2025年12月14日日曜日

体調不良と山城組

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コメダ風ミルクコーヒー
今朝の私は、もういきなり具合が悪かった。
 
5時頃に一度起きて色々してみるも、「なんか起きてられない……」と居間でそのまま寝転がって1時間ほど寝て、だめだ本格的に眠りたい、と改めて寝室に戻って、10時頃まで爆睡し。
 
吐き気はなく、ただただ眠いのとだるいのと、トイレに行けば腹下し……という状況で、だんなが「コーヒー淹れてあるけど」とミルクコーヒーを出してくれた。
 
常以上に牛乳たぷたぷ、砂糖も入れて、コメダ風。
 
それを飲むくらいの元気はあったけど、なんか今日はだめだ……と、食後も何度も横になっていた。
 
でも今日は、楽しみにしていたコンサートなのでそれだけは行きたいと、今日から2泊3日の出張に行くだんなを見送った後、私もゆっくり身支度して、黄色い電車に揺られてお出かけ。なんかこう、いかにもウィルス性胃腸炎とかそんな感じ。不覚。
 
というわけで、今日は「芸能山城組」の公園、「幻響」其之弐〈転生〉
 
ふとしたことで、夏頃、今も変わらず新宿三井ビルのところでケチャ祭りを開催していると知って、まだ続いてたんだ……!と感動して。
 
映画『AKIRA』の主題曲に採用されて有名になった山城組だけど、私にとってはそれ以前から、「夏に新宿のビルで不思議なアジアの音楽をやる人たち」という印象だった。
 
小学生低学年の頃に見たそれがあまりに強烈で、AKIRAの曲を聴いて「あ、あの人たちのだ」と思って、それがバリ島のケチャだったりガムランだったりにルーツがあると知ってからはバリ島の音楽が好きになり、新婚旅行もバリ島に、となってしまった次第。
 
ちなみに来夏の旅行先もまた久しぶりにバリ島。
 
あいにくケチャ祭りは見に行けなかったものの、今回のこのコンサート、AKIRAが演目にあったので、それは聴きたい、とチケットを取ってみたのだった。
 
というわけで、ステージの中央には見事な割れ門。
 
熱帯雨林の鳥の声やざわざわとした葉ずれのような音が聞こえる中、見る限りほぼ満席状態で一夜限りのコンサートが始まった。
 
危機に瀕する地球の未来を精神世界から転換させる試みに挑戦し大反響を巻き起こした「幻響(げんきょう) 其之壱」に続く、待望のシリーズ第二弾。
芸能山城組が長年追求してきた意識を失わない恍惚の状態〈ライト・トランス〉性の音表現で、地球生命の循環を謳うライブ空間。
 
とのことで、この芸能集団の提唱している内容は超科学というかぶっちゃけ、わけがわからない(webサイトに掲載されているこのあたり、本当にわからない……)のだけど、それはそれとして音楽は素晴らしいもので。
 
第一章 幻響 輪廻交響楽
1986 年のアルバム『輪廻交響楽』は、地球生態系の循環メカニズムを讃えた作品です。大友克洋監督に「芸能山城組に AKIRA の音楽を」と決意させた作品でもあります。
今回、全4楽章を新しいかたちで演奏します。この夏バリ島の名匠によって調律・調響を施し輝かしい響きに生まれ変わった青銅の打楽器アンサンブル〈ガムラン〉と歌声との新たな融合などが夢幻の世界へといざないます。
【演奏曲】『輪廻交響楽』から
〈翠生〉〈散華〉〈瞑憩〉〈転生〉
 
第二章 幻響 AKIRA
アニメ映画「AKIRA」(大友克洋監督)の世界を彩った『交響組曲 AKIRA』を元に、多彩に変幻する歌声、巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉の芳醇な響き、絢爛たるガムラン。それらに電子楽器音や電子音響演出が融合。進化し続ける〈幻響〉の最前線をお楽しみいただけます。
【演奏曲】『交響組曲 AKIRA』から
〈金田〉〈鉄雄〉〈変容〉〈クラウンとの闘い〉〈ケイと金田の脱出〉〈未来(レクイエム)〉 他
 
ということで、二幕構成、バリ島でもここまで重厚な音はそうそう聞けない、それぞれ10台を越えるガムランとジェゴグの生音がものすごい迫力だった。
 
初めて知ったのだけど、元来のジェゴグは4音、無理矢理西洋音階に当てはめればラ・ド・ミ・ソの音しかないところ、芸能山城組はそこに”レ"に相当する音を足して5音にしているのだそう。
 
だから、一見竹枠に見える外枠も鉄製のものに差し替えられていて、インドネシア本国とはまた別の楽器になっているのだそうだ。知らなかったー。
 
竹の太さや長さを変え、数オクターブに渡る音が出るジェゴグの音、生"金田"、めちゃめちゃ良かった。アンコールの曲もこの金田で。やっぱり金田は盛り上がる……(それはもう当然そうだよね、とは)。
「鶏三和」の
 焼鳥弁当 \900→\800
 焼鳥 レバー \150
 焼鳥 名古屋コーチン大葉巻き串 \150
 
「円果天」の
 窯出しモンブラン
 窯出しイチジク
中国茶(四季春)
で、本当だったら、せっかく中野にまで来たのだし、1駅移動して高円寺ビリヤニセンターでビリヤニ食べて帰りたい(あるいは食べてからコンサートに臨みたい)と思っていたのに、全然無理……と地元まで帰ってきた。
 
もう別にお腹が痛いとかはないけれど、食べた瞬間トイレに行きたくなる気しかしなくて、せめて駅近でカレーでも?と思うも、それも止めておこう、と。
 
ひとまず家に帰ろうと、閉店間際の駅ビルで「鶏三和」さんの値引き弁当を買って帰ることにした。
 
お弁当100円引き、串焼きは全品150円ということで、1本200円ほどのレバーも150円、1本300円近かった名古屋コーチンも150円。
 
温かい中国茶淹れて弁当もサラダだけ外してから温めて、今日初めての固形物を口にした。なんか、まあ、大丈夫そう、かな。良かった……と思いながらしっかり食べて。
 
そしてこちら、昨日Jちゃんが新宿伊勢丹で買ってくれた、「円果天」というお店の変わり月餅。
 
初めて会うAさんに挨拶の品を買いたいと早めに到着したデパ地下歩いて、ここの月餅おいしそう、と足を止めて。
 
「窯出しモンブラン、だって。自分用に買おうかな」
と言っていたら、いつも夕飯とか御馳走になってるし買わせてくださいと、買って貰っちゃったのだった。
 
知らないお店だなと思ったのだけど、このお店、新宿中村屋が展開しているブランドだそうで。知らなかった。
 
窯出しモンブラン
熊本県産の和栗と生クリームをたっぷり使い、ラム酒を隠し味にリッチに仕立てたモンブラン餡のオリジナル月餅です。
販売日当日に新宿の工房で焼き上げた、外はさっくり、中はしっとりの食感が特徴です。
窯出しイチジク
一晩赤ワインに漬け込んだ、しっとりイチジクを、上品な甘さの白餡にたっぷり混ぜ込みました。
販売当日に新宿の工房で焼き上げた、プチプチ食感の楽しいオリジナル月餅です。
 
だそう。
 
「召し上がる前にオーブンで220℃で2分間温めますとよりいっそう美味しくお召し上がりいただけます」とあったから、軽く温めてからいただいた。
 
なるほど、手法的には月餅かもだけど、こうなるとほぼ洋菓子のような。あと、"銘菓ひよこ"にも近い感じ?外はさくさく、中はふわっと、黄身餡みたいな感じがして。
 
濃厚に甘くて、いかにも栄養ありますという感じで、今のお腹に嬉しい甘味だった。
 
明日にはもうちょっとまともに食べ物が食べられるようになっていると良いなと思いつつ、早めに就寝。