2018年8月27日月曜日

朝食魯肉飯

台北 三重「今大魯肉飯」にて
 魯肉飯 2×30元
 魯蛋 2×10元
 香菇排骨 50元
今日のメインのイベントは、とにかく色々、お買い物。
 
朝食は、昨日食べに行く予定だったけど行けなかった魯肉飯屋さんに「昼は混むらしいから朝に行くしか」と起きて早々、向かってみた。昨日は早くに寝てしまったせいでだんなも私も6時には起きていて、「さすがに早いよね」「7時なったらホテル出ようか」などとそわそわしながら、いざ出発。
 
最寄り駅まではMRTで移動して、その後は台湾のレンタサイクル「YouBike」を使ってみた。
悠遊カードと、台湾で有効な電話番号があれば(我が家は電話番号が付与されるタイプのSIMカードを買って対応した)、あとはカードをポートの端末に翳すだけで好きなポートから借りて好きなポートへ自転車を返却できるようになる。
 
料金は30分毎に10元(≒36円)といったところ。すごく安い。そしてすごく便利。だって車体は台湾が誇る自転車メーカーGIANTのだし、すごくちゃんとメンテナンスされていて「なんかサドルががたがたする」とかいうことも、ほぼほぼ無いし、タイヤに空気もちゃんと入ってるし。しかも3段ギアつき。
 
日本と比べれば自動車の運転は荒いし、そして尋常じゃないバイクの数にちょっと驚くけど、右側通行を徹底して半端な大通りは避ける(すごい大通りは逆に歩行者道路に自転車優先レーンがあったりする)ようにすれば、あんまり怖いこともなかった。
 
便利すぎて、今日だけで何回借りて何回返したかなっていうくらい、借りた。
「あー、しまった、あっちの店のがやっぱ良さげだったからあっちで買おう」って300mほどの距離を戻るのも自転車なら楽勝。
 
ともあれ、そんな「初めてのユーバイク」で目指したのは魯肉飯屋さん。さすがに朝7時台のお店はそこそこ空いていた。それでもテイクアウトのお客さんがちらちらと絶え間なくやってきていた人気店。
 
頼んだのは魯肉飯と煮卵、そして美味しいと聞いていた「香菇排骨」(椎茸とスペアリブのスープ)。
 
容器ごと蒸されているスープは、蒸籠からあっつあつの状態で出てきて、私たちは魯肉飯も「あれこれ、私たちが今まで食べた中で世界一美味しい魯肉飯じゃね?」と感動したのもさることながら、このスープもお代わりしたいほど美味しかったのだった。
 
魯肉は手切りっぽいざくざくカットの大ぶりサイズで、ふわふわとろとろ、いーい具合に炊けている。甘じょっぱさもちょうど良い。煮卵も、魯肉とおんなじ味。
 
スープは椎茸とスペアリブの他にあさりも入っていて、「豚と貝と椎茸の味がそれぞれめっちゃするのにめっちゃバランスが良い」という不思議な状態。他にも「苦瓜排骨」「扒菜排骨」「竹筍排骨」があったけど、どれも美味しいに違いないと思った。
 
これはもしかして世界最高の朝御飯なのではと錯乱しつつ(でも肉骨茶が朝御飯だったら魯肉飯も朝御飯で良い気はする)、一旦自転車を返して中山國小駅に移動。そこからまた自転車借りて、西に移動しつつ、「勝立生活百貨」、「林華泰茶行」、「家樂福(カルフール)」、「屈臣氏(Watsons)」、「你好我好」で次々お買い物。
 
だんながリュックを背負ってきてくれたけど、その中がぱんぱんになってきたところで昼御飯前の休憩にした。
台北 迪化街「夏樹甜品」にて
 花生杏仁豆腐 70元
 杏仁豆腐冰(杏仁蒟蒻&紅豆) 100元
「夏樹甜品」は、杏仁豆腐と杏仁かき氷の店。
 
私はピーナッツの甘煮をトッピングした冷たい杏仁豆腐「花生杏仁豆腐」を、だんなは2種類具材がトッピングできる「杏仁豆腐冰」を。選んでいたのは杏仁蒟蒻と粒あん。
 
杏仁豆腐は、それこそ「豆腐」のように四角い塊のままの豆腐が甘さ控えめの杏仁スープに沈んでいるというもの。全体的に甘さは控えめだけど、杏仁の香りはしっかり漂って心地良い味だった。
 
でも、より幸せだったのは杏仁豆腐味のかき氷の方だったかも。ふあふあのかき氷自体が杏仁豆腐味で、バケツ一杯食べられそうなほど、美味しかった。だんなからせっせと奪ってまりまりと食べていたら、豆腐が案外お腹に溜まってきて(いや、それ以上に杏仁蒟蒻がぷりぷりと固い食感で強敵だったり)、昼御飯間近にしてちょっとお腹が一杯に。やばい。
 
そうしてその後は念願の大きめ蒸籠を懐かしのお店「大華行」で買って、そうして自転車を返却した後は急ぎタクシーで予約した昼食のお店へ。3分遅れで無事到着できました。
台北 南京復興「陶然亭餐廳」にて
 烤鴨一隻一吃(包餅吃) 1200元
 溜黃菜(鴨油炒蛋) 150元
 台湾啤酒(生)
お昼に行ってみたのは、美味しいと評判の北京ダックのお店「陶然亭餐廳」。
 
私たちが東京でよく食べているのと同じスタイルで、皮の他に肉も目の前でカットしてくれ、自分で巻いて食べるスタイル。
包餅はちょっと小さめ、野菜は葱だけ、たれは海鮮醤っぽい甘じょっぱいのが1種類だけ、と、かなりシンプルで、卓上には干し豆腐の和え物と、にんにく風味のしょっぱいピーナッツ。
 
そうして「これ、サービスね」と出てきたのは、千切りキャベツ?と思ったら、白菜の和え物。香菜もたんまり入っていて、ピーナッツなどが入った甘酸っぱい味。これ、北京料理の「松柏長青」という料理なんですって。
 
「前菜がワゴンに乗って出てきて選べるんだよー」なんて話を聞いていたのだけれど、それは来なかったからそれは夜だけのサービス?なのかな?
周囲は8人10人テーブルが当たり前で、少なくても4人という感じ。さすがに2人で北京ダックは、ちょっと果敢すぎたらしかった。でも食べたかったのよね。
 
ダック1羽と巻物セットが1200元で、それに1品150元足せば、炒め物とかスープとか、そのダックを材料にした副菜を様々頼む事ができる。
 
だんなが「どうしてもこれだけは食べてみたい」と言っていたのが「溜黃菜(鴨油炒蛋) (Fried Eggs with Duck Oil)」。
 
ダックの肉は入っておらず、"焼いたダックから出た脂"で卵を炒め固めたというスープ……らしいけど、スープというより「洋風茶碗蒸し」な感じ?
謎のトゥルトゥル食感が不思議な感じで、思ったよりもくどくはなく(でも冷めるとちょっと脂臭さが出てきてしまう印象ではあったけど)。
 
お肉は包んでもらって部屋で小腹が空いたときに摘むことにして、あんまりにお腹一杯になってしまたのでよろよろとホテルに帰還したのだった。
台北 市政府 「W Taipei」内「YEN Bar」にて
 pineapple fizz
午後は少し疲れてしまって、無料で入れるホテルのプールで遊ぶことに。
 
12階にジムスペースやスパ、ロッカールームがあって、そこから10階直通専用エレベーターでプールサイドに向かうという仕組み。
夜にはピンクの照明でなんともムーディーになるプールも、昼は健全に、ざっぱざっぱと泳ぐまくる男性陣が多かったりした。
 
ロッカールームはとても綺麗。部屋のカードキーと引き替えにのっぺりした手触りのシリコンのバンドを渡されて、それで指定のロッカーを開けることができる。ミストサウナとドライサウナ、ジャクジーなども広々してて、タオルもふんだんに置かれていた。サウナの前にこんもりと氷が入った器がスポットライトを浴びて置かれているあたり、こういうところがお洒落(を頑張ってる)っぽいよなあ、なんて。
 
少し泳いで、パラソルの下(でも曇天)、がち昼寝などもしてしまいつつ、夜は無料のお酒をいただきに上階の「YEN Bar」に向かってみた。
 
spgゴールドの特典で、17:00-19:00のハッピーアワーは指定のドリンクが無料でいただけるんですって。
渡されたボードには、ビールやワイン類、ソフトドリンクの他に数種類のカクテルも。
 
せっかくだからカクテルかなと選んでみたパイナップルフィズは、「pampero light rum / sailor jerry spiced rum / angostura bitter / fresh pineapple / soda water」なんて感じのものだった。パイナップル味が濃厚で、南国的な味。
 
101側の席では101のビル形をしたアフタヌーンティーを楽しんでいる人もいて、紫色に統一された空間は、これまたなんともエロい……というか、お洒落というか。
卓上にはおつまみにドライ野菜のあれこれ(人参とかおくらとかかぼちゃとか)と、やたらしょっぱいガーリック風味のナッツがやってきて、それをぱりぽり食べながら1時間ほどの食前酒を楽しんだ。
 
手元のスマホで見る限りではあんまり天気が良さそうではないのだけど、ぎりぎり保つかしらねぇと相談しながら、今日は近場の夜市にちらっと行ってみることに。せっかくだから101の近くにも行ってみたいし。
臨江街夜市にて
 「正好鮮肉小籠湯包」にて
     湯包 2×100元
 「大傻小傻」にて
     乾意麺 40元
     雞肉飯 55元
 缶ビール(台湾啤酒生) 2×45元
 
ホテルの部屋で
 「聖娜(Semeur)」の
     鮮奶蛋塔 2×35元
101までてくてく歩いて、さらっと地階の食料品売り場なども眺めつつ、101からは自転車に乗って「臨江街夜市」に行ってみた。
 
こぢんまりとした夜市と聞いていたけどなかなかどうして通りは長く、屋台もそれなりにあるけれど左右に路面の飲食店が沢山並んでいる。市場が隣接している夜市ということで、市場がお休みの月曜は休業しているお店もちらちらあるのだそうで。
 
……なんてわくわくしていたのは序盤だけで、ぽつぽつ降ってきた雨はあっという間に本降りから土砂降りに。
「適当に歩いて適当に美味しそうなものを食べる」なんて全然無理な天気になってしまって、事前にちらっと調べてあった小籠包の専門店と、あとは「乾麺が食べたい」というだんなのリクエストで調べて向かった麺屋さんに寄るだけがやっとだった。残念……。
 
それでも途中のコンビニでビールは買って、涼しいお店の中で食べる優しい味の小籠包はしっかり御馳走だった。肉たっぷりというよりは、「ニラ饅頭を小籠包にしました」みたいな野菜たっぷりの小籠包で、包まれたスープも優しい味。この店、メニューはこの小籠包と焼売、そして酸辣湯だけという3種類だけだった。卓上にプラスチックの小皿とレンゲ、針生姜やタレ類(黒酢と白いお酢、お醤油)が置かれていて、このあたりはセルフサービスでいただく仕組み。
 
麺のお店も奥にイートインコーナーがちゃんとあって、だんなはお目当ての「乾意麺」を、私は麺よりは米飯な気分だなぁと「雞肉飯」を。
 
御飯の上にほぐした鶏むね肉、上からがっつりにんにくねぎ風味の醤油だれがかかった風な鶏丼で、思ったよりもしっかりどっしり味だった。だんなの食べた麺の方が、すごく美味しかった。
 
で、このあたりで色々限界で、近くの大通りからタクシーに乗って帰還。
「甘いものを食べ損ねた!」と、ホテル隣接のショッピングビル内にあるパン屋さんで蛋撻(品名は「鮮奶蛋塔」だった)を買い、部屋で珈琲淹れて夜のおやつにした。
 
皮はさくさく洋風のパイ生地で、フィリングは中華っぽい卵ぷるぷるのエッグタルト。1個35元は安くて美味しかった。