2011年12月22日木曜日

シャラン鴨焼きました

「ランチパック」の
 ピーナッツ
 北海道産生クリーム入りカスタード&ホイップ
ヨーグルト(ソフール ストロベリー)
カフェオレ
今日は、息子の学校、年に数度の「弁当の日」。市の号令による鬱陶しーい……もとい、ありがたーい企画で、一応、「小学校低学年は弁当作りのお手伝いをしましょう」とか「小学校高学年、中学生は自分で作ってみましょう」とかなんとか、食育目標がある。らしい。
 
でもぶっちゃけ、「弁当作り」というのは「食事の支度」の中でもちょっと特殊なジャンルだと思う。朝の慌ただしい限られた時間で、「もうっ!いいよお母さんがやるから!」なんて親子して不機嫌になりつつ支度するより、休日の昼食とか夕食とかを一緒に作る方が、私としてはしっくり来るんだけどなー。
 
なんて思いつつ、幸い息子も良い年齢に成長しているので、
「材料は買ってきておいてあげる。献立考えるのと、作るのは自分でおやりなさい」
と、今回は「お母さんは、口だけ(と材料揃えるだけ)」体制で。
 
しばし考えた息子、
「じゃあねー、ごはんですよのおにぎりと、おかかのおにぎりと……おかずは生姜焼きにしようかな」
と言っていたので、じゃあ、あと、ポテトサラダと玉子焼き作って、生姜焼きに刻みキャベツでも添えて持っていけば格好つくんじゃない?と提案して、サラダなどは昨日の夕方のうちに用意しておいた。
 
「まず、じゃがいも茹でる」「その間に玉ねぎと人参ときゅうりスライスして塩もみして」「余裕があったらキャベツ刻んでビニールに入れておく」「ポテサラ仕上がったら、玉子焼きもやっちゃえば、明日らくちんだよ?」と、本当に今回の私は「口出し」係。
 
今朝6時半に起きて、おにぎりと豚肉の生姜焼きを作って、あとは詰めたらできあがり。息子の工夫で、ポテトサラダに角切りにしたチェダーチーズを混ぜたり、玉子焼きは砂糖入りの甘いものにしてみたりして。私は味見は全くしなかったけれど、見た感じ、けっこう美味しいものが出来上がったのじゃないかなー。
 
私が料理し始めた時もそうだったけれど、「自分で作ったものが"ちゃんと食べられる味のものになる"」のはけっこう感動ものだし、嬉しい事。
 
で、朝がそんなバタバタになることを見越していたので、今日の朝食はすぐ食べられるものを買ってきておいた。
 
見慣れないのが売られていた「ランチパック」から、「北海道産生クリーム入りカスタード&ホイップ」と、定番の「ピーナッツ」を。本当はそれらを息子と分けつつ食べ、別途しょっぱい系の総菜パンでも買ってくる予定だったのだけれど、昨日寄り道したコンビニ(ローソン)で「関東・栃木レモン」味の蒸しパンを見つけてしまって、息子の心はそちらに釘付けになってしまった。
 
「これ!朝御飯に食べたい!」
と何やらうっとりしていたので(なぜそんなに「レモン牛乳」が好きか……息子……)、息子の朝御飯は急遽レモン牛乳風味蒸しパンということになったのだった。2種類のランチパックは私とだんなで半分こ。
 
ヨーグルトも食べて一息ついて、昨日かかった整体師さんの腕の良さもあってか、今日からだんなはやっと通勤。無理せず早めに帰っておいでねー、と送り出した。
枝つき干し葡萄・チーズ(モンドール)
じゃがいものピュレ・リンゴのソテー
鴨のグリル セミドライイチジクのソース
トリュフ風味のクリームソースのパッパルデッレ
きのこと野菜のコンソメスープ
ワイン(VILLA RUSSIZ CHARDONNAY 2007)
今日の夕飯は、シャラン鴨を焼いてみることにした。
 
先日、玉緒さんのXmas会の時に、会の食材仕入れついでに自宅用もとお願いしておいたシャラン鴨。仏産のシャラン鴨は、Xmas会でもいただいて、たいそう美味しかった。なんとフランスから冷凍せずに冷蔵で届いたものなのだとか。
 
クリスマスのディナーにこそふさわしい感じの高級食材だけれど、さすがにそこまでは日持ちしないということで今日食べることにした。
 
ちょうど手元に、玉緒さんレシピの「鴨のグリル ドライイチジクのソース」があったので、これを見ながら添え物も作ってみることに。鴨と一緒にセミドライの美味しいいちじくもいただいたので、これを刻んでドライイチジクの代わりにソースに混ぜてみることにした。
 
こういう料理を作ってみると、ほんと、プロの料理人はすごいと思う。あっという間に台所鍋だらけ。いつもの、主菜副菜汁物御飯、くらいの和食寄り家庭料理の献立ならさほど鍋を散らかすことなく「いただきます」を迎えられるのだけれど、今日はもうしっちゃかめっちゃかの鍋だらけ状態で「いただきます」を迎えることになった。サラダくらい用意すれば良かったのに、全然そんな余裕もなく、酒の肴以外はワンプレートディッシュ状態にしてしまった夕御飯。
 
「こちら、プリモのリゾットでーす」「セコンドは鴨でーす」と、1品1品サーヴィスするならポルチーニのリゾットを炊いたりもできたかもしれないけれど(本当はそうしたかった)、でも、食事が始まったらあんまり席は立ちたくはないものぐさな私……リゾット作るなら、メインディッシュはオーブン焼きあたりにして、「オーブンから出す→即座に食卓へ」みたいなものを出すしかない、と思っている。
 
鴨は皮目に浅く格子に切り込み入れて、塩胡椒を強めにしてからスキレットで両面こんがりと。焼き色ついたところでホイルにくるんで、100℃ほどに余熱しておいたオーブンに入れて休ませること十数分。小鍋にバルサミコ酢とはちみつを入れて沸かして軽く煮詰め、火からおろしてからセミドライいちじくをさっと混ぜたのが鴨用のソースになる。
 
更に、鴨の下にバターと砂糖で焼いたリンゴを敷いて、鴨の奥にはバターと牛乳と生クリームでぽってり仕上げたじゃがいものピュレを添え。
 
添えるのは鍋一つで完成するパスタあたりかな、と、クリームソースを絡めたパッパルデッレを用意した。味がシンプルな分、使った塩は豪華に「トリュフ塩」。
 
なかなか華やかな食卓になって、息子曰く「今日がクリスマス!?」だそう。クリスマスイブは慌ただしめなお出かけを控えていて、25日クリスマス当日はノーアイディア状態だったりするので、言われてみればこれがクリスマスらしい夕飯だったかも。
 
ややレア寄りのミディアムレアに焼けた鴨は鴨らしい脂の香ばしさと甘さ、旨味がしっかり感じられて、でも臭みのない柔らかい素晴らしい肉質。お店のメインディッシュじゃ、この分量はあんまり出ないよってくらいのゴージャスな分量(=鴨2枚分)、ざくざく切って家族ですっかり平らげた。
 
そうそう、今日の息子のお弁当、「すんげー旨かったー!うまく出来てたー!」だそうで。良かった良かった。