2025年1月12日日曜日

スキー場のプリン。

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蔵王温泉郷 定宿にて
 朝御飯
やっぱりベッドのお部屋最高……となりながら、普段の生活と変わらない4時前に起きた私はもそもそと誰もいない大浴場で温泉を満喫して。
 
天気予報では、今日はとても良い天気で、天気予報アプリでも「眺望が望めるスキー日和です」みたいな書きぶりで、すごく期待してしまう。
 
7時半からの朝食は、いかにもな温泉宿の和朝食、米飯に豆腐となめこの味噌汁、卓上コンロには豆乳湯豆腐、豆腐と湯葉。
 
鯖の塩焼き、ささかまぼこ、ふきみそ、もずくにひじき煮、青菜のおひたし、そして洋風のおかずとしてウインナーエッグにポテトサラダと盛りだくさん。
 
そして漬物バイキングコーナーに10種類ほどの漬物が用意されていて(でも今回は好物のさくらんぼ漬が無かったな、残念……)、焼き海苔や納豆もここから食べたい人が貰っていくスタイルなのだった。
 
デザートに、バナナとみかん。
 
そして朝9時、そわそわと支度してゲレンデに向かえば、この晴天!
 
ここまで晴天の蔵王は、5回に1回あるかないかくらいな気がする。
 
まして今日は朝から夕方になるまでずっと麓から山頂駅が見えてしまうくらいに一日中ガスもかからず、本当、ここまでの良コンディションは10年に1度ぶりくらいだった気すらする。
 
そして百万人ゲレンデ付近は、兎の足跡が大量についていた。
 
昨夜は雪も降らなかったようで、ここ数日は寒波で動けなかった動物たちがいよいよ動き出したという風に、麓近くには狐か狸っぽい足跡も大量にリフトから見えていた。
 
これだけの晴天で山頂に行かない理由はないでしょうとなったのだけど、山頂行きロープウェイは1時間待ちの大混雑。
 
基本、蔵王はリフトとかで並ぶ必要はほぼ無い(混雑していて20人くらいが並んでいる程度)のだけど、この山頂行きロープウェイだけは、観光客の人も多く使ううえ、観光客優先で乗せているからどうしてもスキーヤーは待たないといけなくて。
 
45分ほど待って乗車し、着いた先には絶景が待っていた。
 
「うわー、宣伝写真みたいー」
「こんな山頂、ほんとに久しぶりかも!」
 
と喜びつつ、やっぱり多いインバウンド客にげんなりしてみたり。
 
お地蔵さんは背後に回って囲んで記念撮影するためのオブジェじゃないんだよ……と、あなたたちの国で宗教施設に敬意を払わない外国人観光客がいたら嫌でしょう?と毎度言いたくなってしまう。
 
蔵王は台湾人旅行客が多いと聞くし、台湾の人は好きだから悪く言いたくはないのだけども。
 
で、滅多に見ない光景と言えば、ここまで雪に埋もれてしまってのっぺらぼう状態のお山。
 
本当だったら、このサイトのトップページの写真くらいには、”スノーモンスター"とも称される雪の塊と化した木々が謎の造形を描くはずのところ、それどころではない降雪でこんな感じになってしまっていたのだった。
 
怖い怖い、風景見えすぎて怖い!となりながら山下りして、お昼は馴染みの大森ゲレンデ。
 
午前中の滑走は3時間強、8.07km、1282m下降だったそうです。がんばったね。
蔵王温泉スキー場「レストラン大森」にて
 ガツうま!炒飯 \500
 フライドポテト\500
 唐揚げ \500
 大森プリン \600
 生ビール
かつてはフライドポテトがセルフで盛り放題で料理もなかなか美味しかった「レストラン大森」は、一時期謎のトルコ料理屋風になったりしていたらしい(その頃、私はスキーをお休みしてた……四十肩の悪化で……)けど、今は"GLAMPiC"というグランピング系企業が運営を担うようになって、かなりまともなものが食べられるようになった。
 
というわけで、いかにもなゲレ食で栄養補給。
 
にんにく風味の炒飯おいしそう!とこれにしたら、ラーメンにつける半炒飯くらいのサイズ感だったから、皆で食べるつもりでフライドポテトと唐揚げも。そして当然のようにビールも。
 
唐揚げが揚げたてあつあつでちゃんと鶏もも肉で、炒飯も期待以上に濃厚味で悪くなく。
 
でもこのお店、特筆すべきは"GLAMPiC自家製濃厚プリン"だった(今日の一番上の写真)。
 
お値段お高め600円。けど、お店のロゴ入りの250ml容量のシェラカップの200mlの線にたぷたぷに固められたプリンで、提供直前に上からカラメルソースをかけてくれるというもので。
 
オーブンで蒸し焼きにしているプリンなのだと思う。ちゃんと卵と牛乳と砂糖の味がして、生クリーム系ではなく、でも絶妙な固まり具合でふるふるととろけるような食感に仕上がっていた。固めプリンが好きな私とだんなだけど、「あ、これおいしい」「このプリンはおいしい」と大騒ぎ。
 
たっぷりカラメルもしっかり苦めで、充実のボリュームも幸せすぎて。
このプリンが食べられると思うと、蔵王スキーのお昼にはやっぱりここに一度は来なくちゃと思ってしまうわ。
 
午後もがんばろ……。
蔵王温泉スキー場「SORAMADO cafe 1387」にて
 中央高原ぷりん \500
で、昼にもプリン食べていたわけだけど、今回私、もう1つ食べたいものがあって。
 
蔵王中央ロープウェイで上に行った鳥兜駅にあるカフェ、「SORAMADO cafe 1387」のプリン。
 
以前は野暮ったいラーメン屋さんだったこの店(でもここで食べる玉こんにゃくが素晴らしくおいしかったんだ……)が、オサレカフェに変わったのは去年のことだったかな。
 
玉こんにゃく無くなっちゃった……と、やたらボリューミーなクロワッサンサンドが名物らしいこの店のメニュー(全体、お高い)を見つつ、でも"中央高原プリン"ってどんなんだろな、おいしそうだなとは思っていて。
 
そしてめでたく今回、普段は往路には寄る理由のないこの駅に、リフト2回余分に乗ってまで寄り道して、プリン、食べてきた。
 
瓶入り小ぶりで500円は、「ちょっとレストラン大森を見習って欲しい……」という感じではあったのだけど。
 
こちらは生クリーム入ってる、パステル系とろふわプリンだった。おいしい。
おいしいけど、でも大森プリンの圧勝だったな。
 
息子は「俺はこっちの方が好き」と言ってたから、もう好みの問題でしかないのだけど。
 
今日は結局、19ポイント分(1ポイント=600円)のリフト券乗ったことになるから、1日券の元は余裕で取れたと思う。
 
午後の滑走は2時間強、5km弱、819m下降とのことで、おつかれさまでした……。年齢を省みず、よく動いてるなとは思う。
蔵王温泉郷「雪ぐら」にて
 玉こんにゃく \100
宿に帰還した後は、疲れはあったものの、温泉街散策に。
 
伊東与三郎商店」さんでお酒を見て、「山形ののびねこ、他に増えたりしていないかな」なんて話しつつ歩いていたら、土産物屋さんに"たまこんーにゃく"がいるのを発見!
 
「うわああああかわいい!猫だ猫!犬じゃなく!」
と、めっちゃ盛り上がって買ってきたのだった。右手の"からし"が良い味出してますよ……そう、辛子、必要だからね。
 
で、よき買い物ができました……と満足しつつ、「雪ぐら」さんで玉こんにゃく、食べてきた。
 
昔と変わらず1串3個セットで100円。
 
「からし、つける?」と言われ、頷くとおばちゃんがへらでちょいちょいと1個ずつに塗って渡してくれる。
 
雪ぐらさんは、これまで何度も昼御飯でお世話になった食堂だったのだけど、併設の土産物屋さんは営業していたものの、飲食店の方は看板が無くなっていて。
 
この玉こんにゃくも、定食食べながら店内で幾度も食べたものだったんだけど、尋ねたら、コロナの後遺症で厨房の人がもうお仕事できなくなってしまったのだそうで……。
 
「続けたいのはやまやまだったんだけどね、2シーズン前に」と、店頭のおばちゃん、悲しそうに笑ってた。おおう、残念……いっぱいいっぱいお世話になったんだよね。
 
店頭でいただいた玉こんにゃくは、食堂で食べたのと同じ、しっかり味しみっしみの懐かしい味がした。
 
蔵王のおやつと言ったら、やっぱりこれよね。おいしいプリンもウェルカムだけど、こればかりは外せない。
 
だから、鳥兜駅がラーメン屋じゃなくオサレカフェになって玉こんにゃくの販売も無くなってしまったのが、それはそれは残念なのだった。いいじゃんね、オサレカフェで玉こん売れば。
蔵王温泉郷 定宿にて
 夕御飯!
 生ビール
 
お部屋で
 おつまみいろいろ
 日本酒(山形 秀鳳酒造 秀鳳)
買い物後はゆっくり入浴して、しっかりストレッチした後、食堂で夕御飯。
 
今日のお鍋は胡麻だれの牛しゃぶで、汁ものはやっぱりこれ!なきりたんぽ汁。
 
食後皆で飲む用に日本酒1本買ってしまっていたから、じゃあ夕飯はさらっとで良いかと生ビールいただいて。
 
前菜
きのこ煮 鶏中華テリーヌ 鰆の西京焼き 焼しめじ菊花浸し 海老マヨネーズ 黒豆煮
造里
サーモン 帆立貝柱 刺身こんにゃく 妻一式
焼物
カレイ祐庵焼き はじかみ こごみ
炊合せ
ひりゅうず 筍 鰊 梅麩 スナップエンドウ
鍋物
牛肉 しゃぶ鍋 ごまぽん酢
酢の物
鰹叩き 大根 水菜 胡瓜 ラディッシュ
食事
山形県産はえぬき
椀物
キリタンポ汁
香の物
おみ漬 赤カブ漬
水物
桜小餅 みかん いちご
 
常ならお酒飲んだら米飯もおつゆも要りませんと言うところ、ここはお米もおいしいものだから、今日もひととおり最後までしっかりいただいてしまった。
 
だんなと息子が、きりたんぽ汁を「知ってる味しかしない!」と言っていたけど、それはもう、仕方のないことなんだわ。
 
そして夕飯後の部屋飲みは、秀鳳の"純米吟醸 恋おまち"。
 
なんでも"恋おまち"って雄町の改良種なのだそうで、雄町より柔らかくやさしい味わいの酒になるとか。
 
帰宅して調べたところによると、改良雄町とニホンマサリを交配した広島県オリジナルの酒造好適米なんですって。
 
若干ベタッとした重たい甘さながら、コクがあって飲みやすい日本酒。秀鳳さんはいろんなお米を醸すチャレンジャーなところがあるけど、これもおもしろいお酒だったなー。恋おまち、覚えておこう。