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「アンデルセン」の
ミルクフランス
チェリーのデニッシュ
日向夏
自家製ヨーグルト w/いちごのジャム
ミルクティー
美味しいパンをと連日あちこちでお買い物。昨日買ってきたのは「アンデルセン」のパンで、私と息子は安定の「ミルクフランス」。ミルクフランス
チェリーのデニッシュ
日向夏
自家製ヨーグルト w/いちごのジャム
ミルクティー
母が
「これ食べたいけど、おっきいから半分でいい……」
と言いながらトレーに乗せていたチェリーのデニッシュを私が半分引き受けることにして、あとは日向夏とかヨーグルトなんかをミルクティーと共に。
母の我が家滞在は今日でおしまいで、これから都内のホテルに2泊したらそのまま母は秋田に戻る予定。
もともとは
「3日くらいしか上京できそうにないから、良いホテルでのんびりしたいのー。あなたの家には寄らないから」
なんて言っていたのだけれど、急遽「あと3日くらい上京伸ばせることになったから!」と早めにやってきたのだった。
昨日までの3日間ですでにあれこれ食べた気がするけれど、「本番」はこれからという感じ……。そろそろ消化薬の出番かしら。どうかしら。
丸の内「新丸ビル」内「レストラン大宮」にて
ローストビーフ ヨークシャプディング添え \2000
フランスパン \300
クレームブリュレ \900
グラスワイン \600
今日は夜にがっつりフレンチの予定。ローストビーフ ヨークシャプディング添え \2000
フランスパン \300
クレームブリュレ \900
グラスワイン \600
更には母が「おやつにはホテルの部屋でケーキ食べるからね~」と宣言していたこともあり、昼は軽めに済ませようということになった。
母も息子も好みそうな軽食の類ってなにかしら……うどんや蕎麦は母がNG、天ぷらは息子がNG、「じゃあ……とんかつ、とか……」と呟いたら「それは油っこいわよねぇ」と、母からダメ出し。
じゃあ……洋食とか?ドリアとかグラタンとかオムライスとかそういう感じのは?と提案したら
「あ、オムライス食べたい」
「私もグラタンとか、良いわねぇー」
とめでたく2人から快諾を得たのだった。
ホテルに向かう前に、新丸ビルでちょこっとお買い物したいものがあるということで、ならばと行くことにしたのは新丸ビル内の「レストラン大宮」。浅草の本店では未だ食べたことがなく、そして銀座三越のハンバーグコラボ店はほんのりとがっかり感が漂うものだったりしたけれど、「私も一度食べてみたいと思っていたのよね」と向かってみた。昭和レトロな風の、適度にこぢんまりとした空間が良い感じ。
日替わりランチは鶏のマスタードソース、他のお客さんが多く注文していたのは、「本日のパスタ」のアオリイカと菜の花のバジルソーススパゲティ。私も軽めにしておこうと思ったのだけれど、写真入りでお勧めメニューになっていた「ローストビーフ」になんとも心惹かれてしまって、私はこれにすることに。ワンプレートでヨークシャプディングがついて2000円。ただ、パンもライスも食後のコーヒーもついてこない。
息子も単品メニューの「2色ソースのオムライス」1800円、母はパンと食後のコーヒーがセットになった「森のサラダランチ」1300円。
ローストビーフ、盛りつけが「皿全面に肉!」という感じでなかなか壮観。
ちゃんとホースラディッシュも添えられ、厚さ5mmほどのしっとり焼けたローストビーフが2枚。肉の下にはどっさりのポテトグラタン(これがとっても美味しかった……♪)、クレソン、そしてヨークシャプディング。
パン1皿300円はちょっと割高にも感じられたけれど、しっかり温められたパンは粉の香りがする美味しいもので、添えられたバターもたっぷり。
「こんなにたくさんのサラダ、ちょっと食べきれないわね」
と母から分けてもらったサラダがまた良い感じ。バルサミコ酢ベースのソースで数種類のきのことベーコンをしっかり炒めた、温かいトッピングの乗るサラダは母の口にも合ったらしく「美味しい、このサラダはとっても美味しい」と喜んでくれたので何より。
……で、「軽くにしておこう」の当初の決意はどこへやら、「クレームブリュレがあるんですって!?」との母のリクエストで、食後に一皿、クレームブリュレ。
数種のフルーツが飾られたクレームブリュレは、表面のキャラメリゼが焼きたてパリパリ。うっとりするような素敵な食感で、薄く盛られた下のクリーム層もばっちりの美味しさだった。900円と安くはないデザートだったけれど、これは大満足。
前回の母の上京時、「ここのクレームブリュレがすごく美味しかったんだよー」と連れて行った某フレンチ店のクレームブリュレが「あれ、今日はどうしちゃったんだろ?」というがっかりキャラメリゼだったから、余計に「あ、これは美味しいや」と嬉しかったりして。美味しうございました♪
虎ノ門「ホテルオークラ」のお部屋にて
苺のミルフィーユ \693
カフェオレ
昼食後は引き続き新丸ビル内でお買い物して、チェックイン可能な2時に合わせて向かったのは「ホテルオークラ東京」。苺のミルフィーユ \693
カフェオレ
「どこか良いホテルを頼む」
という母安定の無茶ぶりに、たまたま手元にホテルの会員特典のバースデー優待券が届いていたところだったので、これを使ってホテルオークラのジュニアスイート宿泊はどうかなーと思った次第。
ホテルオークラには食事にしか来たことがなくて、母曰く「良いホテルだとは思うけど、建物が古くてロビーのあたりとか、なーんか暗いのよねぇ……天井も低いじゃない?」とのこと。
「私は帝国ホテルの、前に泊まったお部屋が良いと思うわぁ……」と、母は言っていたのだけれど、「前に泊まったお部屋」はたまたまホテル側がグレードアップしてくれたお部屋で、正規価格で泊まるとかなり根の張る部屋。直接ホテルに問い合わせ、旅行社の予約サイトなども確認したけれど、お値打ち価格のプランもこの期間は特に無く、だったらオークラのスイート半額の方が絶対お得だし広いよ、写真で見ても良い感じのお部屋だったよ?せっかくの機会じゃない?と、押し切る形でオークラに予約を入れてみたのだった。
確かにホテルオークラは、ロビーの光量が控えめ。大規模な宴席や会議でもない限りは、フロントまわりもとても静か。
でも、別館の上階に案内いただいた部屋は角部屋でとても明るく、バスルームも白大理石張りでぴかぴかだった。
設備の古さは少し感じたものの(トイレのウォシュレットが地方のビジネスホテルで見るような感じの古びた風なものだったりとか、バスルームにスピーカーがついていないとか)、資生堂で揃えられたアメニティは豊富で、ティーカップの隣にはネスプレッソもどき(KEURIGという、コーヒーだけではなく紅茶や日本茶も入れられるというもの)も置かれていた。
ベッドルームも良い感じ。
かけ布団がちゃんと「布団」なのも嬉しいし、「ジュニアスイート」と言いつつリビングルームとベッドルームの間には扉もついているしで、皆大満足。
どこか和風なクッションが置かれたベッドには、千代紙で折られた鶴と亀の折り紙がちょこんと置かれていた。
ひとしきり部屋を堪能した後は、母の音頭でホテル内のケーキショップにケーキを買いに。母は「ホテルのケーキをお部屋で食べる」のが大好きだ。
ホテルオークラも帝国ホテル同様、「お部屋で食べたい」と伝えたら、ルームサービス経由で(追加料金無しに)、お皿とフォークとナイフ、それに布製ナプキンとケーキサーバー、氷水を満たしたグラスまで乗ったワゴンがしずしずとやってきた。ケーキ3個分、2000円で味わえる幸福に、母は「素晴らしいわ、そうよ、これよ!」とご満悦。
部屋のお茶セットで美味しいコーヒーを煎れて、それを飲み飲みいただいたミルフィーユは、パイがさっくさく、濃厚なクリームは卵たっぷりという感じ。
パイ系のケーキは自宅まで運んで時間をおいて食べると食感ががっかりな事になりがちなこともあって、その食感の良さにうっとりだった。
同じショップで売られていたクラシックな風体のレモンパイとチョコレートパイもたいそう美味しそうだったから、それはチェックアウトの時に買って持ち帰ることにしようかな。
虎ノ門 「ホテルオークラ東京」内「La Belle Epoque」にて
メニュー ド セゾン ¥13,650
グラス ロゼシャンパン
グラス白ワイン
グラス赤ワイン
「メインダイニングはフレンチだよ。ここで事前予約しておくとバースデー特典でホールケーキがもらえるらしいよ」メニュー ド セゾン ¥13,650
グラス ロゼシャンパン
グラス白ワイン
グラス赤ワイン
あと、コースも事前予約しておくと1品料理が増えるみたい……と、ホテルを予約したのと同時にあれこれ調べて、「息子の卒業&入学祝いも兼ねてるし」と、このお店に初日のディナーの予約を入れておいた。
「La Belle Epoque(ラ・ベル・エポック)」のその名の通り、店内の内装はアールヌーヴォー風。そこここにミュシャの絵が飾られて、目を引くのは壁一面のモダンなステンドグラス。各テーブルに置かれたキャンドルライトもティファニー調。素敵な空間だった。給仕の方は燕尾服着用で、さすがメインダイニングという風な重厚な雰囲気。
予約したコースは、13650円の「メニュー ド セゾン」。「彩り鮮やかに季節野菜を取り入れたラ・ベル・エポックがおすすめするディナーコース」だそうで、本来はメインディッシュが魚か肉かの選択になるところ、インターネットで事前予約しておけば魚も肉も両方いただけるとのこと。お値打ちだ。
プリフィクスではなく固定のメニューだったけれど、息子も母も「これはちょっといまいち」という皿もなく、美味しく楽しいディナーだった。特にコンソメスープの美味しさときたら、「この味を求めにこのホテルにやってくる」お客さんが少なからずいるというのも全力で頷けるほど。デザートも最高だったし、「ここに来て良かったね」とうっとりしながら部屋に戻ったのだった。
というわけで、いただいたのはこんな感じ↓
- アミューズ
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「ワイン農家が本気で作った葡萄ジュース」が数種類リストにあり、息子が仏産のロゼシャンパン(のノンアルコールもの)を飲みたいと言ったので、母も私もそれに合わせて(こちらはアルコール入りの)ロゼシャンパンを食前酒に選択。
見た目は全員ロゼシャンパン。「おめでとう~」と言いつつ、テーブルに出てきた大粒のオリーブをつまむ。「アミューズ」は紅芯大根のソースを絡めた金目鯛のマリネと、セロリアック(根セロリ)のムース。
「わーい、おなかぺこぺこー」と早速フォークを構えてしまったので写真を残すのを失念。滑らかな根セロリのムースがさわやかな風味でたいそう良い感じだった。
- 前菜
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前菜は「タラバ蟹 サーモンマリネ アボカドのミルフイユ仕立て」。
タラバ蟹とアボカドをベースにしたふわふわ食感の和え物を薄くスライスいたサーモンで挟んだもの。
上にはサワークリームベースのソース、エディブルフラワーと葉野菜が添えられて、オマール海老のソースが皿に敷かれていた。
蟹にはさほど愛のない母が「……これは、美味しい……」だそう。サーモンのツルンとした食感や、適度に感じる蟹肉のシャキシャキ感、味のバランスも食感の妙も楽しめるお皿だった。うん、おいしー。
- スープ
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スープはホテルオークラ自慢のコンソメスープ。品名は「クラシックなコンソメスープ冬の野菜入り」。
カリフラワーや人参などの具だけをスープ皿に入れ、テーブルで大きな銀のボウルからスープを1人分ずつ注いでくれる。今の時代、結婚式の披露宴以外ではもうあまり見かけないサービス……という感覚で、でもこのサービスは実のところ、かなりわくわくする。
昔ながらの「ダブルコンソメ」という作り方なのだそう。3日間かけてやっとできあがる品とのことで、牛や鶏、野菜で取っただしに、また同じ素材を新しく加えて濃厚なスープにしていくんですって。最後はメレンゲでアクや濁りを丁寧に取り除いてできあがる、それはそれは綺麗な褐色のスープ。
「わ!このスープ、うま!」
「……これは確かに、すっごく美味しいコンソメだねぇ……」
肉と野菜の旨味がこれでもかと溶け込んでいて、なのに透明感のある上品な味わいだった。
無骨に実直に頑固に「昔の良い部分を変えずに、ずっとそのままに」というのを凝縮したようなスープ。このスープに限ったことではなく、このレストラン全体、ホテルオークラ全体がそんな印象で、なるほどなぁ、と思いながら最後の1滴までいただいた。
- 魚料理
-
魚料理は「本日の魚料理」とのことで、今日のお皿は「鹿児島県産青鯛のポワレ」。
皮目をこんがりと焼いて菜の花を添え、敷かれているのは「クラシカルなヴァンブランソース」だそう。白ワインやシャンパンを使ったクリーミーなソース。脂の乗った鯛は、ほろほろと身が崩れそうな食感だった。
お皿にはドーム型の蓋がかぶせられてやってきて、給仕の方が3人揃って目配せで一斉に蓋を取り去るプレゼンも。こういうの、楽しいね。
- 肉料理
-
そしてメインディッシュは「国産牛フィレ肉のポワレ」。茸のクリーム煮を添えた、伝統的な赤ワインソースで。
焼き加減は、私はいつもの「ミディアムレア」。
良い感じにロゼ色に焼かれたお肉の上に白いきのこのソースがたっぷりかかり、テーブルで仕上げの赤ワインソースをかけてくれる。
盛りつけがちょっと現代的で、帯状に敷かれた茶色い粉は、乾燥させたきのこのパウダーなのだそう。シャキーンと中央にそびえるのはパリパリに乾燥させたさつまいも(多分)。
馴染みのあるソースの味は、でもとても上品で洗練されたもの。「驚き」は多くないけれど「絶対外さない安定の美味しさ」という感じで、「安心してどの料理もいただける」というのは幸せだなぁと。
- デザート
-
良い感じにお腹が一杯になったところで、デザートはワゴンサービス。
「シェフパティシエのデザートをワゴンよりお好みで」とメニューに書いてあったとおり、重厚なワゴンがごろごろと目の前にやってきたのだった。
ケーキは5種類、ガトーショコラとチョコレートムース、桜のシフォンに苺のヨーグルトムース、そしてマンゴーのケーキ。
3人全員マンゴーのケーキを選択したのが面白いところ(母も息子もマンゴーが好きなのね……)。私は他に、桜のシフォンとチョコムースも。
どのケーキもケーキ屋さんの店頭に並んでいて違和感のない綺麗な飾りが施されていて、「コースの一品」ではないような美しさ。甘さはどれもしっかりめで、好物のマンゴーケーキやシフォンはもとより、滑らかなチョコムースもたいそう美味しかった。……さすがにけっこうお腹いっぱいだけれど、悔いはない。
- コーヒーと小菓子
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でもここで、まさかの「第二のワゴン」が登場。
聞いてない、聞いてないヨー……と、仰天する私たち。
小さなお皿に2~3種類の焼き菓子やチョコレートが乗ってくる、「普通な感じの小菓子」を想像していたから、「第二のワゴン」がごろごろとやってきたのには全員が驚いた。しかも種類豊富だし。どれも美味しそうだし。
プチタルトが2種類と、パウンドケーキにチョコレートケーキ、サブレやクッキー。箱の中には何種類ものチョコレート、オレンジピール、果汁を固めたグミ状のゼリーも5~6種類。ミニマカロンも3種類。ガラスの壺の中にはパッションフルーツとフワンボワーズのマシュマロ。……あらまあ、大変。
色々食べたい、でもお腹いっぱい、でも食べたい……と悩みまくった後に、私はオレンジピールと青リンゴのゼリー、コーヒーのミニマカロン、パッションフルーツのマシュマロをいただくことに。
息子は果敢にもパウンドケーキやサブレなども盛ってもらって、後に曰く「すげー旨かった」だそうで。……ぬぅ、私もがんばって食べるべきだったかしら。
手の込んだ小菓子は、素材の味がしっかり感じられるものばかりで、青リンゴのゼリーも想像の倍くらいのリンゴ味が口の中に広がってきた。
ホテルのデジカメで撮影してくれた2種類の記念写真は「お母様も記念にどうぞお持ち帰りください」と我が家分と母分の2組プリントしてきてくれ、そんな心遣いも嬉しくて。
料理が供される合間に、心地よい距離感で話しかけてきてくれた給仕の方との会話も楽しかった。
母が
「私たちのテーブルって、食べるの早いでしょう?そう思いません?孫も娘もけっこう食べるの早いから……」
と言った時には
「少しお早いかもしれませんが、飛び抜けて、という感じではございませんよ」
と。
むしろ、料理人も給仕人も、「温かいものはできるだけ温かいままに」と細かに気を配って皿の支度をしているから、下げた時のスープ皿にまだ温かみが残っていたりすると、「あ、ちゃんと美味しいうちに全部召し上がってくれたんだなー」と嬉しく感じるのだそうだ。
「レストランのご利用方法も色々で、どうしても"会話がメイン"というお客様もいらっしゃいますので……」
それでも、料理を美味しく食べるために来てくださった方が美味しく召し上がってくださるのが至福なんですよ、みたいなことをおっしゃっていた。なるほど。
そんなこんなで、すっかり満腹。レストランは宿泊棟のすぐ真上だったこともあって、「レストランから3分でベッドに直行」の、この贅沢な環境。大きなバスタブにバスソルトを入れて、のんびり入浴してから10時過ぎにベッドに沈没。今日も一日おつかれさまでしたー。