2021年10月24日日曜日

ラーメンの昼、おいさーの夜

最終夜は「おいさー!」な海鮮居酒屋に。
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
狸小路「コメダ珈琲店」にて
 たっぷりミルクコーヒー \610
     Bモーニング \0
 ホットドッグ \470
大通りのきのとやでモーニングをやってるらしい、とか、滞在ホテルのブッフェもなかなか評判良いらしい、とか、そういうのが全部中止になっている、未だコロナ禍な空気が続く北海道。
 
ホテルの朝食はセットメニューでの提供ということで、それで2000円取られるのもなんだかなあという気分だったので、よさげな朝食処をと色々検討したのだけれど、朝から海鮮丼という気分でもなく(近くが二条市場で朝から海鮮丼食べる店ならけっこうある)。
 
むしろパンが恋しいのよねと今朝は狸小路の「コメダ珈琲店」に行ってしまうことにした。
 
朝8時前のコメダは思った以上に混雑していて、やっぱり他の選択肢はあんまり無いんだなあという感じ。
 
若干お腹も空いたのでホットドッグを追加で頼んでだんなと半分こ。
 
「それじゃあモーニングの添え物はあんこにしようかな、いや、卵……?」
と悩んでいたら、だんながぽそりと「卵ペーストをホットドッグに添えればいいじゃない」と呟いて、「それね!」と。
 
今日は最高気温16℃の暖かさで、でも朝はやっぱりかなり涼しく、ホットのたっぷりミルクコーヒーいただきつつ、卵ペースト乗せホットドッグを堪能した。モーニングのトーストはジャム塗ってもらって、甘いパンとしょっぱいパンで御満悦。
 
今日の予定は、北海道神宮に行ってみるくらいのつもりだったのだけど、朝調べていたら行きたいお店が1つ増えたので、「ちょっと距離あるから自転車使うのはどうかな。この店に行きたいのです」とだんなに相談。チーズを買いに行きたいの。
すすきの「けやき すすきの本店」にて
 コーンバターラーメン \1020
私は旅行前から「美味しい味噌ラーメンが食べたい」と思っていて、それも、「バターコーントッピングして美味しい方向の味噌ラーメンが食べたいな」と渇望していて。
 
で、dマガジンで読んだラーメンムック本に掲載されていた「けやき すすきの本店」のラーメンがすごく美味しそうだったのだった。
 
お店自体は新千歳空港にもあるから、その気になれば明日帰る時に一人で食べてしまえるのだけど、だんなにそれを言ったら「でも俺が居た方が食べきれるか心配しなくていいでしょ」と。
 
それもそうですね……と、どうせだったら本店で食べたいという思いもあって、10時半の開店早々にすすきののお店に向かってみた。さすがにあっさり入店できたものの、カウンター席6つ?8つ?ほどの小さな席であっという間に満席に。
 
じんわり辛い、「けやき」の味噌ラーメン。おいしかった! 私はもちろん、「コーンバターラーメン」を。
 
大きなバターのかけらとコーンがどーんとトッピングされていて、そして野菜たっぷり。
 
キャベツにもやし、きくらげ、人参、そして豚肉。ひき肉じゃない、もっと歯応えのある肉がざくざく入っていた。
 
麺は太めのちぢれ麺、スープはコクがあるけどくどすぎなくて、そして後味にじんわり辛さが来る唐辛子の存在感。
 
しっかり、"それっぽい"味の味噌ラーメンを口にすることが出来て、大満足。
 
我が家が(というかだんなが)作る味噌ラーメンは、炒めた豚ひき肉ともやしに湯と濃縮スープ入れて煮立てて作る系。このお店のもそんな感じの作り方なようで、なるほどきくらげ入れて、キャベツはちょっと大きめにざくざく入れても良いんだなと思ったのだった。
 
北海道神宮。七五三の家族連れがたいそういっぱいでした。良い天気! 北海道は今がまさに紅葉の絶好シーズン。
 
散策するのも良さそうで、だから行ったことのなかった「北海道神宮」に行ってみたいなと、地下鉄数駅乗って円山公園駅に。
 
大木繁るおおらかな空気の神宮で、境内は七五三の家族連れが山盛りだった。それでも御朱印は書き置きではなく手書きのものをいただけて、見事な達筆の「北海道神宮」の1ページが加わった。ちなみに前のページは1ヶ月前の京都「祇園社」に「伏見稲荷大社」。
 
紅葉も実に綺麗で、満喫した後は公園入口でdocomo系のレンタサイクル「バイクシェアサービス」の電動アシスト自転車を借りた。
 
都内でもよく利用しているこのサービス、札幌でそのまま使えるのはとっても便利。ここから4kmほどの道のりを移動して、若干不便な場所にある「Table of Grace」に行ってきた。ここは大好きな「チーズ工房アドナイ」の、唯一存在する直営店。
 
ここのカチョカヴァロが大好きで何度か通販で取り寄せていた。そういえば札幌でアドナイのチーズを買うことはできるのかしらと今朝思い立って検索したら、このお店の存在を知ったという次第。
 
「Table of Grace」にて。わーいチーズがいっぱい! 冷蔵ケースの他は常温の棚が1つあるだけの可愛いお店だったのだけど、うっとりする豊富な品揃え。
 
買いやすいように100~200gサイズにカットされたチーズは、カチョカヴァロはもちろん、ハード系、セミハード系、リコッタやマスカルポーネ(これもとーっても美味しい)も。
 
更に焼き菓子やキッシュ、プリンなども売られていた。
店頭ではソフトクリームもいただけたのだけれど、いくらか暖かいとはいえソフトクリームを食べるにはちょっと涼しかったのでソフトクリームは断念して。
 
はー、ちょっと夢中になって買っちゃった……。 お部屋でプリンは食べられるよね、あとチーズもいっぱい買いましょう……と、買った品、こんな感じ。
 
仔羊のシールが貼られているのがチーズで、右奥から手前に、ブリータイプの白カビチーズ「SAYURI」、カチョカヴァロ、ラクレットタイプの「フォンティーヌIZUMI」、瓢箪型のは「スカモルツァスモーク」。
 
お菓子系は奥の包みが苺ジャムを挟んだビクトリアケーキ(380円)(他にマーマレード味のもあった)、「アドナイの自家製プリン」(250円)、3枚並んだのは発酵バタークッキー(1枚150円)、ビスコッティみたいな見た目のは「レーズンとくるみのバタークッキー」(350円)。
 
札幌から行くのはまあまあ大変なので、冷蔵品持ち帰る手間や苦労も考えると通販が安定なのかなとも思いつつ、でも自分の眼で見て選べる楽しさは格別というもので。
 
なんだか元気が出たので、帰路は「大通りまで移動して、そこで自転車返せばいいじゃない」と、7km超の道を移動して一気に大通り駅界隈まで戻ってみたのだった。
 
そして本日の戦利品(明日はもっと増える予定なのにだ) そういえば、スーツケースに入れられそうな常温のお土産は今日のうちに買っておきたいのですよと、ホテル帰還前にデパ地下でお買い物。
 
明日にも色々冷蔵品やら何やら買う予定なので厳選かつ自重しつつ、季節限定品とか、空港では扱っていないだろう冷蔵品とか、空港では買えない「札幌市内限定品」の文字に釣られるようにこんな感じでお買い物。
 
マルセイバターサンドならぬマルセイバタそのものが買えたのは嬉しかったな。これであんバターパン作ったら絶対幸せだと思う。
 
六花亭
栗きんとん(要冷蔵)(期間限定品) \204
栗きんつば(要冷蔵)(期間限定品) \213
十勝マルセイバタ(要冷蔵) \463
石屋製菓
なまらバターバウムTSUMUGI カット 3×\170
i・ガトー(アイ・ガトー)(札幌市内限定品) 3×\200
ROYCE'
チョコレートウエハース モンブランクリーム(期間限定品) \720
ロイズさくさくトリフ[栗](期間限定品)(要冷蔵) \550
なんだかんだ今日も活動的だったねと、それでもホテルで1時間半ほどのんびり過ごし、夕飯は徒歩圏内のすすきのの海鮮居酒屋に。
すすきの「海味はちきょう」にて
 お通し(いくらおろし) 2×\500
 季節のおすすめ:たちポン \1180円
 季節のおすすめ:秋刀魚刺 \590
 季節のおすすめ:エゾシカたたき \990
 ホッケメンチカツ \550
 はちきょう特製なまら鶏ザンギ 2×\200
 はちきょう刺盛り \1980
     +1おいさー \510
 にしん切込み \390
 圭さんのまかないネギ飯. \380
 生ビール(サッポロクラシック) 2×\630
 日本酒(増毛 國稀 佳撰)もっきり \600
 日本酒(根室 北の勝 精撰 本醸造)もっきり \600
 日本酒(旭川 大雪乃蔵 本醸造)もっきり \600
 日本酒(旭川 大雪乃蔵 鳳雪 大吟醸)もっきり \900
 日本酒(旭川 国士無双 純米)もっきり \600
 日本酒(札幌 なまら超辛 本醸造生貯蔵)もっきり \600
今夜のお店は「海味はちきょう 本店」。
 
すすきの界隈の海鮮居酒屋でよさげなところを探していたら、このお店の"ホッケメンチカツ"が目に入って、なにそれ美味しそうと気になって。
 
名物はかけ声と共に盛大にいくらを盛りまくる"つっこ飯"なんですって。そういうのがあるってことは観光客向けの店なのかなあと思いつつ、でもここは美味しいんじゃないかなという自分の勘を信じて小樽滞在の夜に電話を入れたら「6時半のお席はもう一杯で」と。
 
この時間だったら入れるというのはありますかと聞いたら、5時半から7時の席と、7時半からの席なら空いてるということだったので、それなら時間短くてもいいです5時半で、とお願いしておいたのだった。支店もいくつかあるようだったけど、せっかくならと行ったのは本店。
 
突き出しが可愛い。北海道型のは昆布です。 突き出しは1人500円とちょっとお高めだけど、名物のいくらが大根おろしに添えられて、そして可愛い北海道型の昆布が。
 
昆布には「はちきょう」の文字まで刻まれていて、もちろん食べることが出来る。
 
ちなみに「はちきょう」は漁船「第八協栄丸」の略だそうで、運営する会社社長が羅臼での漁師時代に乗っていた船名なのだそう。
 
掘りごたつ式の店内は、旗や浮き輪が飾られて、まさに漁船のような雰囲気で、そして店員さんがめちゃめちゃ元気だった。
 
「本日一杯目のつっこ飯いただきましたー!」からの
「おいさー!」
「「「おいさー!」」」
のかけ声が店中に響いてああこれが噂の……と笑ってしまいつつ、その「おいさー」が妙に癖になるというか、だんだん、「あれ、いくらの単位って"1おいさー"だっけ」「私もおいさーって言われてみたい」などと思い始めてしまう。
 
どんな感じかというのは、youtubeに動画が沢山あがってたので、このあたりを見ていただけると。
 
で、まあ、その雰囲気だと「おいさー言いたいだけの店ちゃうんか」などと思ってしまいがちだけど、料理はどれもこれもが美味しかった。
 
豊富な季節メニューから「たちポン」を。おいしー! 季節メニューも色々で、「おいさー」担当の店長さんのお勧めもあって、季節メニューから真鱈白子のぽん酢がけ「たちポン」と、秋刀魚のお刺身、エゾシカたたきを早速いただいてみた。
 
白子はなかなか良い値段だったのだけど、プリップリで甘くって鮮度の良さが伝わる味わい。
 
毎年せっせと角上魚類で買ってきては食べている白子だって、決して悪いものではないと思う(実際、スーパーなどで買ってくる白子より数段美味しい)のだけど、それよりもっと美味しかった。おそるべし北海道、おそるべしはちきょう。
 
わさびと生姜、山わさび(つまりホースラディッシュだよね)の好みの薬味でいただく秋刀魚も脂が乗ってぷりっぷり、臭みのないエゾシカはにんにくたっぷりの甘めのぽん酢で。
 
期待のホッケメンチはまたぜひ食べたい美味でした。 そういえば北海道でまだザンギ食べてないよと、1個から買えるザンギも2個だけ頼み、そして左の写真は期待の「ホッケメンチ」。
 
その名の通り、ホッケを使ったメンチカツで、カツの上には鰹節、添えられているのはガリを使ったタルタルソース。組み合わせが素敵!
 
ほっけ特有のほくほくさとか塩気とかが絶妙にカツにあってて、生魚には日本酒だなあとビール残しつつ日本酒を飲み始めていた私たち、揚げ物の時だけビールに戻り。
 
ザンギはすりおろし玉ねぎの甘辛だれみたいなのがかかった、油淋鶏風のもので、下味しっかり、酒の肴な味だった。子供のげんこつくらいのジャンボサイズで、ああこれは1人1個で良かったやつだったねと笑いつつ。
 
これは刺身盛りも絶対美味しいよねと刺身盛りを中盤で追加して、「510円追加で1おいさー」とのことで、真ん中の器に「おいさー」して貰った。やりました、私たちもやりましたよ、おいさー。
 
刺身盛りの内容は、2切れずつで、サメガレイ、まぐろ赤身、ぼたん海老、ぶり、帆立、サーモン。
 
サメガレイって、食べるの初めてだったかも。深海に住む大型のカレイだそうで、綺麗な白身で脂が乗っていた。一番美味しかったのはぶりかな。とろけるような舌触り。
 
長くない滞在なのにビールだ日本酒だ食べ物も追加だと満喫しまくりの私たちに店長さんもあれこれ話しかけてくれ、リストに載っていない日本酒も出してくれた。
 
リストにあったのは、旭川 大雪乃蔵の本醸造だったところ、大吟醸の鳳雪もありますよと言われて、それならと本醸造と飲み比べ。
 
北海道のお酒は良くも悪くも"昔ながらの日本酒"という風で、米の味のふくよかさよりも切れ味と喉越しの良さ重視という傾向が全体的にあるように感じたのだけど、脂の乗った魚やこっくり味の煮物焼き物などにはむしろそういうお酒がお似合いとも言えて。
 
大吟醸はさすがの吟醸香のふわりと上品なお酒だった。コロナ禍以前はもっともっと色々な種類の一升瓶を置いていたんですって。もうすぐ戻っていくと思うからまた是非に来てくださいねと、店長さんから名刺までいただいてしまい。
 
最後のねぎ飯も美味しかったです。圭さんって誰よと笑いつつ。 最後は卓上の"おいさー"がまだあるねと、「圭さんのまかないネギ飯」貰ってだんなと分けつつ、おいさートッピングでいただいた。
 
もうこのあたりになると、いくらイコール"おいさー"で良いやという気分になってくる酔っ払いがここに。
 
「バター醤油で濃厚に仕上げた、まかない料理」が「圭さんのまかないネギ飯」だそうで、一体誰なんだ圭さんと思いつつ、甘辛だれで和えられた白ねぎと、生のままの刻み青ねぎが両方乗ったバター醤油御飯、美味しくない筈もなく。
 
ほんのちょっと駆け足気味だったけど、十二分に満喫しました。
 
次回はもっと早くに予約して、のんびり飲みに来たいなあ。
ホテルの部屋で
 アドナイの自家製プリン \250
 カフェオレ
そして夜のおやつにアドナイのプリン。
 
小ぶりの瓶詰、1個250円とお値打ち価格のこのプリンは、ミルクと砂糖と卵だけで作ったものだそうで、とてもミルクみの強いプリンだった。
 
プリンの評価でよく見るものは「卵が濃厚」といった方向だと思うけれど、卵の存在はむしろ控えめ、なんなら甘さも若干控えめ、とにかく牛乳の美味しさが前面にどーん!という方向。
 
濃厚で甘さしっかりめなカラメルとの調和が良くて、カラメルと正しく一緒に口に運ぶと口の中でちょうどぴったりな味になるようなプリンだった。
 
うん、お店に行けて良かったな。場所も大体覚えたし、なんなら大通り駅界隈から自転車往復も不可能じゃないと学んだので、次回はもっと楽に行けそう(←また札幌に来る気満々の人)。