2012年8月19日日曜日

魯肉飯を習ってきたよ

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
ピザトースト
アイスカフェオレ
夏休みも後半の週末、今日は息子と2人で玉緒さんのお料理教室。美味しいランチをいただく予定なのでお腹を空かせて行きたいけれど、あまり空腹なのもよろしくないよねとピザトーストを焼くことにした。
 
使ったのは、昨日作った自家製トマトソース。
 
瓶に詰め切れなかった大さじ3ほどのソースが冷蔵庫に入っていたので、それを食パンに塗り塗り。ベーコンと玉ねぎ、ピーマンを散らしてシュレッドチーズを乗せたらパンがサクッと焼けるまで十数分オーブントースターで焼く。こればかりは、ガスコンロの魚焼きグリルでは焦がしてしまいそうなので、いつも通りにオーブントースターで焼いてみたのだった。
 
市販のトマトソースに比べると、種の粒が見えるから見栄えはいまひとつだし、色合いも薄め。大丈夫かなぁと心配だったけれど、これがしっかり素晴らしく美味しくて大満足。ほのかにつけた塩気も良い具合だったし、にんにくやバジルも混ぜたので、ピザソースとしてそのまま使えそうな感じにちゃんと仕上がっていた。
 
「……そっか、生のトマトが高い季節は、トマト缶使ってソース作って瓶詰めにしておけば良いんだわ……」
と今更ながらに気がついて、自作できる余裕がある間は市販のピザソースはもう買わなくて大丈夫だな、と思いながらもぐもぐ。
田中玉緒さんの料理教室にて
 長芋ときゅうりの前菜
 涼拌小黄瓜
 魯肉飯
 コーンスープ
 生姜風味の杏仁豆腐
 赤じそドリンク
 中国茶色々
で、お昼時の到着を目指して、息子と2人都内にお出かけ。田中玉緒さんの料理教室、8月は毎年恒例の各国料理レッスンということで、イタリア料理の他にベトナム料理に和食にと、色々なレッスンが開催されている。
 
そのうちの一つが、「フォルモサ、台湾へのご恩返しレッスン」。「台湾のかたたちへのお礼の気持ちのレッスン」とのことで、通常よりもぐんとお安い破格のレッスン料に加えて「手作り台北ガイドブックの小さなお土産つき」。しかも内容は私の大好物「魯肉飯(るーろーはん)」。これは是非参加しなくちゃと友人たちに声をかけ、結局馴染みの友人たちと囲むプライベートレッスンになったのだった。なので、今日は子供を連れて伺わせていただくことに。
 
「暑かったでしょう~?」
と、到着後すぐに冷蔵庫でキンキンに冷やしたおしぼりを渡され(先生!神!)、そして赤じそドリンクをいただいた。
 
お酢も入る、甘酸っぱい赤じそシロップが使われているもので、香りが良く色も素敵、さっぱりとした夏にぴったりの飲み物だった。
 
実は私、しそ系が長らく苦手だったのだけれど(青じそを筆頭に、ゆかりご飯とか柴漬けとかも)、ここ最近、しそも全然平気になってきた。自家製の「合わせ薬味」にも自ら青じそ刻んできっちり加えているし、地元の焼き鳥屋さんの「しそ巻き」は注文して食べたいくらいに美味しいと思うまでに。今日の赤じそドリンクもとても美味しかった。
 
そして魯肉飯の作り方をデモンストレーションで拝見した後、着席して食事の時間♪
 
通常のレッスンではあまり「おかわり!」なんてことにはならないのだけれど、お題が魯肉飯、しかもプライベートレッスンということもあって、ついつい箸が進んでしまう。息子は「レッスン抜きの食事のみ」扱いで値引いていただいていたというのに、当の息子が誰よりも大食らいだったりした。
 
魯肉飯のお供は、甘酢に漬けたたたききゅうり「涼拌小黄瓜」と、胡麻だれ味の「長芋ときゅうりの前菜」、そして「これはおまけ♪」と、ささっと用意してくださった、ニラ餃子まで。今が旬のとうもろこしがたっぷり入ったコーンスープも美味しかった。いつも私、軸の部分を粗末に扱ってしまっていたけれど、スープを煮出す時にとうもろこしの芯も入れておいた方が美味しいおだしが出るのだそう。
 
そして絶品の魯肉飯♪
 
「作り方は本当に簡単で」と先生はおっしゃっていたけれど、でも調味料の選択とか、最初の炒めのところのポイントあたりに「あ、なるほど」と勉強になる部分がいくつも。豚バラ500gで一単位ということだったけれど、我が家の場合、kg単位で仕込んでしまいそうだ(多めに作って冷凍or瓶詰めもアリかしら?と……)。
 
今回に限らず、玉緒さんの味付けはどこか優しく上品で、そしてあっさり。
「脂を全部取ったわけでもないし、けっこうこっくりだと自分では思うんですけどねぇ?」
と言ってらしたし、実際「塩味が薄い」なんてこともないのだけれど、どういうわけか玉緒さんの料理はインドカレーでさえなんだか上品。
 
多分、たとえばスパイスなどを入れる時に「この分量からこの分量までが美味しく感じる」という幅の中でのバランスが絶妙なんだろうな、と思う。私はついつい何につけても多め多めの方向にいきがちで、魯肉飯作ってもにんにくと揚げ葱と五香粉をたっぷり入れてしまいそうな感じ。
 
美味しいなぁ美味しいなぁと、息子ともども、私もお代わりをいただいちゃったのだった。
 
デザートの杏仁豆腐がまた美味しくて そしてデザートは、杏仁豆腐♪
 
たっぷり張られたシロップは、生姜とライムが入った爽やかな風味のもの。
 
生クリームも入ったねっちりした舌触りの杏仁豆腐に香りの良いシロップがたいそうよく似合っていて、「生姜は辛いからなぁ」とか言っていた息子も「このシロップ、すごく美味しい」と。
 
最後に玉緒さんお手製の「台北ガイドブック」をいただき、台湾の話をしながら、美味しい中国茶の飲み比べ(きき茶)というお楽しみも。
 
水色がやや薄めに出る、花のような香りの梨山茶を2種類。同じ山の茶葉だからやはり同じ方向の風味ではあるけれど、現地価格で100g6000円(!)の「福寿梨山茶」はうっとりするほどの良い香り。
 
日常では無造作に、良い茶葉でもマグカップでたっぷり飲んでしまう中国茶だけれど、ちゃんと聞香杯などを並べて蒸らし時間もきっちり計って丁寧に淹れたお茶の美味しさは格別。我が家にもお茶器色々揃っているのだから、ちゃんと淹れて飲んであげないと茶葉が可愛そうだよなぁ、と改めて思ったのだった。
 
ガイドブックは何よりのお土産。「この人の味覚は信頼できる」という人の情報というのは本当に財産で、しかも台湾での行動が私と全くかぶらない(我が家は夜市ばっかり通っちゃうので……)ので1~2軒を除いて知らないお店ばかり。「話には伺っていたけど、こういう名前のお店なんですね~」というのがいくつもあって、「完全保存版」という感じだった。北京ダックのお勧めのお店はぜひぜひ行かなくちゃ。
豚肉の生姜焼き with レタスのサラダ
ゴーヤーと卵のスープ
とうもろこしご飯
麦茶
そしてしっかり良い気分でゆるゆる帰宅。
 
電車の中でメールの着信があって、みれば本日大阪で謎解き挑戦中のだんなからのヘルプコールだった。
 
どれどれー?と、息子と2人、転送されてきた問題文見て
「○○じゃない?」
「!!」
「こっちの問題は××じゃない?」
「!!」
得意系問題をすらすら解いて遠隔地のだんなを驚愕させるハートウォーミングなひとときを過ごしつつ、まったり帰ってきた。
 
しかしそれにしても、家族全員得意分野が全く違うのが面白い。だんなのわからない問題に私が「なんでこんな簡単なのがわからないんだろ?」と思うものがあるのも反面、私が頭を抱える問題で、だんなが「なんで?こんなの超簡単じゃん」と言ったりするのだった。と思うと、隣で覗いていた息子がぽそりと正答を呟いてくれたりとか。
 
帰宅後も、すぐには解けなかった問題に頭抱えつつ、なんとなく謎解き頭になってしまった日曜の夜。お腹もそれほど空かなくて、昨日のご飯とスープが残ってるからこれで良いかなと、豚肉の生姜焼きだけささっと用意して食べることにした。
 
そうなのよ、私が作る料理って、やっぱり色々濃い味なんだわ……上品にはならないんだわ……と思い知る感じになった豚肉の生姜焼き。こってりがっつり生姜味。まぁ、息子も旨い旨いと食べてくれるから、ま、いいか……と思いつつ、息子の分は大盛りにしてやった。