2019年11月13日水曜日

大阪でケーキとフレンチ

今宵はがっつりフレンチ、メインディッシュはほろほろ鳥。
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
リッツカールトン大阪内「スプレンディード」にて
 朝食ブッフェ
今朝は昨日の疲れもあって、5時過ぎまでぐーぐー寝こけていて。
朝食ブッフェに行ったのも7時過ぎと、昨日よりは遅くになった。今日は決まった予定は1つも無いし。
 
今朝のスープはパンプキン、野菜やフルーツも盛り盛りで。 今朝はこれを飲むぞと、ブッフェコーナーの隅にあるスパークリングワインをグラスに注いでりんごジュースで割って飲むことに。
 
野菜ジュースは昨日と同じ組み合わせで、それならと「ほうれん草&きゅうり&セロリ」をいただいてみたけど、甘さがほとんど無くて、素直ストレートにきゅうり味。
 
きゅうり好きの私も「……きゅうりは無理にジュースにしなくても良いのでは?」と思ってしまう味わいだった。これにもりんご混ぜたかった感(自分で割れば良かったんだな……)。
 
サーモンたっぷりエッグベネディクト。美味しい♪ 卵コーナーではサーモン入りのエッグベネディクトを作って貰い、なのに温泉卵まで和食コーナーから持ってきてしまい。
 
食べたいものを食べたいように食べようと思った結果、温菜皿に鯖の味噌焼き、茗荷の浅漬け、焼売、ハーブソーセージ、トマトのグリル、豆の煮込みが盛られるという大変にカオスな状況を作ってしまいながら、でもどれも美味しかったので満足。
 
ヨーグルトには(多分ホテルの自家製だろう)りんごジャムと、カリコリ食感のグラノーラを入れるのもお気に入り。
 
そして母は今日も柿を剥いてもらっていた(私も3割くらいは手伝った)。
「インターコンチネンタルホテル大阪」内「3-60」にて
 ケーキセット \1950
     栗とヘーゼルナッツのオペラ
     アップルパイフレーバーロイヤルミルクティー +\200
グランフロントのクリスマスツリー。今年は白っぽいツリーを多く見る感……? 去年はグランフロント方面まで母を連れて行けなかったので、「特に(母が好きそうな)これという店は無かったと思うけど、行ってみる?」と大阪駅の北側にお出かけ。
 
東京にもわんさかあるヨドバシカメラなどにも寄ってしまいつつ(あとユニクロとか)、「インターコンチネンタルホテル大阪」も見に行ってみる?と誘ったら「お茶しましょう!」と。
 
母、前回はこのインターコンチネンタルホテルに泊まりたいみたいな事を言っていたのだけど、「駅からの距離は大差無いし、こっちがspg系で恩恵があるし、母が好きな雰囲気もきっとこっちだと思うし」でリッツカールトンを推したのだった。結果、リッツカールトン大好き、って感じになってくれたわけだけど。
 
ロビーフロアに行ってランチが摂れるところを尋ねてみたら、フレンチのお店かブッフェのお店かの2択になるのだそう。フレンチは今日の夜に予定してるし、ゆえにブッフェ昼食もちょっとね……と、結局、ラウンジでお茶をすることにした。お店の名前は「3-60 (スリーシクスティ)」、12時からのアフタヌーンティーが人気みたい。
 
インターコンチでお茶しました。栗味クリーム濃厚なオペラ。 で、母も私もケーキセットをいただいた。
 
トレイにサンプルを乗せて選ばせてくれたケーキは5種類ほどあって、美味しそうだなと思った"季節のフルーツのショートケーキ"(いちじくが乗ってた。あとサンドされてたのは柿?だったのかな?)は母が選んでいたので、それじゃあと次点に気になっていた"栗とヘーゼルナッツのオペラ"を選択。
 
季節限定の飲み物はアップルパイフレーバーのロイヤルミルクティー(上にはシナモンパウダーが)を頼んでみたら、二重ガラスのカップと木製トレイ(に一口フィナンシェ)というちょっと独特な見た目で供されてきた。
 
「今軽くお茶しておいて、また午後にお茶すれば良いじゃない」
「それって午後にもう一回ケーキ食べるってこと……?」
 
などと話していたのだけど、幸い、ここのケーキはそれなりにボリュームもあったし甘さもあったしで、これが結局お昼御飯代わり。
 
チョコケーキは、クリーム部分はチョコぎっしりという風ではなくむしろ栗味濃厚で土台は若干さくさく食感。
 
その後は歩き疲れて阪急阪神デパートをチラ見しながらホテルに戻り、私はもうお出かけしないなら泳いでくるよとホテル内6階のプールに行ってきた。
 
広々したスパエリアのロッカールーム。設備も充実。 ホテル案内で、「お部屋からローブ&スリッパでどうぞ」と見ていたから、まあ有料のロッカー(1100円)は使わなくて良いしねとぺたぺた向かったところ、ゴールドエリートのお客様はロッカーとスパエリアを無料でご利用いただけます、だそうで。
 
バリ島のリッツカールトンではずらずらと「お客様への優待はこんなものがございます」の一覧をいただけたのだけど、このホテルはそれが無くて(でも新しいサービスとして、5点から選べる特典が始まったのだというペーパーは貰った。朝食30%優待と、バーかショップかルームサービスに適用できる2000円クレジットか、スパトリートメントの15分延長か)、判りづらいなと思ったのだけど、使えるものなら使いましょうとロッカーキーをいただいて。
 
スパのパウダールーム。アメニティも充実でした。 プールやマシンジムの数からすると明らかに多い充実のロッカーに、ホテルの雰囲気に見合った高級感あるパウダールーム。
 
そこそこの広さのお風呂は水風呂もついてて、洗い場は4つくらい。それにドライサウナとスチームサウナ。
 
他に利用者もいなくて、「おー、香港ペニンシュラみたいな設備だわー」と思いながら存分に楽しんできた。
 
プール自体の魅力は香港ペニンシュラの方が広さも眺望も色々勝っていたけれど、ここも屋内&屋外ジャグジーがあるし、プールも3コース×20mとそこそこ泳げるものだったし。
 
休みつつも700mほどざっぱざっぱ泳いで、すっかりお腹を空かせてからの夕飯になったのだった。フレンチのフルコースなんて久しぶりだし(そして確実に、母に手伝わされるし)。
リッツカールトン大阪内「La Baie」にて
 コース La Baie 2×\15000
 ベリーニ 2×\2500
 白ワイン(仏 Riesling Frederic Emile) \17000
昨日だったか一昨日だったか、館内のレストランの人に「フレンチレストランも、リニューアルして雰囲気がモダンになりましたよ」と言われ、「じゃあ行ってみなくちゃね!」とはしゃいでいた母。
 
なので今日の昼のうちに、このホテルのメインダイニング「La Baie」に予約を入れておいた。
 
歯があまり良くないだの量食べられないだの言ってはいるけど、フレンチフルコースの味自体は好きみたいで、今夜も割と頑張って食べていた。
 
常だったら、最初から「魚はハーフポーションにしてください」などと言うところだったけど、私も泳いで空腹極まれりだったので、「まあ手伝える。多分手伝える」と構えて、結局テリーヌも甘鯛も肉も少し手伝うことに。
 
なんでも、『ミシュランガイド京都・大阪』に、今年一つ星掲載されているのだそう。3年連続9回目の掲載(星の有無は知らないけども)なんですって。
今年は天ぷらのお店も星を獲得し、「京都・大阪エリアで2つのミシュランスターレストランを有するホテルは、唯一ザ・リッツ・カールトン大阪のみです」と。ほほー。
 
いただいたコースは、お高い方にオマールがついていたけど「海老は、まあ、要らないかな……」と、前菜にフォアグラと小鳩のテリーヌがあってこっちが美味しそうだしねと、安い方の、店名を冠したコースに。
 
  • 食前のお愉しみ
  • フォワグラカナールと仔鳩のテリーヌ
  • ホタテ貝柱と大蕪のコンソメ 柚子風味
  • 甘鯛のクリスピー
  • パンタードのファルシー スパイス風味
  • アヴァンデセール
  • 香り高い洋梨のマリネ レモンシブースト
  • コーヒー又は紅茶
  • プティフール
 
安い方でもこのボリュームで、しかも食後のおまけがいくつも出てくる幸福感。
今日もしっかり満腹になった。
 
そうそうこのお店ってこんな感じの料理でしたと懐かしくなるアミューズブーシュ あー、そうでしたそうでしたこんな感じでした、と去年を思い出して楽しくなった、アミューズブーシュ。
 
手前は黒米のタルト生地(って聞いた気がする、多分)に甘海老のムース。
 
左は濃厚なブイヤベース。右奥のマカロンは、鰯の濃厚なクリームが絞られていて、「味が一番濃いめなので最後にどうぞ」と。
 
優しげな風貌のこのお店のシェフは、「丸いもの」が大好きみたいで、料理の多くが丸のモチーフ。しかも半球のものがとっても多い。
ドームだわ。今回も変わらずやっぱりドームなのね、とにやにやしてしまった。
 
ボルディエが出てくるのも変わらずで。 常温に置いた3kgサイズのボルディエバターをナイフでしゅるりとこそいでバター皿に置いてくれるのも変わらずのプレゼンテーション。
 
隣には、これもお馴染みのボルディエの海藻バターで、添えられた試験管は2種類の塩。
 
パンはバゲットとじゃがいもを練り込んだテーブルロール、食べ尽くしたらミルク風味のパンもあったらしい(←他のテーブルから漏れ聞こえてきた情報))けれどそこまで到達できなかった。ミルクパンも美味しいのだろうな。
 
フォアグラー!小鳩ー!好物ー! 前菜1皿目は、「フォワグラカナールと仔鳩のテリーヌ パンドエピスとシェリーヴィネガーピクルス」。
 
綺麗に2層に分かれたテリーヌは、周囲に黒いふわふわを纏っていて、これがパンドエピス。
 
敷かれたキャベツもほのかにスパイスが香り、そして脇のドームはレバーのムース。
 
ほのかに林檎の香りが漂うマイルドなもので、ほんのちょっとブーダンノワールみもあったりして、パンにつけて食べると良い感じ。
 
謎の円柱形は赤ワインのゼリー、それにシェリービネガーのソースに、砕いた黒胡椒。
 
このシェフの料理は、どこか、ジョアン・ミロあたりの絵画のよう。
 
前菜2皿めはちょっと和風めなコンソメスープ。 前菜2皿目は「ホタテ貝柱と大蕪のコンソメ 柚子風味」。
 
薄切りにしてレアに火入れした帆立も入っているけれど、その下の帆立味のムースは、言ってみれば「しんじょ」のようなもの。
 
蕪がベースのコンソメには柚子の香りがただよって、敷き皿の黒い皿も和風のもの。
 
とてもほっとする味だった。しんじょ、おいしー。
 
松笠焼の甘鯛が出てきました。でも味つけはエキゾチック。 続くお魚の皿は、「甘鯛のクリスピー 野菜のコンポテ 甲殻類のスパイスソース」。
 
うろこをぱりぱり、松笠焼にしたもので、でも敷かれたソースはどこかカレーっぽい風味のエキゾチックなもの。
 
海老っぽい見た目の添え物は、なんと、ザリガニなんですって。言われなければ、泥臭さもなくて、普通に海老だと思うくらいのものだったけど。
 
とろけるような柔らかい身は脂の乗りも素晴らしいのに上品な味わいで、何より鱗のぱりぱりが心地良かった。
 
そしてお楽しみの肉料理は、私はホロホロ鳥、「パンタードのファルシー スパイス風味 貝とポテトのコンポテ シェリーヴィネガー風味のジュロティ」。
 
胸部分ともも部分(ももはミンチっぽく)をくるりと成形してファルシ-にしたもので、上に添えられたクネルはつぶ貝や海藻が入る海の味という面白さ。
 
クリスマスリースのように飾られた野菜は、小さな蕪がとても可愛らしくて、あとはインカの目覚めとか、肉厚の椎茸とか。
 
ホロホロ鳥って、七面鳥と同じくすごく淡泊なイメージがあったのだけど、これはしっかりジューシーで、ももの部分も味わい深く、期待以上に美味しかった。なんだか感謝祭の料理のよう。
 
そして母は「お肉はやっぱり牛肉よ」と追加料金2500円で選択可能だった「和牛フィレ肉のロースト コーヒーバター 赤ワインソース」。
 
一口手伝ったけど、コーヒーバターがまさにコーヒーバターで、とっても濃厚。赤ワインの風味もあって、ビーフシチューのような濃厚な味わいだった。
 
アヴァンデセールがチーズだったから、残った白ワインをそのまま飲みつつ。 ここでまだ白ワインが残っていたから「チーズをお持ちしましょうか?」と言われたけれど(そしてワゴンにモンドールが乗っているのもばっちり見えたけど)、デザート食べきるために自重します、とワイン飲みつつのデザートに突入。
 
ちょうどアヴァンデセールがチーズのものだったし、ちょうど良いよねと。
 
「フルーツコンポテ 弓削牧場のフレッシュチーズムース」は、去年似たものをいただいた、多分定番のアヴァンデセール。
 
今回あわせたフルーツはオレンジと柿なんですって。柿とフレッシュチーズは案外とよく似合う。上に乗ったぱりぱりはほんのりライムっぽい風味。
 
本番デザートは、季節の洋梨。一見、「煮大根?」と思いました……。 煮大根の上にプリンが乗ってるみたいだなあ……などと失礼にも思ってしまった本番デザートは、「香り高い洋梨のマリネ レモンシブースト スペキュロスクッキーと塩キャラメルのアイスクリーム」。
 
お皿にやっぱり、丸がいっぱい。
 
レモンの香りの爽やかなシブーストが乗る洋梨は、果物の味を生かしたコンポート。真ん中にはこってり濃厚なキャラメルソースも潜んでいて、そしてあちら側にはほんのり塩を感じるキャラメルアイス。
 
プチフールも、そうそうこういうのでした、という可愛い3つ並び。 そして宇宙船のように可愛らしいプチフール。
 
左から、ジャスミン茶のフィナンシェにマンゴーのコンポート、ガナッシュチョコレートのプチマカロン、ピスタチオのクリームとフランボワーズ味のぴらぴらをサブレ生地に乗せたもの。
 
やっぱり全体的に丸っこく、女性っぽいさを感じる細やかさ。
 
惑星みたいなチョコレートも恭しくやってきました。 そして駄目押しのように、「シェフからのプレゼントでございます」と立派な木箱に入った惑星みたいなチョコレートもやってきた。
 
見た目、まん丸な球型になっている風にも見えるけれど、これも安定の半球型。
 
中のガナッシュもほのかにライムの香りがする、さっぱり酸味のあるチョコレートだった。
 
お土産も、チョコ!エッフェル塔型のチョコレートに緩衝材(?)のパフチョコと そしてシェフのお見送りつきで、お土産にエッフェル塔型チョコまでも。
 
シェフはブルターニュの生まれだそうで、それもあってブルターニュのバター、ボルディエを重用してるんですって。
 
今日は甘鯛がすごくすごく美味しかったなー。フォアグラのテリーヌとかホロホロ鳥あたりは、いよいよホリデーシーズンですよという感じで、それも良かった。
 
そしてホテルの客室が案外乾燥しているので、「加湿器お借りしても良いですか」とハウスキーピングに電話したら、割とごっつい古式ゆかしい感じの加湿器がやってきて、一晩中しゅんしゅんぽこぽこ働いてくれたのだった。