2022年6月30日木曜日

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2022年06月30日

今日は目黒にお出かけ

今日は目黒な一日
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「ミスタードーナツ」の
 きなこリング
 さわやかレアチーズマンゴーパイ
中国産ライチ
カフェオレ
ミスドも久しく食べていないと母が言うので、昨日は「ミスタードーナツ」でお買い物してきた。
 
これ美味しいよ絶対美味しいよ期間限定品なんだよと私が推して、母共々「さわやかレアチーズマンゴーパイ」を選び、私はもう1個、密かなる大好物(定番メニューとして紹介されていないから裏メニュー的位置なのかな?)のきなこリングも。
 
シュガーレイズドのきなこ版、みたいなきなこリング、優しい甘さで本当にお気に入りだったりする。
 
パイはあんまり熱々で食べてもなという感じだし、でも少しサクッとさせておきたいよねと、母が起きて来るだろう少し前に、魚焼きグリルで表面の水気を飛ばすように温めておいてみた。
 
その結果、常温よりほんのり温かいくらいの状態で食べることになって、実に食感がちょうど良くて、私、密かに自画自賛。
 
そして中国産ライチはごく若干渋みを感じるものの、思った以上にちゃんと美味しかった。生ライチは口にできる期間がすごく短いから、なんだか必死になって買ってしまうわ。
目黒「東京都庭園美術館」内「café TEIEN」にて
 フリーズランピッドウ \819
 フランボワーズオペラ \682
 ココアメリカーノ 2×\800
を、母と。
「蜷川実花さんって、興味ある?今、庭園美術館でお花の写真展やっててね」
母と行かずともそのうち一人で行く予定だったのだけど、興味あるなら一緒に行く?と誘ってみたところ、庭園美術館自体行ったことがなくてずっと気になっていた場所だから是非行ってみたい、と。
 
しかし今日の都心の予想最高気温は35℃超え、無理だけはしないようにと、五反田まで電車1本で向かってタクシーに乗ってしまうことにした。
 
極力、今日は外を歩かないということで、タクシー配車アプリもしっかりスマホに入れておいて。
 
時間指定のチケットも買っておいたうえで向かった、久しぶりの「東京都庭園美術館」、9月上旬まで開催の蜷川実花「瞬く光の庭」は、コロナ禍の国内各地で昨年から今年にかけて撮影された植物の写真と映像の展示とのこと。
 
久しぶりの庭園美術館。建物もめっちゃくちゃ素敵なんですよね。 去年の秋に見た「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」は、これまでの写真作品集大成といった感じで毒々しかったりギラギラしていたり静謐だったりと雰囲気が多岐に渡るものだったけれど、今回の展覧会はひたすらに綺麗で穏やかな印象。
 
最後の映像作品こそ母曰く「眼がくらくらしちゃう」との事だったけど、どれもとても綺麗だった。
 
自然光を活かした大きな窓枠での展示も 建物の雰囲気を壊さないよう、調和するように飾られた数多の花写真。
 
写真撮影可能なエリアも多く(そして最後の映像展示は動画撮影も可能だった)、写真と建物の意匠と、それぞれ楽しみながら巡れたのもとても良かった。
 
旧朝香宮邸、私のお気に入りは大食堂で、円形の張り出し窓の設えが優雅で素晴らしく、磨りガラス風の照明はルネ・ラリックの"パイナップルとざくろ"。ガラスの扉にも果物の意匠。
 
ラジエーターカバーには魚貝のモチーフが使われていて、お洒落ながら「色々食べる気満々」な装飾な事に親近感しか覚えかった。
 
重なる薄布のお花映像。本当に幻想的。 最後の映像作品は、新館での展示。
 
2014年にオープンしたという新館、足を踏み入れたのは初めてだったかも。
 
薄布スクリーンを何枚も重ねたような空間に様々な花の映像が流れていく、まるでチームラボの作品のような展示。
 
暫くぼーっと眺めた後、併設のカフェで休憩した。
 
展覧会コラボの素敵なケーキもいただいてきました。 なかなか良いお値段だった「café TEIEN」は、敷地内のフレンチレストランも手がける「Maison du Musée」運営のもの。
 
だからケーキもとても手がかかったもので、期待以上に美味しかった。
 
私はせっかくだからと、展覧会コラボのケーキ「ブリーズランピッドゥ」という品を。
 
ブリーズランピッドゥとは、「澄み切った風」と言う意味合いをもつ造語です。
上には透明感のあるジュレと水色と紫を使い「藤の花」をイメージしたケーキです。
味にもこだわり色粉などではなくブルーキュラソー、ブルーベリーなどを使用しております。
 
という、フロマージュブランとブルーベリームースが主体の、綺麗な紫色のケーキ。母は表面に繊細な模様が描かれている「フランボワーズオペラ」を、季節の飲み物ココアメリカーノと共にいただいた。
「ホテル雅叙園東京」内「KANADE TERRACE」にて
 平日ランチブッフェ+1ドリンク \4500
母、神戸のホテル朝食がブッフェじゃなかったのがほんのり御不満だったみたいなので、「ホテルのランチブッフェはどう?帝国ホテルまで移動するとか、グランドハイアットのフレンチも美味しいし、あとせっかく目黒まで来たから雅叙園とか」と出発前に提案したところ「それは素敵だわ!」と。
 
ホテル雅叙園東京、七夕の飾りが素敵でした。 どうしよう、あまり訪れる機会のないエリアだし、せっかくだから雅叙園かな?と。
 
タクシーで移動すれば良いことだし、ホテルからなら銀座に出るとかもしやすいだろうし……と、急ぎ一休から予約を入れておいてみた。
 
ワンドリンクついてきて、ちょっとだけお値打ち価格なプランがあったのでそれを。
 
そういえば、私たちにとっては「目黒雅叙園」なこのホテル(というか、感覚はむしろ結婚式場)、2017年4月に「ホテル雅叙園東京」 に施設名称を変更したとのこと。
 
今風のブッフェ、自分でトングを持つシーンは全くなく。 ブッフェ料理が提供されていたのは、滝の見えるラウンジ向かいの「KANADE TERRACE」。
 
ほぼ全ての料理がこんな感じに小皿に盛られて用意されていて、それを手で取ってトレイに乗せるだけの今風仕様だった。
 
店内の釜で焼くというグリル料理(牛、豚、鶏手羽元、カジキマグロ)はカウンターでのオーダー制で、これを○切れ、と注文すると、美しく盛り付けてテーブルまで持ってきてくれる(今日の一番上の写真)。
 
母は「注文の仕方がわからないわー」と言いつつ、私の元にやってきた皿を強奪するという(そして鶏手羽は要らないと、手羽だけ突き返してくるという……)暴挙に及んでいたけれど、いいよもう1回頼んでくるよと、なんだか私「一人でめちゃめちゃメインディッシュ食べてた人」みたいになっていた気がするけど(カウンターのお姉さんもテーブル○番ですねと覚えてくれた始末)気にしない。
 
並んでいた料理は、こんな感じ。
 
Cold Meal
生ハムサラダ
シーザーサラダ
エスカベッシュ 大葉と茗荷の香り
枝豆とミントのタブレ
白インゲン豆とささ身のサラダ レモン風味
茄子と小海老のブレゼ
高菜と明太子のポテトサラダ
夏野菜のピクルス
Hot Meal
ミートローフ カナデスタイル
ブイヤベース
ラザニア
ホテル特製カレーライス
冷製コーンポタージュ
本日のパスタ
Grill & Roast
ローストビーフ
カジキマグロのグリル
ハニーチキンロースト
豚バラ肉のトマト煮込み
ジャポネソース・タプナード・九条葱のチミチュリーソース
チーズピザ
牛肉のピザ
Bread
クロワッサン
パンオレ
デュラムファイン
パンプキンローフ
Dessert
マンゴーのパンナコッタ
すいかとはちみつのジュレ
パンプディング
マンゴーココナッツムースケーキ
ショコラロールケーキ
青リンゴのムースケーキ
 
正直、それほどには種類は多くなかったものの、全種類口にすれば大概の人はほぼお腹一杯になるだろうという品揃え。
 
実際私は、肉を多めに食べてしまった分、カレーライスには手が(胃袋が)回らなかった。
 
テーブルに直接、「ただいま焼きたてでございまーす」と回ってきてくれたチーズピザなんかが地味にとても美味しかったりして、あとほのかに和風寄りな前菜類も良い感じ。グリル系メインディッシュは文句なしにどれも美味しかった。
 
「えー、冷たいスープなの?あったかい方がいいのに」
と言いつつコーンスープを口にしていた母が、「あら、これすごく美味しい」と喜んでいたのが面白かったりして。
 
すいかのジュレがおかわりしたい美味しさでした。 で、デザート、こんな感じ。
 
パンプディングだけは諦めて、これもセルフサービス式のアイスティー飲みつつ。
 
マンゴーパンナコッタも濃厚な味わいで良かったけれど、私の気に入りは「すいかとはちみつのジュレ」。
 
すいかの生の果肉とジュレに加工した部分がほどよく似合って、ふわんと漂うはちみつの風味。すごく美味しかった。もう1個食べたかったけれど、焼きたてピザがお腹に響いて、これでおしまいにしておいた。
 
目黒雅叙園と言えば、このトイレなんです。 そして、このレストランの奥側にあるのが「再現化粧室」。
 
「総額およそ1億円の超高級トイレ」と言われる凄まじい豪華絢爛さのトイレで、入るといきなり橋がかかってる。
 
天上には金箔きらきら天上画、奥には個室が5個くらい並んでいて、ドアは螺鈿細工の厚い朱扉。広々とした個室の中にも天上画、洗面台つきでかなり広々。
 
このトイレを始め、雅叙園全体が1991年11月の大リニューアル工事(総工費850億円!)を経ての今の姿だそうだけど、母曰く、「昔のトイレはもっと凄かったわよ、確か」と。
多分、私も母と共に来ていただろうはずなのだけど、私の記憶は欠片も残っていない。
 
「その、昔のトイレっていうのが、確かにこんな風にピカピカだったんだけど、1人しか入れないような感じので、すごく並んでた気がするのよね」
 
だそうで、帰宅した後調べても1991年以前のデータはネットで探してもあまり出ては来なくって。
 
調べてみたら、今は客室数もいくらか増えて、時期によってはお手頃価格で泊まれるみたい。
朝の空いてる雅叙園探索とか、きっと面白いだろうなあ。
 
久しぶりに訪れた「現代の竜宮城」は令和の今でも竜宮城でした。すごいや。
「蔵王クリーミースプレッド」の
 温州みかん w/リッツ
「Käfer」の
 ほうれん草と生ハムのサラダ
 キッシュ(プレーン&サーモンとほうれん草)
 ソーセージ盛合せ w/粒マスタード・ザワークラウト
ビール(キリンラガー)
雅叙園からは1時間に3本出ている無料シャトルに乗って目黒駅に向かい、そこから、新橋→銀座通り散策しつつGINZA SIXでお酒見る→三越でパンや惣菜買う→東銀座から電車1本で帰宅という流れに。
 
母も私も気に入りの、三越専売のハム屋さん「Käfer」でいくらかお惣菜買って、「RODDA'S」でスコーン買ってきた。
 
息子は何かグラタン的なものが恋しいらしかったので、彼用には別途グラタン(オマール海老入り!)も買って、遅めブッフェでお腹一杯だった私と母は軽め軽めの夕御飯。
 
「キッシュだわ、キッシュがあるわ!」
と嬉しそうだった割には、数口食べて「もういらなーい」という母なので、「人は年を取ると我が儘になるものなのだなあ」などと思いつつ、息子と「キッシュあとどのくらい食べられる?」「残り貰っちゃえるけど」などと大人の対応をしつつ、久しぶりのケーファー、美味しかった。
 
今日はあんまりテリーヌの類が売り場になかったのだけが、ちょっと残念。

2022年6月29日水曜日

母を連れて銚子丸

「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」の
 パンいろいろ
台湾ライチ
ミルクティー
昨日はもうスーパーやパン屋などに寄る余力が無くて、幸い、ホテルの朝食の残りパンも手元にけっこうあったものだから、母滞在中の自宅での初朝食は、「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」のパンを色々出して、発酵バターと自家製りんごジャムなど添えて。
 
パンは、ホテルの客室でいただいた時もふんわりと温かだったのだけど、家できちんと電子レンジ+予熱しておいた魚焼きグリルで温めたら、とても良い感じになってくれた。ああ、ここのパンってやっぱり美味しかったんだな、なんて。
シンプルなブール系あたりがちゃんと美味しいのはとても素敵。
 
で、「ロピア」で売ってる台湾ライチも冷蔵庫に残っていたからこれも出したら、美味しいわ美味しいわと、母はまりまり食べていた。
 
10個ほど残っていたライチ、この朝食だけで綺麗になくなってしまったから「それ、ららぽーとで買えるから午後にでも行ってみる?」と提案しつつ、でも今日の私は「次は土曜日まで行かないでもいいから今日はジムに行かせてー」と、毎週恒例のダンスとBODYPUMP60に参加してきた。
 
パンプは基礎練、というか、ピアノで言うところのハノンみたいなものと思っているから、何をおいてもこれだけは最低限定期的にやっておかないといけないと……という意識があって。
 
でも、最近少し動きすぎていたからか、ほんのり違和感のある痛みがあったアキレス腱が、数日のジム休みでめでたく快復したので結果オーライ。
少しは休むことも必要ねと実感しつつ、今日はしっかり動いてきた。
南船橋「すし銚子丸」にて
 劇団セット あじさい
 金目鯛にぎり
 しまあじにぎり
 いくら軍艦
 玉子カレー軍艦
 感謝価格うに軍艦
 かき特製味噌炙りにぎり
 はまち炙りおろしぽん酢にぎり
 中とろねぎ塩炙りにぎり
 こだわり煮穴子にぎり
 中とろねぎ塩炙りにぎり
 生ビール
などなど
「あんた、そんだけ動いてきて休憩しないで大丈夫なの」
「だいじょぶだいじょぶーなんかもう、慣れた」
言いつつ、ジム後には母を連れて「ららぽーとTOKYO-BAY」に。
 
目当ての「ロピア」でライチを買って(でも今日は台湾産じゃなく中国産しかなかった……ロピアの仕入れの目利きを信じて買ってきてみたけども)、1個1300円とお値打ち価格だった宮崎マンゴーも。
 
インテリアショップや雑貨屋が好きな母を「ここおすすめ」と何店舗か巡りつつ、「母の体力的にも2時間半くらいが限界かなー」とも計算しつつ、早め夕飯に銚子丸を考えていたところ、2時間半じゃちょっと足りないくらいだった。
 
体力的には見越した通りだったけど、行きたいお店が巡りきれたかというと微妙なところで、悔いが残るようならまた来ようねということに。
 
母は初めて見る「Flying Tiger」に大歓喜していた。謎楽しいよね、あのお店は。
 
で、私は昼食抜き、母も家でありものを少しつまんでいただけだったから、早め夕飯にと「すし銚子丸」に行ってきた。
 
平日は全日に渡りレーンに寿司を流さずにオーダー式になっているとのことで、それがちょっとつまらなくはあったけれど、「久しぶりのお寿司!」とばかりに母は大トロを立て続けに頼んだりと御満悦。
 
はも到来!~初夏の逸品~」というキャンペーン中、劇団セット(今日の一番上の写真)は税込1100円で、中とろ・値賀咲いさき・オーロラサーモン・鮎酢〆・生ほたるいか漬け・はも特製味噌炙りという面白い内容になっていた。
 
酢締めの鮎なんて、初めて食べたかもしれない。淡白だけれど旨味もあって良い感じ。鱧も神戸で食べてきたばかりだけれど、銚子丸のもちゃんとしっかり美味しかった。
 
うにが感謝価格で若干お安い2貫580円になっていたり、右写真は季節商品の「かき特製味噌炙りにぎり」というもので、これも普段は提供されていない品。
 
牡蠣、大粒でぷりぷりで美味しかった。
 
母は案外好みが偏っているので(たとえば牡蠣とか穴子とか鯖あたりは苦手だから私一人で食べる)、
「金目鯛は?食べられそう?」
「しまあじ、おすすめになってるよ。食べる?」
とちょいちょい聞きつつ、分けられるものは分けながら。
 
そしてこちらは、銚子丸にしては極めてイロモノな品だった、「玉子カレー軍艦」。
 
手前が茹で卵のマヨ和え的なもので、奥側がドライカレー?のような??若干甘めなカレーペースト。
 
玉ねぎやじゃがいもの存在を感じる風な、子供向けっぽい味ではあるのだけれど、謎美味しい軍艦だった。
 
これ、6月からグランドメニューに加わった新作だそうで。
 
あんたも大トロ食べなさいという母に、いやいや私は中トロくらいの脂の感じが好きなんだってばと炙りの中トロいただいて、久しぶりに煮穴子も食べて、母のみならず私も大満足。
 
スリコ系のナチュラル雑貨店「salut!」で可愛いガラスボウルも買えたし、実り多い一日だった。

2022年6月28日火曜日

3日目神戸と地元ピッツェリア

やっぱり神戸牛食べて帰らないとね!ということで
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「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」にて
 ルームサービス朝食
2泊の「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」の滞在もあっという間。ルームサービス朝食は、母は昨日と同じく洋食を選び、私はせっかくだからと和食を選択してみた。
 
お目覚めのカクテルジュース
五国の旬の味わい
季節の焼き魚
兵庫県産海苔
地元旬野菜の漬物
ごはん または お粥
地産の味噌汁
季節のデザート
ほうじ茶
という内容だそうで、「で、結局どんな感じなんだろう?」は今一つわからないまま料理を待っていたわけだけど。
 
内容充実の和朝食でした。米飯が進む~。 二段に重なっていたお重のような塗りの器におかずがたくさん。
 
おひつでやってきたご飯の分量は1.5合分くらいもあって、そしておかずもご飯が進むものばかりだったものだから、私はついついついつい朝から3膳。
 
野菜の炊き合わせ、きゅうりと鱧の酢の物、焼き鮭、明太子、そうめん風卵豆腐、納豆、いんげんの胡麻和え、梅干と漬物、焼き海苔、味噌汁、お酢ドリンク、デザートのわらび餅、という感じ。
 
炊き合わせも良かったし、鮭もしっかり脂の乗ったものだったし、どれも隙のない美味尽くしだった。
 
洋食の方は昨日とさして変わり映えしない(母は卵料理を変更してはいたけれど)感じで、パンの内容も変更なく、ただスープだけはオニオングラタンスープになっていて。
 
話によると和食は毎日内容がかなり異なっているそうで、連泊するなら和食と洋食適度に入れ替えつつ注文するのが吉かなと思ったのだった。
 
チェックアウトは12時とのことで、10時にオープンする最寄りのショッピングモール「神戸ハーバーランドumie」あたりをちらりと散策に行きつつ、でも今日も気温は30℃を軽く超える梅雨明けの神戸。
 
母曰く「2泊じゃ足りなかった」そうなので、次回は3泊?
もうちょっと涼しい時期に来られると良いね(今回も、梅雨の雨に悩まされるだけと予想していたわけだけど……)と、チェックアウト後はタクシーで三宮へ。
三宮 「神戸牛ステーキレストラン モーリヤ 三宮店」にて
 神戸牛ランプステーキ120gランチ \6400
     スープ(人参ととうもろこしの冷製スープ)
     サラダ
     焼野菜
     パン
     アイスティー
 瓶ビール(中) \700
今朝、朝食後のタイミングで、「やっぱり神戸牛食べて帰らないといけない気がしない?」と、母。
 
あいにく、ホテルに宿泊予約をした段階でホテル内の鉄板焼きの店は全日満席で、隣接するホテルオークラの中にも鉄板焼き屋はあるものの、そちらもランチの席は満席で。
 
当日予約のできるお店で、評判が悪くなくて、母も好きそうな雰囲気のお店……!とチェックアウト前に超調べて予約をしてみたのが、老舗の神戸牛ステーキのお店「神戸牛ステーキレストラン モーリヤ」さん。
 
やっぱりここは本店に行くでしょうと本店に予約を入れようしたところ、あいにく本店は今日休業なので、向かいのビル内にある三宮店でしたらと予約を受け付けてくれた。
 
道中使ったタクシーの運転手さん曰く、「モーリヤさんは良いですよ、間違いないです」とのこと。
 
前身(?)がお肉屋の"森谷商店"で、それをもじって開店したステーキハウスが「モーリヤ」なのだとか。
森谷商店は大丸近くにコロッケやメンチカツのお店もあって、それも大人気なんですって。
 
「今はねー、良いですよ、中国人のお客さん全然来ないから、"買い占められて神戸牛が品薄"とかって事もありませんもの」
とのことで、へえ……なんて言いながらお店に着いたわけだけど。
 
で、テーブルを担当してくれたシェフの方も、曰く、
「一時期は本当、カウンターに座るお客さんが全員中国からの方で、"そういえば今日は一度も日本のお客さんを接客しなかったな"という事もザラでした」
だそうで、中国からのお客さん、神戸牛も鉄板焼きも大好きみたい。
 
気兼ねなく静かな店内で食事できて、今回の旅は頃合いのタイミングだったのかもなあ、なんて思った。
 
野菜もたくさんいただける鉄板焼きでした。サラダも素敵! ランチタイムはスープとサラダ、焼野菜、パン又はライス、食後のドリンクもついてくる。
 
私は赤身肉が食べたいなと、ランプ120gを、母は分量要らないから絶対美味しい肉が良いと、極上フィレの80g、7700円を。
 
例によって瓶ビールを適当に分けつつ、最初は人参ととうもろこしの冷たいポタージュをいただいた。
 
野菜が多かったのも嬉しい内容で、サラダには冷たく冷やした焼き野菜が何種類も。
 
オクラにインカのめざめ、パプリカ、酢漬けごぼう、ヤングコーン、ズッキーニ、いんげん、いちじく、キャロットラペ、そして葉野菜たっぷり。
黒胡麻入りの和風ドレッシングも美味しかった。
 
絶妙なタイミングで次々出てくるお肉と野菜。絶品でした。 そして焼き野菜は、立派なサイズの赤茄子にそうめんかぼちゃ、万願寺唐辛子、もやし・豆苗・青じそのミックス。
 
本日のお肉はこちらです、と目の前に厳かにやってきた肉(今日の一番上の写真)は、適度な厚さにカットされて、頃合いの焼き具合(私はミディアムレア、母はミディアム)に火を通して少しずつ目の前に皿にやってきた。
 
鉄板焼きって、塊肉をそのまま焼いて厚切りステーキみたいな状態でまとめて供される形のところが多い印象で、こうして"出来たてあつあつ"を何度も出してくれるお店は新鮮だった。お肉、4回くらいに分かれて出てきたのではないかしら。
 
塩胡椒、にんにく、わさびが大皿に支度され、脇には別皿でポン酢と胡麻味噌だれの用意もあって好みでつけつつ。
千切りして焼いたじゃがいもみたいな食感と味のそうめんかぼちゃをポン酢につけて食べるのがとても美味しかった。柔らかく焼けた茄子もポン酢や胡麻味噌だれにお似合いで。
 
そして肉も文句なしの柔らかさと旨味。母から「少し多いわ」と貰ったフィレはランプ以上にとろける口当たりだった。サシも細かく入っていて、これは確かに80gでも充分なくらい満足感ありそうな(赤身のランプは、300gくらい余裕で食べられそうだなと思った私)。
 
なんとなく「ここが老舗で評判良いみたい!」で選んだお店だったけど、間違いなかったようで母も私も大満足。
 
食後のコーヒーの給仕に来てくれたお姉さんに、「ホテルの鉄板焼屋さんが予約でいっぱいで、でも最後にどうしても神戸牛食べたくて調べてきたの」から、「どこのホテルだったんですか?」という話になって。
 
ホテル名を伝えたところ、「ああ!ラ・スイートは素敵ですね!私もあんまり気になって、その後も気に入って、2回泊まりに行きました!」だそう。
 
地元神戸のお嬢さんにも愛される姫ホテル、母曰く、大阪のリッツカールトンも素晴らしく素敵だったから、神戸のここと交互に泊まりに行きたいくらいなんですって。
 
最後は阪急デパートにちらりと寄って、最後は新神戸駅の「三宮一貫樓」で豚まんのお土産買って、帰りの新幹線では新大阪から名古屋間の記憶が全くないほど寝こけていた。
 
行きは食べたけど、帰りはシンカンセンスゴイカタイアイス、食べられなかったね……。
船橋「Pizzeria Bar Trico」にて
 大人のポテトサラダ \490
 生ハムシーザーサラダ \890
 ピッツァ マルゲリータ \990
 ツナとブロッコリーのクリームソースパスタ \1290
 ピッツァ ビスマルク \1190
 ティラミス \490
 ジェラート(バニラ) \390
 ジェラート(ブラッドオレンジ) \390
 なみなみスパークリングワイン白 \690
 自家製サングリア \590
 コークハイ \590
そして母はこれから週明けくらいまで船橋の我が家に滞在予定。
 
「私、夜にトイレ行きたくなるけど、寝る場所とトイレって別の階なんでしょう?」
 
同じ階で眠ることはできないのかしら?なんて言うから、「うーん、本当にそうしたかったらお布団敷くしかないからニトリで買って来るけど」なんて言いながら、今日の夕飯は船橋駅近のピッツェリア「Pizzeria Bar Trico」に、留守番していてくれた息子にも来て貰って。
 
船橋「Pizzeria Bar Trico」さんで、ほんのりにんにく風味のポテサラとか生ハムたっぷりサラダとか ピッツァと、自家製麺のパスタくらいは食べられるよね、あとサラダ2種類くらい……?と息子と相談しつつ、まずはほんのりにんにくが香るポテトサラダと、生ハムの乗ったシーザーサラダを。
 
母は、色々食べたがる割には量食べないから、「パスタは最悪、俺が抱えるし」「うん、ピザも私、1/2枚くらいは最後引き受けられるし」と息子と「がんばりましょうね」と目配せしつつ、マルゲリータ1切れ食べて「他の種類も食べたいわ」という母に、トマト味じゃないのが良いかなと、ビスマルク(モッツァレラ、パンチェッタ、卵)のピザを推したりなどして。
 
みんな大好きビスマルク。前回も気になってたけど食べなかったので。 前回だんなと来た時も食べたいと思いつつ、トリュフのピザを選択したので食べなかったビスマルク。
 
真ん中に黄身とろとろの卵が割り落とされていて、チーズもたっぷり。
 
お洒落で立派なピザ釜に、拘りの粉のピッツェリアは、船橋らしからぬ(というと大変に失礼だけれど)お洒落さで、価格はちゃんと船橋的なお手頃さ。
 
自家製麺の生パスタも、某鎌倉で感じるみたいな「生パスタって、売りにするほど美味しいかな……?」などという釈然としない気持ちになるものではなくて、もちもちしこしこ、乾麺には無い生パスタの良さがちゃんと出ている美味しいもので。
 
麺にうるさい息子も、「鎌倉より、あと船橋で食べたポポなんとかより、断然ここのが美味しい」と太鼓判を押していた。
 
で、あんまり美味しかったので食後にデザートも1人1つ。
 
スフォリアテッラがどうにも気になるものの、食後にパイってなかなか勇気が要るもので、今日の私はティラミスを。息子と母はジェラートを。
 
もったり風味の良いマスカルポーネがたっぷりのティラミスも期待通りの美味しさ。次回は是非是非スフォリアテッラを。

2022年6月27日月曜日

2日目の神戸

神戸ディナーは大好きな鴨肉を
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「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」にて
 ルームサービス朝食
あんまり「わーい海だー」という気持ちは無いもののホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」に宿泊の朝、4時半。
 
部屋の遮光カーテンが閉まってようとも、猫が声かけに来なかろうとも、結局夜明けと共に目が覚めてしまうのはもうこれは仕方のないことなのだなと思いつつ、朝の港を記念撮影。
 
正直なところ、母ほどには「わーい海!」という感覚は無くて、「だって南船橋界隈もほぼ海だもの……毎日運河は見てるもの……」という気持ちではあるのだけれど、眺めが良いのは素敵な事。
 
朝の風景愛でながら巨大浴槽で朝風呂を で、ブラインド開けて景色愛でつつ、朝風呂を楽しんだ。
 
部屋のお風呂がこのサイズって、今まで泊まったどのホテルでも無かった体験だと思う。
 
お湯を張るのに20分くらいはかかるけれどタイマーがついていて安心設計だし、お湯の出も申し分無いし。
 
昨日の夕飯は本当に軽かったから、風呂上がりにはもうそわそわと「お腹空いた、すっごい空いた」となっていたところ、事前に予約していた7時半きっかりに朝御飯がやってきた。
 
ルームサービスのあさごはんー! 以前は階下のレストランでもいただく選択肢があったようだけれど、今現在はルームサービス固定の朝御飯。
 
金庫のような保温ボックスつきのキャスターテーブルがそのまま食事の席になるスタイルで、折りたたまれた端を上げたり、皿を整えたり、てきぱきと食事の席を整えてくださって。
 
日本一の朝ごはん、ホテル・ラ・スイート神戸ハーバーランドが優勝」という風に、このホテルの朝食は何度も諸々のランキングで登場しているらしく、母は何よりこれが楽しみだったみたい。
 
その割に、ちゃんとは調べてなかったようで「えー、ブッフェじゃないのねー残念」なんて言っていたわけだけど。
(調べたらこのホテルはコロナ禍とか関係なく、最初からブッフェ朝食は提供していないという……
 
素敵な朝食でした。パンと野菜がすごく美味しい! でも食べ始めてみると、「あら美味しい、あら幸せ、これは良いわね」と。
 
野菜も卵も肉も全部が地産、自慢のパンはこれでもかとどっさりで、持ち帰り用の袋までついてくる気遣いが。
 
ドレッシングも自家製で、それがまた美味しかった。
 
出てきた料理はリーフレットによるとこんな感じ。
 
お目覚めのカクテルジュース
ストレート果汁100%ジュース
(オレンジ、グレープフルーツ、トマト)
氷上産ヨーグルトと季節のフルーツ
兵庫県の野菜を使った季節のスープ かぼちゃと人参
地元のこだわり農家が育てた健康野菜のサラダ
兵庫県夢前町の七福卵を使ったお好みの卵料理
(ポーチドエッグ、スクランブル、目玉焼き)
兵庫県産ポークのハムとソーセージ添え
ル・パン神戸北野 オリジナルブレッド
バター、パティシエ特製ジャム添え
コーヒー、紅茶、又はミックスハーブティー
 
サンマルクかな?なんて思ってしまってごめんなさい…… そしてパンはこんな感じ。
 
この可愛いサイズのパン、なんだか見たことあるなと思って思い出したのがサンマルク系のパン食べ放題のお店(「BAQET」とか「鎌倉パスタ」とか……)で、「なんか、ごめん」と思ってしまったわけだけど。
 
パンの説明も添えられていて、それによると、クロワッサン オ ブール、クロワッサン オ カファレル、黒米ブレッド、十勝じゃがいもパン、瀬戸内レモンパン、兵庫県小野市産トマトパン、リゾブールという内容だったみたい。
 
パンの量に比してちょっと控えめに感じる量のバターと、自家製のストロベリージャム、ブルーベリージャムつき。
 
卵とお肉の皿用には粒マスタードとケチャップも添えられていた。
 
正直なところ、パンに関しては、昨今は美味しいお店が大量にあるものだから、「美味しいけど、確かに美味しいけど、このパン食べたさにってほどでもないかな……」という印象ではあったものの。
 
でもハムもソーセージも、何よりボリューミーなサラダの野菜がとても美味しくて、なるほどこれは幸せな朝御飯だ、と思ったのだった。
 
「で、母は何でこのホテル知ったの?」
と聞いたら、「インスタ」と。
 
「友達とか?」と重ねたら、「キャシー中島さん」言われて、ああなるほどねと納得した。
キャシー中島さん、幕張界隈ならザ・マンハッタンがお気に入りだそうで、「私と好きな方向が近いなと思って、だからここも来たかったの」だそうで。
 
母もザ・マンハッタン、大好きだったものねえ。すっごい、納得。
神戸 南京町「東栄酒家」にて
 三味拼盤(前菜三種盛り合わせ) \1500
 蝦餃子 \600
 海鮮軟炒麺(三鮮焼そば) \900
 瓶ビール(中)
 
神戸 南京町「笑龍」にて
 元祖杏仁ソフト \450
 マンゴーソフト \450
このホテルに泊まりたいという以外は、なーんにも行きたい場所とかは無かったらしい母。
 
「元町の雑貨屋巡りでもしてみる?でも開店が11時とか12時ってお店ばかりだから、10時にデパ地下オープンするデパートから先に寄って、南京町で中華ランチとかどうかな……」と急遽予定を組み立てて、まずは神戸大丸へ。
 
このデパートには滞在ホテルメイドの惣菜やパンやお菓子を扱う「ラスイート大丸神戸店」があるそうで、それが目当て。
 
母は「近所の人のお土産にするわー」とクッキーセットの配送手続きをして、私も傍ら、「少しお菓子買って帰ろう」とガレットやフロランタン、瀬戸内レモンケーキ、美味しそうだなと「ホテル ラ・スイート特製 淡路たまねぎ&米麹ドレッシング」なんてものも買ってみた。
 
今日の神戸は予想最高気温31℃くらいらしい。どうやら地元船橋よりは涼しい(船橋は33℃予想)けれど、暑いことには変わりなく、20年ぶりくらいに歩く南京町もじりじりと脳天から焦げてしまいそう。
 
お昼はごく軽くで良いかなと、南京町広場に面した2階の広東料理のお店、「東栄酒家」に入ってみた。店頭メニューにあんかけ焼きそばがあって、そういうの食べたいねということで。
 
前菜三種盛り、定番のチャーシュー、蒸し鶏、そしてクラゲに代わりに甘酢漬けきゅうり。 特段、熱心に調べて見つけたお店というわけではなかったのだけど、過不足なく美味しかったし、ランチタイム、そこそこお客さんもやってきていて。
 
前菜盛りは定番チャーシューと葱たっぷりの蒸し鶏、そしてよく見るのはクラゲだけれど、この店のはきゅうりの甘酢漬け。
 
ビールの中瓶を適当に分けつつの味しみしみのチャーシューは良い感じに美味しかった。
 
若干可愛いサイズで海老もたっぷりの蝦餃も。 せっかくなのでと貰ってみた蝦餃も、6個で600円と、なかなかお値打ち。
 
海老もしっかりぷりぷり食感のざく切りのが入っていて。
 
で、母の好みは固焼きそばなのだけど、そろそろ歯に厳しいお年頃なのよ……と、今回は柔らかい麺の焼きそばを。
 
そろそろ固焼きそばは歯に厳しいお年頃だそうで。 三鮮焼そばは、海老と帆立とイカがざくざく、椎茸に青梗菜に白菜に人参にと野菜もたっぷりで、シンプル塩味。
 
中華は東京に(というか千葉に)帰ってから「旬輝」さんにも連れて行く予定でいるので、「絶対絶対間違いなく美味しい中華に連れて行くから!」と予告してはいるのだけれど、そも中華自体がすごく久しぶりだったらしい母、御満悦。良かった良かった。
 
真なる「元祖」か否かはともかく、美味しかったです杏仁ソフト。 そしてアイスクリームソフトクリーム系が大好きな母、店から路上を見下ろして「あれが食べたい」と。
 
横浜中華街よりも圧倒的に路上売りの店が多いように感じられる南京町、視線の先には「元祖杏仁ソフト」なる文字があった。
 
母は杏仁ソフト、私はマンゴーソフトを貰って、これがデザートに。
 
マンゴーソフトは、マンゴージュースをそのまんまソフトクリームマシンにかけた風な、シャーベット状のもの。ソフトクリームらしい味わいだったのは杏仁ソフトの方で、口当たり滑らか、杏仁風味もしっかり濃厚で、こちらの方が美味しかったな。
 
そしてじりじりと蒸し暑い中、元町に点在する雑貨屋を次々巡りつつ、歩いてホテルに帰還。
 
古い街並み、エレベーターもない雑居ビルに入っているお店が多くて、「あー、あのお店気になってたけど3階か……無理……」と、終盤は上階にある店巡りは諦めざるを得なかった。神戸の雑貨屋巡り、まさかの盲点。
「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」内「レストラン ル・クール神戸」にて
 ラ・スイート コース \16000
 乾杯スパークリングワイン 2×\0
 グラス白ワイン(チリ ESCUDO ROJO RESERVE CHARDONNAY 2020) \1500
 桃ベース白ワインカクテル \1500
暑さと疲れでいくらかホテルに早く帰った後は、「昨日行ったスパはどうだったの?」「すっっごい良かった……」なんてやりとりの末、母も一緒にスパに行ってきた。
 
ぬるめの湯に寝っ転がって浸かれる炭酸泉最高~、良い香りのスチームサウナ最高~、クールダウンのミストも心地良くて最高~と、1時間近く楽しんで、でも他のお客さんは湯上がりラウンジでマッサージに来たらしいお客さんを見たくらい。
 
スパは結局ずっと私と母の貸し切り状態で、パウダールームの化粧水や美容液も「これ、肌がすべすべになる気がする」などと、ぺたぺた塗りこんで楽しんできた。
 
だから夕飯時には良い感じにお腹も空いて、ホテルのメインダイニングの「レストラン ル・クール神戸」へ。
 
8月までの期間限定メニュー「ラ・スイート」は、「摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の味めぐり 五国夏フェア」というもので、これがたいそう魅力的だった。
 
アミューズ
淡路直送由良雲丹のロワイヤル
猪豚の生ハムと夏野菜の冷製スープ すだちの香り
オマール海老のポワレと兵庫県産トウモロコシ
淡路産鱧のフリット 紫蘇と共に
播州百日どりの炭火焼き ビネガーソース
瀬戸内産舌平目のポッシェとキャビア
河内鴨のロティ スパイス風味淡路玉葱のチャツネと共に
グラン・デセール(パティシエ特製デザートのワゴンサービス)
コーヒー又は紅茶
 
という内容で、私的には「好きなものしかない!」という感じ。
 
母も鴨が大好きだからこれで良いでしょう、と、でも母の年ではこの皿数のフルコースを食べきるのは難しいのではないかと、お店と相談しつつオマール海老と舌平目のポーションは小さくしてもらうことにした。
 
目の前でカットしていただくサラミでスタートのディナーでした。 眼前の窓の向こうは、昨日ビールを飲んだ、港を臨むガーデンレストラン。
 
アミューズは、目の前でカットしていただくサラミだった。添え物は小粒のパプリカのピクルス。
 
事前のネット予約で乾杯スパークリングワインが無料になって、そして私は「ワゴンサービスのデザートに注力したいです」とその後、グラスワインを1杯だけいただくことにして。
母も久しぶりのお酒の席で酔ってしまいそう、と、フルーティーな白ワインを桃のジュースで割ったカクテルを出してもらっていた。
 
猪豚の旨味たっぷりスープ。冷製なのがまた良い感じ。 料理は全体的に、青じそや茗荷など、思っていた以上に和の食材が使われていて、そして味や調理法にも和の雰囲気を感じさせつつ、でもちゃんとフレンチでもある……という、絶妙な塩梅の品ばかり。
 
優しい味のものが多くて、母も「味が濃くて食べていてしんどい」という感じではなさそうで、母にも合う良いお店だったね、と。
 
右写真は「猪豚の生ハムと夏野菜の冷製スープ すだちの香り」。
 
茗荷の風味が似合う、でもちゃんと洋風味のブイヨンは二重の器に入れられていて、卓上でスモークが沸いてくるというプレゼンテーション。
 
「先日は、スモーク焚きすぎてテーブルが竹田城になりました……」
なんて言われ、笑ってしまった。
 
昨夜の神戸ポークの生ハムも素晴らしく美味しかったけど、この猪豚の生ハムもとても良い味。
 
鱧が!美味しかったのです。鱧が! こちらはもはや、フリットと言うよりも天ぷらだった、「淡路産鱧のフリット 紫蘇と共に」。
 
サクッと揚がった鱧の上には、これも良い食感にサクサクと揚げられた青じそのトッピング。穂じそが散らされ、透明なスープは少しとろみのある、鱧の骨からとったおだし。
 
これはさすがに、もはや普通に和食では?という感じではあったのだけど、素晴らしく美味しかった。
いや、全部の皿が美味しかったのだけれども。
 
あまり装飾過多じゃない皿の風景も好みな塩梅で、品数が多い分、1皿のボリュームは軽め。でもメインの鴨(今日の一番上の写真)は期待以上の大きな切り身がやってきて、私、大歓喜だった。
 
甘く飴色に炒められた淡路産玉ねぎは甘さもしっかり。
 
赤ワインベースのソースには甘さはなくて全体を引き締める淡い酸味。ほのかに香るスパイスと粗く砕いた白胡椒も良いアクセント。
 
ここ数年であまり量も食べられなくなってきた(何しろもう77歳……)母も、2切れ乗ってきた舌平目を1切れ手伝った他は、頑張って食べきっていた。
 
ワゴンサービスのデザートなんて、ほんとにほんとに久しぶりー! で、鴨を満喫した後に、おごそかにやってくるこのワゴン!デザートワゴン!
 
ワゴンサービスのデザートなんて、記憶の限りではホテルオークラのメインダイニングとか、銀座レカンあたりでしか体験したことなかったような。
 
1品ずつ、「こちらはアップルパイ、こちらはチーズスフレ……」と説明いただく中、「全部!全部ください!」と言いたかったけど、さすがに自重したし、そも私もけっこう満腹に近い状態にはなっていて。
 
母……2種類でいいのか……本当にいいのか……? 母のお皿はこんな感じ。
 
葡萄のタルトと、チョコマカロン。
 
母、マカロンがけっこう好きなんですって。私も嫌いではないけど、「まあ、メレンゲだよね……」という印象が毎回拭えないでいるお菓子だったり……(だから食べ放題の場などで積極的には手を出さない)。
 
対して私は、自重しつつも悔いの無いよう思うさま食べた。
これは盛り付けにけっこう苦労したのではというお皿の賑やかさ。……お手数かけました、ありがとう。
 
パッションフルーツのムースが最高でした。あ、でもアップルパイもry アップルパイにチーズスフレ、チーズタルト、パッションフルーツのムースケーキ、フランボワーズのプチシュー。
 
小粒のものはホワイトチョコとラム酒のチョコ、柚子風味のチョコ、そしてアメリカンチェリー。
 
他にはバニラ味のマカロン、ピスタチオのチョコ、ミニカヌレ、アーモンドチョコ、フロランタン、クッキーあたりもあった、かな。
 
うーん、ワゴンサービス、素晴らしい。素敵。美味しい。幸せ。
 
食後の飲み物はエスプレッソをいただいて、
「あんた、そんなの飲んであとで眠れなくならないの?」
「やー、私、カフェイン耐性強いみたいなんだわ……余裕で眠れるわ……」
などと話しつつ、席を立つ頃には、窓の外はイルミネーションぴかぴかの素敵な夜景に。
 
「あんな街灯たくさんつけて虫は来ないの?秋田はもう蛾だらけよ?」
などと母は言って不思議がっていたけれど、でも船橋にも蛾は出ない……なあ(さすがに蚊はいるけど、でも蠅もそんなに見ない気が)。