2013年1月17日木曜日

ホテルでランチ

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「marond」のヨーグルトパン
苺with練乳&牛乳
ミルクティー
「そうそう、私、ここのパンも好きだったのよ」
と、母が昨日お出かけついでに買ってくれた、地元千葉のパン屋さん「marond」のパンで朝御飯。
 
私が選んだのは、ヨーグルトクリームを食パンの間に挟んで、パンの表面にクッキー生地っぽいサクサク生地を塗った後にオーブン焼きにした風なもの。爽やかに甘酸っぱくて良い感じ。
 
昨日果物屋で見切り品になっていた(見切られ価格で1パック600円!)「あまおう」は、ちょうど良い完熟具合で、表面に傷みも特になく、とても柔らかでジューシー。
「さすがあまおう!」
「超美味しい!」
と、これも美味しくいただいた。いよいよ苺の本格シーズンも到来だ。苺好きとしては嬉しい限り。
日本橋「MANDARIN ORIENTAL TOKYO」内「KSHIKI」にて
 マンダリングリルランチ \3800+\3000
 ビール(ブラウマイスター小) \720
 グラス白ワイン(仏 Gewurtztraminer HUGEL) \1400
母、本日の夕方の新幹線で秋田に帰還。
「銀座ウェストのお菓子をね、お土産に買いたいの」
だそう。
 
「うーん……東京大丸にも売店あるけど、万一そこで欲しいのが無かったら移動するの大変だから、日本橋か銀座の三越に最初に行ってみるのはどう?」
それでダメなら東京大丸に行けば良いわけだし、と、提案したら「そうね、日本橋に行きましょう」と。
 
「どっかでお昼食べる?最後に中華料理、とか」
「いいわねぇ……あら、でも、日本橋だったら素敵なホテルあったじゃない。マンダリンなんとか」
「……それ、同じような事言って、数年前にも食事してるよ」
「あら、でも良いじゃない。あのホテル好きよ」
 
そんなやりとりの結果、午前中にお土産買って(私もウェストのバラ売りの焼き菓子、色々買ってもらっちゃった……♪)、ゆるゆるとホテルに移動。
 
マンダリンオリエンタル東京」のランチは、アトリウム階にあるイタリアンのお店(前菜とデザートがブッフェ式♪)が人気みたいだけれど、母がお好きなのは高層階。
 
で、メインダイニングのがっつりフレンチは気分じゃないし、モダンチャイニーズもなんだかちょっと違う感じで、そうするとやっぱり前回同様、アジアンダイニングの「KSHIKI (ケシキ)」がちょうど良いかな?ということになるのだった。ナシゴレンなどと共に、「親子丼」まであるちょっと不思議なお店。日本風の松花堂弁当と共に、コース料理も楽しめる。結局、前回同様グリルランチを選ぶことにした。
 
前菜2種類、デザートは固定で、メインディッシュは7種類からの選択。
選択肢はこんな感じ↓
 
  • オーストラリア産ビーフ リブアイ
  • 中村農園産甲州ワイン地鶏の胸肉
  • 本日お勧めのお魚
  • タスマニア産サーモン
  • 蜂蜜でマリネした黒豚スペアリブ 山椒が香るブラックペッパーとケチャプマニスのソース
  • ナシゴレンとチキンサテー
  • 国産牛プレミアムサーロインステーキ(+\3000)
あ、スペアリブあるんだ。オージーのリブアイもいいなぁ……と思いながらメニュー見ていたら
「あなた、あなた国産牛のステーキにしなさい」
と母の仰せ。
 
「……いや、母がそれ頼めばいいじゃない。私はスペアリブとかにするから。でなきゃオージービーフの方も充分美味しいと思うし」
もし和牛頼んで持てあますようならそれは手伝うから、と言ったのだけれど、
「ダメよ、"和牛は由紀ちゃん"って感じがするからあなたが頼まなきゃ」
「……意味わかんないよ……」
と、意味不明なやりとりの結果、私が国産牛ということに。
 
なんだかこの流れ、激しく「過去にもあったような……」という感じ。私はこのレストランのこのコースで国産牛以外を頼む道は無いのかもしれなかった。いや、美味しいお肉は大歓迎なんだけどね。でもコース料理がほぼ倍額になっちゃうのは、やっぱりちょっと贅沢じゃないかなと思うわけよ、お母様。
 
というわけで、私が国産牛ステーキ、母がスペアリブ。メインディッシュはちょこっと、お肉を交換しながらいただいた。今日のコースはこんな感じ。
 
シャラン鴨胸肉の軽いスモーク
マンダリンオリエンタル東京「KSHIKI」にて、前菜は鴨♪ 喉が渇いたこともあって、ビールを1杯いただきながらの前菜は、シャラン鴨♪
 
正式な品名は「七味唐辛子を効かせたシャラン鴨胸肉の軽いスモークと 紅玉林檎のコンポート 芽キャベツのサラダ」で、どこか和風な味付けなのが馴染みやすくて良い感じ。
 
鴨の火入れ、もうちょっとレア寄りの方が私は好みではあったけれど、でもとても美味しい肉質だった。
 
下には優しい味わいの、苦みのない芽キャベツがたっぷり敷かれ、シャキッと歯ごたえを残した紅玉と鴨肉が交互に重ねて盛られている。
 
前菜が鴨だったからこのコースにしたと言っても過言ではないくらい、鴨好きな私と母なのだった。
 
マンダリンオリエンタル東京「KSHIKI」にて。パンの添え物が面白いです。 そして、卓上にやってきたパンとその添え物がユニーク。
 
バターにはハーブ(シブレット?かしらん??)が混ぜ込まれており、柑橘の香りのマスカルポーネチーズ。そしてオリーブ油もついてきた。
 
パンはシンプルなバゲットと、フォカッチャ、そして胡桃入りのものの3種類。私はフォカッチャにマスカルポーネチーズつけながらいただくのにハマッてしまった。これは美味しいわ~。
 
押し麦と赤カブのサラダ 聖護院蕪のスープ
マンダリンオリエンタル東京「KSHIKI」にて、スープは蕪ベース♪ 次の「食べるスープ」的な品は、「押し麦と赤カブのサラダにパンダンリーフが香る聖護院蕪のスープを注いで 蓮根のフリットをアクセントに」。
 
香りの良いオリーブ油が回しかけてあるけれど、味はどこか和風さも感じるもの。パンダンリーフは、南国でデザートにも使われる色鮮やかな緑の葉で、カヤジャムの風味づけにも使うものだったはず。
 
下品さはない甘い香りがほのかに漂うエキゾチックな品だった。プチプチと歯の間ではじける押し麦が心地良い食感。
 
国産牛プレミアムサーロインステーキ
マンダリンオリエンタル東京「KSHIKI」にて、国産牛プレミアムサーロインステーキ。どどーん! で、メインディッシュの国産牛サーロインがこちら♪
 
上には茗荷、三つ葉が添えられ、ソースに使われているきのこは……なめこ?
 
滑らかなじゃがいものピュレの上には人参、パプリカ、さやいんげん、長芋のグリルなどが彩り良く盛られ、真っ黒な蓮根は赤ワインベースのスープで炊きあげたもののよう。
 
ごろりと厚みのある柔らかな肉は、「ミディアムレア」にリクエストした火入れも完璧で、すんばらしく美味しかった。
 
一口大に切った肉をささっと母と交換して、母のスペアリブも一口味見。こちらも絶妙な異国の風味で、「うん、このレストランの味付け、私はやっぱり好きだな~」と改めて思った。洋と和、アジアの調味料のさじ加減がとても良い感じ。
 
茗荷が使われていたことだけは、「うーん……ちょっと季節外れ?」と思わなくもなかったけれど(でも茗荷は好物なので嬉しかった♪)。
 
白玉団子と紅あづま芋 フルーツのチェー
マンダリンオリエンタル東京「KSHIKI」にて、デザートは「チェー」。 そしてなんともフォトジェニックなデザートは、
「白玉団子と紅あづま芋 フルーツのチェー パームシュガーとココナッツのシロップ 柑橘風味」。
 
フルーツと豆とお芋たっぷりの、ココナッツミルクがベースの白玉汁粉……といったものだ。ココナッツミルク大好きなので、これは嬉しいデザート♪
 
「お♪マンゴーだ♪」
「結局、ハワイで一度もマンゴーは食べられなかったわねぇ」
「スーパーにも売ってなかったもんね。季節が違ってたんだろうね」
 
なんて話しながらもぐもぐ。具材がごろごろと大きめで、最後までしっかり食べ応えのあるコースだった。
 
最後はクッキーが1人2枚出てきて、食後の飲み物はエスプレッソをもらって、充実のランチはおしまい。
 
2面が窓の、高層階のこのレストランは自然光の元でランチが摂れるから、とても良い気分。「建物の向こうにちらっと東京タワー、その向こうに新宿副都心が見える」という方向で、レストランを出て向かいの化粧室に行くと、化粧室の大きな窓からはババーンとスカイツリーが実に綺麗に見えてしまうのがちょっと面白い。
 
その化粧室からの風景を見て
「あ!思い出したわ!このホテル、確かに来たことあったわね!」
と、母。
 
レストランの内装でも料理でもなく、化粧室の眺めで実感するというのはちょっとどうなの?と苦笑いしつつ、「絶景の化粧室」をばっちり堪能してからホテルを後にした。これからずっと、「ほら、あの、化粧室からスカイツリーが見えるホテルよ」という認識になってしまいそうなのが恐ろしい。
八重洲「Shangri-La Hotel Tokyo」内「LOBBY LOUNGE」にて
 マンゴープリン \1400
 紅茶(ラプサンスーション) \1200
「まだ新幹線が出るまで時間があるわねぇ」という母。
 
私の方は、「東京駅のデパートかエキナカでお惣菜でも買って帰るよ、どうせ息子が帰るのは5時過ぎだし?」と、どちらにしても東京駅から電車に乗って帰るからと、母と一緒に東京駅に移動。
 
三越前から東京駅は、歩くにはちょっと距離があるし、さりとて地下鉄も乗り換えが必要でキャリー引きずっての移動はちょっと面倒。結局、ちょっと遠回りにはなるけど、と、無料巡回バスの「メトロリンク日本橋」を利用することにした。
 
バス乗りながら母が言うには
「ねぇ?シャングリラって、大丸デパートの上なのよね?」
と。
 
「いや……八重洲だとは聞いてるけど、大丸の上とは違うんじゃないの?」
違った気がするよ?と、私。
 
東京駅前のバス停を降りるとまさに大丸の近くで、目の前には「シャングリラホテル」の案内看板もあったのだった。
 
ほらほら、やっぱり隣接はしてるけど、同じビルってわけじゃないんだよ……と、
「せっかく近くに来たから、ホテルの入り口くらい確認してから帰る?」
と母を振り返ると、何やらぱあああと笑顔になっている。
「ねぇね、お茶とかするとこ、あるかしら?」
なんて言っている。
 
いや、まぁ、ホテルだからラウンジくらいあるだろうけど……でも、私たち20分くらい前までランチしてなかったっけ?と思いつつ、なんとなく勢いでホテル入り口に向かってしまい、なんとなく勢いでロビーラウンジに入ってしまったのだった。で、メニュー開いた勢いでデザートとか注文してるし。こらこらこら。
 
ザ・ロビーラウンジ」では、ちょうどアフラヌーンティーの提供も始まっていたらしい。いわゆる「三段重ね」がたくさんテーブルに運ばれているところで、たいそう盛況なラウンジだった。テーブル席は既に満席の勢いで、私たちはカウンター席(でも椅子は大きめで窮屈さはなかった)でのんびりと。
 
さすがに三段重ねまでいただく余裕はなくて、私は「マンゴープリン ココナッツミルクのソースとタピオカを添えて」1400円也と、母は「ライチとラズベリーのパルフェ オーギョーチーとクコの実と共に」1600円也。お茶をいただくとお会計は合計6000円近くで……なかなか大変な感じになった。自腹ではちょっとキビシイ価格帯。
「私が来ている時くらい、値段気にしないで頼みなさい!」
と母は言うけど、気にしますし、気になります。
 
でも、マンゴープリンはさすがの美味しさだった。
 
ココナッツ風味濃厚で、とても滑らか。タピオカとマンゴーの果肉が飾られ、サイズも「大きめスープボウル」くらいの充実のものだった。
 
シャングリラホテルのラウンジにて。こちらは母注文の「ライチとラズベリーのパルフェ」 こちらが、母注文の「ライチとラズベリーのパルフェ」。
 
「パルフェ」は「パフェ」と同義な扱いをされることもあるけれど、こちらはイタリア料理で言うところの「セミフレッド」的なもの。
 
白いアイス的な部分がライチ風味のクリームが半分凍った風になっているもので、上にラズベリーのソース。愛玉子は酸味淡めの上品な味わい。
 
「うーん、最後まで美味しいもの食べちゃった♪良かったわ~」
と、母は御満悦だった。
 
ここに泊まってみたいわね、でもマンダリンオリエンタルも良いわね、と母は言うけど、でも私が今一番泊まりたい都心のホテルは「東京ステーションホテル」なんだなぁ。洗い場つきの和式のバスルームなんですってよ。で、泊まるなら絶対「ドームサイド」希望。

「ポール・ボキューズ」の
 和牛と黒豚のハンバーグ
 鴨肉のレモン風味サラダ
小松菜のガーリックソルト炒め
人参のグラッセ
コーンスープ
羽釜御飯
麦茶
「お惣菜買うまでつきあうわ」
と、母と一緒に最後にちらっと東京大丸のデパ地下巡り。
 
冷蔵庫内に肉や魚は全くないし、お惣菜買って帰るか~……と、たまたま目に付いた「ポールボキューズ」の洋惣菜を買って帰ることにした。和牛と黒豚を使ったのだという、トマトソースのハンバーグと、あとは母が
「これ買いなさい!買ったげるから!」
と注文してくれた鴨肉のサラダ。
 
三越で買った(もとい、買ってもらった)パンとお菓子と、あとお惣菜の袋も持って大荷物になったところで母と別れて、一人帰宅。さて、シーツ洗ったりタオル洗ったり色々しなきゃなぁと、静かになった家でぱたぱたと家事片付けて、夕飯は今日届いた野菜を使いつつお惣菜で簡単に。
 
年末年始数度休んでいた「らでぃっしゅぼーや」の野菜の宅配、久々に頼んだ今週の「バラエティ野菜果物SS」は、
玉ねぎ2個・人参2本・大和芋20cm・カリフラワー1株・白菜1/4株・小松菜1把・葉にんにく1束・いちご1パック
という品揃え。
 
ハンバーグに添えるにはこのへんかな?と、小松菜をガーリックソルトとオリーブ油で軽く炒めて、人参1本はグラッセに。コーンスープは「あんたたち、これ好きでしょ?」と母が買って置いていった紙パック入りのインスタント。
 
母が買ってくれたあれこれで、母が帰宅後もなんだか豪勢な食卓なのだった。
……でも、明日からはちょっと節制節食しなければ。贅沢に慣れてしまってはいけません。