2012年6月2日土曜日

世界一の……

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台場 「bills」にて
 リコッタパンケーキ 2×\1400
 オーガニックスクランブルエッグ \1200
 フルオージーブレックファスト \1800
 ロングブラック \500
 フレッシュローズウオーターレモネード \700
 コーラ \600
3人家族なのになぜか4皿のあさごはん……
お台場に宿泊の土曜の朝。朝食なしの素泊まりプランだったので、
「朝御飯、どうしようかねぇ……」
と宿泊計画時につぶやいたら、だんな曰く、
「世界一の朝御飯食べに行けばいいじゃん」
と。おお!それだ!
 
bills」はオーストラリアに本店があるレストラン。独特なスクランブルエッグやパンケーキをして「世界一の朝御飯」と言われ人気があるのだそう。
 
これまで一度もお店で食べたことがなかったのだけれど、そのレシピだけはテレビ番組で放映され、雑誌などにも掲載されているものだから、
「それだけ卵に生クリーム加えれば、そりゃこってりと美味しいスクランブルエッグになるよね……」
とか思っていたのだった。でも一度はちゃんと食べてみないとな-、と。
 
つい先日表参道店もオープンし、現在東京・神奈川に計4店があるbills。お客も分散するだろうけど、でもそれは甘い考えかなぁ……と話し合った結果、オープン9時の30分前にはお店に向かって並ぼうか、ということになった。なにしろ日中にお店の前を通ると、時間帯を問わず常に20~30人の行列ができている人気店だ。
 
結局、気が急いてしまって、お店の到着は8:20。それでもすでに10人弱のお客さんが並んでいて、海側のテラスの行列につく。続々と伸びる行列。オープン15分前にはすでに150人ほどの長さになっていて、オープンと同時に更に増えるお客さん。思っていた以上の人気っぷりに驚いた。
 
店内は、「お金持ちが持つリゾート地の別荘」みたいな感じ。コーナーごとに微妙に雰囲気が変えてあって、テラス席も気持ち良さそう。私たちが案内されたのは、本がずらりと並ぶ書斎のような雰囲気のボックスソファー席だった。一段高く、店内を見下ろせてなかなか良い感じ。
 
メニュを眺めて
「私はやっぱりパンケーキかな」
「僕もだな!」
「俺はこっちだなー」
「いや、でもスクランブルエッグは食べておきたいよね」
と、結局注文したのは親子3人なのに4皿ということに。
 
料理の値段が1500円前後、ドリンク1杯およそ600~700円という感じだから(セット価格というのもない……コーヒーはボトムレスサービスということもない……)、お安くはない「朝食」だ。
 
私が選んだ飲み物は「フレッシュローズウオーターレモネード」。ほのかにバラの香りがする上品な味のレモネードだ。
 
それを飲み飲み、料理が出てくるのを待つこと十数分。入店のタイミングによっては料理が出てくる30分以上待たされることもあるそうだから、やっぱり朝イチに来るのが色々らくちんなのかな……?
 
というわけで、皆で分け合いながらいただいたのはこんな感じ。
 
フルオージーブレックファスト
台場「bills」にて、こちらはフルオージーブレックファスト。 w/ ガーリックマッシュルーム、ベーコン、ローストトマト、チポラータ、トースト
とメニューにあった、フルオージーブレックファスト。
 
肉たっぷり、野菜たっぷりの良い感じの皿だった。スクランブルエッグに600円足してこの皿になるなら、こちらの方が満足度高いかもという印象だ。
 
カリッと焼けたベーコンと、「チポラータ」は細めのソーセージ、にんにくと塩気が効いたアヒージョのようなマッシュルームと焼きトマト、そしてトースト3切れ。
 
この、マッシュルームとかベーコンとかが、それぞれ「ちゃんとしていて」美味しい。人気の店にありがちな「まぁ、こんなもんでいいか」みたいな感じがなくて、これはとても幸せな皿だ。
 
オーガニックスクランブルエッグ
台場「bills」にて、ふわふわスクランブルエッグ♪ 「w/ トースト」とメニューにある、トースト3切れ添えた名物スクランブルエッグ。
 
かき混ぜずに、ヒダを寄せて折りたたむようにして火を通すのだというスクランブルエッグで、濃厚な口当たりとふわっとした感じはかなり大量の生クリームを混ぜるため。
 
レシピは知っているけれど、でも我が家で「普通の特売卵使って、ごくごく普通の生クリーム使って」作るそれとは数段違う味わいだった。「あれ?私が作るのより数段美味しいよ……」と、少なからずびっくり。素材も良いのだろうけど、素材の違いだけじゃなくて、簡単にみえてなかなか奥深いスクランブルエッグなのだった。塩味などはついていないので、卓上の塩胡椒を好みでかけつついただく。
 
リコッタパンケーキ
台場「bills」にて、リコッタパンケーキ。うま! そして、もう一つの名物「リコッタパンケーキ」。
 
フレッシュバナナと「ハニーコームバター」添え。バナナはまるっと1本分、そしてパンケーキは3枚。パンケーキの上に乗る「カラメル絡めたバナナ」みたいな輪切りのものが「ハニーコームバター」だ。
 
ハニーコームは、蜂蜜の詰まった蜂の巣のことで、ざっくり砕いた蜂の巣をバターと混ぜて固めた風なもの。熱々のパンケーキの上に乗せられたバターと蜂蜜が、パンケーキの熱でとろけてマーブル状に模様を作りながら落ちていく。
 
写真のように、カットすると断面に白いつぶつぶが見えて、「これはチーズ?」と思ったのだけれど、帰宅して改めてレシピ確認したらメレンゲの泡だったみたい(確かに塊が入ってる風なチーズ!という味わいではなかった……)。
 
このざっくり混ぜられたメレンゲがポイントなのか、いわゆる普通のパンケーキ、ホットケーキとはちょっと違った、ふわふわだけれど「ねちもち」した独特な食感も感じるちょっと不思議なパンケーキだった。
 
パンケーキはフルーツ全般たいてい似合う感じがあるけれど、リコッタ入り、ハニーコームバター乗せのこのパンケーキは確かに熟したバナナが一番お似合いかも。
 
「あらやだ……おいしー」
「こりゃ旨いね」
 
人気はあるみたいだけど、そこまで美味しいものなのかな?と疑ってしまってすみません。ほんとに美味しかったし、居心地も良いお店だった。一部の店員さんだけ「箪笥の角に小指でもぶつけましたか?」みたいな仏頂面な対応だったけれど、基本的には接客も悪くなく。
 
この料理が、たとえば素敵なリゾートホテルに宿泊して、その朝食にレストランで供されるものだったら感動ものだと思う。そんなシチュエーションだったら「これは世界一の朝御飯だわ!」という思い出になるかもしれない。
 
でも残念ながら、この「朝御飯」にありつくには観光地然としたところで何十分もの行列を覚悟しなければいけないわけで……「ふらっと行ってふらっと食べる」のが難しい状況なのが残念だ。ふらっと行って入店できるタイミングがあったらまた来て食べたいな。
台場 「アクアシティ」内「La Pausa」にて
 豚バラとレタスのわさび風味スパゲッティ \860
 ランチセット(サラダ・ドリンクバー)
 ランチビール \280
ホテルのチェックアウトは正午。
 
美味しい朝食の後はチェックアウトタイムまで部屋でごろごろして、その後は大きな荷物はホテルに預けて台場散策。だんなは訪れたことがなかったダイバーシティを再度訪れ、「揚げたてポテトチップ」の列に驚愕したりした。
 
で、お昼は「軽くでいいねー」「ちょっと遅めくらいでもいいかもー」と、混雑するダイバーシティを後にし、ちらっと覗きに行ったヴィーナスフォートからも移動して、アクアシティに。以前は富士宮焼きそばが食べられる店があったらしくてそこを目指したのだけれど残念ながらその店はなくなっていて、チェーンパスタ屋「La Pausa」に入ることにした。
 
ランチタイムのセットはサラダとドリンクバーつき。あっさり味のがいいなと、「豚バラとレタスのわさび風味スパゲッティ」を選んでみた。「豚バラとレタスのガーリックオイル。ピリッとわさびの風味がアクセントに。」だそう。
 
「La Pausa」にて豚バラとレタスのわさび風味スパゲッティ。 三つ葉がたっぷりトッピングされた和風のパスタ、期待以上に良い感じ。
 
別に「わさび色」をしているわけではないけれど、けっこう鮮烈にわさびの香りが感じられて、あとは豚しゃぶとレタス、という組み合わせ。身近な食材を使っているので、家でも真似して作れそう。
 
歩き疲れて思わずビールも飲んじゃって(これからこの週末のメインイベントが控えているというのに……)、その後アイスティーも何杯かドリンクバーからもらってきて一休み。
 
で、英気を養ったところで家族3人挑戦してきたのが、謎解きイベント「攻略中」。
 
数ヶ月に一度放映される、「逃走中」という番組のスピンオフイベントだそうで、その元番組が好きな私と息子がイベント告知に食いついたのだった。
 
元番組は、「ハンター」と呼ばれる黒服の男たちとの鬼ごっこをする(2時間逃げ切れば100万円!みたいな)内容なのだけれど、このイベントには残念ながら(?)ハンターは登場しないそう。走って逃げる必要が無いのは何よりだ。
 
というわけで、このイベントの内容は純粋な「謎解きイベント」で、謎制作はいつもの「リアル脱出ゲーム」のSCRAP
 
「でもさ、客層が全然違うよね。いつものリアル脱出のお客さんとは違う感じ……なんていうか、"観光客のお客さん"みたいな人がたくさんだし」
「だからさ、謎も簡単なんじゃないかなぁ……」
 
などと言いながら参加したのだけれど、これがどうして甘かった。いつも通りの謎クオリティで、でも今回は私が冴えに冴えていた。一瞬で目の前の謎を解くこと数回、だんなもいつも通りのロジック思考に威力を発揮して、久しぶりの「だっしゅほーい!」(←謎解きクリアの雄叫び)。
 
私たちの参加した回は、開催済のどの回よりも成功者が多かったようだったけれど、でも私たちはその中でも早い方だったみたい。今回はずいぶん華麗に謎を解けてしまったらしく、「謎解き成功MVP」としてお土産ももらえてしまった。
 
息子は更に中野美奈子アナ(間近で見るとすごい可愛いな!)にインタビューまでしてもらい、でも息子的にはSCRAPの加藤さん(←SCRAP代表)に頭撫でられた事の方が嬉しかったんじゃないかなぁ。
 
謎解きイベント、クリアできないならできないで「くっそー次こそ!」と燃えるし、クリアできたらできたで「あの快感をもう一度味わいたい」という麻薬のような中毒性がある。出される謎が絶妙の塩梅で面白いから、というのもあるのだけれど、夏にもすでに2つ3つ参加したいイベントが控えている。だんなときたら、一人参加で大阪のイベントにも挑戦するみたい。
 
そうそう、それで、今回の「攻略中」にはクリア者特典があるそう。なんと!第2弾の「攻略中」の!チケットが!……優先的に申し込める権利がもらえるそうだ(笑) チケットくれるわけじゃないのねーと、苦笑い。でもきっと次も挑戦します。
赤坂見附 「中華茶房8」にて
 ポンパレセット \2580
     北京ダックセット(北京ダック・炒め物・がらスープ)
     バンバンジー
     春巻3本
     豆苗炒め
     干し豆腐のラー油和え
     ビール2杯
 水餃子(白菜) \105
 水餃子(海老) \105
 生ビール(中) \580×2
 紹興酒(関帝) \1880
 メロンソーダ 2×\295
反省会じゃなくて打ち上げになったね、やったやった♪と、夕飯に向かったのは北京ダックが食べられる中華料理屋さん「中華茶房8」。
 
だんなが大阪に行く前に買ってしまったポンパレの共同購入クーポン「北京ダック丸ごと1匹を目の前でさばいてくれる!さらにそのお肉で炒め物、ガラスープが味わえる♪バンバンジーや春巻きなどもセット★通常6,540円が60%オフの2,580円で!」があったので、今日を逃すとチケットの期限が来ちゃうねと慌てて予約を入れたのだった。
 
すでに何度か六本木店は訪れたことのあるこのお店、ただでさえ北京ダック1匹まるごと(肉つきの北京ダックに加え、肉を使った炒め物とダックの骨で煮出したスープも出る)が3,680円というお値打ち価格。料理全般そんなお手頃価格で、ゆえに高級感のカケラもないお店だけれど、でも我が家のお気に入りのお店だ。
 
クーポンは、その北京ダックセットに加えてバンバンジー(通常:210円)と春巻き3本(通常:400円)、豆苗炒め(通常:880円)、干し豆腐のラー油和え(通常:210円)、更にビール2杯(通常:580円×2)までついて2580円。2人では食べきるのも大変、3人でもたっぷり御馳走、という内容の幸せなクーポンなのだった。
 
最初のビールは、他より高い「エキストラコールドも飲めるとのこと。これまで一度も飲んだことがなかったスーパードライのエキストラコールド、初めて飲んでみた。謎解き直前の水分補給以来、水も口にしていなかったので、もう喉が渇いちゃって渇いちゃって、エキストラコールドをぬるくなる前に勢いつけて飲み干す。確かに、「とんでもなく冷たいビール」という感じで、わざわざ並んだりしてまで飲むものじゃないとは思ったけれど、これは確かに美味しいね。
 
「中国茶房8」で、クーポンナイト。おつまみたくさん♪ ほどなくずらりとテーブルに並んだ、小皿料理の数々。ビールは早々に2杯目だ。
 
奥からバンバンジー、干し豆腐、手前に豆苗。たっぷりの豆苗がかなり良い感じで、他の料理の合間にもりもり食べる。
 
干し豆腐はあまりに普通なラー油味で、これはそれほど美味しいものじゃなかったかな……。
 
たっぷりやってきた春巻きは、息子とだんなにたくさん食べてもらって私は1切れ。
 
「中国茶房8」にて。北京ダック、きたー! そしてやってきた北京ダック~!
 
写真のように、薄く肉をつけつつカットされた肉が20~30切れ。クレープ状の生地(皮)は10枚ほど。だから1枚の皮に1切れの肉乗せていたらすぐ皮がなくなってしまうので、加減しながら食べていく。
 
皮のお代わりも有料でいただけるけど、でもこれ食べ過ぎるとお腹が膨れてしまうので、やっぱり加減して。
 
具は揚げたワンタンの皮と、刻んだ長ねぎときゅうり。たれは三種類、いわゆる「北京ダックのたれ」的な海鮮醤と、じんわり辛い辛味噌と、透明なレモンベースのたれが用意されて、適当に好みのものを添えつついただく。私はレモン味のがけっこう好き。塩胡椒でストイックに食べるのも好き。
 
お店側が巻いてくれたのをストイックにつまんで2~3口で食べて、たいてい1つか2つしか食べられないのがせいぜいで……というのが、大昔の私の「北京ダックのイメージ」だったのだけれど、「なんだ、自分で巻いて食べられるんじゃん」「肉も食べて良いんじゃん」と、この手の店を知ってから、もとより好物だった北京ダックが大好物になった。しかしほんとに、ここのダックは異様に安い。
 
今日も、肉とスープは綺麗に平らげて、いつも微妙に強めのピリ辛味(しかもこれが出てくる頃にはたいてい満腹で……)のダック肉ともやし、にんにくの芽などの炒め物はちょっと食べきれなくて残してしまって、すっかり満腹。後半調子に乗って老酒までいただいてしまったものだから、満腹なうえに酔っ払いになってしまった。
 
疲れと酔いでふらふらになりつつ、上機嫌で猫の待つ家に帰宅。
「どこに行ってたのよー、御飯からっぽじゃないのよー」
と不機嫌に出迎えたかすみさんは、最愛のだんなの帰宅を知って、たいそう喜んですりすりごろごろあはんうふんな状態になっていた。
 
猫の態度があからさますぎて笑えてしまうのだけれど、りゃんりゃんの最愛の人間はどうやら私で、かすみさんの最愛の人間は疑いようもなく、だんな。
「ちょっとー、人のだんなに何してくれてるのよー、このメス猫が~!」
メス猫にメス猫と言っても、ギャグにしかならないこの状況。
 
ともあれ、楽しい週末でした。