2013年3月1日金曜日

憧れの「ガトー・エシレ」!

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「サンジェルマン」のミルフィアルデンヌ
ベーコンエッグ
苺 with 牛乳&練乳
カフェオレ
今日の朝御飯は、「サンジェルマン」の表面がちょっとパリッとした歯触りのセミハードタイプの食事パン、「ミルフィアルデンヌ」を魚焼きグリルで軽く炙って。
 
そういえばここしばらくご無沙汰でした、と、パッションフルーツのクリーム「リリコイ・バター」を冷蔵庫から出して、こてこて塗りながら食べることにした。
 
今日は卵の気分でもあったものだから、ベーコンエッグを支度して、食後には苺も。しっかり食べて、私もお出かけの準備。今日は都心でお仕事ハシゴのハードな一日。
麻布十番「楓林」にて
 ランチバイキング \1000
午後一番の打合せは、麻布十番某所にて。
 
「せっかくだから麻布十番でお昼御飯にしようかなー」
とちらっと調べて、行ってみたのは1000円ランチバイキングをやっているお店、「楓林(ふうりん)」。
 
十番稲荷神社」の並びにある中華料理店で、せっかくだからと神社にお参りしてからいそいそとお店に向かった。11時半からのランチ営業で、ほんの数分遅れの到着だったのに店内は既にかなりの混雑。店頭の看板には「手作り香港飲茶」「本格上海料理」の文字がある。
 
首尾良く2人がけのテーブルに案内していただけたけれど、続々とやってくるお客さんは、ほどなく「奥の宴会テーブルでのご相席になります~」という案内になっていき、12時を過ぎる頃には満席に。近隣のサラリーマンや、おばさまのグループ客などなど、かなり人気のお店のようだ。
 
麻布十番「楓林」にて。点心食べ放題というのは、なかなかすごい。 それもそのはず、1000円という価格を思うととても充実のお昼御飯なのだった。
 
空いた皿はささっと下げてくれるし、この価格でソフトドリンクも飲み放題。冷菜からデザートまで、しっかりいただける幸せな内容だった。
 
味の方は「すごーく美味しい」というほどでもないものの、充分美味しくいただけるレベルで、何しろ焼き餃子、春巻、海老蒸し餃子に蟹焼売などなど、点心までもが食べ放題というのはすごい。
 
相変わらず盛りつけのセンスがありませんが…… 冷菜は細切りきゅうりの和え物やザーサイ、叉焼、蒸し鶏、もやしの和え物など。
 
点心色々に、スープ、お粥、炒飯、焼きそば、焼きビーフン。
 
茹で麺と3種の具(蒸し鶏、きゅうり、錦糸卵)が置かれた冷麺コーナーには、ジャージャー麺のあんと、冷やし中華の甘酢だれの2種類が用意されている。
 
更に温菜は、酢豚風の鶏の揚げ煮、カレー風味の鶏唐揚げ、にんにくの芽と豚肉の炒め、八宝菜、麻婆豆腐……といった感じ。更に奥まった一角にはひっそりとデザートも並んでいて、バナナ、オレンジ、芝麻球、馬拉糕、マンゴープリン、タピオカココナツミルク、マンゴープリン、杏仁豆腐という品揃え。
 
「全種類食べられるかな?ちょーっと厳しいかなー」という絶妙な品数で、少量ずつあれこれつまんでいたらあっという間にお腹いっぱいになってしまった。これから仕事だし、と、軽めに済ませようとがんばってみたものの、最後に「揚げ胡麻団子」とか食べたらダメなわけで……でも食べちゃったわけで……。
 
中華のバイキングってあるようでなくて、あったとしてもあんまり満足できない内容のお店も多い中、これはかなり幸せなランチだった。息子連れてきたら喜びそうだなぁ……でも、息子を連れて平日に麻布十番に来る用事なんてまずないものなぁ……なんて思いながら、制限の60分しっかり食べてお店を後に。店頭にはまだまだ空席待ちのお客さんが並んでいた。
 
午後イチの仕事は打合せ兼、商品の写真撮影作業で(デジタル関係だったらなんでもやります私……)、なぜか十数分私が店番することになったりも。
「大丈夫!この時間帯はお客さんまず来ないから……まぁ、来ちゃったらよろしくね♪」
「ちょ!オーナー!」
なんてやりとりの後、オサレなアパレルショップに取り残されて
「どうしましょう……誰か来ても、私、"いらっしゃいませ"以外には何も言えない……」
なんてプチパニックに陥ったりしていた(幸いにしてお客様はいらっしゃらなかった……)。
 
楽しくも緊張したお仕事の次は、依頼品を届けに丸の内のお客さまの元へ。
 
宅急便で済むものではあったのだけれど、無くなったり破損したりしても何だしと、「1日に都心に出る用事があるので、帰りに寄りますよ~」と伝えておいたら、ものすごいお土産を用意してくださっていた。
 
「わざわざありがとうね。ほらこれ、前に"一度食べてみた~い"って言ってたでしょ?」
はい交換、という感じに手渡されたのは、見覚えのある色鮮やかなブルーの紙袋。
 
丸の内、ブリックスクエアの「エシレ・メゾン デュ ブール」、エシレバターの紙袋だった。しかもなんか、すっごく、でかい。
 
「え?ええ?これって、もしかして、アレ……ですかっ!?」
「そうそう、あの……なんて言ったか、あのバターケーキ」
ひゃー!嬉しいです!ありがとうございます!……とありがたくいただいたのだけれど、でもやっぱり、紙袋がすごくでっかい。
 
「……あの……」
「ああ、うん、お勧め色々詰めちゃったから。どれも美味しいから食べてみてよ」
いやいやいやいや、こんなにたくさんはいただけません、まぁまぁいいからその分仕事で返してよ、なんてやりとりの末、結局重量感のある青い紙袋をそのままいただいて持ち帰ることになった。
 
「あこがれのアレ」とは、「バタークリームの半量がエシレバターという夢のようなバターケーキ」、「ガトー・エシレ」のこと。
 
一日15本、お店のオープンと同時の10時に販売され、人気のクロワッサンと共にあっという間に売り切れる品なのだと聞いている。数年前、このエシレのお店がオープンした直後は朝9時頃から行列が出来ていたと聞くけれど、
「今はそれほどでもないのよ~。日にもよるけど、9時半からちらちら並びはじめて、45分頃までに行けばまぁ大丈夫ってくらいかな?」
だそうで。
 
紙袋の中、ひときわ存在感があったのが、噂「ガトーエシレ」。
 
まるで「バターのかたまり」のような外見のそのケーキは、アーモンド生地を層状に重ねたシンプルなケーキの周囲に、これでもかと分厚いバタークリームの層をつけたもの。「ミゼラブル」というピースケーキがエシレにあるのだけれど、それと似た感じではあるのだけれど、なにしろバタークリームの分量が違う。乳製品好きとして、「いつか食べてみたいなぁ」ともう1年以上思い続けているケーキなのだった。ああ嬉しいな嬉しいな。
 
エシレのお菓子色々。宝の山♪ 更に紙袋の中にはクロワッサン数個と、アップルパイ「ショソン・オ・ポム」。
 
白地の綺麗な缶に入っていたのは「サブレ・エシレ」で、透明な包みに入った白く四角いものはバターたっぷりのマシュマロ「ギモーヴ・オ・ブール」。
 
そして、丸の内店のwebサイトの案内にはなかった、フレッシュチーズ「エシレ フロマージュ フレ」。2ヶ月ほど前から丸の内店でも扱いが始まったところなのだそうだ。
 
バターのマシュマロなんて面白いなぁ……と思いつつ、賞味期限を確認して「やっぱりまず食べなきゃなのはケーキとクロワッサンだよね」と。
 
幸い、今日の夕飯は洋風の献立。麻布十番に行ったついでに、スーパー「ナニワヤ」で買い物してきたものをあれこれ並べて、クロワッサンと共にいただいちゃうことにした。
クロワッサン・エシレ
麻生十番「ナニワヤ」の
 切り落としローストビーフ
 肉コロッケ
 ポテトサラダ
レタスサラダ、千切りキャベツ
ひらひら人参のスープ
ビール(薫り華やぐヱビス)
 
ガトー・エシレ
エスプレッソ
というわけで、たいそう御馳走な感じになった、今日の夕御飯。
 
麻布十番にあるスーパー「ナニワヤ」、「あそこ、良いのよ~」とお客さんに教えてもらったお店で、以来すっかりお気に入りになった。そう大きくはないけれど野菜から魚からひととおり揃うスーパーは、元がお肉屋というだけあって牛肉の品揃えが殊に素晴らしい。
 
なかなか手が出せる値段ではないけれど、ショーケースに並んだ霜降りのすき焼き肉などは、いつもうっとりする美しさ。で、その牛肉を使ったローストビーフやお惣菜あれこれも人気商品だ。
 
コロッケやメンチカツはお手頃価格でしかも美味しいので、たいてい私はこれを買って帰ってくるのだった。今日は切り落としローストビーフや切り落とし焼き豚も籠に入れ、ついでに美味しそうだったポテトサラダのパックも一つ。
 
コロッケに添えるキャベツや、ローストビーフの下に敷くレタスなども用意して、そして、クロワッサンはオーブンで軽く温めて。
 
クロワッサンに添えられていたリーフレットによると、「バターが滴るくらいに焼いて頂くと、焼き立ての風味により一層近くなります」だそう。ならば、と、そんな感じに、まずは「クロワッサン・エシレ50%ブール 無塩」を温めて食卓に出してみた。
 
クロワッサン・エシレ50%ブール、温めてみました~ 「今日、お客さんがくれたクロワッサンだよ。ものすごいお値段のクロワッサンだから心して食べるが良いよ」
と出したら、息子はさっそく、おかずそっちのけでクロワッサンに囓りついた。
 
「!!なにこれ!」
「うまっ!超うま!」
「ひゃー、尋常じゃないバターだねぇ……」
こりゃ大変だ、こりゃすごいや!と、息子と2人、あまりのバターの濃厚な味わいに驚いた。「バターが滴る」は比喩じゃなく、本当に手から口からテラテラになる。でもそれがなんとも良い味わい。
 
なんていうの、「バターたっぷりのクロワッサン」どころじゃなくて、「クロワッサンに加工したバター」という感じ。完全に「バターが主材料」という感じ。
 
「美味しい……美味しいけど、美味しい以前に"ヤバイ"って感じ……」
「美味しい!美味しいけども!」
これって食事のお供にして出して良い存在感でもないし、おやつにするにもハイカロリーだし、朝御飯……?いやいや……と、その衝撃的な「バター濃厚クロワッサン」を堪能した。
 
「で、こっちが有塩の方ね」
と、時間差で温めた「クロワッサン・エシレ50%ブール 有塩」も出してみる。
 
有塩バターの方が、発酵バターのその発酵の風味を強く感じるような印象。どちらも美味しいけれど、どちらかといえば無塩の方が若干好きな味だなと思った。
 
いやー、それにしても、このクロワッサンの存在感たるや、絶品のコロッケやローストビーフの存在感がかき消されてしまう。このクロワッサンは、購入の翌朝にでも、「ベーコンと、スクランブルエッグと、そしてクロワッサン」という組み合わせでいただくのがベストなんじゃないかしら、なんて思ったのだった。
 
そして期待の「ガトー・エシレ」 「はい、じゃあ、もうこの勢いに乗っちゃって、食後はバターケーキね」
 
と、バター尽くしの今日の夕御飯。
 
期待の「ガトー・エシレ」、事前にwebサイトなどで見知っていたことではあったけれど、バタークリームの層の厚さが尋常じゃない。
 
添付のリーフレットによると「冷蔵庫から出し、室温に戻してから(中略)表面のバタークリームが柔らかくなってから、ご賞味ください」とのこと。
 
確かに、冷蔵庫から出したてでカットしたその手応えは、まんま「冷蔵庫から出したてのバターの固さ」だ。それだとバター囓ってるのと変わらない感じになっちゃいそう。
 
で、カットして室温に数十分おいて、クリームに刺したフォークが抵抗なく沈むようになってからいただいた。いかにも甘そうなケーキなので、お供にエスプレッソ。
 
バタークリームは、さすがの美味しさ。「クリームの半量がバター」だということだけれど、残りの多くは砂糖、そして少しの生クリーム、といった感じの味わいで、美味しいバターにだけ許される充実の分量、という感じだ。
 
柔らかく室温になったクリームは舌の上でふわっと溶けて、洋酒を叩いているらしいアーモンド風味の生地は、しっとりと水分を含んだもの。この生地の、重く水分を含んだ食感は好き嫌いが分かれるところかなぁ、と思った。私としては、もうちょっと水分少なくても良いんじゃないかな~という印象。
 
期待を遙かに上回る、という意味ではクロワッサンの方にとてもびっくりしたのだけれど、期待のガトー・エシレもバター好きにはたまらない美味だった。
息子の方はと言えば
「ん~……クロワッサンの方が感動した、かな?」
だそうで。バタークリームはそれほど大好きな方向のものではなかったから、「こんなにクリームが厚くなくてもー」という感想だったみたい。
 
いいのよ、息子が食べないなら残りのケーキは全部私が食べちゃうから~♪なんて言いつつ、賞味期限は翌日までとのこと。痛んでしまうというよりは、バタークリームに冷蔵庫の匂いがついちゃったり風味が悪くなったりということなのだろう。とりあえず明日のおやつにもがっつりいただく予定♪