2023年1月29日日曜日

毒展とかたいめいけんとか

上野駅の「たいめいけん」でおひるごはん。
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「ピーターパンの」
 葉たまねぎチキン \230
「Johan」の
 銀座のチョコブレッド
みかん(天草or中島まどんな)
カフェオレ
ピーターパン」のtweetによると、
葉たまねぎはたまねぎが大きくなる前に収穫したもので、千葉県が日本一の生産量で今が旬なんです!
とのこと。
 
そういえば今頃の季節、スーパーで見かけるなあとは思っていた葉玉ねぎ。千葉が日本最大の生産地とは知らなかった。
 
で、そのピーターパンで、千葉県白子町産の葉玉ねぎを使った"照り焼きチキンたっぷり"と記されたポップ札がついていた「葉玉ねぎチキン」が売られていたので、それが今日の朝御飯。
 
葉玉ねぎ、見た目は長ねぎの青いところみたいな感じで、でも長ねぎ特有の香りは無くて。
 
葱好きの私は葱と名のつくものはすべからく好物ではあるけれど、葉玉ねぎも、葉玉ねぎを使ったパンも美味しかった。
 
そして天草か中島まどんなか、どちらかはわからないけれど愛媛から届いた柑橘も安定の美味しさで。
 
【訳あり】希望の島 旬の柑橘詰合せ 2kg」、レビューを見るとハズレの柑橘もあるみたいだけど、何度か購入した中では「これは美味しくないな」というのは今のところ無くて。
 
冬の柑橘、本当に美味しい。
上野エキュート「洋食や 三代目 たいめいけん」にて
 ハムカツ \600
 ボルシチ 2×\50
 コールスロー 2×\50
 オムハヤシ \1490
 オムライス&カニクリームコロッケ \1760
 セットビール \480
 エビス生 \680
を、2人でもぐもぐ
今日はだんなと上野にお出かけ。
 
上野で少し早めの昼御飯にしようか、なんか洋食が食べたい……と調べたら、駅構内(改札内)に「洋食や 三代目 たいめいけん」があって。
 
良いねえたいめいけん、と向かってみたら、11時を少し回ったあたりなのにもう店頭には10人近い行列が出来ていた。
 
店内にはちらちら空席が見えたから、これは待っていたら座れそうだねと待っていたところ、みるみるうちに列が伸びて最後は20人以上が並ぶくらいの状態に。
 
このメニュー写真に敗北しました……。 並んでいる間に御覧下さい、と渡されたメニューには、こんなシートが挟まっていて→
「あ、あかん」「これはいかん」とだんなと2人身悶えすることになった。
 
ハムカツ単品500円、生中は680円。それがセットで980円。200円のお得価格。
 
じゃあビールもう1つ追加してさ……とごにょごにょ相談しつつ、ビールにハムカツにオムライスと、想定よりちょっと豪華なランチになった。
 
魅惑のハムカツ。 最近出来たお店かなと思いきや、日記を見返したら2012年2月6日に友人と共に訪れていたみたいで。
 
しかもこの時の目的地も、今日と同じく国立科学博物館だったというおまけつき。
 
お店自体は2010年にこの場所にオープンしていたみたい。「都内屈指の老舗洋食店が駅ナカレストランへ進出」と、そこそこニュースになっていたようで。
 
ハムカツは、かわいいコイン型のが4個、お皿の上に粒マスタードと、卓上に共にやってきたのはウスターソース。
 
匠の二段仕込みの特級ソースだそうです。 見慣れないソースだな?とラベルを見たら、あのお好み焼きソースの「オタフク」の文字。
 
ユニオン特級ウスターソース」の他、ユニオンシリーズはこんな感じに色々あるみたい。
 
なぜオタフク?と帰宅してから調べてみたら、「ユニオンソース株式会社」は元々都内の独立系メーカーで、2000年台にオタフクソースの傘下に入って完全子会社となり、2021年4月に吸収合併されて解散、今は商品ブランドの1つとして残る形になっているのだそう。
 
たいめいけんでは創業当時から使っているソースです
なんですって。
 
酸味まろやか、コクがあって、これはなるほど美味しいソースで。
 
ハムカツは、「え、これ、ヒレカツとかじゃなくて?」と思ってしまうような肉肉しいジューシーなもので、厚みもしっかり。想像していたハムカツの10倍くらい美味しい品だった。これはビールが進むわーしかもヱビスというのもまた素敵。
 
ボルシチとコールスローが50円というのも素敵。 そして、たいめいけんと言えば!のボルシチとコールスロー(昔は"酢油キャベツ"って名前だったはず)は料理に50円でつけられる。
 
写真のボルシチは一口食べてしまった状態だけれど、大ぶりに切られた野菜がたっぷり、コールスローもしっかりしたボリュームで。
 
我が家の定番の味でもある酢油キャベツ、お店で食べると案外と甘さが強いんだよねというのを改めて思い出した。やっぱりある程度甘い方が美味しいなあ、と。
 
待望のオムハヤシは、優しい味の、でもしっかり濃厚なハヤシソースがたっぷりかかったオムライス。当然中はチキンライスで、卵からふわんとバターの香りが漂って。
 
だんなの頼んだ「オムライス&カニクリームコロッケ」も、コロッケが蟹爪つきだったり、たっぷりのタルタルソースが添えられてたり、色々と最高だった。
 
やっぱりたいめいけん、美味しいなあ。
今の本店の雰囲気ってどんな感じなのかしら。
 
そして「毒」ですよ。 そうして訪れたのが、国立科学博物館で開催中の特別展「毒」
 
11月からの展示で、いつでも行けるねとうかうかしていたら2月の閉幕が目前になりつつあって、これは大変、と日時指定チケットを取って行ってきた。
 
これが、びっくりするほどの混雑だった。
序盤~中盤の、毒をもつ動植物の展示(多くは模型ではあったものの)あたりは、通勤ラッシュ並の人混みで。
 
一番怖ろしかったきのこ、「ホテイシメジ」。 毒きのこの花形と言えば、造形美といい知名度といい、ベニテングタケであることに異論はないけれど、「うわ、こわ」と思ったきのこが、この「ホテイシメジ」。
 
一般的には食用きのことして扱われているものの、アルコールと一緒に食べると悪酔いするという種類なのだそう。
 
アルコールを分解する酵素の作用を阻害する成分が含まれているということで、説明札には
「本種を食べた後1週間ほどは禁酒したほうが良いとされています」
というおそろしい一文が。
 
BE-PALサイトの記事、"酒飲みには毒!二日酔いになるキノコ「ホテイシメジ」と「ヒトヨタケ」"には美麗な写真も掲載されていたけれど、
 
飲まずに食べれば、美味な食菌なのだが、お酒が入るといきなり暴れだす、頭痛に吐き気、嘔吐。いわゆる悪酔い、長引けば二日酔い。
 
東北地方では、ホテイシメジは「ヨイツブレ」というストレートすぎる地方名で呼ばれているそうだ。
 
だそうで、酒好きにとってはこのうえなくおそろしいきのこだった。
 
そしてお酒も「毒」なんです。ですよね……。 そしてお酒もまた「毒」だった、という結論。
 
神経毒。そうですよね知ってます毒ですよね……と思いつつ、昼にも飲んで夜にも飲む気満々な私たち。
 
「秘密結社 鷹の爪」のムービーも面白かったし(鷹の爪への配慮で唐辛子もそっと展示されてるのが面白かった)、一番最後のコーナーに並んでいた、監修研修者たちへのインタビューパネルも展示されていて。
 
「あなたにとっての毒とは」「あなたの分野で恐れられている毒は」「毒にあたった経験は?毒にあたらないよう注意をしていることは?」との問いに対するそれぞれの返答もすごく面白かった。
 
何人かが「お酒は怖い」と答えてたり、「私を刺した蜂」なんてものを添えて展示していたり、漆にかぶれた、きのこパーティーできのこを食べて具合が悪くなったけど普通の(?)食あたりで幸いだった、etc。
 
ベニテングタケー!!(買った) ……で、最後のミュージアムショップには、小山になったお手頃サイズの(?)ベニテングタケが、いっぱい。
 
前売りチケットに、50cm高さの"「おおきなベニテングタケ」付きチケット"があったのは知っていた(既に完売)のだけど、その巨大きのこも単品販売(11000円ですって)していた。
 
18cmサイズのかわいいベニテングタケは2640円。
そしてハードカバー180pの大変に気合いの入った図録(もはや読み物)は2400円。これも一緒に買ってきた。
 
さすが博物館の特別展という風な、マニアックな踏み込みを感じる大変に良き特別展だった。
上野エキュート「goodspoon Cheese Sweets & Cheese Brunch」にて
 チーズチーズケーキ \580
 セットドリンク(カフェオレ) \200
 アイスコーヒー \430
で、あまりの混雑に疲れてしまって、常設展を見る元気も残らず(特別展ももちろんだけど、博物館自体もかなりの混雑で)、「どこかでお茶しましょう……」と館を後に。
 
どこかお茶できるところあるかなあ、と、とりあえずJR上野駅へ向かって、「エキュートの2階のあのあたりは割と穴場かも」と、以前一人でお茶した「騒豆花」のあるあたりを目指したら、幸いすんなりと「goodspoon Cheese Sweets & Cheese Brunch」に入ることができた。
 
「横浜みなとみらいで人気の good spoon の新業態カフェ」だそうで、チーズ料理満載のメニューになんだか見覚えがあるなと思ったら、3年ほど前に「自家製フレッシュチーズ食べ放題のランチ」とかで話題になっていたお店だったよう。
 
見た目も味もキュートだった、チーズチーズケーキ。 上野店限定なのだという「チーズチーズケーキ」がビジュアルも可愛らしかったしケーキ料金+200円でドリンクセットにできるということで、1つ注文してみた。
 
エメンタール的な、穴開けチーズを模したレアチーズケーキは、ねっとりと濃厚で良い感じ。
 
カウンター席には電源もあったのでピンチだったスマホを充電することもでき、疲労も癒すことができて幸いだった。
 
ブッラータが丸ごと1個乗ったミートソーススパゲティなどのメニューがあって、美味しそうだなあ……と思いつつ、今夜は帰って鍋をするのよ。
ぼたん鍋
 (鳥取県産天然猪肉ミックス・豬つくね)
 (白菜・芹・長ねぎ・大根・人参・ごぼう)
 (椎茸・しめじ・ひらたけ・やまぶし茸)
 (焼き豆腐・白滝・うどん)
日本酒(栃木 せんきん 仙禽 雪だるま しぼりたて活性にごり酒)
去年の秋に届いた、鳥取県倉吉市のふるさと納税返礼品、「鳥取県産天然猪肉ミックススライス1kg」。
 
今日はこの1パック(500g)を使って、ぼたん鍋にすることにしていた。
 
そういえばゼロから作るのは初めてだな?と事前に色々調べて、参考にしたのは長崎の猪肉専門販売店の「やっぱり定番!旨い!【ぼたん鍋】」というページと、農林水産省の郷土料理まとめサイトの「ぼたん鍋 兵庫県」、全国学校栄養士協議会の「ぼたん鍋」。
 
肉は先入れだったり後入れだったり、味噌は最初から溶いていたり途中からだったり、具も色々ではあったけど、基本的にはちょっと甘めに、赤味噌と白味噌を混ぜて調味する感じが主流みたい?
 
なるほどきのこ……と、今日の午前中に「せんどば」に行ったら、霜降りひらたけとかやまぶし茸といったものが買えたので、このあたりも入れることにした。
 
葉ものは、白菜が主で、あとは水菜を入れたりというのが多い風だったものの、参考にしたサイトに「芹」の文字があったから、「そうだよね!芹だよね!」と、今日の帰りがけ、わざわざデパートで買ってきた。
 
芹を隙あらば鍋に入れようとするのは、秋田県民の血を持つものとして抗えない事象なので仕方がないということで。
 
手元には、豬肉のひき肉という面白いものもあったので、返礼品の肉の他、つくねも作って入れてみた。長ねぎ多めで、生姜も効かせて。
 
今宵はぼたん鍋。きのこどっさり。 写真はうっかり、食べ際に入れるつもりだったやまぶし茸や芹が入っていない状態なので色気が足りないけれど、こんな感じで。
 
お供のお酒は、今年も美味しい仙禽の雪だるま。
 
正直言えば仙禽自体はそれほど好きな方向のお酒ではないのだけれど、この冬季限定雪だるまはすごく好き。今年もたいそう美味しくて、2本目……?だったかな?
 
僅かなしゅわしゅわ感もあり、にごりらしいこっくりさもあり、"強い味"のおかずにお似合いで。
 
調味料を合わせて支度したぼたん鍋は多分これが初めてだったと思うけど、美味しくできて何よりだった。