2014年9月23日火曜日

ビストロブノワ。

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
BLTサンド
カフェオレ
今日の朝御飯は気合いを入れて「BLTサンドイッチ」。
 
自家製ベーコンを作った時に「これを美味しく食べる料理って何だろう」と考えて最初に思いついたのがBLT。でも、ベーコンをカリッと焼いたりするのにけっこう手間がかかるので、平日の朝に余裕を持って作れるかどうか不安だったこともあり、休日の朝御飯にと支度してみた。
 
参考にしたのは、ホテルニューオータニのサンドイッチレシピ。『本当に旨いサンドウィッチの作り方100』(イカロス出版 2014.03)はたいそう素敵なサンドイッチレシピ本で、私は図書館で借りたのだけれど「これは購入して手元に置いておきたいかも」と思った本のうちの1つ。
 
BLTサンドは、食パンもトースト。ホテルではライブレッドを使っているそう。独特なのは1cm厚さに切って焼いた玉ねぎもサンドすること。ベーコンは3mm厚、トマトは5mm厚、と細かく書かれたレシピになるべく忠実に、市販の薄切りベーコンよりも厚めに切った自家製ベーコンをこんがりと焼きつけた。
 
ちゃんとマスタードバターもパンに塗って、レタスとトマトと塩胡椒、焼いたトマトとマスタード、マヨネーズ、ベーコンをレシピ通りに次々重ねてパンに挟み、しっかり押さえてからカットすると、かなりなボリュームのサンドイッチに。
 
シャキシャキレタスに甘いトマト、ジューシーで良い香りの自家製ベーコン……と、なんだかすごい御馳走になった。これは幸せ。
そして「玉ねぎ入り」というのも、とても良い感じ。
「ケンタッキーフライドチキン」の
 月見ツイスター
 オリジナルチキン・ナゲット
 ポテト・コールスローなどなど
「マクドナルド」の
 バニラシェイク
今日は夕方からお出かけ予定で、日中は家でまったりと。
 
今、ちょうど年内の旅行を考え中で(JALのマイルが失効しちゃうので国内旅行でもしようかと)、予定の目的地は大分と長崎。
「中津で唐揚げ食べまくる!」
「あと別府で温泉!」
「"ゆふいんの森"乗って、佐賀か長崎あたり行ってさ」
「長崎だったら佐世保バーガー!トルコライス!」
なんてぐるぐる考え中なのだけど、長崎名物を調べていたら「ミルクセーキ」という文字が。
 
なんとなく存在は知っていたけど、長崎のミルクセーキっていわゆる「セーキ」というよりシャーベット的な感じなのね。なんだかとっても美味しそう。
「いいなーセーキ。食べたいなーミルクセーキ」と思っていたら、手っ取り早いところで「バニラシェークが飲みたい。すごく飲みたい」と思ってしまったのだった。
 
でも、ハンバーガーが食べたいわけではなくて(朝御飯もサンドイッチだったし)、ちらりと調べたらケンタッキーが期間限定の30%OFFパックを提供中。これが良いんじゃない?ということになり、「オリジナルチキン4・ナゲット10・ポテトS・コールスローS」( 2130円→1490円)を家族で食べることにして、追加に「ツイスター」も数個。私は気になっていた季節ものの「月見ツイスター」をいただいた。
 
テイクアウトにしたので(だんなが買ってきてくれた♪)、「おゆきさんはこれも飲みたかったんでしょ?」とマクドナルドのシェークまで。おお、なんという御馳走!(今日は御馳走続き!)
 
月見ツイスターは、「そうそうこんな味だったよね」といういかにもな甘ったるいテリヤキ味だったけれど、それもまた良し、という感じで。それよりも、じわじわ高まりつつあった「ケンタのチキン心」が落ち着いたのが何よりだったりした。ケンタのクラッシャーズは「違うのよ、飲みたいのはそういう系じゃないのよ」という気分だったから、「ケンタのチキンやツイスターと一緒に楽しむバニラシェーク」にたいそう満足。
 
肉多めのセットの割にポテトやサラダはSサイズが1個ずつのセットだったから、それらは3人でもぐもぐ分けていただいた。
表参道「ビストロ BENOIT」にて
 フランスレストランウィーク ディナー \5,000
 フランス産2種チーズの盛り合わせ \1700
 グラススパークリングワイン \0
 グラス白ワイン・赤ワイン \1000・\1600
で、夕方になっていざいざお出かけ。
 
週末も遊びだ部活だと何かと家を空けることが多い息子だから今日のディナーは誘わなかったのだけど、今日に限っては、なんだか暇そう。留守番をお願いして、だんなと2人表参道に向かった。
 
先週末に続いて、「フランス レストランウィーク 2014」の5000円ディナー、今日伺ったのは、一度来たいと思っていた「ビストロ BENOIT(ブノワ)」。
 
本当は銀座の「ベージュ アラン・デュカス 東京」に行きたかったのだけれど、こちらの予約を取るのなんて全然無理で(ダイナースの先行予約を使ったのに無理だった……ダイナースプレミアム会員の先先行予約段階で満席だった……)、じゃあ同じ系列のブノワの方に行ってみる?と。ポールボキューズよりだんな好みだと思うんだよなぁ、私も気になっていたし、と、予約を入れてみた次第。
 
内容は、本来\6,100で供しているプリフィクスの「前菜+メインディッシュ+デザート+コーヒー」のコースをそのままいただけるというものだった。お安い分メニューに制限があるというわけでなく、プリフィクスというのがまた嬉しい。
「せっかくですから、メニューをお選びいただく楽しさをお客さまに味わっていただかないと、と思いまして」
と、給仕の兄さんがにこにこ話しかけてきた。
 
表参道「ビストロブノワ」にて。女性に好まれそうな内装です。かわいい♪ フロアスタッフは赤いエプロンの、ほとんど全てが全員男性。ビルの上階なのに店内に階段があって、その開放感が良い感じ。
 
ミレ調の絵画や華やかな壁紙やカーテンなど、お店の雰囲気はたいそうガーリーな感じだったけれど、でも料理はむしろ男性的。
 
「さあーたんと食べろー」
という風な料理はボリュームもしっかりあって、「華やか」というよりむしろ「シンプル」な外見だったりした。
 
色々な方向に期待を裏切られて、だんなも私も
「あ、この店は大好きだ」
「また来なきゃ、絶対」
と、思いながらお店を後にすることに。良い夜だったな。楽しかった。
 
アミューズ:黒胡椒とチーズのシュー
突き出しに、このお店の定番らしい黒胡椒とチーズの風味のプチシューが1人2個。ダイナースカードの提示で食前酒サービスとのことで、出てきたのはスパークリングワイン。アルザスの……って言ってたかな?(うろおぼえ)
 
卓上には、かなりの厚切りのパン・ド・カンパーニュと無塩バターも。見た目はシンプルだけど、このバターとパンも美味しかった。
 
前菜:真鯛のカルパッチョ 野菜のギリシャ風
表参道「ビストロブノワ」にて、肉厚の真鯛を前菜に。 前菜は5種類からの選択。メインディッシュを肉にしたので、パテとかよりは魚の方が良いかなーと、選んだのは真鯛のカルパッチョ。
 
本当は「タスマニア産サーモンのマリネ 野菜のギリシャ風」という料理だったのだけれど、今日はサーモンの入荷がなかったということで真鯛になった。
 
紫玉ねぎや紅芯大根、さやいんげんなどが色鮮やかな野菜は、割としっかりピクルス風な酸味と塩気。……あ、今日の写真ががっかりめなのは、うっかりカメラを持参するのを忘れてしまったiPhoneで撮ったから……(残念……)。
 
グラスワインがお手頃価格(1杯1000~1600円ほど)でけっこう多くの種類が揃っていたので、「じゃあボトルで貰うより料理に合わせて前菜とメインで1杯ずつ貰おうか」と、好みの方向のワインを伝えて、あとは料理にまかせて「おまかせ」で。
 
「お野菜がギリシャ風ですので、南フランスの"ほぼ同郷"のワインお持ちしてみました!」
「いや、同郷違う。国違うし」
「大丈夫です、"ほぼ"同郷ですので合いますよ」
愉快なスタッフは、後で知るところによるとフロアマネージャーさんなのだった。
 
キリッと冷たくしていただくのが似合う好みなワインは、確かプロヴァンスのもの。ボトルの形がころりと丸いので記憶に残っていたのだけど、多分シャトー・ゴルドンのものだったかな。
 
メイン:豚ロース肉のロースト じゃがいものフォンダン
魚2種類、肉2種類から選べるメインディッシュは、私は「豚ロース肉のロースト じゃがいものフォンダン」(今日の一番上の写真)、だんなは「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」で。どちらもストウブのオーバルプレートで出てきたのが素敵。
 
肉はたっぷり厚切りのものがごろりと3切れ。表面は適度に焼き目がつけられているけれど、中はたいそうしっとりと柔らかく、ジューシー。卓上で注がれる褐色のソースは肉の焼き汁がベースのトラディショナルなもので、ベーコンやシブレットの刻んだのがたっぷり乗った半割のじゃがいもが2個添えられていた。
 
なんでも、料理が仕上がった後に余計なトッピングを添えたりはしないのがこの店の流儀だそうで。私の皿もかなりシンプルな光景だったけれど、だんなの皿に至っては、甘いペコロスと人参が添えられてはいたけれど、牛肉は「肉が煮えました!盛りつけました!以上!」という盛りつけの潔さ。こう、普通なら外見が不安になってクレソンとか添えたくなる感じの光景だった。
 
でもねぇ、この肉が美味しくて美味しくて。幸せ。
 
そして卓上、私の前にもだんなの前にも赤ワインのグラスが2つずつ。
「チャージは1杯分ですから御安心ください」
と、飲み比べてみてくださいよと、キリッとした口当たりのロゼと、第一印象はすっきりだけどフルーティーで後味が良い赤の2種類を飲ませてくれた。添えるお酒で料理の印象も変わるものだなぁと、この飲み比べが面白かったりして。
 
チーズ(追加注文)
表参道「ビストロブノワ」にて、思わずチーズも、もぐもぐ。 で、せっかく美味しい赤ワインもいただいちゃったことだし、まだグラスに残っているし、ということで、チーズも持ってきてもらった。
 
今お店にあるのがこの2種類なので、ということで、盛っていただいたのはコンテと仏産青カビチーズ。確か「フルム・ダンベール」だったと思う。
 
食べるのは初めてだったような気がするけど、フルム・ダンベールは、見た目よりずっとマイルドで食べやすい青カビチーズだった。ロックフォールの「カビ!辛っ!くさっ!」なあの感じ(も好きだけど)を想像して気合い入れて口にすると「あれ?なんか全然食べやすいわ」と肩すかしをくらう感じ。とてもミルキーで美味しいチーズだった。
 
コンテはもとより好みなチーズ、添えてあったドライいちじくも交互に口に運びながらもぐもぐ。
 
デザート:モンブラン 栗とレモン
表参道「ビストロブノワ」にて。デザートが巨大でびっくりでした。 デザートは6種類からのチョイス。
 
お店のイチオシは、追加料金500円が必要な「イチジクのサブレとレモンのソルベ」のようで、それもたいそう魅力的だったのだけれど、いちじくは家でも食べてるところだしなぁ……と、大好物の「モンブラン」に。
 
「栗とレモン」と記されていたのでどんな感じかなと楽しみにしていたところ、思った以上にはっきりくっきりと「レモン!」な風味のモンブランで面白かった。
 
トッピングにレモンピールも乗せられているけれど、それ以上にマロンクリームの下のクリームがレモン味。
 
土台はサクサク食感のメレンゲで、その上にレモン味クリーム、マロンクリームという組み合わせだった。中には栗の実も。
 
で、こちらのモンブランもたっぷりボリュームだったのだけど、驚きなのはだんなの選んだ「バニラ風味のミルフィーユ」のサイズ。長辺が15cmくらい?
 
フルーツも何も飾られていないシンプルなミルフィーユで、パイ・クリーム・パイ・クリーム・パイ、以上!という感じの、注文される度に組み立てているのだろう、さっくさくぱりっぱりのとても素敵なミルフィーユだった(ちょっと交換して味見した)。
 
クリームはしっかりした甘さだけれど、パイ生地そのものは甘さ控えめ、こんがり強めに焼かれている。
 
食後の飲み物に紅茶を選んだところ濃厚めなアールグレイで、ティースプーンの上には一口サイズのマドレーヌ。なんだか色々良い感じなのだった。
 
食後にフロアマネージャー氏と「おいしかったー」などと話していたところ、不思議なテイストのイラストつきカードをくれて、「来月からはきのこ料理が始まります。ちょっと先ですが、その次はジビエ、ですね」と魅力的な案内が。
 
来月半ばには「ジェラール・マルジョン ワインディナー」なるワインディナーがあるそうで(めっちゃおしゃべりなフランス人が来るらしい……)、そしてwebサイトにも載っているけど、毎月20日は「ワインの日」で全てのボトルワインが30%offのディスカウントデーだったり(某マイ○ルグループに対抗して、と笑いを取りに来るマネージャー……)、日曜夜(月曜が祝日の場合は月曜夜)に8000円以上のボトルワインが半額になったりもするそうで。
 
お会計は16700円(税込)だったかな。ワイン4杯(実質6杯)飲んでチーズの追加注文もして、けっこう安いな!?と思ったら、このお店、サービス料は取ってないのだそうで。……フレンドリーかつカジュアルめではあったけど、ぶっちゃけ、サービスの質は先週末のポールボキューズよりずーっと良かったと思った。化粧室もたいそう綺麗だったし。お水もせっせと注いでくれたし。
 
今はメニューに載っていないけれど、フランス本店で作ったブーダン・ノワールが缶詰になって日本にやってきて、それを供することもあるのだそうで。ここのブーダン・ノワールだったら美味しいだろうなぁ。ジビエは、定番の鹿肉などの他、ウサギなんかも出るのだそうで。
 
満足でした!超おいしかった♪