2012年6月21日木曜日

ファントム前に。

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「サンジェルマン」のカルツォーネ
枇杷
アイスカフェオレ
今日の朝御飯は、パン屋さんの「カルツォーネ」。
 
パン生地を使ってのカルツォーネだから、本来のピッツァ生地を使ったものとは食感が異なるけれど、でもサンジェルマンのカルツォーネはお値段お手頃でちゃんと美味しいのでお気に入り。久しぶりに買ってきてみた。
 
トマトとハム、チーズの詰まったスタンダードな具の組み合わせで、しっかりめにオーブンで温めたそれをアチアチ言いつつ平らげた後はデザートに「枇杷」を。
 
枇杷、大好物なのだけれど、値段の方は歓迎とは言いがたい高級品で、果実のサイズからすると白桃(これまた大好物)よりも割高な印象。今年はあんまり買えなかったなぁ~と思いつつ、そろそろ季節も終わりのこの時期に少しだけ値下げしていたのを買ってきてみた。淡い甘さと上品な香りが堪能できて大満足。
カレッタ汐留内 「BEER GARAGE」にて
 日替わりベルギーメインディッシュ \1100
さて、今日は一人お出かけ。
 
月に1度くらいのペースで開催されている無料イベント「ファントム・ミュージカル・アカデミー」参加目当てに、劇団四季「オペラ座の怪人」を見に行った。
 
前回参加したイベントも楽しかったし、オペラ座の怪人は何度見ても見飽きないのだけれど……でもさすがに次回あたりからは安い席のチケットにしようかなぁと思ったり思わなかったり。なにしろこのイベント、来年の4月頃まで続く予定であるらしいので、全参加を目指すととんでもない出費が予想される。
 
イベントは先着順で座席指定の整理券が配布されるので、「なるべく良い席で見たいし、開場ちょっと前に行ってみればいいかな、お昼もあの近辺で済ませるとして……」と、11時半頃到着目処で劇場のあるカレッタ汐留に向かってみた。まさかこの時間から整理券を配ったりはしていないよね?と一応劇場前に向かってみると、そこには早くも整理券待ちの行列が10人ほど。
 
ええ、もう並んでるんだ……てか、何時から配布されるんだろ?と驚きつつ、なんとなくその行列についてみることにした。状況把握できたら次回の参加の対策も取れるしなということで。
 
並び並んで待つこと1時間ちょっと。12時35分頃に整理券が配られはじめ、私はやや端の方ながら最前列のチケットをめでたくゲット。そして劇場の開場は12時40分頃。「開演の30分前」と聞いていたけれど、開演50分前には開場している状況だった。
 
さて、30分くらいで食事できるかなぁ……と移動する時間も惜しくなって、劇場入り口の正面にあるベルギービールのお店「BEER GARAGE」でささっとお昼御飯。パスタやカレーなどの軽食ランチが用意され、ドリンクバーと「ベルジアンフリッツ食べ放題」のおまけがついてくる。
 
「日替わりベルギーメインディッシュ」は1100円で、メインディッシュの皿の他にサラダとパン(かライス)もついてくるそうだ。劇団四季の当日の半券見せれば10%OFF♪
 
で、今日のおかずが「豚トロのソテー 和風五穀ソース」だったのでこれにしてみた。
 
照り焼きソース風の甘いたれが絡む豚肉は、「これは……ベルギー料理じゃないよね?」という感じではあったけれど、豆がたっぷりの副菜ともども味は悪くなく、細めのフライドポテトが思った以上に嬉しい存在。ちらっと空腹だったこともあって、ポテトはうっかりおかわりまでしてしまった。
 
ドリンクバーの飲み物はホットとアイスのコーヒー紅茶、オレンジジュースとグレープフルーツジュース、という感じ。グレープフルーツジュースいただきつつ、せわしない気分ながらも充実したランチタイムを楽しんだ。ベルギーの生ビールも色々揃っているみたいで、夜の観劇前に寄ったりしても良さそうなお店だ。
 
劇団四季「オペラ座の怪人」、本日のキャスト表 で、本日の「オペラ座の怪人」、キャストはこんな感じ~。
 
今日のファントム役はレアキャラ(?)の佐野さん。スリムな長身で、「エビータ」での軍服もたいそうお似合いだったけれど、怪人のタキシード姿もまた、たいそう見応えのあるもの。
 
前回の観劇と同じ「若さ爆発!」の飯田ラウルと、そしてクリスティーヌは1週間ほど前にデビューしたばかりなのであるらしい土居愛実さん。
 
やっぱり生の舞台は良いなぁ……と思いましたです。
 
以下、興味ない方はすっ飛ばしていただきたい、鬱陶しい分量の舞台の感想……。
  • 「ハンニバル」シーン、カルロッタが「あたくし、出るの辞めますわ」の「あたくし」を噛んで言い直し。四季の舞台でこういうトチリは珍しいなと軽く驚いた。
     
  • 土居クリスティーヌは、「おお、背が低いなー」という印象。小柄な方の配役が多い印象のメグよりも小さい。……でも「小柄」というわけじゃなくて……カルロッタに「チビガエル!」と罵倒された時に「いや、チビガエルというより……豆ダヌキ?」と思ってしまった風な、そんな感じ。
     
  • つまるところ、割と体格の良いクリスティーヌ(でも背は低い)だったわけで、「マスカレード」でラウルがダンス中にクリスティーヌをリフトするシーンで「よっこいしょー!」という感じだったのが……ああ、やっぱり……みたいな……。
     
  • そんなクリスティーヌ、クリスティーヌだけあって高い声もちゃんと出ているし声質もクリスティーヌぽかったけれど、でもまだ「ちゃんと話すこと(=発音すること)に一生懸命」という感じで、うううーん、この(豆ダヌキな)クリスティーヌを魅力的なラウルと魅力的な怪人が取り合うというのが、ちょっとこう、釣り合っていない感じがした。でも後半になるにつれて良くなってきてた……かな?がんばれクリス。
     
  • 佐野ファントム、粘着質で神経質で「変態」という感じで素晴らしかった(←すごく褒めてます……)。高井ファントム(通称"タ怪人")は、「にじみ出る"良い人オーラ"」が隠しきれない感じでそれもまた良いのだけれど、佐野ファントム素敵。かなり好き。見た目も声質も演技も、もしかしたらタ怪人より好きかもしれない。
     
  • その佐野ファントム、乗りに乗った演技で、クライマックスシーンはやおら「べらんめぇ調」になりかけていた……気がする。「もはやひけぬぞ~ぅっ!」と、「ぞ」の後に舌巻いた感じで「ぅ」までつけていたような、そんなノリノリっぷり。
     
  • とにかく佐野ファントムが素晴らしく、アンコールの拍手が5回~6回、ちょっと普通では見ない回数続いていた。カーテンコール→アンコール→お手ふり退場→緞帳からメイン3人→緞帳開けて全員→更に緞帳からメイン3人……と、そんな感じで何度も何度も。ひらひら手を振りながら去って行く怪人が、劇中ではありえない姿なのでたまらなかった。なにしろ手元のメモ帳に「お手ふり怪人!」とか残しているくらい……。
 
そんな感じの今日の演目で、今日はとにかく「佐野ファントム」にしてやられました、まいりました……という印象。
 
良いものを見せていただきました、とふわふわした気分で、その後のミュージカルアカデミーも満喫してきた。
引き続き、鬱陶しい備忘録が続きます。
 
  • オーバーチュアのあのメインテーマがジャジャジャジャジャーンと流れ、舞台に使う幕が次々上がっていく迫力のオープニングを再現……というイベント開幕だったのだけれど、本当はカルロッタが出てくるべきところで、劇中に登場する象のハリボテがしずしずと出てきてスポットライトを浴びる、という笑いを誘うシュールな始まり。
     
  • 司会はムッシュー・ルフェーブル役の川地啓友さんと、見付祐一さん(キャスト表には「男性アンサンブル」だそう)の2人。
     
  • 今回は「ハンニバル・スタッフ編」ということで、劇中で役として演出、大道具、衣装の担当をする役者さんたちと、「オペラ座の怪人」の舞台に実際に携わる演出、大道具、衣装の担当の方たちが出てきて、「19世紀の舞台ではこんなだった」「対して21世紀の今の時代の舞台では」というのを対比しながら説明……という流れ。
     
  • (リアルの)演出、大道具、衣装のスタッフさんたちの仕事着は、基本「黒づくめ」。
     
  • 象のハリボテは人力で動かしている(象の車輪にひかれると、味わったことのない痛みを味わうことになるので「象には決して踏まれぬように」がスタッフ一同厳命されている。
     
  • 象の中でトランプをやっている2人組は、「役者」ではなく「大道具」のスタッフ。劇中に登場するということで、ちゃんと19世紀風の衣装を身にまとっている。
     
  • 「オペラ座の怪人」に登場する衣装は200着以上。「帽子」「エプロン」などのアイテムで分けると300アイテムくらい。開演前にアイロンをかけ、本番中は早着替えの手伝いをし、終演後はメンテナンスをするのが衣装担当のお仕事。
     
  • 「ハンニバル」で登場する衣装、現代劇だったら体にフィットする素材を使うべきところも、「19世紀の舞台」の衣装なので化学繊維は使わずにあえて体にフィットしない感じに作っている(奴隷の褐色の肌を表現するシャツの部分とか)。
     
  • 照明、クリスティーヌの「Think of me」のソロシーンで40台が動員されている。「オペラ座の怪人」全体では約200台。ライオンキングでは950台だそう。
     
  • 「ハンニバル」でカルロッタを襲う「落ちてくる幕」、19世紀の世界観を出すために、現代劇では鉄パイプを使用する上下の部分が木製になっている。
     
  • クイズを交えつつ、そんな内容のレクチャーが面白楽しく展開され、最後はカルロッタ・ピアンジ役の2人が稽古着で登場し(ちょろっとハンニバルシーンを再現してくれた)、プレゼントタイム。2人がひいたくじで5人に「出演者サイン入りポスター」がプレゼントされた。
 
内容としては、前回参加の内容の方が役者たちもずらりと出てきて見応えがあるものではあったけれど、今回もとても興味深く面白いものだった。
 
次回のイベントも楽しみだ~♪
チャーシューともやしの潮州風和え麺
麦茶
イベント後、買い物もせずに速攻帰宅して、でも家に着いたのは6時50分というところ。
 
今日は夜8時に息子の英語の先生が来ちゃう!急がなきゃ!ということで、予定していた和え麺を急ぎ作った。夕飯超シンプルですまん!と言いつつ、英会話中にスナック菓子多めに出すことにして(毎回色々出していて、先生がけっこう楽しみにしてるらしい……)、単品夕飯。
 
材料だけ見て、てっきり冷たい和え麺だと思って材料を揃えていたのだけれど、よくよく読んだら温かい麺。「和え麺」というより「スープスパゲティ」的な、ラーメンほどには汁気がなくて、でもちょっとシャバシャバした風の麺料理なのだった。
 
鍋に油を熱して、刻み生姜とたっぷりの万能葱(5cm長さくらいにざくざくっと刻む)、チャーシューを炒めて、そこに湯通しした中華麺ともやしも投入。鶏ガラスープを注いで、塩と醤油とオイスターソースで調味したらできあがり~。
 
使ったチャーシューがなにしろ自家製の美味しいものだったので、シンプルなこの和え麺も上々の出来映え。
 
「そうそう、このチャーシュー、お母さんが作ったやつでさ、君の昨日の弁当に乗っていたわけなんだが」
「ああ!チャーシュー弁当でしょ!なんか、すげぇ旨かったんだけど!」
「……そっか、あんまり日本じゃ使わない調味料とかも入ってたから、どうかなーってちょっと心配だったんだよね」
 
息子的にも「五香粉」とか「腐乳」が使われたチャーシューは歓迎なものだったらしく、「よーし、お母さん、今度は食紅も入れて、いっかにもな外見になるように作っちゃおうかなー」などと思い始めてしまう私なのだった。