2023年8月7日月曜日

台北3日目はガチョウを食べに

迪化街 「台南古早虱目魚」にて
 虱目魚粥 TWD90
 台南肉燥飯 TWD30
 魯鴨蛋 2×TWD15
 油豆腐 TWD10
  • 今日の午前中の予定は、乾物街方面の林華泰茶行でお茶買って、その前にその近くの寺院の屋台で肉粥食べて、カルフールでお買い物してタクシーで帰りましょうというもので。
    でも、肉粥の店が9時からと知って、「え、朝御飯のつもりだったけどけっこう遅いな!?」となったのだった。
     
  • そしたらだんなが、「乾物街近くにサバヒー粥食べられる店があるけど」と言ってくれ、ノーチェックだった私は「さばひー??」と。
     
    サバヒーとは、ネズミギス目サバヒー亜目サバヒー科サバヒー属に属する魚のことであり、サバヒー科唯一の種……だそうで。世界一の養殖量とも言われているんですって。特にフィリピンや台湾で国民食レベルで定着しているとか。なるほど。
     
  • というわけで、朝食その1がお粥、その2もお粥とわけのわからないことになりつつ、1日目と2日目にお買い物しまくった私はそろそろ買いたいものも打ち止めかと思いきや、あの界隈、行きたい店がけっこう色々あって。
     
    「今日はもうあまり行くお店が無いと言ったな。あれは嘘だ」
     
    とてらいなく宣言しつつその界隈まで行くならあの雑貨屋とあのお菓子屋さんとと再チェックを怠りなく済ませながら、ホテル近くの駐輪場からレンタサイクルでいざ迪化街方面へ。
     
  • 昨日一昨日の週末はあまり感じなかったけれど、今日月曜のしかも朝は、路上の原付バイクの数がおそろしいほどに多くて。しかもスピードも相当上げて走って行くからなかなか怖い。
     
  • 「台南虱目魚粥」という名前の店はエリア内、川近くの早朝からやってる店と、それより内陸側の遅い時間からの営業のと2つあるらしく、私たちは早朝からやってる方の店に。店の看板には「台南古早虱目魚」と記されていた。
     
  • 店頭にお鍋がいっぱい。飲食スペースはその奥。日本語も英語も通じない安定のお店。でもメニューはチェックシート(ラミ加工してあってすぐ消して再利用できるようになってるシステム、あちこちにあるけど賢い方法だと思う)でわかりやすい。
     
  • 私は当然サバヒー粥、だんなは安定の魯肉飯(品名は台南肉燥飯)、煮玉子と煮厚揚げも。
    煮厚揚げなどは魯肉と同じ鍋に入ってるから、小皿に魯肉のかけらもちょっと入ってきたりして、それがうれしい。
     
  • サバヒー粥が魯肉の3杯くらいのサイズの碗に入っていて「ひぃ」となったものの、美味しくさぱさぱいただいてきた。嬉しいことに小さな牡蠣もどっさり入っていて。
    サバヒーは、ほろりと崩れる感じの優しい味の魚で、皮は黒みがかった銀色。粥には揚げにんにくやねぎもたっぷり、シンプル塩味。お粥というより、お米の感じは"雑炊"が近いかも。
     
  • ……で、トイレお借りしたくて、トイレありますかとgoogleの翻訳アプリ経由で尋ねたら、上階にあるからどうぞ、と。ありがたい……。
    個室内に紙はあるけど流しちゃいけない、隣のゴミ箱に捨てるタイプの昔ながらの台湾トイレ。でも綺麗でした。ありがとうありがとう。
     
  • 軽く腹が満ちたところで再び自転車漕いで、台湾の飲食店が「うちのお茶は林華泰のだよ」とわざわざアピールするくらいには老舗かつ安定の人気を誇る中国茶のお店「林華泰茶行」さんに。安いし美味しい。私たちみたいな旅行客にもよくしてくれる、めちゃめちゃ良いお店。雰囲気も素敵。
     
    鉄観音は一番安いのは中国産で、もう1個ランクあげると台湾産だよ、なんて教えてもらいつつ(それはもう当然台湾産にするよ)、1斤(600g)あたりの金額がピンキリ(それこそ鉄観音はTWD100からTWD3200まである)中から普段飲みのお茶をいろいろと。
     
    鐵觀音1/2斤 TWD200/斤
    凍頂高山烏龍茶2斤 TWD600/斤
    普洱散茶1斤 TWD240/斤
    缶 2×TWD50
     
    という感じでお買い上げ。
    巷のお土産のお茶が50g100g単位でTWD100くらいしてしまうことを考えると、本当に安いし間違いなくおいしくて。
    この2kg超のお茶、無くなる前にまた台湾来ようね、なんて話しつつ店を後にした。
迪化街 「葉家肉粥」にて
 肉粥 2×TWD30
  • で、そろそろ9時、肉粥がオープンする時間、と、お茶屋からすぐ近くの「大稲埕慈聖宮」を目指す。この寺院の入口近くに屋台というかバラック風というか、飲食店が並んでいて、人気の肉粥屋さんはそのうちの1軒。店前にはベンチ風の長椅子があるだけだけど、寺院の境内内に"このお店の利用者はこの席使っていいよ"みたいにテーブルに店名が貼られたテーブルセットがそこそこの数用意されている。
     
  • 嬉しいことに公衆トイレもあって。
    行ってきて良いかな……と戦々恐々使ってみたら、思いのほか綺麗だった。具体的には昔々の士林駅の駅トイレの方が5億倍汚かった。
    男性小用トイレと鍵のかかる洋式と和式が1つずつ。水洗だけれど紙は横のゴミ袋、そして紙は置いてない……という感じだけれど、それを見越してティッシュ系は持ち歩いているので特段問題なく。
     
    宿のトイレもだけど、街中のショッピングモールのトイレにはTOTO製のウォシュレットがついているところも多々あって、5年前より確実に台湾のトイレ事情はよくなっていた。
     
    初めて台湾に来た時は、それはもう……うん……(士林駅のトイレの汚さはすごいものがあったので……汚い話でごめんなさい)。
     
  • ともかく肉粥。大きな木の下で食べる肉粥、雰囲気も良い感じ。
    思ったよりもさらさら薄い感じ(サバヒー粥と同じく、雑炊風)の、薄茶色のスープには棒状に切られた豚肉の他、細切りの大根やにんにく、干しエビも入って旨味たっぷり。セロリっぽい風味の野菜も入ってる(香菜とは違う)。
     
  • 塩味も淡めでさらさらしていて、分量も軽め。サバヒー粥の1/3量くらい?1人1杯余裕でいけた。おいしかったー。
     
  • 本当は、並びのお店の四神湯(ホルモンスープ)も食べたかったのだけど、今日はお休み?ずっと屋台のシャッターが閉まっていたこともあって諦めて。……というか、もう既にお腹がたぷたぷで無理だった。
     
  • で、10時にならないとオープンしないお店を待ちつつ、迪化街を歩きつつコンビニでお茶休憩(台北のコンビニ、ほとんどが窓際に休憩スペースがあって座ることができる……とってもとってもありがたい……もちろん冷房もガンガン効いている)しつつ。
     
  • 迪化街「滋養製菓」は、本格的な和菓子屋さんとのことで、ちょっと独特なパイナップルケーキを売っているのだそう。お店もモダンでとても綺麗。
    滋養豆餡舗鳳梨味(5個) TWD285
    黑芝麻酥 TWD55
    蛋黃酥 TWD75
    を購入。
     
  • 迪化街では、スパイスいっぱい扱ってたお店(店名失念)で馬告(TWD120)を。
     
  • 迪化街「梁山泊壹零捌」は、昨日の「来好」にも通じるかわいい台湾雑貨のお店。台湾夜市の柄の缶入りエコバッグがめちゃめちゃツボだったけど、「いや、日本で使ってたら目立ちすぎでは」と断念。
    だんながかわいい「麻雀王」のピンバッジを買っていた。
     
  • そして自転車こぎこぎ、雙連駅近くにある洋菓子屋さん「kotikoti」に。ここのパイナップルケーキもおいしいそうで!あと、クッキー缶がめちゃめちゃキュート。
     
    核桃土鳳梨酥(2個) 2×TWD130
    圓盒・免子款 TWD380
     
    厳選の末、うさぎさんの小さなクッキー缶を買うことに。 中身は杏仁奶油餅乾、泰式奶茶餅乾、兔子餅乾一片だそうで、つまりバターアーモンドクッキーとミルクティークッキーと、1枚の大きな兎さんクッキーの詰め合わせ。
    美味しいと良いな。
     
  • で、迪化街エリア最後の買い物は、「家樂福重慶店」。みんな大好き(?)カルフール。
    「KiKi」というメーカー(ブランド?)の和え麺が買いたかったのと、日本では扱いがないほんだしの貝柱味がなかなか美味しいのと、世界各国のクノールのスープをチェックしている身として、何度か買っている気はするけれど台湾のクノールスープが目当て。
     
    KiKi 蔥油拌麵 TWD239
    KiKi 椒麻拌麵 TWD239
    ほんだし干貝柱風味120g 2×TWD92
    康寶 私廚料理醬義式松露白醬2pc TWD117
    s 康寶 鮮雞晶 TWD59
    元氣森林 白桃風味・葡萄 TWD35
     
    残念ながらKiKiの麺は全部で5種類くらいあるはずなのだけど2種類しかなく。
    他にももっと色々萌えるものがあるかとおもったけどそんなには無くて、思ったよりは少ない荷物でホテルに帰還することになった。
     
    日本語の"GO"的なタクシーアプリでタクシー呼んで、さくっと帰還。
「Breeze(微風) 台北車站」内フードコート「洪十一 台南擔仔麵」にて
 招牌套餐 TWD193
 傳統擔仔麵 TWD85
  • 台湾は意外とクレジットカードが使えない場所が多くて、これは現金が足りないぞと、台北駅の郵便局に両替しにいくことに。
    「なら、今日は夕飯早いし、お昼は駅ビルのフードコート的なところで良くない?」と地下鉄1駅乗って台北駅に。
     
  • 人気のフードコートがあるらしい駅ビルは「Breeze(微風) 台北車站」。市政府駅前とかにもあるファッションビル、「台灣夜市區」という夜市メニューが楽しめるというコンセプトのフードコートが良いんじゃない?と、台南担仔麺食べようと。
     
  • 蝦捲+香腸+青菜+擔仔麵+魯蛋という良い感じのセットがTWD193、それに単品の担仔麺(お店のメニューでは擔仔麵)つけて、そういえば水を持ってくるのを忘れましたね……(台湾のフードコートや町の食堂には日本みたいに無料の飲料水などは置いていない……)。
     
  • 歴史のあるお店のようだったけれど、醤油色が強めのスープに、肉味噌はまさに"味噌"という感じで、味はそこそこしっかりめなのに物足りないという、ちょっと残念な感じになっていた。
    でも副菜の蝦捲、香腸、青菜あたりは良い感じ。これはビールが恋しくなる。
台北車站 「脆皮鮮奶甜甜圈」の
 脆皮鮮奶甜甜圈 TWD25
アイスティー
 
ホテルの部屋で
 「Semeur聖娜」の
     特濃鮮乳蛋塔 2×TWD40
 アイスカフェオレ
  • せっかく台北駅界隈まで来たところで、「そういえば近くに絶品らしいドーナツ屋さんがあるんです」と炎天下の中、そこにも行ってみることにして。
     
    駅近くのちょっと雑多な商店街兼飲食店の並びにあったのは「脆皮鮮奶甜甜圈」、店内飲食コーナーはなし、ただただ店頭でドーナツを揚げているだけのお店。
     
    ありがたいことに向かいにセブンイレブンがあったので、そこでアイスコーヒー買って飲みつつ、なんならセブンイレブンの店頭にはベンチもあった(まことにありがたい……)。
     
  • 看板には色々なフレーバーがあるよ的な感じに品名が並んでいたけれど、売られていたのはその名物ドーナツ"脆皮鮮奶甜甜圈"一択のみ、1個TWD25。
    いびつなドーナツ……というか、見た目は"輪っかになったチュロス"的なものが次々揚げられて、白い粉まぶされて渡される、みたいな。囓ってわかった、これ、ミルクパウダーだ。
     
  • 表面若干カリカリでサクサク、中はふんわりで、くしゅりととろけるような口当たりがとっても素敵。何よりミルクパウダーの風味がずるい。
    「あ、これ、あと3個は食べられますわ……」
    と心から思った。思いつつ1個で止めておいて、ホテルに帰ってお茶にした。
     
  • 部屋で食べたのは、昨日お出かけの帰りがけに駅のショップで買ってきた「Semeur聖娜」の特濃鮮乳蛋塔(1個TWD40)。
    中華風ではなくポルトガル風エッグタルト。洋風のパイ生地がさくさくで、フィリングはもっちりねっとりな方向のもの。
     
    セブンイレブンでアイスコーヒー買って、牛乳も買ってきて、ルームサービスに電話して氷貰って、今日もたくさん自転車こいだり歩いたりしたので甘いもの休憩にした。
     
  • ホテル最寄りの地元スーパー、善導寺「全聯福利中心」でクノールスープいくつかみつけて購入。
    康寶 濃湯 銀魚海帶芽2pc TWD79
    康寶 濃湯 香蟹南瓜2pc TWD79
    康寶 濃湯 火腿蘑菇2pc TWD79
    康寶 濃湯 金黃玉米2pc TWD79
    康寶 濃湯 火腿玉米2pc TWD80
    耆盛干貝XO醬 TWD108
松江南京「阿城鵝肉」にて
 鵝肉小後段(煙燻) TWD320
 鵝肉小後段(白斬) TWD320
 鵝油拌飯 2×TWD50
 黃金筍(小) TWD90
 杏鮑菇香腸(單條) TWD45
 台灣啤酒 TWD100
 18天啤酒 TWD120
  • 今日は夕方5時半に、一昨日超混雑だった「阿城鵝肉」を予約済。
    台北って南北移動が若干面倒なので、自転車乗ってお店に向かった。(んでお酒飲んだから帰りはタクシー)。
     
  • 今日はぎりぎり予約なくても夕方早めだったら入れたかもね、くらいの混雑具合だったけれど、それでも退店時には店頭に待ち客が。
    上階に促され、オーダーはチェックシート式、食器は自分で配膳し、飲み物(ビールもあるよ!)はセルフサービスで「これだけ飲んだよ」と自己申告。
    調味料もカウンターに並んでいるのを好きなように皿に盛ってきて……という感じ。
     
    とてもシステマティックで、その分とってもお安かった。お腹いっぱいガチョウ食べて一人2500円しないとか。
     
  • 調味料は鵝汁醤油・鵝醬・辣油・鵝油辣椒・小辣椒・蒜頭。鵝醬が甘酸っぱくて良い感じ。でもガチョウ自体、そこそこ下味ちゃんとついているからそれほど調味料が必要というわけではなく。
     
  • ガチョウは、半隻(半身)の他、後半段(下半身、つまりもも肉メイン)と前半段(上半身、むね肉メイン)の大小、大は4-6人分、小は2-4人分で選べ、更に煙燻と白斬を選択。1-2分の安価なTWD220プレートもあるけれど、これは部位が選べない。
    というわけで、下半身指定の小サイズ、煙燻と白斬両方注文したら、さすがに割と多かった。けど悔いはない。満足。
     
  • 皮はそれほどパリパリというわけではなくてしっとり系。いかにも燻製しましたという風味の骨付き鶏と、塩茹で(塩蒸し?)しましたという真っ白いのと。どちらもすごく良かったけれど、この店ならではという味なら煙燻かな……。
     
  • で、人気の品らしい筍煮物(すっごい巨大な筍がごろごろと、昨日のスープの漬物みたいな葉っぱと共に煮られてた)と、これは絶対食べたかったエリンギ入りの腸詰、そしてガチョウの油かけご飯!
     
  • ご飯がねえ、もう、反則級のおいしさで。見た目はうっすい醤油かけた黒ごまかけご飯的な感じ。でも旨味たっぷり、当然いくらかギトギトはしてるけど、バター醤油ご飯が好きなら魂に刺さる味。刺さりまくった。おいしかった。
     
  • 一人で食べに来ている人も、ガチョウ皿の他に副菜とご飯を頼んで……という人がちらちらいて、大抵最後は「これ持って帰ります」と包んで貰って持ち帰っている。私たちも真似して持って帰って、宿のスパの大浴場入ってからビール飲み飲み楽しんだ。
     
  • 花柄の紙箱にそれぞれの肉が詰められて(そうそう、肉の下には大量の刻み生姜が敷かれてた)、とてもかわいい。しかし連日せっせと肉食べてますね……幸せだ……。