※今日の写真はクリックすると大きくなります※
熟成肉のイングリッシュマフィンサンド
カフェオレ
昨日焼いた熟成肉、良いサイズのものがちょうど3枚残っていたので、買い置きの「アンデルセン」のイングリッシュマフィンを使ってトーストサンド。カフェオレ
半割にしたマフィンはチーズを乗せてオーブンへ。冷蔵庫にしまっていた熟成肉は両面さっと炙ってから焼けたマフィンに挟んで、トリュフ塩をパラッとかける。あとは昨夜の残りのサラダ(レタス、玉ねぎ、人参)を少量挟んで、好みでマヨネーズも絞ったりして、かぶりついた。
熟成肉の希少性と原材料費を思うと、飲食店のメニューでは「1つ800円」といった値段がついてしまいそうな豪華サンド。旨味のある熟成肉はパンとも好相性で、なんともリッチな味だった。
江の島 「PIZZERIA&DINING PICO」にて
ランチAコース
サラダ
ピッツァ(チチニエリ)
ドルチェ・紅茶
今日は一人で江の島までお出かけ。ランチAコース
サラダ
ピッツァ(チチニエリ)
ドルチェ・紅茶
江の島と言ったらかき氷屋さん「埜庵」に足を向けたいところだけれど、あいにくこの時期は月曜がお休みだそうで、他のお店で早めの昼御飯を済ませてから今日のメインの目的地に行くことにした。
今日は「しらす丼」という気分ではなくて、どちらかというと洋風の料理が恋しい感じだったので、「ここにしよう」と入ってみたのは、以前からちょっと気になっていた「PIZZERIA&DINING PICO」というお店。店頭に「しらすのピッツァ」の案内看板が出てきて、もうずっと気になっていたのだった。
ランチメニューに載っていたのは3種類のコース。基本はサラダ・パスタorピッツァ・ドルチェとコーヒーという感じで、それに前菜盛り合わせやカルパッチョなどが加わって値段が変わる。選択できるパスタとピッツァは各5種類あって、どれもなかなか魅惑的だった。
厨房には立派なピッツァ用の石釜もあったので、ならやっぱり初志貫徹でピッツァがいいなと、しらすの乗ったピッツァ「チチニエリ」を選択。
しらすがぼぼーんとたっぷりと、あとはトマトソース、モッツァレラ、にんにくが使われたピッツァは、フチがモチモチと香ばしくてとても良い感じ。チーズドレッシングのかかったレタスのサラダと、食後にはアーモンドカスタード味のタルトとホットの紅茶。お店の方の対応も心地よくて、30分ほどの簡単早めランチは幸せに終了。
そして今日のメインイベントは、新江の島水族館(えのすい)で開催の「えのすいクラゲの日」。
参加できるのは18歳以上というイベントで、水族館のトリーターと一緒に「クラゲ採取に行く」というなんとも楽しい内容だ。当然ながら息子と一緒に参加はできず、「曜日に関わらず、毎月9日」(今月だけ、9日は臨時休館と重なって19日ということに)と決まっているので平日だとだんなと一緒というわけにもいかない。
「ま、いいや、一人で行ってみよう」
とここ数ヶ月申し込んでいたところ、今月めでたく当選したのだった。
今日の参加者は10人。ほとんどが女性で、トリーターと気軽に会話をしている常連の方々も多い感じ。
一人参加の方が多く、というよりむしろグループで参加している方はいない様子で、さほど賑やかでもなく粛々と「大人のクラゲイベント」という雰囲気なのがなんだか新鮮だった。
チケット売り場前の広場に集合して、渡されたのは3mほどに伸びる特製の網。かなり細かなメッシュの網は、体長数ミリサイズの小さなクラゲも捕獲できるようになっている。これを1人1本持ち、トリーターの方々4名と一緒に目指すは「江の島」。
水族館から歩くこと20分ほど、到着したのは静かな港。
クラゲは「自分で泳ぐ」力はさほどなく、プランクトンのように海中をふわふわ漂っている。
風がなく、適当に暖かい日(寒い季節には寒い季節特有のクラゲもいるそうだけれど)が「クラゲ日和」。今日は気温は低いけれど水温はそれなりに高く(採取場の水温は20℃ほどもあった)、無風ではないけれどさほど強くもない適度なクラゲ日和だったらしい。
思い思いの場所に散って、いざクラゲ採取。
まずは「目視」。透明なものがほとんどのクラゲは簡単には判別できないけれど、とりあえず「目で探す」。
見つからなかったら、網をおもむろに海中に突っ込んで、ゆるゆると動かし、一人一つ用意された海水入りプラ容器の中で洗うようにして網についたものを水に落とす。
気分は、なんというか「砂金取り」みたいな感じ?
参加者の一人が
「見えました!採れました!」
と、傘の径が4cmほどのギヤマンクラゲを採取した他は参加者に大きな収穫はなく、私の水槽もパッと見何が入っているのかよくわからない。
よく動く海老状の何かがたくさん入っているのだけれど、「君はやっぱり海老だよね、クラゲじゃないよね」という感じ。
各自、プラ容器の中身を厚手のビニール袋に移し、輪ゴムで縛って持ちやすくしてから水族館に帰還した。
往復の道中は、トリーターさんの近くに行けばお話することもでき、興味深い話を色々聞いてきた。
行きの道中では、今日のリーダーの男性トリーターと少しおしゃべり。
「えのすいも、もうちょっと大きなクラゲも展示できればなと思っているんですけどね」
「あ、海遊館にかなり大きなビゼンクラゲ展示してましたが、あんな感じですか」
「そうそう、あんな感じの水槽、良いですよねぇ~」
と、その話題の流れで「ビゼンクラゲとスナイロクラゲは、同じ種だという説があるのですが、僕は違うと思うんですよね!」というトリーター氏の力説が始まって、それもたいそう楽しかった。
「確かにすごく近い種ではあるんですが、海遊館に展示されているビゼンクラゲは、緑がかった褐色じゃないですか。江の島界隈ではスナイロが採れますが、それは砂の色……むしろピンクに近い色なんですね。色が違うから別の種と簡単にはいきませんが、でも僕は別の種だと思うんですねぇ……」
深い深い。私もたいがいクラゲ好きだけれど、「その道のプロ、本当に好きで関わっているプロ」の言葉は深淵で楽しかった。
水族館への帰り道は若い女性のトリーターさんのおしゃべり。
「前ね、お泊まりイベントのクラゲナイトで今日はお会いしていないトリーターさんとお話したんですが、"えのすいのクラゲは全種類食べました"とおっしゃっていて、すごく驚きました」
「あー、食べますね、はい、私も食べます。そのトリーター、××(名前)ですよね、こんな特徴の」
「そうそうその方でした」
「私も"食べる?"と渡されたり、ある時は"煮てみたの。食べて"って」
「何を煮たかは言わないんですね。クラゲで確定なんですね(笑)」
「いやー、でもけっこう味が違って面白いですよ」
「……クラゲの体って、90%以上が水分ですよね?海水味とは違うんですか?」
「ええ、けっこう違うんですよ、"あ、このクラゲは生臭いんだ"みたいなのがねー、ありますねー」
「ほほぅ……」
で、基本「生食」なんですって。すごいなぁ。
「あとね、"クラゲには毒があるというが、どのくらい痛いのか刺されてみよう"と試したりもしますねー」
「あ、タコクラゲとかミズクラゲはけっこう平気ですよね、私も触ったことあるけれどあのへんは大丈夫でした」
「そうそうタコクラゲとかミズクラゲは全然大丈夫なんですよー。でも他の痛いやつも触ってみて……」
「……アカクラゲあたりは、本には"すごく痛い"とありますが……試されたんですか?」
「そう、それがね、私と、先の話の××はアカクラゲ全然大丈夫だったんですよ、痛くもないの」
「それは、"水族館で飼われているうちに毒が抜けた"とかではなくて?」
「いや、別のトリーターが試したら見事にみみず腫れになったりして。個人によって毒の効き方が違うみたいなんですねー」
「ひえ~……」
「でもうっかり試しすぎて、腕がグローブみたいにパンパンになっちゃったりすることもありますねー」
「……うわー……」
「そうそう、私、カツオノエボシって一度も見たことがないんですが、江の島界隈にもいたりするんですか?夏に一度展示してらっしゃいましたよね。見に行こう!と思っているうちにあっという間に展示が終わった記憶が……」
「それほど頻繁には見かけませんが、でも"珍しい"というほどでもないですね~います、いますよ。でもカツオノエボシは水流だけでなく風で移動するクラゲじゃないですか、だから展示となると大変で……水族館での飼育は難しいですね……」
「水流はともかく、風を作って、しかも循環しなきゃいけないんですよね……壁にぶつかって止まるようじゃダメなんですもんね」
で、同じ「風を使って移動する、青くて綺麗なクラゲ」にカツオノカンムリ、という名前のもいるのだけれど、
「うちのトリーターがね、あの人ですけど、"江の島界隈にカツオノカンムリもいるはずだ!"ってね」
水族館の前の海を、一日中平泳ぎで泳ぎまくって探したことがあったんですよ~。最終的に1匹みつかって「ほらいた!カツオノカンムリ、いた!」ってなったんですが、呆れるでしょ?
私はもう、感動半分呆れ半分で「プロってすごい」と思うばかりなのだた。
そうこうするうちに水族館に戻り、以前「クラゲ検定」を受けた部屋に入ってみると1人1セット用意された観察セットが。
「黒い板の上で、光を当てて探すと透明なクラゲは見つかりやすい」とのことで、懐中電灯に、ボウルに黒いプラ板、顕微鏡、シャーレ、スポイト、網じゃくし、そして「江の島でみられるクラゲ」のカラーペーパー。
採ってきた水からクラゲをみつけ、シャーレに入れて観察し、「同定」するのが最後の仕事。
水の中に、めでたくも動くものはたくさんいるのだけれど、クラゲ特有のふわふわする動きのものは全く見えなくて、唸っているうちにトリーターさんが助けてくれた。
「ほらここ、いるじゃないですか~。ちゃんといますよー」
と、体長2mmほどのクラゲをぽいぽい見つけてくれて、めでたく観察することができた。
顕微鏡にレンズを押しあてて、無理矢理iPhoneで撮影したのがこの写真。
三角錐みたいな形の綺麗に透明なクラゲは「ヒトツクラゲ」という名前だそうだ。
えのすいトリーター日誌にあるように今日の採取の全員まとめてでの成果は
アンドンクラゲ、ギヤマンクラゲ、オオタマウミヒドラ、ヒトツクラゲのなかま、フタツクラゲのなかまの5種類。
アンドンクラゲ、ギヤマンクラゲはもっと早い季節にみられるクラゲだそうで、特にアンドンクラゲが12月半ばに見られることはなかった、とのこと。アンドンクラゲは水族館の展示で見たことがあるものよりずっと大きく立派なサイズだった。
いやー、楽しかった楽しかった。
「夏は夏で、採れすぎちゃって、みんなの採取水がクラゲの粘液でネトネトになるくらいだったりすることもあったんですよ」
だそうで、また季節を変えて参加してみたいな。
最後は、クラゲ飼育のバックヤード見学も。
大小の水槽が所狭しと並び、クラゲ特有の設備としてはずらりと並ぶビーカー類が圧巻。
エアポンプのチューブが繋がれたビーカーの1つ1つに、小さなクラゲがふわふわと漂っている。
どの水槽に、どのビーカーに何が入っているのかはそれぞれ上部にこんなシールが貼られているのだけれど、そのうちの一つが「エダアシのタッパから出たサルシアらしきクラゲ」という文字列で、笑ってしまった。
なんか、出ちゃったんだねぇ……。
今日到着の日付の、「福島県いわき市」のシールが貼られたビーカーの中には、小さなベニクラゲがたくさん入っていた。
ベニクラゲは、こんな感じのクラゲ(多分この写真のこのクラゲが、今日福島から届いたベニクラゲ)。
パックマンに出てくるモンスターっぽくもある、お菓子のグミっぽくもある、クラゲらしからぬ外見のこれが海中をふわふわ漂うのだからクラゲの世界は面白い。
バックヤードの水槽は当然ながら「表舞台」ほど綺麗ではなくて、透明な水槽の向こうが透けて見えるのがむしろ新鮮。
怪しく青く赤く光る、綺麗な水槽の中でのクラゲももちろん最高に美しいのだけれど、「あ、アカクラゲって、蛍光灯の下はこういう色に見えるんだ」と改めて知ったりした。
クラゲの向こうに更にクラゲが見える、不思議な光景だ。
こちらは(多分)サムクラゲ。
サムクラゲの向こうにミズクラゲが見えて、更にその奥の棚などが透けて見えるから、クラゲが空中を漂っているようにも見える。
こういうのが空中を漂っていたら楽しいだろうなぁ……と。
そんなこんなの、充実した3時間のイベントは無事終了。
お泊まりイベントも最高に楽しいけれど、今日の催しもたいそう楽しいものだった。
水族館を出ると、それは見事な夕日が海に沈んでいくところで、写真1枚撮ってから急ぎ帰路に。
チーズ(モンドール)
干し葡萄・イベリコ豚リエット・クラッカー
「湘南ポテト」の
コーンクリームコロッケ
カキフライ
マカロニとリンゴのサラダ
刻みキャベツ
豆腐とねぎの味噌汁
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)
江の島から千葉まで帰ってくると、2時間くらいかかる。幸いなのは、大船や鎌倉から横須賀線に乗ってしまえば乗り換え無しで一気に帰れること。そこからならまず座れるので、混雑する新橋、東京界隈をストレスなしで座って寝ていけるのがありがたい。干し葡萄・イベリコ豚リエット・クラッカー
「湘南ポテト」の
コーンクリームコロッケ
カキフライ
マカロニとリンゴのサラダ
刻みキャベツ
豆腐とねぎの味噌汁
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)
帰宅は6時半というところなのでいつもだったら「もう外に飲みに行っちゃおうよー」というところだけれど、だんなの腰の具合は未だ芳しくなくて、大船で乗り換えついでにお総菜を見繕ってきた。
地元でも買えるお店のじゃつまらないしなーと大船の駅ビルを歩いていたら「湘南ポテト」というお総菜屋さんを発見。値段もそこそこお手頃で、「これだ!」とあれこれ買ってきた。コーンクリームコロッケとメンチカツとカキフライを2個ずつ。それと、マカロニとリンゴのサラダ。
米の吸水だけお願いしておいて、帰ってからばばーっとお風呂済ませて(何しろ体中磯臭い……)、ご飯炊くのと同時に味噌汁作って、お総菜はあっためて、食卓の中央が寂しい感じだったのでチーズやら何やらおつまみ出して……と、30分でめでたく準備ができた。息子は一日部活で、だんなは一日腰痛と闘っていたわけで、私一人なんか盛大に遊んできてスミマセン……とちょっとばかり恐縮しながらの夕御飯。
せっかくあっち方面行ったなら、ついでに「鳩サブレー」(←好物)も買ってくるべきだったかしら、なんて思いながら、甘いコーンのコロッケをもぐもぐ。