2013年12月18日水曜日

銀座でハンバーグ

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
味噌煮込みうどん
麦茶
息子と2人の鍋だと、結婚した時に買った小ぶりの鍋を使うから、鍋スープもあまり残らない。先日だんなが帰った時に鍋をした時は久方ぶりに大きな土鍋を出したので、そこそこの鍋スープが残ったのだった。
 
というわけで、捨てちゃうのも勿体ないしなー……と、今朝は味噌煮込みうどん。残った味噌スープに冷凍うどんを2玉入れて煮込み、刻んだ蕪と蕪の葉もちらっと加えた。盛りつけてから刻み万能葱と黒胡椒を少々かけて、できあがり。
 
見た目はあんまりよろしくないけれど、豚肉と白菜の旨味が溶けた味噌うどんは今日も幸せな味。私は「味噌おじや」も大好きなんだけど、息子は圧倒的にうどんの方が好きなんですって。
銀座三越内「GINZA SUNJUICY」にて
 ハンバーグステーキ セット 大宮シェフスタイル \1650
 ランチドリンク \170
今日は一人、池袋に観劇。でもその前に銀座に用事があったので、それを済ますついでに三越でお昼御飯。
 
オープン当初から行ってみたいなと思っていた、「レストラン大宮」「京橋ドンピエール」「小川畜産」のコラボ店、「GINZA SUNJUICY」でハンバーグを食べることにした。
 
……でも、もう11時半になろうというのに、このお店、お客さんはゼロ。確かに値段はそこそこ良いけれど、あんまり評判良くないのかなどうなのかなとちょっと心細くなりながら、でも初志貫徹でお店に入った。結局、私が出るまで他にお客さんはほんの1~2組ほどやってきただけで、平日とはいえ、ランチタイムど真ん中にこの状態は……あらららら?と。
 
不味くはなかったのだけど、「美味しいか美味しくないか」で言えばちゃんと「美味しかった」のだけど、「高級洋食」なレベルの値段に比して、各テーブルに置かれたラミネート加工裏表1枚メニューとか、サービスの印象なんかがなんだかファミレスのような感じで、そのちぐはぐさが少なからず違和感。「船頭多くして」なんとやら、みたいな感じになっちゃってるのかなぁ……と、ちょっと残念なランチになってしまった。
 
いただいたのは、「ハンバーグステーキ・セット 大宮シェフスタイル 」。平べったい、わらじのような巨大なハンバーグは「厚さ9mm」がそのこだわりなのだそう。
 
正面から撮った写真ではさっぱりわからないけれど、マッシュポテト、人参、茄子、いんげん、蓮根などの温野菜が盛られたところにもたせかかるように斜めにハンバーグが盛られている。パッと見、「ずいぶん地味な皿だなぁ」と思って、ハンバーグを捲ったらけっこうな量の野菜が出て来たのでちょっと驚いた。
 
ソースは、私が選んだデミグラスソースと、きのこの入った「ジャポネーゼソース」から選ぶことができる。シンプルなフレンチドレッシングがかかったミックスリーフのサラダと、玉ねぎ人参入りのコンソメスープ、パン(かライス)がセットで1650円。ランチドリンクはプラス170円。
 
「小川畜産」こだわりの肉は、粗挽き肉がそこそこの量混ぜられているようで、しっかりとした噛み応えがある。肉汁もたっぷりで、でも「厚さ9mm」と言わず、もちょっと厚めの方が、私は嬉しいなー……とか思ってしまった。焼き具合はさすがに良い感じだし、デミグラスソースもさすがの美味しさだったのだけど。
 
何故だかうっすら油が浮いているコンソメスープ(鶏でだしを取った脂とかなのかしら?)とか、温められてはいるものの割と普通のテーブルロールとか、
「……うん、これが全部で1200円とか、いっそ980円だったら何度も来たい感じなんだけどねぇ……」
値段とのバランスが悪いってことなのかなぁ……と、お代を払ってガラガラのお店を出ると、同じフロアのお寿司屋さんの店頭には長蛇の列。こっちのお店に入ろうかとちょっと悩んだとんかつ屋さん(一度入って、美味しいなと気に入った)も店頭に空席待ちのお客さん。
 
んで、いつぞや友人達ときて、非常にもんにょりした気分になった飲茶屋さんの方も、笑っちゃうほどお客がいなかった。会社勤めならこの時期は忙しいところが多いだろうし、12月平日の昼間にデパートでお昼御飯食べるような層は「そこそこの年齢の女性客」が多い(実際、そんなおばちゃん&おばあちゃんがほとんどという感じだった)から、その客筋が好む店、好まない店、という違いだけかもしれないけど、なるほどなぁ、と。
 
そして午後は池袋サンシャイン劇場で観劇、すごく久しぶりのキャラメルボックス2013クリスマスツアー『ウルトラマリンブルー・クリスマス』を見てきた。
 
1ヶ月ほど前、我が家に届いたのがこの公演の招待券。「せりあさん、あなた、サポーターズクラブに入会して年会費払ってるのに2年間公演を見に来てませんね」と。「年会費だけいただき続けるのは申し訳ないから、クリスマス公演をぜひ見に来てください」と。そんな感じのお手紙がついていたのだった。
ごめん、ごめんよキャラメルボックス。すっかり劇団四季と歌舞伎に浮気していたよ……と、招待いただけるのなら是非見に行こうと、マチネの席を取った次第。
 
キャラメルボックス、大好きだったのに足が遠のいてしまったのは、もうここ数年めっきり「原作つき公演」ばかりになってしまったことと、原作なしオリジナル公演の方も、いまいちのめりこめる楽しさが感じられなくなってしまったことが、その理由。
 
過去の作品も「元ネタ」というか素地になった小説や映画があったりはしていたのだけど、「さよならノーチラス号」とか「風を継ぐ者」とか「キャンドルは燃えているか」とか「サンタクロースが歌ってくれた」とか「俺たちは志士じゃない」といった、あの時代の作品は本当に好きだった。……観ている側の私が年を取っちゃっただけなのかもしれないけれど。
 
今作品は、"アメリカで最も親しまれている映画『素晴らしき哉、人生!』 演出家・成井豊が愛してやまないこの映画へのオマージュ"とのことで、オイルショック時代のアメリカの舞台を、数十年前の日本に置き換えたという内容だった。自殺しようとした男を止めた天使の前で、男が語るそれまでの(なかなか壮絶な)人生。最後があっけらかんと突き抜けたハッピーエンドで「それでいいのか。……まぁ、いいのか、キャラメルボックスだし」という感じで、でも途中は館内すすり泣きの声があちこちから聞こえたりした。
 
数年観ていなかった間に、「まだまだ若手」と思っていた役者さんたちがすっかり主役を張れる貫禄になっていたり、劇団四季や歌舞伎にはない「前説」と「終演後の挨拶」に「やっぱりこの"近い感じ"は好きだなぁ」と思ったり。
 
看板役者、西川浩幸さんも、脇役(主人公の父ちゃん役)で普通に舞台に立っていた。2011年4月、東日本大震災の1ヶ月後に西川さんは「左前頭葉皮質梗塞」という脳梗塞の一種で言葉が出づらい状態になって、以後リハビリを重ねて普通に舞台に立てるようになっていたことは知ってはいたけれど、「あ、変わってないや、全然変わってないや」と嬉しかった。
 
来年のクリスマス公演は「ブリザード・ミュージック」だそうで、「西川浩幸演じる"清吉じいさん"が、13年振りに帰ってくる! 」とのこと。今度は主役を演じるらしい。これは、観に来たいかも。春は「ヒトミ」で夏は「TRUTH」、これまた過去人気作品の再演で、「これもいいなぁ」と、まんまとキャラメルボックスの「また観に来てよ」の手中にはまりつつある自分なのだった。
 
「お金がないしー」と自重していたのもあるけれど、そもそもサポーターズクラブ会員は「サポーターズ・スタンバイ」という、半額ほどの値段で観られる「当日券最終キャンセル待ち割引入場システム」の権利があるから、それ使って平日マチネ(よほどの人気公演でなければ大体空席がある……)に来れば良いのよね……。
「Kafer」の
 鴨とシトラスのテリーヌ
 酢漬けニシンのサラダ
 キューブサラダ(とうもろこしのパンナコッタ)
自家製みかんチェッロのソーダ割り
当初、「マチネ見に行っても息子の夕飯までには帰れるわよね」と思っていたのだけれど、開演が14時とやや遅めで(直前まで13時開演だと思ってた……)、しかも今日は水曜、5時過ぎには息子に夕食を摂らせないといけない日。
 
しまった、「お弁当でも買って帰ってささっと済ませよう」と思っていたけど、そもそもこれって間に合わない可能性が高いよね……と、息子にはお金を渡して「駅前にファストフード店もあるし、お弁当買っても良いし、そんな感じでお願いします」と適当に済ませてもらった。観劇、別の曜日にしておけば良かったなぁ。失敗。
 
というわけで、私の夕飯は一人が確定していたので、昼に銀座に行ったついでにお惣菜を買っておいた。以前も買ってあまりにも美味しかったのが忘れられず、もう一度買ってきた「Kafer」の鴨とシトラスのテリーヌ。
 
他のお店を覗く時間もなかったので、一緒に「酢漬けニシンのサラダ」と「とうもろこしのパンナコッタ」も購入した。保冷剤少し多めにつけてもらって、Johanで買ったパンの袋と一緒に、池袋駅の(なるべく気温の低そうな場所の)コインロッカーに突っ込んでおいた次第。雪になるかもと予報が出ていた今日、帰宅するまでちゃんと保冷剤がひんやりしていてくれて助かった。
 
ワイン開けても飲みきれないしなと、自家製みかんチェッロを久しぶりに出して、ソーダ割りに。ちびちび飲みつつ、録画したまま見ていなかったドラマ「相棒」など流しつつ、のんびり食べた。
 
千葉三越はともかく、日本橋三越でもあまり扱いが多くはない「Kafer」のお惣菜。銀座三越店は揚げ物やテリーヌ類、サラダやマリネなど種類豊富なお惣菜が並んでいて、どれも美味しいものばかり。爽やかな柑橘の香り(レモンやライムじゃなくて、もっと穏やかな風味っぽい)が漂う鴨のテリーヌは本当に美味しくて、でも見た目がとても綺麗なサーモンや野菜のテリーヌもいつか試してみたいところ。
 
ビネガーの酸味が柔らかい、スライスオニオンたっぷりめな酢漬けニシンのマリネも良い感じ。とうもろこしの粒がざくざく入る濃厚な層と滑らかなプリンのような層の2層になったパンナコッタ仕立てのとうもろこしのキューブサラダも期待以上だった。
 
そしてうっかり軽く酔っ払いに。みかんチェッロ、シロップで割っているとはいえ、元がスピリタスだからアルコール度数が50度くらいはあるのよね……ソーダ割りにするからと安心して、「喉も渇いたしー」とうっかりがぶがぶ飲んでしまった。