2013年4月19日金曜日

だんな帰りて

バタートースト
炒めウィンナー・目玉焼き
りんご(王林)
カフェオレ
美味しいパンはシンプルなトーストが良いよねと、冷凍しておいたJohanの食パンをバタートーストに。
冷凍パンゆえ長めの時間、魚焼きグリルに入れている間に、ウィンナー炒めて脇で目玉焼き作って、りんごを剥いた。
 
昔々、結婚したばかりの頃、母の郷里の親戚から毎年冬に大きな段ボールいっぱいのりんごが送られてきていた時期があった。
 
ご近所や仕事の関係の人にも配ったりしたけれどとうてい配りきれなくて、食べても食べても無くならなくて。当時は「りんご嫌い……」とうんざりしていたものだけれど、今、時々口にするりんごはとても美味しい。
 
今はりんごジャムも美味しく作れるようになったから段ボール一杯のりんごも持てあまさないと思うけれど、当時は毎年の事で困ってしまって、母経由で「りんごはどうしても食べきらないから、りんごよりもお米が嬉しい。お米はとってもとってもとっても嬉しい」的な事をお願いして、以来、送ってもらうのをお米にしてもらったのだった(まぁ、そのリクエストが失礼にならない程度の近い親戚だったので)。
 
今日食べたのは王林。うす緑色のりんごは、その色合い同様、あっさりした爽やかな味わい。ほど良い甘みと軽い酸味が良い感じ。
椎茸のミルクジャム w/ リッツ
筍のコロコロきんぴら
牛すじ肉のピリ辛煮込み
鱈と芹のさっと煮
大根のしょうゆ漬け
いかなごのくぎ煮
豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(薫り華やぐヱビス)
この週末は法事があって、だんなが帰宅。
「金曜の夕飯に間に合うタイミングで帰るから」
と言われていたので、手ぐすねひいて待っていた。
 
「金曜の夜はイベントあるから日本酒はダメだよね?じゃあビールに似合うものにしようかなー」
と、メインのおかずは「牛すじ肉のピリ辛煮込み」と「鱈と芹のさっと煮」。
 
牛すじ肉は湯通ししてから圧力鍋に入れ、味付けはせずに水のみで30分圧力かけて下茹でしてから、大根と人参、こんにゃくを投入。醤油と味噌と酒と砂糖、それにコチュジャンも加えて、再び圧力かけて2分で出来上がり。刻み葱をたんまりかけて食べる。
 
これは、つい先日、図書館で借りてきたばかりの『圧力鍋、使ってみよう』(行正り香/著 講談社 2012/12)に載っていたレシピだった。この本に限らず、行正さんのレシピは全体的に簡潔でしかも「あ、これは美味しそう」と私の好みの方向にとても近い感じのものが多くて、この本もとても参考になった。
 
他の圧力鍋レシピ本と違うのは、ほんの数分加圧する野菜料理レシピ、スープレシピが多かったこと。ゆで卵も圧力鍋で茹でることができるのだそうで、それにはとてもびっくりした。つい、塊肉の下ごしらえにばかり使いがちだけれど、圧力鍋は使いこなせば料理の幅がぐんと広がるツールなんだなー、と。
 
で、鱈の煮物はケンタロウさんの「サワラとせりのさっと煮」を参考に、筍のきんぴらは、笠原将弘さんの味付けで。
 
私は昔も今も「自分の目分量味付け」をあまり(いや、"全く")信用していなくて、作り方や材料を全部レシピ通りにきっちりなぞることはだんだん少なくなってはきたものの、調味料の配合なんかは「お手本」をメモしてその通りにするようにしている。作った結果、自分の好みと違った時は、レシピデータベースに「いついつ作ったけど、ちょっと甘すぎた」なんてメモを併記しておいたりして。
 
白身魚と芹の煮物は初挑戦。筍をきんぴらにしたのも多分これが初めてだ。
 
芹は、今やすっかりお気に入りになった産直スーパーで買ってきた、実に瑞々しい美味しそうなもの。びっくりするほど香りが強かった。
ぽわぽわと、新芽のような柔らかい葉の部分を摘んだような芹で、シャキシャキした食感が良い感じ。
 
同様に、産直スーパーでは、スーパーではほとんど見かけない、茎の細い柔らかなクレソンなんかも扱っていて、今度はそれを買ってきてみようかなーと思っているところ。
 
「これ、おつまみにね」
と出したのは、摩訶不思議な味わいの「椎茸のミルクジャム」。
この間、ファーマーズマーケットの椎茸屋さんで「オリジナル肉骨茶ミックス」買った時に、「試供品です♪」と小瓶入りのそれを貰ってきたのだった。
 
練乳のような、甘くミルキーなミルクジャムに「容赦なく混入される椎茸」という不思議なもので、不味くはないんだけど、ちゃんと美味しいんだけど、
「どうしてこうなった」
「何故椎茸をこれに混ぜようと思った……」
と、困惑する私たち。この不思議な味は、一人で食べるよりも大人数でやいやい言いながら楽しみたかったものだから、ここぞとばかりに出してみた。
 
というわけで、御馳走たっぷりの食卓。息子は「父ちゃんが帰ってくると御飯が豪華になる」と言うけれど、「父ちゃんが帰ってくると御飯が貧相になる」方が数倍問題だと思うので、これで良いのだ。
 
初めての味付けの牛すじ煮込みは危惧したほどには辛くなくて(少しだけコチュジャンを控えめにはしたのだけど)、息子も「これ、旨いね」と。鱈も美味しく煮えて、ビールの後に日本酒もいきたいところだったけれど、ぐっとこらえて、夜10時から開催のwebゲーム「REGAME リアル脱出ゲームオンラインvol.3新・人狼村からの脱出」に家族で挑戦。
 
息子が今日も冴えに冴えていて、
「これは、こういうことじゃない?」
「おおおおお!」
「そっか!そういうことか!」
と助けられる場面もあり、私もそれなりに貢献して、でも「あと1分欲しかったー」というところで惜しくもゲーム終了。明日はそれなりに早起きしなきゃいけないのに(息子部活、だんな法事、私PTA……)解説動画配信まで見終わると、もう日付も変わろうというところ。充実の金曜の夜だった。