2021年11月29日月曜日

アナグマ焼いた

「乃が美」の食パン
ハムエッグ
洋梨(ラ・フランス)
カフェオレ
今日は「イイニクの日」なんですって。
 
朝の番組で水卜アナが「今日は焼肉を食べましょう!」などと言っていて、「ああ焼肉は良いなあ」などと思いつつ、朝御飯は美味しいパンにハムエッグ。
 
千葉でも最低気温4℃という今朝の冷え込みは、あったかいスープやシチューあたりが恋しくなる気分で、そうだな焼肉も良いなと、行かないつもりでいた「ロピア」の肉の日セールに行くことにした。
 
毎度平日であっても狂乱の混雑ぶりだから、目当ての肉が無ければ行く必要は無いかなと思っていたのだけど、今年最後の肉の日セールらしいし、ちょっとだけ買って来るかなと。
 
焼肉するならあれも焼きましょうと、冷凍庫からアナグマの肉も出しておいた。
おうちでサムギョプサル風焼肉
 アナグマ肉・牛タン・黒毛和牛カルビ
 サンチュ・サラダ菜・えごま
 人参・きゅうり・香菜
 大根の甘酢漬け
 キムチ・コチュジャンだれ
 ほうれん草ナムル・もやしナムル
ビール(キリン秋味)
というわけで、これが、初めて口にするアナグマの肉。
 
ジビエと言ったらこのお店、の、何度も豬肉などを買っている「肉の鈴木屋」さんで、先月半ばに来た案内が「激レア品入荷!アナグマスライス数量限定販売」というもので。
 
「最も美味しいジビエ肉」という人もいる希少なアナグマ入荷しました!
若旦那曰く、今回は比較的上物だそうです。
昔から食べられている野生動物の中でも最もレア!ジビエ上級者向けのお肉です。
 
との紹介文に、何それ食べてみたいと食い付いたのだった。ちなみに200gで3600円。
 
赤黒い肉に分厚い脂身。融点が相当低いみたいで、常温に戻すだけで既にとろんと柔らかい感じ。
 
こっくり味に煮ても良いらしいのだけれど、"未知の肉はとりあえず焼いて食べてみたい"という嗜好が先に立って、サムギョプサル風にしたらクセがあっても美味しく食べられるのではと、サンチュやサラダ菜、エゴマに刻み野菜等々を用意してみた。
 
こんな感じに、今日焼くのは肉だけだし、多分アナグマは脂拭きながらじゃないと焼けないだろうしとの予測で、カセットコンロにグリドル(平べったいスキレット)乗せて焼くことに。
 
肉の日特売で牛タンと黒毛和牛カルビも買ってきたので、なかなかの御馳走になった。
 
本当はサムギョプサルらしく豚バラを買って来ようと思ったのだけど、やっぱりお得なのは牛肉だったものだから、つい。
 
そしてアナグマは、思った以上にすっごい脂だった。チリチリと脂身が縮れて、グリドルがあっという間に脂の海になる感じ。
 
ジビエマルシェというwebサイトのアナグマ説明によると、
 
脂は融点が28度で、ツキノワグマと同等で口溶けが素晴らしい。肉は普通だが、柿・リンゴ・ぶどうを食べているアナグマは、フルーティーな味がするといわている。
 
ローストまたは鍋。肉に対しての脂が想像以上なので、残った脂は、シャリュキトリ・パテ・ベーコンなどするなど工夫が必要。鹿などと盛り合わせてジビエ皿にするのも一案。
 
だそうで、でも脂だけ他に有効活用するというのもやっぱりクセが強いので難しいかなという感じではあった。
 
名前はクマだけど、実際はイタチ科の動物で、果実から昆虫まで餌食する雑食性。例えるなら、"ものっっっすごくワイルドなイベリコ豚"という感じだった。肉からも脂からもナッツみたいな香ばしい甘い匂いがする感じ。豬ともまた違う野性味で、確かにこれは美味しかった。
 
野菜に合うしコチュジャンだれに合うし、あとこれ、りんごや洋梨みたいな果実にも似合いそうな肉。できれば脂身少ないところ、足の肉とかに齧り付いてみたい気がした。
 
初めてのアナグマ、思った以上に美味しかったわけだけど、食後が大変。
 
グリドルから跳ねた脂がそこら中に飛び散っていて、私が台所で片付けしている間にだんなが床を拭き、息子がテーブルとコンロを拭き、そして大量のファブリーズを居間にスプレーしまくったのだった。一体何の肉焼いたのよ!?って感じの匂いが家中に広がって、いや、これはなかなか凄かったわ。楽しかったわ。