2022年1月14日金曜日

ガレット・デ・ロワと香川の雑煮

念願だった、香川のお雑煮……!
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
ホットサンド(はむたまちー)
苺(佐賀県産いちごさん)
カフェオレ
冷蔵庫にはまだまだハムやソーセージの類がいっぱいあって、これは季節的にホットサンドが捗るのではないでしょうかと、スーパーでサンドイッチ用の食パンを買ってきた。
 
今日は食べかけだったチーズ入りボローニャソーセージ的な円柱状のハムをざくざく切って、シュレッドチーズも足しつつ、卵サラダと共に詰めて"はむたまちー"。
 
朝食メニューにおいてはカロリーの王様みたいなホットサンドだけど、腹持ち良いし(油多いからね……)、美味しいし、寒い季節には定番の選択肢。
新橋「かおりひめ」にて
 正月限定メニュー お雑煮 香川 \1000
今日は、「香川のお雑煮を食べる」「帝国ホテルのガレット・デ・ロワを買う」という二大目的を胸に、まだ朝の混雑状態な電車に乗ってまずは日比谷の帝国ホテル。
 
ホテルショップ ガルガンチュワ」が、JR線路寄りの帝国ホテルプラザの1階に移転リニューアルオープンしたのは昨年12月のこと。
 
すごく売り場も広くなったと聞いてはいたけど、扱う品の幅も広げたようで、これまでは作っていなかったガレット・デ・ロワも扱うことにしたみたい。販売期間もやや長めで、12/28~1/16と聞いていたから、滑り込みで買えるかなあなんて呑気に思っていたのだけど、昨日、改めて公式サイトを見たらこんな記述が増えていた。
 
大変ご好評につき、期間中の予約分は完売しております。
当日の販売数に限りがございますので、1月10日より開店時(10時)に整理券を配布しております。
商品のお渡し時間は12-15時でございます。
1日4-5台の販売となりますため、お一人様1点限りとさせていただきます。
 
うわそれは大変、と、9時50分には到着するつもりでお店を目指し、めでたく整理券を入手した次第。
 
並んでいる時にお店の人に聞いたところ、やっぱり今年から初めて扱うことにしたのだそうで、予約枠分も"すごく少ない"量しか焼けないんですって。
 
定番のメニューと並行して、限定品を扱うとなるとどうしても個数に限界が……とのことで、「そうですよねえ」と。ゆえに焼き上がりってからのお渡しも12時以降になってしまいますと恐縮されてしまったけれど、間違いなく、"今日焼いたばかりの"ガレット・デ・ロワをいただけるなら、それはこちらとしても嬉しいわけで。
 
で、銀座でお買い物して新橋でお昼食べてからまた来ましょう、と、今日の私はすごく歩いた。後でスマートウォッチのデータを見たら16000歩は歩いていたらしい。
 
地下鉄1駅乗るのもめんどくさいし、歩ける距離だしなあと歩いたおかげで、道中、「来週の金曜日いただきたいんですが!」と衝動的に「空也」の最中の予約をしにお店に寄れたりもしたし、銀座SIXの開店までまだ15分あると知ったところで急遽銀座三越を目指し売り切れ間近だった10時焼き上がりのチョコブレッドも入手できたし。
 
道中のアンテナショップもちょこちょこ覗きつつ、そしてお昼は香川と愛媛のアンテナショップ「せとうち旬彩館」2階のレストラン「かおりひめ」で、香川のお雑煮をいただいてきた。
 
お雑煮は、1/4~1/15提供、こんな感じに紹介されていた。
 
香川
白味噌の汁にあん餅が入ったお雑煮です。白味噌との相性が良く、とても美味しいお雑煮です。かおりひめ特製押し抜き寿司つきです。
 
愛媛
「今年一年、かどをたてずよろず丸く治まりますように」と丸餅の入った澄まし汁仕立てのお雑煮です。ご当地名産みかんジュースで炊いた「みかん押し抜き寿司」つきです。
 
愛媛のも美味しそうだけどやっぱり香川でしょう!と注文したら、やってくるお客さん、8割以上くらいがこの香川のお雑煮を注文していて驚いた。
皆さん、香川県人なの?県人じゃないけど私のように食べたくて来たの?テレビか何かで紹介された?
 
やってきたお雑煮は、大根、金時人参、きぬさや、梅麩が盛られていて、そして白味噌の汁は京都のお雑煮ほどには濃厚ではなかった。淡い塩気でさらりとした口当たり。
 
その中に粒あんをくるんだ柔らかな丸餅が沈んでいて、甘くてちょっとだけしょっぱくて白味噌の甘い香りという、想像はしていたものの、初めてな味わい。
でも確かに不思議と似合っていたし、お汁粉を食べるよりは重い感が無くて、これは面白いし美味しいものだった。
 
あん餅は、1階のショップでも冷蔵冷凍共に扱いがあって、家でもその気になれば香川風雑煮を作ることができそう。
だしはいりこ(香川だもんね……!)、味噌は「さぬき白味噌」というものが存在するのだとか。
 
来年は、年末にこのあん餅買ってきて、いつもの雑煮も支度しつつ、これも出してみようかしら。息子はきっとびっくりするだろうなあ。
日比谷「帝国ホテル」内「ガルガンチュワ」にて
 「いったつみとらどう」の
     椰子の白わらび餅 \1500
そして食後に再び歩いて歩いて日比谷に逆戻り。
 
JR高架下の「日比谷OKUROJI」を今回初めて歩いて、けっこう面白い店が色々あるなと新潟アンテナショップを覗いたりして。
 
せっかくだからとガレット・デ・ロワ受け取りがてら、ガルガンチュワの品も隅から隅までしっかり見て、夕飯用の惣菜と明日の朝御飯も買って帰ることにした。
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グラム売りのサラダがあったりと、デパ地下のようなスタイルにしつつも、値段はしっかり高級ホテル。奥のレジにはドリンクメニューもあって、ちょっとしたものをベンチ席とミニテーブルでいただけるようになっていた。
 
で、これが気になるどうしても気になる、食べて帰りたい……と、その喫茶コーナーで、わらび餅、いただいてきた。
 
冬の限定商品らしい「椰子の白わらび餅」は、帝国ホテルメイドのお菓子ではなくて、「いったつみとらどう」というお店のものなのだそう(ガルガンチュワ内に販売コーナーを常設しているんですって)。
 
店頭でいただくのはわらび餅5個に純国産黒豆入り玄米茶付きで1500円。持ち帰り用は16個入りで3888円。
 
なんとも贅沢なお菓子だなと思ったのだけど、
 
わらび粉とココナッツミルクを練りあげた冷たい練り菓子。
日本料理の練りものの技法でもちもちの食感に仕立てました。
ココナッツミルクのほのかな香りと優しい甘さをご賞味ください。
 
なんて紹介されていて、もうこれは確定で絶対絶対美味しいやつだよね、と。
 
なんだこれ!?!?とびっくりするほど美味しいわらび餅でした。美味しすぎて夢に出そう。 というわけで、いただいてきた。
 
ひんやり冷たくて、"ふわふわ"と"つるつる"と"もちもち"が全部一緒になったような夢みたいな舌触り。
 
ココナッツの風味も嫌味がない程度に濃厚で、表面にまぶされている粉もココナッツ風味。
 
こう、ココナッツものってザラザラした舌触りのものが多いように思うのだけど、これはとにかく舌触りが滑らかで、表面の粉からして「何をどうしたらこれほどまでにさらさらに……?」と思う仕上がりなのだった。
 
なにこれなにこれすごく美味しなにこれ……!?と語彙を崩壊させながら美味しくいただいて、次回帝国ホテルに来た時にはきっと買って帰ろうと固く固く決意して。
 
ちなみに帰宅してから検索したところ、叶姉妹もファビュラスにこのわらび餅を召し上がっていらっしゃいました。
 
帝国ホテルに行ったらすぐ近くの日比谷花壇本店で「ハナノヒ」のお花もいただけるし(本店はさすがの品揃え&お店の人の感じの良さで、ハナノヒサービスの利用の真骨頂な幸せ気分が味わえるのでお気に入り)、日比谷駅から東銀座での乗り換えであとは大体座って帰れるし、銀座界隈に来る時は最後は日比谷に寄るという流れで良いのでは?と思い始めてしまったのだった。
チーズいろいろ
「帝国ホテル」の
 ポテトサラダ
 小海老とマンゴーのサラダ ヨーグルトソース
「IKEA」の
 スモークサーモン
サルシッチャと白いんげん豆の煮込み
スプマンテ(Torresella Chardonnay Brut)
 
「帝国ホテル」の
 ガレット・デ・ロワ
カフェオレ
今夜は洋風な献立にしましたよ 手元には、焼肉用の肉と一緒に解凍してしまっていた、「オークハウス235」のイベリコ豚のすごく巨大な生ソーセージ。
 
かなりなボリュームのものが5本もあるので、ポトフにしようかなと考えつつ、ちょっと別の方向のにしてみたいと、田中玉緒さんレシピの「サルシッチャと白いんげん豆の煮込み」を作ってみることにした。
 
昨日から水につけておいた乾燥いんげん豆は柔らかくなるまで下煮して、水煮トマト缶、セージなどと共にソーセージを煮込んでいく。味付けはシンプルに塩のみで、でもイベリコの旨味がしっかり出た、美味しいメインディッシュになった。
 
魚も何か欲しいなと、IKEAで買ってきてあったスモークサーモンも出しつつ、帝国ホテルのポテトサラダや小海老とマンゴーのサラダも食卓に。
 
帝国ホテルはさすがの帝国ホテルで、ポテトサラダが、トリュフ風味などがついているわけでもないのに謎リッチな味がしたし、小海老とマンゴーのサラダも、デパ地下惣菜とは一線を画した高級感ある味わいだった。
 
「さすが帝国ホテル」「やっぱすごい」なんて話しつつ、お供はイタリア、ヴェネト州のワイナリーのスプマンテ。カラッと軽やかななのに濃厚さもしっかりある、すごく飲みやすくて美味しい泡。
 
お楽しみのガレット・デ・ロワもファビュラスなお味でした……! そして食後にお楽しみのガレット・デ・ロワ。
 
本来は1月6日のエピファニーに食べるこのお菓子、今年は年明け早々からジム通いが始まってしまい、連休も連日予定があったから今日まで都心に出られるチャンスが無くて。
 
通販を頼むほどの情熱もなく、「14日に都心に出るからその時どこかのを買えたら良いわ」くらいに思っていたから、無事買えたのは本当に僥倖だった(最後の最後は、長めに扱うJohanあたりで買って来るつもりだった)。
 
直径16cmと小さめサイズで3800円というお値段は、さすがの高級ホテル価格ではあって、そして事前にちらりと調べた口コミでは「値段ほどの味でもない。普通」みたいな評価もあってそんなものなのかなとも思っていたのだけれど、いやいやいやいや、このガレット・デ・ロワ、すっっごく美味しかった。
 
値段を思えば当然と言うか、これで美味しく無かったら暴れて良いとも思わないでもないけれど、でも見た目完璧、アーモンドクリームの濃厚さもパイの繊細さもさすがのクオリティ。
フランス産のレスキュールバターを使っているんですって。
 
埋められたアーモンドもナイフが当たりにくい縁側をしっかり攻めて埋められていて、そして今年の王様は息子になった。
 
ちなみに、一般的についてくる紙製の王冠はついてこなくて、フェーヴが可愛い王冠型。「アーモンドが当たった人に別添えのフェーブをお渡ししてください」と添付のリーフレットに記されていた。
 
紙製の王冠をつけるのは、多分、帝国ホテルの美意識にはそぐわなかったということ……なのかなー。面白い。