色々用意されていた。
 
めぐりズムの「蒸気でホットアイマスク」、バスクリンの「カラダプラス 新緑イオンの香り」と、「朝用抹茶入りミント緑茶」「夜用ほうじ玄米茶」。
 
お茶まであるのが面白いなぁ……と、早速夜の入浴でバスクリンは使わせてもらった。
 
だんなも仕事でお疲れだし、今日のところは早々に観光とか買い物という感じでもないし、と、午後はホテルのプールでひと泳ぎ。千葉はもう15℃ほどの晩秋の気温だったけれど、ここは最低気温27℃、日中の気温は32℃。普通に真夏の気候で、プールの水もほどよく「ぬるま湯」で、たいそう快適だった。
 
冷房の効いた涼しい部屋に戻って少しごろごろした後は、買い物しがてら夕御飯。
那覇「まーちぬ家」にて
 冷や奴(突き出し)
 ハンダマ炒め
 島豚ウィンナー
 刺身盛り合わせ
 スクガラス豆腐
 ラフテー
 ポーク玉子
 いかすみじゅーしぃ
 生ビール(オリオン)×2
 泡盛(琉球王朝 古酒)1合
 泡盛(琉球王朝 特選 8年)2合
お店裏手のスーパーで、息子への土産のレトルトタコライスやタコスパイス、ランチョンミートやらを買い込んだ後、向かったのは美栄橋駅からほど近いところにある沖縄料理の居酒屋、「まーちぬ家」。
 
「泡盛が飲めてー、沖縄料理が色々あって、間違いなく美味しいところがいいなー」
と事前に調べていて、「あ、ここがいい!」と思ったのがこのお店だった。席数はそれなりにあるみたいなのに「予約必須」であるらしい。人気店で、当日ふらりと行ったのではまず入れないのだとか。
 
数週間前に電話すると「予約は2週間前からの受付になります」とのことだったので、きっかり2週間前に予約の電話を入れておいた。民芸調、というのか、すごく雰囲気のある薄暗い店内、カウンター席で夕御飯。壁にはずらりと大量の泡盛の瓶。
 
だんなが「これは絶対食べてみたい」と言っていたのが「ハンダマの炒め」。
 
沖縄で「血の薬、不老長寿の薬」と言われる葉っぱなのだそうで、増血止血貧血に効果があり、また、「目」にも良いと。バジルの葉のような外見で、生の状態では葉裏が赤紫色なのだけれど、火を通すとちょっと黒っぽくなる。アクはなくちょっとだけ粘りがあって、でも食べやすい葉っぱだった。これが、おそらくは、コンビーフハッシュと共に炒められている。
 
外のあまりの蒸し暑さに最初に貰った生ビールは、この「ハンダマ」が出てくる頃にはもう飲み干してしまっていて、あとはひたすら泡盛を。
 
瓶から徳利に移し替えて出してくれる1合売りの焼酎を、まずは「琉球王朝 古酒」、それから同じ蔵のもっと上等な古酒「琉球王朝 特選 8年」を。後者があまりに美味しくて、うっかりおかわりしてしまい、そしてすっかり酔っ払いになった。泡盛のアルコール度数は日本酒のほぼ倍だから、泡盛3合ということは日本酒6合ということで。
 
でも記憶が飛んだりすることはなく、食べたものが全部美味しかったことは、ちゃんと覚えている。
 
ガーリックとスモークの盛り合わせだった(どちらも美味しかったけど、ガーリックが、もうもう最高……)島豚ウィンナーと、地魚を盛り合わせにしてくれた刺身盛り。絶妙な発酵感のある塩気が泡盛に最高なスクガラスをたっぷり上に乗せた豆腐に、皮つき豚の角煮「ラフテー」。
 
「ポーク玉子」はだんなのリクエストで、「なにも、そんな家庭料理をこういう店で頼まなくても」と笑ってしまったのだけど、ふかふかの玉子焼きが添えられた、こんがり焼かれたランチョンミートがたんまり出てきて、「あ、やばい、これは美味しい、やばい」と2人で笑ってしまったり。
 
最後はイカスミ入りの「じゅーしぃ」を。
 
嬉しいことに、2人客ということでそれに見合った量の料理に調整してくれて、ハンダマ炒めは本来の分量(3人前くらいなのだそうで)から少なめに、刺身盛りも2切れずつ。5本セットだったウィンナーも4本にしてくれた。
 
そういえばメニューには「ニガナの炒め」というのもあって、それも気になっていたのだけど、
「どんな野菜ですか?」
と、聞けば「とにかく苦い」のだそうで。
 
「ゴーヤーは大丈夫ですけど、それ以上?」
「遙かに超えます」
……どんだけ苦いんだ、ニガナ。食べてみれば良かったかな……。
 
そういえば、数日前に「十五夜」だったけれど、月齢上の本当の満月は今日だったのだとか。
 
ホテルへの戻り道の月がたいそう綺麗で、酔っ払い2人、きゃっきゃしながらスマホで建物の上に見える満月を撮影してはしゃぎながら部屋に帰還した。