2012年6月30日土曜日

フカヒレ、焼肉、帝国ホテル

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「Johan」のチョコブレッド
バタートースト
さくらんぼ
カフェオレ
今日は土曜日。母はこの週末が終わったら秋田に帰るのだそう。毎度のことながら、嵐のような一週間だった。
 
なのに今日は一日息子は学校。私もPTAの集まりなどがあって、母とお出かけというわけにはいかなさそう。
「……あ、でも代わりに月曜日が代休なんだったわ」
日曜日にはすでに息子と2人で参加予定のナゾトキのイベント予定を入れてしまっているのだけれど、でも日曜に都内のホテルにお泊まりとかできるかも……日曜は宿泊費安いところが多いし、と母に伝えたら、母が「やったぁ!」と。
 
母曰く、「もう一度帝国ホテルに泊まりたいと思っていたの」だそうで、首尾良く7/1の宿泊予約をして……なぜか今日土曜日も泊まりましょうということに。
 
「私、もう一度帝国ホテルに泊まりたかったの」
「二連泊してみたいなって思っていたの」
「でね、下のケーキショップで美味しかったモンブラン買って、もう一度お部屋で食べたいの」
「前に泊まった時の部屋のお風呂が素敵だったから、またあんなお部屋がいいわ」
「朝御飯は下のレストランじゃなくて上のブッフェが良いわね」
「ほら、もう二度と泊まれないかもしれないじゃない、帝国ホテル」
 
いやぁ、帝国ホテルはそう簡単に無くならないし、お母様もそう簡単にはくたばらないと思いますよ……と呆れつつ、仰せの通りの部屋を探した。一番安い部屋では「素敵なお風呂」じゃなくて、どうやら少しランクが上の部屋でなければならないらしい。
 
しかも土曜日は当初満室。各予約サイトでの照会結果もオフィシャルサイトの照会結果も「満室」の一文字で、結果、日曜の予約を「一休.com」で押さえた後にホテルに電話して「連泊にしたいのですが。部屋の移動は極力無しで」とリクエストすることになったのだった。キャンセル待ちということで受け付けてくれ、「空きが出たらすぐ連絡します」と。帝国ホテルの対応は、何十年も前からいつだって心地よくて、本当に素晴らしいと思う。
 
そしてめでたく数日前に「キャンセル出ました」の連絡が。もう母大喜び。良かった良かった。
 
そんな感じで、いつも通りの時間に息子が弁当持って登校したのを見届けて、母と朝御飯。今日はシンプルにバタートーストと、「Johan」のチョコデニッシュ。
 
日本橋三越で買ったチョコデニッシュは、行列していることも整理券が配られていることもなく、すんなり買えた。私感だけど、やっぱり銀座三越のものの方がちょっとだけ美味しい気がする。私感だけど、Johanのパンの美味しさは銀座三越>日本橋三越>恵比寿三越>千葉三越という感じ。
東京 丸ビル内「筑紫樓」にて
 参式拼盤 \3900
 什錦炒麺 \1400
 魚翅冷麺 \1800
 杏仁凍豆腐 \500
 香忙凍布甸 \700
 ビール(ヱビス生) \800
 ビール(ハーフ&ハーフ) \750
を、母と2人で。
息子は夕方合流することにして、午前中の用事を済ませた私は母と一緒に都心に移動。
 
ちょっと遅めの昼御飯ということで、「ホテルまで移動するともっと遅くなってしまうから」と東京駅界隈で食べることにした。「ここが良いんじゃないかな」と閃いたのは、丸ビル内にある「筑紫樓」。
 
今回中華料理はデパ地下のお総菜しか食べていなかったから、きっと母は「美味しいあんかけ焼きそば」とか恋しいんじゃないかなと思っていたのだけれど、その考えは的中したらしい。
 
平日のランチだったらお手頃価格のメニューが並ぶこのお店、店名に「魚翅海鮮酒家」と併記されているだけあって、週末メニューはどどんと「ふかひれ!」な感じのものだった。母も私もそれほどにはふかひれに情熱を感じないのだけれど、私は「おすすめ料理」として紹介されていた「ふかひれ入り冷やしつゆそば」を食べてみることに。
 
丸の内「筑紫樓」にて、私たちのテーブルの正面にはシュモクザメ! どんな中華料理店に行ってもなぜか母はこれを頼みたがる「三種の前菜盛りあわせ」ももらうことにして、ビール飲み飲み、あとはアラカルトから「麺とデザート」というランチになった。
 
ところで、私の目の前には、なんとも巨大かつリアルなシュモクザメのオブジェが。
 
「ふーん、ふかひれって、シュモクザメのヒレの事だったのかしら?」
と思いつつ、水族館の生き物の中ではサメにも相当心が躍る(えのすいのサメ水槽は素敵だよ!)私はけっこうわくわくしていたのだった。
 
丸の内「筑紫樓」にて、三種前菜♪うまうま♪ 三種の前菜は、こんがり焼けた自家製チャーシューと、それに添えた八角風味の甘い煮豆。
 
奥は刻み葱たっぷりの蒸し鶏で、あとは太めで食感も素敵なクラゲ。
 
定番の組み合わせで、でもどれも手が込んでいて大満足の内容だった。あ、筑紫樓ってちゃんとすごく美味しいお店だったんだ……なんて失礼にも思ってしまったりして。
 
チャーシューの皮目がパリッパリに焼けていて、それが悶えるほどに美味しかった。甘い香りと味の豆も美味しくて、「私は豆は嫌い」という母の分もしっかり全部いただいた。
 
で、母は五目のあんかけ焼きそばを、私は冷たいふかひれ麺を。
 
ふかひれ麺が今日の一番上の写真で、歯が凍りそうなほどに全体がキンキンに冷えた麺料理だった。色々と予想外で面白い料理。
 
スープはふかひれのだしを使ったもので、ふかひれだけのせいなのかゼラチンも少し加えているのか、プルプルトゥルトゥルと「ゆるいゼリー状」に固まっている。火を通した青梗菜と共に、もやしやふかひれの具がトッピングされ、小皿に別添で「揚げ葱」も。
 
全体としては「塩味のふかひれスープの味」なのだけれど、ゼリーの食感が好きな私には嬉しい料理だった。期せずして、ふかひれ。
 
丸の内「筑紫樓」にて、デザート2つ。 「デザートも食べましょうね。私は杏仁豆腐ね、あんたはマンゴプリンにしなさい」
「……え?なに?そこは決まったことなの?」
「……イヤなの?」
「……いえ、マンゴプリンがいいです……」
 
なんてやりとりの後にやってきたデザート。同じ形のグラスの器に固められていて、シンプルなストイックな外見のもの。
 
マンゴーの果肉も入るプリンは、上にマンゴーのソースもかかっている。「ツルツル」というより「ふわっ」とした食感。これもまた、「あ、なんか、久しぶりに美味しいマンゴプリン食べたなぁ」という印象で、全体的に美味しくて幸せなランチなのだった。
 
母の杏仁豆腐も名物の一つらしく、食感が絶妙。ゆるめの固まり具合で、口に入れるとすぐに溶けていくシャバシャバした口当たり。ほんのりクリーム色がかったプリンで、杏仁霜ではなくちゃんと「杏仁」を加工した風味だった。
 
「大荷物で歩いて行くのヤダし……第一格好悪くない?」
との母の仰せで、食後は丸ビル前からタクシーで帝国ホテルに。
ホテルのお部屋で
 ハレクラニ特製ココナッツケーキ
 紅茶
久方ぶりに滞在の帝国ホテル2連泊。
 
予約は「お風呂が素敵な」本館の「デラックス」を指定していたのだけれど、
「連泊で、お部屋を変えずにご滞在いただけます。エキストラベッドもすでに入れてございます」
と渡された部屋のカードキーは本館16階のもの。
 
……あれ?そのへんの上階って「インペリアルフロア」(=お高いフロア)じゃなかったっけ?と思いつつ案内されて宿泊階に到着すると、和服のスタッフが出迎えてくれ、部屋に至るまでの廊下に宿泊者しか通れないようなゲートがついている。ああ、ほら、ここ、やっぱりインペリアルフロアだよー……と思いつつも案内されて部屋に着くと、どびっくり、角部屋の広く立派なお部屋が用意されていた。
 
そういえば、前にも(結婚式の時に泊まった時にも)、ホテル側からは「アップグレードしてあげたよ」なんて押しつけがましい言葉がないまま良い部屋にしてくれたことがあったけれど、今回もエキストラベッドをお願いしたということで広い部屋にしてくれたのかな。
 
帝国ホテルのプレミアデラックスのお部屋。広々~♪ 荷ほどきしつつ、パソコン立ち上げてオフィシャルサイトの宿泊案内を眺めて、どうやらこのお部屋は「プレミアデラックス」であることがわかった。
 
正規の客室料金だったら3人宿泊で86625円のお部屋だったらしい。すごいな。
 
本来ソファであるところがエキストラベッドになっていて、そのあたりツインベッドを撮影したのが左の写真。エキストラベッド隣の窓際に大きなライティングデスクが用意され、窓際にもテーブルや素敵な椅子が。
 
帝国ホテルのプレミアデラックス、バスルームも素敵。 レトロな椅子カバーが可愛らしいバスルームは、母垂涎の「和式のバス」。
 
バスタブとシャワーが一部屋に収まっていて、バスタブの湯をあふれさせたりするのを心配することなく、「日本式のお風呂」を堪能できる。
 
最近日本のホテルでこういうスタイルが増えてきたけれど(日航東京とかミラコスタとか)、これは本当に快適で、私も嬉しい。
 
洗面台には生花が飾られ、シャンプー類はアユーラ、女性用基礎化粧品はエリクシール。
「おお!アユーラのアメニティ!初めて見たかも!」
と、いくつかのアユーラ製品を愛用している私は、ここでやおらテンションが上がる。
 
帝国ホテルは電気機器の開発やメンテナンスをする独自部門を抱えているのだそうで、「痒いところに悉く手が届く」部屋の作りも完璧だった。
 
「そうなのよー枕元にこそコンセントが欲しいのに(携帯の充電したいから)、他のホテルってなかなかないのよね」
「お風呂から見やすい壁かけ時計も便利!」
「ドアが静かに綺麗に開くんだよー、こういうのもいいよね」
ライティングデスクには複数のコンセント(複数の、というのがまた嬉しい)とLANの口も用意され、電動のカーテンは静かに綺麗に動く。もう本当に色々パーフェクトなのだった。
 
そんなお部屋をしばし堪能したあと、「そろそろ息子も来る頃かな」と1階のケーキショップにケーキを買いに。
 
「お部屋でケーキ食べます」と伝えたらこんなゴージャスなことに! 部屋にはケーキ皿もフォークもないから、
「部屋で食べたいから、あとでお皿やフォークと一緒にお部屋に持ってきてくれる?」
とお願いしてみた。
 
ルームサービスで紅茶かコーヒーでも一緒に注文すればスマートだったかもだけど、部屋のティーセットも充実していたので飲み物はそれで済ませることにした。
 
以前別のホテルでお願いして快く対応してくれたので今回もそう言ってみたのだけれど、部屋に戻って数分後にやってきたのは素敵なワゴン!
 
生花が飾られ、水のグラスにも綺麗にラップ張ってフォークとナイフ、紙ナプキンまで。
 
白いテーブルクロスでケーキいただけるとは思わなかったね、と、優雅なティータイムを満喫できた。折良くここで息子も合流。
 
帝国ホテルの「ココナッツケーキ」 今日までホテルではハワイの「ハレクラニフェア」開催なのだそう。
 
ハレクラニも憧れのホテル。ココナッツを使ったケーキが並んでいたので、私は「ココナッツケーキ」を選んでみた。
 
「シフォン生地にカスタードクリームとラズベリーソースをはさみ、ココナッツをトッピングしました。ハレクラニのレストラン「ハウス・ウィズアウト・ア・キー」にて人気のあるスイーツです。」だそうで、735円。
 
ココナッツ好きにはなかなか嬉しい、全体が「ココナッツ~!」なケーキだ。
 
帝国ホテルの「ショートケーキ」 こちらはスタンダードなショートケーキ、840円(!)。
 
苺の数もすごいものだけど、苺の上にホイップクリーム絞ってある細工がまた素敵。
 
「このケーキ、んまいね」
と息子はもぐもぐ食べていたけれど、そりゃ旨いだろうさ~……。
 
母垂涎の、帝国ホテルのモンブラン! そしてこちらがモンブラン。これも840円。
 
艶やかな渋皮煮が乗るモンブラン、「美味しいわー美味しいわー」と母はたいそう喜んでいた。
 
……で、もう4時なわけだけど、今晩は焼き肉。果たしてお腹は空くのかしら。
新橋 「草の家」にて
 キムチ \500
 韓国海苔 \500
 パジョン \1580
 サンチュ盛合せ(大) \940
 サンチュ盛合せ \630
 上タン塩 \2400
 上ロース \1980
 本日の和牛切り落とし \1280
 上カルビ \1980
 一本カルビ \2400
 ライス(中) 2×\330
 生ビール 3×\580
 コーラ \380
ビビンバもデザートも余裕がないほど腹一杯……
赤坂と新橋にある「草の家」は、母お気に入りの焼き肉屋さん。
 
安くはないので私が自腹で行くことはほぼ皆無なのだけれど、確かに美味しいし、サービスも良い(無煙ロースターで、とってもマメに焼き網を変えてくれる)良いお店だ。
 
新橋だったらホテルから歩いて行けるもんね~と、今日は焼き肉。ゆるゆるの格好でお出かけしてきた。
 
「なんでも食べなさいね、なるべく高い肉頼んでよね。私は秋田に帰ったらもうこんなお肉食べられないんだから」
「あ、あと、ねぎ焼き食べたいわ、ねぎ焼き」
ねぎ焼き?あ、パジョンのことね~了解……と、色々注文。
 
昼もがっつりだったしケーキも食べたしで、それほど空腹というわけではなかったのに、うっかり色々注文しすぎた。最後の「一本焼き」は余計だったかなと反省。
 
5切れ乗って2400円の上タン塩は、値段もすごいけれど肉もすごい。「こんな厚切り見たことないかも」というくらいに分厚い、1cmほどの厚さのタンがやってくる。焼きたてのタン、むっちりと弾力があってでも柔らかくて、「もう1皿もらおうか?」と言いつつ、自重した。
 
新橋「草の家」にて。端っこ食べちゃったパジョン、カリカリサクサクで美味♪ うっかり端を数切れつまんでしまったけれど、パジョン(チヂミ)はこんな感じ。
 
仕上げに油を回しかけて焼いた風の、端がサクサクパリパリな食感のもので、「ねっちょり系パジョン」も散見する中、これは好みな味わい。
 
……でも「そっちより肉食いたい」と息子はあんまり手を出さず、母と私の2人でこれを食べるのはちょっと大変だった(大変不本意ながら、食べきれずに数切れ残した……不覚……日記を書いてる今なら写真のこれ全部食べられるのに……)。
 
新橋「草の家」にて。上カルビ~! サシたっぷりの上カルビばばーん、上ロースもばばーん、そしてとどめに「和牛トモバラの一部」を使っているのだという、「草の家限定一本焼きシリーズ・一本カルビ」もどどーん。
 
基本的には「自分で焼く」焼き肉料理店だけれど、一本焼きについては、お店の人が焼いてくれる。
 
鉄板に押しつけながら、200gサイズの厚切り棒状の肉をじゅうじゅうと焼いてくれ、頃合いなタイミングでハサミでじょきじょき。
 
「サンチュ盛り合せ」はサンチュとサニーレタス、それにエゴマの葉も乗っていて、エゴマがけっこう好きな私は嬉しかった。
 
「一本焼き」の直前に大盛りサンチュを食べきってしまったので、一本焼きが焼けたところで
「スミマセン!サンチュ普通盛り、ダッシュでお願いします!」
とわがまま言って、急いで持ってきてもらった葉っぱで巻き巻き、一本焼きを堪能。
 
お腹いっぱいと言いつつ、も、サンチュの上にエゴマ置いて、その上にサンチュ味噌と御飯のせて、肉2切れ焼いてかぶりついちゃったりして、そんなことやっていたらデザートにはとても手を出せないほど腹一杯になってしまった。
 
ほろ酔い気分でコンビニ寄って、
「ファブリーズかリセッシュ売ってないかなぁ……服がけっこう焼き肉臭く……」
とか言いながら牛乳なども買い込んでホテルに帰還したのだった。
 
ホテルに来たらこれでしょー、と、「泡風呂」もばっちり堪能。