2014年12月6日土曜日

大分中津で唐揚げ三昧

飛行機機内にて
 まんかつサンド
 コンソメスープ
「失効してしまうJALのマイルを消費しよう」と計画された、今日から2泊3日の九州旅行。たまたま月曜が息子の学校が休校予定だったものだから、これ幸いと、この12月頭の週に旅行の予定を組んでみたのだった。
 
同じマイル消費なら、どうせなら遠くに行きたいねと言ってはみたものの、やっぱり沖縄&北海道は人気路線。12月の北海道は寒くてぐんにゃりしそうだし、沖縄は狙った日取りの便が取れなかったら悲惨だし、と、「じゃ、九州行こうか」となった。宮崎や福岡は行ったことあるからー……と、「温泉とか」「別府はどうだ」「大分なら唐揚げの聖地の中津が」「佐世保で本場の佐世保バーガーとか」「いや長崎でトルコライスを食べるのはどうだ」と色々な案が出て、大分からの長崎、というちょっと不思議な旅程になった。
 
今日はまず、朝の便で大分空港へ。
 
最寄り駅から羽田直行のバスが出ているので早起きしてそれに乗り、朝御飯は家族全員、羽田空港の「空弁」コーナーで買った「万かつサンド」。機内サービスのドリンクでコンソメスープを貰って、それを飲み飲みいただいた。
 
この後、今日は唐揚げを食べまくる予定なのに、なんで朝御飯にまで揚げ物食べてるのかしら私たち。……妖怪のせいなのね!?
中津唐揚げ屋巡り~
 「豊国畜産 ぶんごや本店」 骨なし100g・砂ずり100g
 「からあげの鳥しん」骨なしもも3個・手羽先3個
 「からあげ大吉 本店」骨なし3個・手羽元2個・軟骨100g
 「くら寿司」でちょっと休憩(コーンサラダ・中とろ・ポン酢ジュレサーモン)
 「からあげ屋チキンハウス中津本店」博多地鶏こま切れ100g
 「中津からあげ もり山 万田本店」骨なしもも100g
 「森山からあげ店」骨なしもも200g
9時半頃に大分空港到着、今日はレンタカーを借りて、唐揚げの聖地「中津」からの別府温泉。
 
中津市の「からあげ」に対する意気込みはたいしたもので、紙ベースの「からあげマップ」(ネットに申し込みフォームがあって、無料で郵送してくれた)があったり、何よりスマホで閲覧できる「中津ナビ」が素晴らしい。唐揚げ屋各店舗となるとレンタカーのカーナビは役に立たないことが多々あって、GPS機能付きの「中津ナビ」が大活躍してくれた。
 
中津市内、マップに乗った唐揚げ屋さんは50店舗以上。実際、空港から中津市に近づくにつれて、「からあげ」の看板が道路脇のそこここに見られるようになっていって、「ほんとに唐揚げ屋多いな!」「そろそろどっか入って食べちゃおうかとい気持ちになるな!」と私たちもびっくり。
 
で、事前に調べた情報や、息子が大分出身の友達に聞いてお勧めしてもらったお店の情報も合わせて、まわったまわった6店舗。車の中で食べたのも何回かあったから、最後は車の中が狂おしいほどに唐揚げ臭が満ちることに……。ファブリーズ、家から持参すれば良かったかなぁ……。
 
食べ歩いて、理解したのはこんなこと。
 
  • 「揚げたてを出す」のが中津唐揚げの基本らしい。揚げおきがある店は1つも無かった。
  • 「肉屋の店頭で唐揚げだけを売っている」的な店も少なくないから、手元には必ずペットボトルの水やお茶を常備すべし。後々喉が渇いて地獄をみる。
  • 「骨あり」「骨なし」「むね」「もも」の区別が明確にあるから、ちゃんとメニューを見て正確に注文する。
  • 揚げたての手羽元は火傷必至。
  • スマホ版「中津ナビ」はとにかく優秀!
 
食べながらちまちまスマホにメモしたところによると、感想はこんな感じ。
 
豊国畜産 ぶんごや本店
お肉屋さん併設の揚げ物コーナー。「骨なし」は胸肉、生姜効いていてけっこうピリ辛、しっかりめの味つけ。衣がカリカリクリスピー系で、食感はとっても好み。試しにと貰ってみた「砂ずり」も、コリコリと良い食感。
 
からあげの鳥しん
店内に詰まれた箱が可愛い。「からあげ弁当」は1日10個の限定販売。衣薄めのややしっとり系、非カリカリの衣だった。味はしっかりめ。
 
からあげ大吉 本店
フリッター系の衣、さくさく食感。前者2つに比べるとやや薄味だけどバランスが良いなと思った。手羽元がたいそうジューシー。息子リクエストの軟骨が美味しかった。
 
からあげ屋チキンハウス中津本店
「博多地鶏こま切れ」なるメニューがあって「これだ!」と。歯ごたえのある肉が、味わい深くて素敵。衣薄めのサクサク系。
 
中津からあげ もり山 万田本店
東京にも支店のある人気店。「塩ダレ部門最高金賞」の店らしい。衣しっかり、さくさく系食感。強めのにんにく風味で、丸く形作られた肉がころりとちょっと独特な形状でジューシー。
 
森山からあげ店
上記「もり山」とはまた別の店らしい……けど、店に使われているロゴマークなどが上記「もり山」とお揃い。上記と同じく「にんにく塩味」系唐揚げ。「醤油、塩をベースににんにく生姜やスパイスを入れる」のが中津唐揚げの基本だけど、「にんにく塩系」「生姜醤油系」になんとなく分けられる感じかな、と。丸く握られていない、自然な感じの「塩唐揚げ」で、これがたいそう美味しかった。正直、上の「もり山」より数段好みな感じだった。
 
最初の2店舗がやたら味が強く感じられたのは、単に空腹で舌がびっくりしただけ(後半は唐揚げの味に舌も胃も慣れただけ)なのかなと思いつつ。
 
「どこの唐揚げをまた食べたいですか」と聞かれたら、どう答えるかなぁ……とだんなと息子にも聞いてみたら、
私:森山>大吉>ぶんごや
だんな:森山>大吉>チキンハウス
息子:森山>鳥しん>ぶんごや
だそうで。
 
家族皆、唐揚げ食べ疲れて、「でも最後にここも食べよう!」と寄ってみた「森山」がたいそう美味しくて、それがどうにも記憶に残ってしまった風。
「かなりな満腹状態で食べて、これだけ旨いってのは相当に旨いってことだよ!」と皆して驚いてしまったのだった。
 
だんな「そして大吉の手羽元の旨さが忘れられない」
私「私は、ぶんごやのクリスピー感が」
息子「鳥しんは、肉汁のじゅわっとする感じがすごかった」
だそうで。
 
あー、食べた食べたー。
「道の駅なかつ」にて
 黒田官兵衛ソフト \350
そして最後に「道の駅」に寄って、大分名産の「干し椎茸」をお買い上げ。
 
名物らしい「黒田官兵衛ソフト」なる謎ソフトクリームを食べてみた。ジャージー乳ソフトクリーム(これ、単品で普通にすごく美味しかった!)の上に、「黒田丸大豆」の豆そのもの3粒と、豆をペーストにして絞ったモンブラン風クリームが飾られて、更に「赤い兜」を見立てた苺ジャムを飾るという趣向。
 
「これ……顔なの?……顔なの?」
「兜というより、頭からばっさり袈裟がけに頭切られた風になってるよ!」
と笑ってしまいつつ、でも不思議と美味しかった官兵衛ソフト。豆ペースト、甘さ控えめで、代わりに豆豆した風味が残っていたのが独特で悪くなかった。
別府「おにやまホテル」にて
 
そして今日のお宿は別府温泉。
 
宿のお風呂が素敵で(これ一番のポイント)、料理も悪くなくて、そして値段が高すぎないところ……と選んだ結果、「おにやまホテル」というお宿に決定。
 
チェックイン早々、上階にある「天の湯」で露天風呂を楽しんで、その後は地階の大浴場でのんびりと。
 
唐揚げアホほど食べたしね、夕飯は遅めで良いよねーと、遅めの夕飯スタートにしてもらって、階下の食堂で夕御飯。
予約した宿泊プランが「【お得おすすめ】【予約人気NO1】食べきれないお料理14品」というもので、実際私はちょっと食べきれなかった。刺身や鴨、御飯などなどをだんなと息子に手伝ってもらって、ようようなんとか「残さずに済んだ」という感じ。
 
炭水化物をさほど摂らなかった(と言いつつ、途中「くら寿司」で休憩して1人3皿くらい食べたし……)とはいえ、あれだけ唐揚げ食べた後なのにだんなと息子はけっこう元気。
「うん、普通に食べ切れたよ!」と笑顔で言われてしまった。
 
食前酒
梅酒
先付
旬のもの二品
中千代口
一品
お造り
豊後の鮮魚三種
吸い物
季節物
焼肴
鴨ロース
合肴
ミニ地獄蒸し
火の物
すき焼き
蒸し物
茶碗蒸し
油物
海老天麩羅
酢の物
地魚白身薄引き
御飯
白飯(じゃこ)
香の物
三種盛り
水物
ミニプリン
 
テーブルに置かれていた献立表によると、並んだ料理はこんな感じ。タルタルソースをつけていただく地獄蒸しとか鴨ロースとか、ちらっと洋風の料理もあって良い感じだった。魚も肉も野菜も色々あったなという印象で、シメのミニプリン(当然、温泉で蒸したものだそうで)も最高~。
 
噂のお風呂もたいそう広くて、大満足だった。