2012年7月4日水曜日

杏ジャムを煮ました

「帝国ホテル」のブリオッシュ
ソルトポークとチーズのオムレツ(失敗…)
ヨーグルト(牧場の朝 ストロベリー)
アイスカフェオレ
「"パンが無ければブリオッシュを食べればいいじゃない"……の、ブリオッシュ?」
「そうそう、そのブリオッシュ」
そんな会話で始まる火曜日の朝。
 
帝国ホテルで、「これも買って行こう」と、とてもクラシックな外見の可愛いブリオッシュ(4個入り袋)も買ってきていたのだった。軽く温める程度にトーストして、添えたのはホテルで覚えたテクニックを駆使してオムレツ……を焼こうと思ったのに、結局「なんちゃってオムレツ、スクランブルエッグ的な何か」なものに。
 
増量しちゃえと卵液にちょっと多めに牛乳を入れてしまったのが唯一最大の敗因だった。スクランブルエッグじゃないのだから、牛乳混ぜるのもほどほどにしないとね……と、猛省しながらの朝御飯。
 
パンが無ければ……」の、マリー・アントワネットが言ったとされる台詞は、有名な「ケーキを食べればいいじゃない」じゃなくて本当は「ブリオッシュを食べればいいじゃない」だった、とか、そもそもアントワネットが言った言葉じゃかった、とか、色々説があるらしい。
 
でも、ブリオッシュはお菓子というよりはパンの仲間だよね?と思いながらもぐもぐ。
 
さて、今日の午前中は保存食作りを色々と。
 
昨日なんだか久しぶりにスーパー覗いたら、新生姜が安かったり杏が出回り始めていたりで、かなりヒートアップ。
「杏……そのまま食べてもいいけど、やっぱりジャムかな?ジャムだな?」
と、大きな袋を抱えて帰ってきた。
 
新生姜は昨夜のうちに皮剥いてスライスしてきび砂糖をまぶし、スパイス類(ローリエ、カルダモン、クローブ、シナモン、黒胡椒)も加えておく。今朝になってからゆるゆる煮込んでいく作り方は、今回も「ほぼ日 しょうがのお勉強。」を参考にした。
 
スライサーを使わずに、生姜は手切りにした方が最後に美味しいしょうがスライスができる。
……でも、300gほどの生姜を使ったのに、できあがったシロップはジャム瓶1個+1/2個分、というところ。自家製ジンジャーエール作りの道はなかなか険しいものなのだった。
 
翻って、簡単なのはジャム作り。
 
杏は洗って綺麗に拭いてから、種を除いて皮つきのまま4つ割りにしたものを鍋に入れる。杏の重量の70%量ほどのグラニュー糖を加え、果肉にまぶして数十分おいてからレモンを軽く搾って煮込み始める。杏は火が入るとすぐに煮崩れはじめるので、沸騰してアクを取りつつ10分も煮詰めればできあがり。
 
期待通りの、透けるような綺麗な杏色のジャムが5瓶もできた。初めてWECKのキャニスターで長期保存を前提とした密閉処理をしたのだけれど、なかなか簡単だし普通の瓶詰めよりも、なんというか「見た目でわかる安心感」があって良い感じ。
 
説明にも
「しっかり密閉されている容器のゴムパッキン突起部分は少し下向きになります」
とあり、「おお、できたできた、下向きになった!」と一人心躍らせる私なのだった。
 
金属のスクリューキャップは酸などで腐食したりもするから、耐熱ガラス+買い換え簡単なゴムパッキンで構成されるWECKにすっかり魅了されている私。うーん、やっぱりもうちょっと大ぶりのキャニスターとかも買い足してみるかなぁ……魚や肉の保存食も作りたくなってきた……(籠城でもする気なのか、私)。
 
そして最後に、杏の種(杏仁)で、お酒の仕込み。
 
杏の種をリカーに漬けると、いわゆる「アマレット」的なものになる。そもそも杏の仁は、まさに「杏仁」。杏仁豆腐の材料だ。
 
「これはやっぱり、杏仁を取り出してみるでしょう♪」
と、15個ほどある杏の種を割ってみた。ネットで色々調べながら最後は自分の工夫でやってみたけれど、私としては、
 
  1. テーブルに布巾を置き、キッチンペーパーも敷く
  2. 種の「ヘタがついていた側(見ればわかる)」を上にし、キッチンペーパーでくるんでしっかりホールド
  3. へたがついていた、へこみの部分に「牡蠣剥きナイフ」(頑丈なペーパーナイフでも千枚通しでも良いかと)を当てる
  4. 牡蠣剥きナイフの尻側をとんかちでガゴンと叩く
  5. うまくいけば、種がぱかんと2つに開く
  ……というのが一番らくちんだった。「当てどころ」さえ間違えなければ、すごくすんなり殻が割れる。そして中には真っ白な杏仁が♪   アーモンドの種よりも更に小ぶりな感じの小さな仁なので、小さな瓶にそれを入れて少量の氷砂糖と共にリカーで満たしてみた。飲めるようになっても「晩酌1回分」という感じ。杏仁豆腐の風味付けくらいには使えるかなー、という感じ。そんな分量でも、自家製杏仁酒の仕上がりはたいそう楽しみなのだった。
チャーシューともやしの和え物 胡麻豆腐 鮭ときのこのホイル焼き じゃがいもと舞茸の味噌汁 羽釜御飯 麦茶
「……やっぱり魚か~」
と息子ががっかりする、今日は水曜日。
 
「習い事のある日には魚はぶつけないようにしてるんだから、感謝したまえよ」
と、今日は鮭ときのこのホイル焼き。新ガスコンロの新グリル、「水なし両面焼き」なるギミックつきのそれを初めて稼働させてみた。
 
……今までのガスコンロより高さがあって、以前よりいっそう「高床式グリル」的な感じが高まっている。水を使わないで良いとなると、でも落ちた脂とか掃除するのが大変そうだなー……と、今日は汚れが出ない「ホイル焼き」に逃げてしまった。
 
このグリル、「クッキングプレート」なるオプション品つけるとトースト焼いたりクッキー焼いたりピザ焼いたりもできるらしい。やったら余熱に時間のかかるオーブンレンジで「目玉焼きトースト」作るよりも、このガスグリルでやっちゃえば早くて簡単かも!なんて思ったりしているのだった。焼きすぎにさえ気をつければ、けっこう色々使える気がする……と、クッキングプレートの購入を決意した私。「第2のオーブンができた」くらいの感覚で使えそうだし。
 
で、あとはささっと簡単に。茹でもやしと、解凍した冷凍保存していた自家製チャーシュー、貝割れ菜を和えて胡麻油と塩と少しの醤油で和えた小鉢、母が買い置いていった胡麻豆腐。味噌汁の具は少し悩んだ結果「じゃがいもと舞茸」に。
 
脂控えめ、肉控えめ、今日もヘルスィ~な感じにできました!と自画自賛して、でも案外お腹の膨れるものが多かった夕御飯。魚は大変美味しく焼けたので、今度はホイル無しでちゃんとグリルを使って焼いてみようと思う。