2013年12月25日水曜日

クリスマスは牛を煮ました

ミルクパン
バゲット w/クリスマスジャム
自家製ヨーグルト w/キャンベルジャム
ミルクティー
昨日の夕飯にも出したラ・ベル・コンフィチュール・マサコさんのクリスマスジャムを今朝も食卓に。
 
バゲットを薄切りにしてバターを薄く塗ってトーストし、その上にこんもりジャムを盛ってみた。あとは買い置きの、テーブルロール風の「ミルクパン」とミルクティーとヨーグルト。こうして書くと、相変わらずの安定の乳製品の多さな我が家の食卓……。
 
マサコさんのジャムは基本的にシンプルな材料(材料の果実+グラニュー糖+レモン汁、くらい)だけれど、このクリスマスジャムはすごいすごい。添付のラベルの原材料名欄には、
 
ドライフルーツ(プルーン、洋梨、あんず、いちじく、レーズン、さくらんぼ)、グラニュー糖、マルメロ、りんご、オレンジピール、レモン、くるみ、アーモンド、文旦ピール、バニラビーンズ、シナモン、八角、カルダモン、クローブ
 
と、細かい文字でみっちりと記されていた。かなりしっかりとスパイシーで、オレンジピールと文旦ピールの存在感も強い、複雑な味わい。八角なども入って、薬膳的風味にも感じるから、好き嫌いが分かれる品かなぁと思う。私も、「あ、美味しい」と思うものの、そう一度にたっぷり食べたくなる味という方向ではないから、少しずつ長く楽しんでいこうかなと思っているところ。
 
風味の強いモンドールのようなチーズには似合わないけれど(←昨日一緒に口に入れてみたけど、笑っちゃうほど似合わなかった)、あっさり味のクリームチーズとかには案外似合うかも?あと、シンプルめなアーモンドタルトに添えたりしたらクリスマスケーキっぽくなって良いかもなー……とか。
 
あれこれ考えながらもぐもぐ。なんだかんだ、パンに乗せて食べるのが美味しかったりして。
肉うどん
麦茶
クリスマスだというのに色気がないけれど、今日の午前中は一気に用事を片付けに、郵便局と銀行と図書館と薬局と本屋をハシゴ。
 
お昼御飯に何か買って帰ろうかなとも思ったものの、「惣菜の味」もなんだか飽きてしまって、
「薄切り肉あるじゃん、冷蔵庫にアメリカンビーフの薄切り肉あったじゃん」
あれをとりあえず火入れしてしまいたいからなんとかしましょう……と何も買わずに帰ってきた。
 
先日作った「吉野家風牛丼」が想像以上に吉野家的で美味しかったから(先日は美味しい国産牛を使ったからなおのこと美味しかったのかもと思いつつ)、今度はアメリカンビーフを使って再度「より吉野家的牛丼の具」を目指して。
 
でも、今日のところは「牛丼」を食べたい気分ではなかったから、買い置きの冷凍うどんを茹でてヒガシマルのうどんスープを使って「あつかけ」にして、その上に煮た牛肉と玉ねぎを乗せて「肉うどん」にしてみた。これ、かなり良い感じに「すうどんに、吉野家の牛皿乗せました」みたいな感じになって、幸せなことに。
 
「うん、やっぱり、かなり吉野家かも」
「ねー。地元のお店撤退しちゃったから、食べたくなったら当面これで我慢だねー」
吉野家、好きだけど電車やバスに乗って「わざわざ食べに行く」というほどのものでもないと私は思っているから、このくらいのレベルに自宅で再現できるなら「これでいいや」と思えてしまう。家で食べるなら、大盛も特盛も「アタマの大盛」も思いのままだしね。
カナッペ(モンドール+生ハム、クリスマスジャム)
レタスのサラダ
ビーフシチュー
羽釜御飯
スパークリングワイン
 
「ユーハイム」のクリスマスケーキ
アイスミルクティー
クリスマスの今日の夕飯は、ビーフシチュー。
 
美味しそうな煮込み用のアメリカンビーフを買ったので、「これはやっぱりビーフシチュー?」と、久しぶりに煮込んでみた。
 
レシピはここ数年、このレシピ以外のビーフシチューは作らなくなってしまった、銀座の肉料理の名店「マルディグラ」の家庭用レシピ。半日でびっくりするほどちゃんと美味しいビーフシチューが煮えてくれる。
 
にんにく、玉ねぎ、セロリ、人参はフードプロセッサーにかけてピュレ状にしておく。煮込み鍋にバターを熱してバターと同量のグラニュー糖と強力粉を加えて、カラメル色になるまでじっくり炒めたら、野菜のピュレを投入。更にスキレットで焼き付けておいた牛肉と、マッシュルームを加えて、フォンドヴォー、赤ワイン、トマトピューレ(今日は美味しいトマトジュースを多めに使うことで代用)を入れたらひたひたになるまで水も足して、あとは煮込んでいく。「アクも旨味のうち」と、アクもひかない。水分量だけ時々チェックしつつ、3~4時間も煮たらできあがり。できれば早めに作って常温に冷まし、味を馴染ませておけば完璧。
 
家庭用のビーフシチューは、デミグラスソースの缶詰を混ぜちゃうという方法もあるけれど、それだとやっぱり「わざとらしい味」になりがちで。このレシピは野菜の自然な旨味もちゃんと感じる、そして酸っぱかったり渋かったりもしない、「すごくちゃんと美味しい」ビーフシチューになってくれるのだった。今日はトマトピューレではなくジュースを使ったこともあって、味を調えるのに最後に少しだけトマトジャムを加えたりした。
 
形が残る具は肉とマッシュルームだけなので、別途茹でたじゃがいもと人参のグラッセも用意してシチューに浮かべ、サラダやカナッペも並べて、そんな感じのクリスマスの夕御飯。
 
「シチュー、うめー!」
と息子は喜んでくれて、そんな息子に
「……鶏の丸焼きとビーフシチューだったらどっちが好きなん?」
と聞いてみたら
「んー……鶏もいいけど……ビーフシチューかな?」
だそうで。
 
あ、そんなにビーフシチューはお好みだったんですねそれは良かったー……と、せっせと煮込んだ苦労も報われるというもので。
 
そして私は生ハムをスライスしている時にうっかりナイフを左手に滑らせて中指を切ってしまってなかなか困った感じにブラッディクリスマス。指が痛いから明日の夕飯は手抜き必至……とほほ。