2011年12月23日金曜日

今宵はきりたんぽ鍋

ホットサンド
 いべりこんたまちー
 ポテサラたまちー
カフェオレ
手元にイタリアのイベリコ豚のパテの缶詰があって、何度か夕食にクラッカーに添えて酒の肴にしていたりした。
 
けっこう塩気が強くて、そしてパテというよりコンビーフのような食感。イベリコゆえのさすがの美味しさなのだけれど、半分ほど食べたところで「……これ、ホットサンドの具にしたらめっちゃ美味しそうだなぁ……」と思ってしまったのだった。
 
というわけで、祝日の今朝はホットサンド。
 
イベリコパテはさほどの量残っていなかったので、「イベリコ+マヨ卵+チーズ」の組と「息子作ポテトサラダ+マヨ卵+チーズ」の組を用意して分けつつ食べることに。
 
「こんたまちー」よりも、数段リッチな味わいのイベリコサンド。火を入れるとトロッととろけるような口当たりになるのも素敵だ。そして、ポテトサラダのホットサンドも、期待通りに美味しかった。息子が作ったポテトサラダは、サラダ自体にもチェダーチーズが入っていることもあって、ホットサンドに良く似合っていた。
 
ホットサンド、普通のトーストよりもずっとアツアツに食べられて、寒い季節の朝にはこのうえない御馳走。
 
ピーナッツクリームとかチョコとかバナナとか、あと煮リンゴあたりを使った甘味系ホットサンドも試したいと思いつつ、我が家のホットサンドはたいていマヨ味なのだった。
味噌バターコーンラーメン
麦茶
やっとこさ自転車に乗れるくらいまでに回復しただんな、
「いいよ、一人で買い物行ってくるよ?」
「俺も行きたいのー」
なんてやりとりの末、昼前に地元スーパーで2人してお買い物。
 
鶏の丸焼きに大手メーカー製の厚切りハムやテリーヌの類、そして乳製品コーナーには平置き冷蔵ケースが置かれて山のような生クリームやケーキ用スポンジが詰め込められていて、いよいよクリスマスも目前です、という空気になっていた。スプレー式のホイップクリームなんてこの地元のスーパーじゃ普段見かけないのに、「クリスマスだし」とばかりに何種類も並んでいる。
 
でも今日の我が家は鍋なのよねーということで、芹や追加用鶏肉、あとは昼御飯の材料などをぽつぽつと簡単に購入。お昼御飯は「味噌ラーメンにしましょ」ということに。
 
だんなが作ってくれる味噌ラーメンは、もやしと挽き肉を中華鍋に炒めたところに濃縮スープと湯を注いで作る、インスタント臭さのない美味しいもの。麺の上にもやしと炒め挽き肉がどどーんと乗り、そこに更にコーンとバターを落としつつ食べるのがなんとも幸せだ。
きりたんぽ鍋
 (きりたんぽ・比内鶏・ごぼう・舞茸・芹・長ねぎ・白滝)
日本酒(秋田 飛良泉 山廃純米にごり酒)
日本酒(福岡 須々許里 純米古酒 隧道熟成 平成11年)
「お歳暮」というほど改まった感じではないのだけれど、私が母の元に美味しいみかん(もう販売終わってしまったけどコレ)送って、母がきりたんぽ鍋セットを我が家宛に送ってくれるのがここ数年のお約束のようになっている。
 
ぶっちゃけ、みかんよりもきりたんぽ鍋セットの方がおそらくはお高くて、
「うちにきりたんぽ鍋送ってくれるお金でみかん買えば、そっちの方がたくさん買えるよ?」
などと合理的な事を私は考えてしまうのだけれど、"娘が"みかんを送ってくれた、という事実が田舎住まいの人たちには必要なのであるらしいのだった。めんどくさいなー田舎なー。
 
「息子はきりたんぽ自体はそれほど好きではないみたいでねー……私とだんなは好きなんだけどね。でも、鍋の味や具は家族全員好きだから、肉とか芹とかは買い足して入れてるの」
と先日母が上京した折に話の流れでそんな事を話したら、今年は「きりたんぽ少なめ、肉超多め」のスペシャルセットが届いた。ある意味バランスの悪いきりたんぽ鍋セット、でも我が家にはぴったりな内容で笑ってしまった。
 
セットの濃縮スープを2倍に薄めて土鍋に入れ、レバーやハツなどもセットになった比内鶏とごぼうを入れて、その後に舞茸と白滝。食べる直前に長ねぎと芹、きりたんぽ入れてきりたんぽが柔らかくなるまで火を入れたらできあがり、のきりたんぽ鍋。
 
比内鶏の鶏スープを使った醤油味ベースのだし汁は、かなりしっかりめの味つけで、甘じょっぱい味わいがいかにも東北の味。関西以西の人には(もしかしたら関東の人にも)「黒っ!濃っ!」と思われてしまいそうな外見だけれど、その甘じょっぱさが、スープを吸うきりたんぽや芹、ごぼうなどのクセのある具材の味によく似合う。
 
そうそう、このきりたんぽ鍋セットに入ってくる芹は、私が地元のスーパーで買ってくる芹とは異なって、それは見事な白い根っこがついたもの。「根芹」というらしい。
 
で、見た目はあまりよろしくないけれど、この根っこごと入れるのが正しい有り様なのだそう。葉の部分も良い香りの芹だけれど、その香りとほんの少し土臭さが凝縮したような芹の根っこはシャキシャキしてこれがなかなか美味しいのだ。
 
秋田の鍋なのだから、と、酒も合わせて秋田の酒を。
先日味見して「こりゃ美味しいね」と買ってきた飛良泉の山廃純米にごり酒は、活性ではないので発泡しておらず、トロリとした口当たり。にごり酒にありがちなベタッとした甘さがない、切れ味の良い美味しいお酒だった。純米だけど、ほのかに吟醸香もあるような感じで、あっというまに4合が空に。
 
で、鍋も美味しいものだから、「こんな飲みかけのお酒もあります」と、古酒「須々許里」(すすこり)も持ち出して、結局合わせて5合強くらいのお酒を飲んでしまった。もうすっかり良い気分。お酒もたらふく飲んだのに、きりたんぽもせっせといただいてしまって、かなり満腹になってしまったのだった。寒い日の鍋ものは、やっぱり最高。