2013年2月9日土曜日

お人形と里芋と

「ミスタードーナツ」の
 スティックパイ アップル
 ポン・デ・リング生
カフェオレ
先日、購読しているミスドのメールマガジンから「ドーナツ100円セールやりますよー」の案内が来た。そういえばこのところ食べていないなぁ、と、昨日、ミスドでお買い物。
 
新商品の「ポン・デ・リング生」はセール対象外だったけれど、手元に正月福袋のドーナツ引換券があったので、それを使ってみた。
 
「……"生"って、どのへんが生なんだろうね?」
ポン・デ・リングの発売10周年を記念した新商品だそうで、「もちもちとした“生食感”を楽しめる」のがポイントなのであるらしい。
 
トングで持つと崩れてしまうようで、1個ずつ箱に収められて売られていた、箱入り娘のポン・デ・リング。のびぃ~、もちぃ~とした食感で、その食感の表現が「生」に現れているのであるらしい。うん、食べにくいけど、美味しいな。
 
しかし、ポン・デ・リングがもう発売10周年であることの方に驚いた。「まだまだ奴は新参者」という感覚で、私の中では「麦わら海賊団における、フランキーの立ち位置くらい」というイメージだったのだけれど、もしかして「チョッパーくらいの立ち位置」と認識を改めないといけませんか。いかがでしょうか(謎な例えでスミマセン)。
 
さて、今日の午前中は冬の日差しの入るダイニングテーブルで、「お人形さんの写真撮影」。
 
元はと言えば、数日前。今は秋田の母の家にあるはずの、1体の妖精人形の事を思い出したのがきっかけ。購入したのは私が学生の頃で、「あの人形の作家さんは今も創作活動されているのかしら」と暇にあかせて検索してみたのだった。
 
その作家さんは若月まり子さん。アートフラワーの技術を使った花の妖精のシリーズが本当に可愛くて、20年ほど前の当時はプランタン銀座などでも扱いがあり、時々眺めに行ってはうっとりしていたのだった。
 
で、勢いで、「他にもこんな人形があるのかな」と画像検索していて、出会ってしまったのが「クリサリスコレクション」という単語。
 
色鮮やかで、バタくさいのにエキゾチックでもあって、検索しきれないほどの種類がいる妖精や天使の人形はどれも魅力的。写真によっては透け感を伴う華奢さを感じさせ、「陶器?でもなさそうだしプラスチックという感じでもないし」と、俄然興味を惹かれてしまったのだった。
 
この人形、英国ランカシャー州出身のクリスティン・ハワースの手による妖精・天使画を中国の工場で成型、塗装している製品なのだそう。素材はレジン。1アイテムあたり7000ほどの数制作されて、人形1体1体にナンバリングがついている。
 
ハンドメイドの仕上げということで個体差がけっこうあるらしく、オフィシャルショップの販売ページではこんな感じに状態による価格差がある。ならすと、1体3500円から4000円というところ。サイズは16cmほど……ということで、私の感覚だと「あ、UFOキャッチャーで取るフィギュアにありがちなサイズ、ってところか」というものだったりして。
 
ふうん、そっか、ン万円もするものじゃないけど、ひょいひょい手を出せるほどには安くはないわけか、と、
「じゃあせめて、綺麗な写真をダウンロードしていつでも眺められるようにしておこう♪」
と、半日かけてネットサーフィン。
 
色々写真を集めているうちに人形を販売するショップのページにも辿り着き、中には1体2000円前後で扱うショップというのも。私の場合、人形自体に損傷さえなければ箱や添付のカードの状態などには拘らないわけで、「……あ、これ、可愛いなと思ってた人形だ」と思ったのを見つけたのを幸い、お手頃価格だった人形をいくつか購入してみた。
 
クリサリスコレクション、「Winter Dream」 その第一陣(ええ、"一"陣……二陣までしかない、はず)が、昨日届いたという次第。
 
こちら、バレリーナのような佇まいの妖精、「Winter Dream」さん。
 
確か一番最初に「クリサリスコレクション」を知るきっかけになったのがこの妖精人形だった。
 
手足の表情がなんともリアルで美しく、少しうつむき加減で愁いを帯びている感じが「なんか人形っぽくない。……すごい」と感動してしまったのだった。
 
ああ、私、今まで「気になる、可愛い」と思いつつ、スーパードルフィーもブライスもプーリップもスルーして来たのにな。
 
クリサリスコレクション、こちらは「Spring Garland」 そしてこちら、「Spring Garland」さん。
 
手にしているのはクレマチスのガーランド。
 
足下にも大きなクレマチスが咲いていて、角度によっては笑って見える、べっぴんさんだった。かーわいいなぁ♪♪
 
きゃっきゃ言いながら撮影していたら、息子が
「……その人形、どこに置くの?」
と。
 
そうなのよ、レジン製のこんな繊細な人形、落としたら簡単に壊れてしまう。人形(と猫と人間)の安全面も不安だし、何よりこの人形、アジア系雑貨が多い我が家のインテリアには、壊滅的に似合わないのだった。似合いそうなコーナーが全くない。
 
とりあえず、写真撮ったらまた箱入り娘になっていただきましょう……と、彼女たちは再び箱の中に。
 
そうそう、撮った写真はフォト蔵のアルバムに入れてみました。
 
どこかのお店で、この妖精人形をパーツとして組み込んだフラワーアレンジメントを作ってらっしゃるところがあって(人形代が4000円くらい上乗せされるからすごく高価なアレンジメントになっちゃうわけだけど)、それもとても美しかった。
 
我が家も、ハーブの鉢の隅っこにでもちょこんと置いて飾っておけば自然な雰囲気になるのかもだけれど、「汚したくない」「日焼けさせたくない」と思うと、これもなかなか難しい……。
「宝華」の宝そば
麦茶
そんな美しいものを愛でた後は、お昼ご飯に油そば。
 
「これが最後の2玉ですよー」
と、年末にだんなが買ってくれていた「宝華」の宝そば、最後の2玉を冷凍庫から出して、同じく冷凍しておいた付属のチャーシューも一緒に解凍。たれもメンマもセットになっているので、あと用意したのは刻んだ長ねぎとかいわれ大根だけ。この油そばセット、本当に便利だ。しかも美味しい。
 
「油そば」という字面ほどにはギトギトじゃない、少量の醤油だれが太麺にほどよく絡むこの独特なラーメン、息子もすっかり気に入ったらしい。
「……そっか、もうしばらく食べられないか……」
「まぁ、また通販するって手もあるし、そんなに気に入っちゃったなら東小金井に食べに行ってもいいけど」
「マジでか!」
 
息子の喜びように、私は軽くびっくりだった。そこまで気に入っちゃったかー。
炙り椎茸と水菜のおひたし
里芋とひき肉の炒め煮
野菜とマロニーのソトアヤム風スープ
羽釜ご飯
麦茶
先日「らでぃっしゅぼーや」から届いた、里芋、「ウーハン」。
 
昭和の初めに台湾から導入された、奈良県の伝統野菜なのだそう。
今では栽培する農家も少なくなり、「幻の品種」となりつつある里芋で、「ヤマトイモを連想させるような強い粘りがあるのが特長」なのだそうだ。
 
おすすめ調理法は「きぬかつぎ」ということで、当初は皮つき丸ごと蒸したウーハンに鶏味噌添えつつ食べようかな、なんて思っていた。でも献立を色々考えていて、「里芋と挽き肉でメインのおかずにしちゃおう」ということに。
 
作ってみたのは、吉田勝彦さんレシピの「里芋とひき肉の炒め煮」。里芋は下茹でしておき、皮を剥いてから挽き肉と炒め合わせる。味付けは醤油や砂糖、そして「甜麺醤」で中華風の甘じょっぱい感じで。
 
かなりこっくりした味のおかずができあがったので、あとはさっぱりめが良いなと、炙った椎茸を裂いて、茹でた水菜と共に旭ポンズ+薄口醤油の味付けでおひたしに。ありもの野菜色々とマロニーを合わせたスープにはターメリックを少しふり、もやしも加えてソトアヤム風(アヤム=鶏は入れてないけども)。
 
連休初日の華やかさが今ひとつない、けっこう地味な感じの食卓になってしまったけれど、三連休というのは心が弾む。ご飯に似合う里芋と挽き肉のおかずはなかなか美味しかった。