2024年4月7日日曜日

お花見&誕生祝いの絶品中華

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福岡「三日月屋」の
 チーズクロワッサン \348
宮城「フレッシュ製パン」の
 ゴマクリームサンド \185 1/2本
カフェオレ
今日の朝御飯は、昨日に続いて東武百貨店 船橋店のパンフェスで買ってきた品を。
 
何度か買って美味しかった福岡「三日月屋」の、食べてみたかったチーズクロワッサンをめでたく買うことができたのでそれと、だんなと半分こしたのは気仙沼「フレッシュ製パン」というメーカーの、ちょっと変わった"ゴマクリームサンド"。
 
チーズクロワッサンは、
 
中にはカマンベールチーズ、表面にオランダ産ゴーダチーズをたっぷり乗せたクロワッサン
 
だそうで、見た目以上にチーズの風味。
甘い系より、このチーズクロワッサンがおいしいなと思った。これはまた次に見かけたら買いたい。是非。
 
黒胡麻入りコッペパンに黒胡麻クリームという、なかなかに攻めてるコッペパンも、若干パンがぱさぱさ食感に感じられたものの、素朴な風合いで良い感じ。
 
都内のデパートでも時々パンフェアをしていて、案内を目にするたびにそわそわはしてしまうのだけど、それほど大量に買って帰れるものではないし、交通費かけて行くのもねと臆しがちだから、こうして地元のデパートで開催してくれるの、とっても嬉しい。
船橋「海老川ジョギングロード」でお花見
「がブリチキン。」の
 南蛮タルタル弁当 \550
習志野ソーセージ \650
りんご飴(大) \500
缶ビールとか
2月頃の予想では、3月半ばに開花するのではと言われていた桜、急な寒さやら色々でかなり後ろ倒しになって、この週末が漸く見頃。
 
一緒に海老川の桜を見に行かない?とだんなを誘って、去年はジムの帰り道に一人で見てきた桜を一緒に見てきた。
 
50種類の桜が約500本植えられているという海老川ジョギングロードは、川の両岸+遊歩道左右、計4列に桜が咲き誇るとても綺麗な場所。
 
レジャーシートを広げてお花見できるスペースもそれなりあるし、桜の咲いている時期は昼から夜まで屋台の類もいっぱい並ぶ。
 
それなり混雑はするけれど、場所が今ひとつ不便ということもあってか、郊外ならではの長閑さもあって、すごくお気に入り。
 
今日は、だんなが「がブリチキン。」の弁当500円1等券をアプリのくじで引き当てたからと、ららぽーとの店舗で唐揚げ受け取り、更に家から缶ビール持っていって、桜を見ながらお昼ご飯にした。
 
ついでに屋台で炭火焼きの"習志野ソーセージ"も買ったり、子供の頃はおいしいと全然思っていなかったりんご飴も買ってみたり。
 
時間が経つにつれ、それなり曇天だった(というか朝8時頃まではけっこうな勢いで雨が降り続けていた)のが、だんだんに青空になってきていて。
 
つれて、屋台が並ぶエリアに集まる人々もいきなり増えてきて、最後は右の写真くらいの賑わいに。
 
ちなみにりんご飴、姫りんごサイズが400円、大きなりんごは500円。
 
なら大きなりんごを食べるよね?と、歩きながらがりがり食べた。「ポムダムールトーキョー」の高級りんご飴もすごくおいしいけど、この素朴なりんご飴も思った以上においしいもので。
 
"花"も"団子"も楽しめたことに満足しながら帰宅した。
船橋「旬輝」にて
 五香花生(チャイニーズスパイスナッツ) \500
 山城口水鷄(旬輝名物よだれ鶏) \1700
 脆皮焼肉(皮付き三枚肉のカリカリ焼き) \1900
 山椒生蠣
 (新鮮カキと黄ニラの山椒オイル炒め 蒸しパン添え)
  \2680
 回鍋肉片
 (旬輝式国産ロース肉とキャベツの味噌炒め) \2450
 ライス \350
 三不粘(山東式玉子の練り餅) \1800
 瓶ビール(アサヒ熟撰) \860
 ドラゴンハイボール 2×\840
 コーラ 2×\480
 普洱茶 \870
そして今日は私の誕生日のお祝い外食。
 
どこで何食べたい?と言われ、「旬輝さんで、予約制のあの謎餅を食べたい!」と即答した私。
 
その餅とは、三不粘(さんぷーちぇん)。
何で知ったのだったかな。皿にも箸にも歯にもつかないと言われる、伝説のデザート。
 
予約制の特別メニューの欄にこの品がひっそり掲載されていて「あ、これ食べてみたい、食べてみたい」と、ここ2年くらい、ずっと思い続けかつ言い続けていたのだった。
 
家族3人、頼んだ料理は前菜2つ、おつまみ1つ、魚介料理1つに肉料理1つと、普通な感じだったと思うのだけど、これに三不粘でもう限界なほどに満腹で。
 
都内の高級中華で注文するよりもあきらか量が多めで、毎回「しまった、1皿多かった……」と後悔することになるお店だったりする。
今日も炒飯を食べたかったけど無理だった。
 
奥様に「このお店、ボリュームたっぷりですよね」とだんなが告げたところ、
「私たちが外食して、"足りないなあ"って思うのが嫌なので……」
と笑ってらして。
 
いやでも、回鍋肉の豚とか、牡蠣炒めの牡蠣とか、あきらか、普通に想像する量の倍くらいは入ってるんだなあ……。笑ってしまう。
 
全体、ちょっとどこかが予想外な感じの品が出てくるこちらはスパイスナッツ。
 
絶妙な甘じょっぱさで青海苔どっさり。分量もたっぷり。
 
これと、「少しお料理お待たせしてしまうかもしれませんので……」とサービスで出してもらった浅漬けザーサイは最後包んで持ち帰らせていただいた。
 
でもこのナッツ、どうにも手が止まらなくなる美味なんだわ……ずっとぽりぽりぽりぽり食べ続けてしまう。
 
そして欠かせないのが、よだれ鶏。
 
なんでこんなにつゆがびたびたなの?と毎回思いつつも、この調味液、余さず飲みたくなるくらいにおいしくて(いやでも辛いけどね……)。
 
今まではなかった、板春雨を茹でたものが後から出てきて、残ったたれに絡めてどうぞ、ですって。すてき。
 
時によって鶏レバーや茄子が入ってたりするけど、今日は骨付き鶏ももときゅうり、ナッツというシンプル構成。
 
もうすっかり顔を覚えられているお店ということもあって、「すみません、このたれ、残ったの、持って帰って良いですか……?おうちで低温調理の鶏もも入れて続きを食べたい……」と我儘言って、たれを包んで貰ってしまった。わーい、レバーも入れて食べることにしよう……♪
 
で、チャーシューとの2択で毎回悩みつつ、今日は"脆皮焼肉"で。
 
感動的に皮部分がカリッカリのジューシーな豚バラ肉にピリ辛だれと、さらりとしたマスタードソース。
 
でもそのままでも適度に塩気が効いていてとってもおいしい。
 
そして今回、初めて食べてみたのが、今日の一番上の写真、山椒生蠣。
 
"新鮮カキと黄ニラの山椒オイル炒め 蒸しパン添え"とのことで、小ぶりのふわふわ花巻は、具材を挟んで食べろというのではなく、皿に残ったオイルを吸わせて食べてねという趣向。
 
山椒オイルで後味にじわっとシビシビする感じはあるのだけれど、旨味たっぷり。
 
すごく大粒の牡蠣が、1ダースくらい入ってるんじゃないかというほどの贅沢さだった。すてき。
 
そして、「これは概念かな……"回鍋肉"という概念……」と見た目に笑ってしまった回鍋肉。
 
そう、このお店、青椒肉絲もこんな感じだったし……と思えばある意味納得なのだけど、お肉、表面焼き付けた状態で炒めないで出してくるって相当に攻めてる品だなと。
 
メニューには「仕込みに手間をかけた当店オリジナルホイコーロー」だそうで、辛さは控えめ(というかほぼゼロ)、てろんとした甜麺醤……というか、"味噌!"という感じのたれがしゃきしゃき野菜にしっかり絡んでて。
 
炒飯などを食べるのはこの段階で諦めていたのだけど、でも、だんなと息子がごにょごにょ相談して白ご飯を1つ貰っていた。
 
確かにこの回鍋肉は、とってもとっても"ご飯のおかず"。
最後はオンザライスして優勝していた。一口貰ったけど、これは確かに優勝できるおいしさだったね……。
 
そしていよいよお楽しみの三不粘!
メニューに記されていた説明文によると、
 
中国が食糧難だった時代に卵黄と砂糖のみで作ったとされている宮廷料理
山東料理のクラシカルでシンプルな伝統名物デザート
歯・箸・皿の3つの付かないところから名付けられています
 
ですって。4~6人前で、2日前までの要予約。
ネットで拾った情報によると、
 
  • 調理の難易度が非常に高く、本場中国でも作れる人が限られているため、幻のスイーツとされている。
  • もちろん日本でも食べられる店はとても限られている。
  • 時間がたつとすぐに風味が変わってしまうため、持ち帰りは不可能。
  • 材料は卵、砂糖、ラード、でんぷん。
  • 作るのはとても難しいがその味は材料から想像出来る通り、油と卵と砂糖の味しかしない。
  • Googleの予測変換では「三不粘 まずい」という候補もあり。
  • 三不粘の原材料や作り方はよく知られているが、名厨によってのみ作られていることから、決して簡単なものではない。
  • ひたすら混ぜ叩き続ける体力や騒音が許される環境(または精神)が必要。
  • 配合・温度・攪拌の3点が決まらないと仕上がらない。
  • 滑らかにするためには数分間に1000回近く叩かないといけない。
  • とにかくうるさい。「こんなに強く叩いていいの?」や「煩くてお隣さんに怒られるかも」等といった遠慮が生じてしまうと、ボロボロ食感な上に箸にも皿にも歯にもくっつく仕上がりに。
  • 三不粘に対する需要と人気は拡大しつつも生産性は極めて低く、能率は全く上がらない。
  • また、量産体制を研究する気運もまったく見られない。
とのことで。
 
作り方は「皿につかない、ハシにつかない、歯につかない! 幻のスイーツ「三不粘」を食べてきた【別視点ガイド】 - メシ通 | ホットペッパーグルメ」の記事に写真入りで詳しくあったのだけど、そろそろデザートを……となってから、厨房からカン!カン!カン!とずっとずっと、これまでそんな音してなかったよねというカンカン音がずっとずっと響き始めた。
 
この音だー!と笑ってしまいつつ、同時に、「すみません、他にお客さん数組いるのに本当にすみません」と申し訳ない気持ちにもなってくる。
 
そうして出てきたのが、この、お月様みたいなまんまるなお餅。
 
動画はXに上げたのだけど、スライムのような伸びのよさ、本当に皿にも箸にもくっつかない、謎のもちもち感。これは、これは楽しいな……!?
 
味は、中華カスタード。蛋撻のフィリングみたいな、同時にバター餅のような。このお店では、油は白絞油を使っているということだった。
 
昔の時代の料理だからと、奥様は「あんまりおいしいものでもないですよ……?」という風な表情だったけれど、いや、これ、おいしいよ……?すごくおいしい。
 
食感が何より面白くて心地良いし、甘さはそれなりあれど、欧米のケーキみたいな歯が抜けそうな方向の甘さとは違うし、卵の質も良いのだろう、濃厚な黄身の味が感じられて、臭いとか油っこいとか全然なくて。
 
とりあえず、蛋撻とバター餅が好きな人なら絶対刺さる味だと思う。
 
ただやっぱり、仕上がりが良くないと歯触りが良くなかったり油っこくなってしまったりもするのだろうなというのも納得ではあって。
おいしいと思える三不粘は、作り手さんがやっぱり素晴らしいゆえなのだろう。よきものをいただきました。幸せだ……。
 
だんな曰く、
「これを嫌いという人とは友達になれそうにない」
とのことで、結局、ものの数分でぺろりと完食。全部召し上がったんですか!?と、奥様に驚かれてしまった。いや、食べますって。おいしいですもの。
 
なんでも、鍋が少しでも汚れていると綺麗に仕上がらないから、今回のこの品のために新しい中華鍋をおろしてくれるまでしたそうで。
 
料理代は9割以上が手間賃なのだろうけど、それにしても、その手間を思うと1800円でも全然安いのでは?と思える"幻"も納得の美味だった。
 
また食べたいけど色々と申し訳なさすぎて躊躇してしまうよね、これは。
 
とりあえず、"9品出てきます"というコース料理を次回はいただいてみたいなあ、って。おまかせで。