2012年10月18日木曜日

今日は料理教室♪

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ピーナッツバターサンド
レーズンバターロール
ヨーグルト(トップバリュ ストロベリーヨーグルト)
カフェオレ
6個入り袋のレーズンバターサンド、昨日4個食べて残りは2個で、それじゃ朝御飯には足りなくてー、と、昨日買ってきたのがピーナッツバターサンド。サイズは大きめだけれどお値段たったの68円、スーパーで買った大手メーカー製の見切り品なのだった。
 
「うーん……まぁ、やっぱり大味だわよねぇ」
大味だから嫌いな味というわけじゃなくって、案外好きな味だったりするんだけどねー……と思いながらもぐもぐ。うん、でもやっぱ、ちゃんとパン屋さんのパンが食べたいな。今日は美味しいパンを買ってこよう。と思いながら食後にヨーグルト。
 
今日は楽しみにしていたお出かけで、天気予報は案の定雨。一緒する友人からは「やっぱり雨~!」と苦笑される悪天候だ。私が玉ちゃんと会う時は感動的なまでに高確率に悪天候なんだよねぇ……。
田中玉緒さんの料理教室にて
 りんごとお土産ペコリーノトスカーノ&はちみつ
 リガトーニのローマ風カルボナーラ
 モッツァレッラのガスパチョ・ソース添え
 ローマ風鶏のカッチャトーラ
     フジッリ・アル・キャンティ
     北あかりと鳴門金時のピュレ
     しめじとエリンギのガーリックソテー
 カラブリアの唐辛子入りのホット・チョコレート・ケーキ
 カフェ
 白ワイン(Sardegna Nuragus di Cagliari DOC サルデーニャ州 PALA)
というわけで、今日は表参道、田中玉緒さんの料理教室
 
久しぶりのイタリアに行って、つい1週間ほど前に帰って来られたばかりの玉緒さん。その本場の味の記憶をレッスンメニューで再現するとのことで、いつも以上に魅惑的なメニュー構成のレッスンが予定されていた。ちょうどこちらも旅行のお土産を渡したかったところでもあって、席に余裕のあるレッスン日を教えていただいてイレギュラーな生徒として混ぜていただいた次第。
 
教えていただいた料理は、"日本のイタリア料理"については私はそれなりに食べ歩いている(肝心のイタリア本国に行ったことは未だないわけだけど……)はずなのに、「わ!こんなの食べたことがない!」というものが色々。羊乳チーズから始まり、最後は唐辛子入り(!)のチョコレートケーキ、と、とても充実の内容だった。
 
最初は、先生お勧めのアカシアの蜂蜜(これもイタリア産!)を添えた羊乳チーズ、ペコリーノトスカーノ。日本で見かけるのは「ペコリーノトスカーノ」よりも「ペコリーノロマーノ」の方がメジャーな印象だ。どちらも羊乳が原料であることは共通の(つまりトスカーナのペコリーノかローマのペコリーノかという違いなので……)パルミジャーノ・レッジャーノに似た硬質チーズ。
 
私は山羊乳チーズもどんとこいの、くっさい系チーズも好物なので羊乳ももとより抵抗ないのだけれど、いただきやすい風味のチーズは羊肉が苦手な方にも気付かれないのでは?と思うほどのマイルドな風味だった。でも「薄い味」とかじゃなく、しっかり味わい深いもの。
 
キッチンの前で「まずは焼くのに時間がかかるケーキの仕込みから」と、調理の様を拝見しながらのレッスン。ある程度は事前に仕込んでおくものもあるとはいえ、フルコースが目の前でできあがっていく様を見るのはいつもながら感動する。一皿の中での味のバランスとか、コース通しての見た目や味のバランスの美しさとか、そういうセンスってやっぱり大事なんだなぁ、と。時折しっちゃかめっちゃかな献立にしてしまう私はちょっと反省だ。
 
生クリームが入らないけれど良い感じにクリーミーな食感のローマ風のカルボナーラは、古典的にリガトーニ(ふっっっっといマカロニ、みたいなショートパスタ)を使ったもの。ズッキーニが入るというのもちょっと新鮮で、彩りも味わいも不思議とよく似合っていた。
 
ガスパチョのソースに浮かべて、3種のボッコンチーニの食べ比べ 感動的に美味しかったのは、この「モッツァレッラのガスパチョ・ソース添え」。
 
ガスパチョと言えば夏にいただく冷たいスープなわけだけど、10月にしてノースリーブで歩けるほど暑かったイタリアで召し上がってたいそう美味しかったお皿だったとのこと。
 
玉緒さんがブログに書いてらっしゃるブラッティ―ナの皿は、画像だけでも悶えるほどに美味しそうだ。
 
モッツァレラも勿論だけれど、「モッツァレラで生クリームを包んだ」風なフレッシュチーズ「ブッラータ」(それの小ぶりなものがブラッティーナ)は、いつか本場で食べてみたいなと強く思うものの一つ。
 
モッツァレラはつまり日本人にしてみれば豆腐みたいな感覚で、「京の豆腐は京で食べるから旨いんだよ、東京になんか持って帰ってもダメダメ!」みたいな、そんな感じなんだろうなぁ。ああ食べたい。
 
と、今ここで食べられないチーズへの渇望は置いておいて、この前菜は本当に美味しかった。「せっかくなので食べ比べしてみてください、お皿の光景はちょっと妙になっちゃうけど」と、浮かべてくださったのは、日本国内でいただける水牛モッツァレラとしては先生イチオシのポンティコルヴォ社のボッコンチーニ
 
それと、国産日高乳業の「ひとくちチェリータイプ」モッツァレラ、それとKRAFT社のモッツァレラ(これは大きなモッツァレラを一口サイズにカットして)。
 
「あ、申し訳ないけど全然違うね。イタリア産のモッツァレラチーズがやっぱり美味しい……」
なんて、テーブルで賑やかに、3種のチーズを食べ比べした。
 
「飲むガスパチョ」ではなく「食べるガスパチョ」という風な、濃厚なガスパチョもとても好みな味わい。トマトたっぷり、でもセロリやパプリカ、ビネガーの主張も感じる、でも尖ったところのない美味しいものだった。これからの季節、暖房効いた部屋だったらむしろ心地よくいただけそう。色合いも綺麗だから先生おっしゃるとおり、案外クリスマスシーズンの食卓に似合うかも(そしたらボッコンチーニで雪だるまを作るわけだな!)。
 
田中玉緒さんの料理教室で。ゴージャスなメインディッシュ! そして、ひとえに私の腕の悪さ(とカメラの色調再現のがっかりさ)で、皿を前にした時の感動が今ひとつ写真に残せないのが申し訳ない感じになってしまった、メインディッシュは「ローマ風鶏のカッチャトーラ」。
 
「漁師」は「ペスカトーラ」(魚介たっぷりのパスタが「ペスカトーレ」だものね)で「猟師」が「カッチャトーラ」。今回は鶏だったけれど、羊や兎も同様の調理法にするらしい。
 
ビネガーと白ワインで骨付き鶏を煮込んでいく、さっぱりした酸味を感じる煮込み料理だ。骨からしっかりだしが出るので、コンソメなどの「スープの素」は入らない。
 
そしてそこに添えられた驚きのパスタが「フジッリ・アル・キャンティ」。
 
「トスカーナ州のキャンティ地方で葡萄の収穫の時期に食べられるパスタ」だそうで、本来はロングパスタ(スパゲッティ)で作るらしい。
 
これが驚きのワイン色。レシピも実際、「ワインでパスタを茹でる、以上!」な感じなのだった。「風味付けにワイン」どころじゃなく、本当に「ワイン味のパスタ」。他の調味料といえば、せいぜい塩くらいしか使わない。
 
見た目も作り方も「えええ~!?」という感じのその品は、実際、旅行中に玉緒さんが最大の衝撃を受けた皿の一つだったのだそう。「たっぷりのチーズをかけて食べると、これが不思議に合うし美味しいんですよ~」ということで、ばっさばさとチーズをかけていただいた。
 
シックな色合いのパスタは、確かにチーズをかけるとワインの酸味も和らいで、肉料理の添え物としても違和感のない味わいに。ワインをいただきながらワインのパスタをいただくというのは、人生初めてだったかも。「山盛り一杯食べたい」というのとはちょっと違う方向ではあるのだけれど、日本ではまず食べられないだろう料理を文化を知りつついただくというのは面白い事だった。
 
酸味のあるお肉とパスタと共に添えたじゃがいものピュレは、甘さがある鳴門金時入り。この甘さがホッとする味わいで、添えられたきのこのソテーもたっぷり。なんともリッチなメインディッシュだった。
 
そして驚きだらけの今日のメニュー、デザートのチョコレートケーキはイタリアの唐辛子パウダー入り!
 
現地、シエナのオステリアで召し上がったチョコレートケーキにヒントを得たとのことで、食べた瞬間にはわからない微量な唐辛子が、じわじわと口中と喉を熱くしていく感じ。ただでさえ食後・コーヒー・温かいデザートということで体が温まりがちなシチュエーションではあるけれど、体中がぽかぽかしてくる唐辛子効果がばっちり感じられる、寒い季節に嬉しい食後のお楽しみだった。
 
最後にちらっと唐辛子パウダー自体を味見させてもらったのだけれど、先生がおっしゃるとおり、アジアのチリにはありがちな苦みが無く、とてもクリアな辛さ。先生のお知り合いのシェフはこのパウダーをまかないのカレーに入れてらしたのだそうで、でもそれもきっと美味しいのだろうな~。
 
そんな感じで楽しく充実だった数時間。
ポテトサラダ
カツ丼
大根と油揚げの味噌汁
麦茶
今日は夜7時に息子の英会話の先生(アメリカ人の兄さん)がやってくる日。
 
夕食はレッスンが終わった8時からにするとして、でも台所であまり物音立てたり匂い出したりしながら準備するのもなぁ……と、「ささっと作れるものを」ということに。御飯は昨日炊いたのがあるしと、お肉屋でトンカツ買って帰ってカツ丼にすることにした。それならカツと御飯が温まればものの数分でできる。
 
味噌汁は事前に用意しておいて、あとは昨日作ったポテトサラダも出して、準備完了。簡単にできたうえに息子からは大喜びされた。
 
レッスンが終わった後、「お腹すいたお腹すいた」と慌ただしく支度して、息子にも手伝いしてもらった。
「ポテトサラダ、銘々皿に盛りつけてね。食べたいだけ盛っていいけど、私の分は君の半分くらいで良いからね」
色々考えてそう言ったのだけれど、「これお母さんのね」と盛られたポテトサラダは、私が期待していた量の倍くらいあった。
 
「え?お母さん、君の半分で良いって言ったじゃん」
「うん、だから半分にしたよ」
「え?」
みれば、息子の分のポテトサラダがとんでもない量になっていた。茶碗1杯以上、いや、小どんぶり1杯分くらいはある。ぐはー、そうきたかー。うん、確かにお母さんのは君の半量になっているな。
 
「今日カツ丼だよ?でっかいカツだよ?御飯もたっぷりだよ?」
「わかってるよー?」
 
わかってない、わかってないよ……と思いつつ、私のポテトサラダは控えめにしておいて、そして息子は自分が盛ったフルサイズのポテトサラダを見事食べきったのだった。そこまで美味しいと思ってくれるなら私も嬉しいけれど、それにしてもちょっと驚いた。