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山形市「ホテルルートイン」にて
朝食ブッフェ
ビジネスホテルの宿は3人部屋とかなかったので、息子部屋と私とだんな部屋に分けることにして。
9時過ぎには出るからそのつもりでよろしくと朝食もそれぞれ摂ることにして、だんなと2人の朝御飯。
「
ルートインのモーニングスタイルバイキング朝食」とわざわざ特集ページまでwebサイトに作られてる割には、まあ、普通かな……みたいな朝食ではあった、かな。クロワッサンもバター感少なかったし。
おかずは明らか和風寄りではあったのだけど、パンが食べたい気分だったのでマシンからインスタントで出されるコーンスープとか朝からなぜか白桃カルピスを貰ってしまいつつ、パンとバター、はちみつなどを皿に盛って。
ソーセージにカニクリームコロッケ、グレープフルーツと水菜のサラダ、鯖の塩焼き、サラダに、今日の一品だったらしい"牛肉と里芋の煮物"と。この煮物は悪くなかった、かな。
で、今日の午前中は山形市内の酒屋巡りなどしてみたり。5軒回って3本買ってしまったわ……。
- 「國井酒店」
- 1杯100円で飲める試飲マシン(5種類ほど)が店内に。山形の地酒がとても多い。
購入:秀鳳 純米大吟醸 出羽燦々33% 生原酒 2178円
- 「もとさかや酒店」
- 住宅街の中で道路狭く、めちゃめちゃ解りづらかったお店。品揃えは山形地酒に留まらず、群馬の大盃まで扱っていた。店主一押しの上喜元をついつい購入。
購入:上喜元 佐藤正一 純米大吟醸 中取り 山田錦100% 紫ラベル 2860円
- 「赤門」
- こちらは繁華街の中で、これまた道路が狭く行きづらかったお店。飲食店への卸しがメインなのかなという雰囲気、くどき上手の品揃え多い。
朝日鷹について尋ねると、
「あそこの蔵は勝手に届くんですよね。何本下さいとか言えないの。"要らない"は言えるんだけど」
「朝日鷹も飲食店への卸しが中心で、まず酒屋には出回ってこないんですよねー」
……興味深いお話を聞きました。なるほど。
- 「金森酒店」
- 駅近くでお洒落な雰囲気、ワインの品揃えも豊富で角打ちもあり。女子会に持って行けそうなお酒発見!と出羽桜の貴醸酒購入。
「朝日鷹、小売り分は無いですねー」
なるほど飲食店向けのはあるんだ……、と。
購入:出羽桜 貴醸酒 SWeeeeeT MATURED 1760円
- 「池田屋酒店」
- 店内になぜか大型バイク。お客さんもバイカーが多いみたい。店名の銘柄のお酒があってちょっと気になったけれど、購入はせず。
リストにはあとまだ4軒ばかり行きたいお店リストがあったのだけど、ちょうどお昼ご飯時になったので酒屋巡りはここで切り上げて、蔵王温泉方面に向かうことにした。
山形 「Crang Dining」にて
ホタテと舞茸のガリバタ醤油Pizzaランチ \1780
蔵王牛ローストビーフ丼(1日限定5食) \1880
ビアからあげ \880
バスクチーズケーキ \480
ビール風ゼリー \320
セットドリンク(コーラ) \200
平日限定ビール4種飲み比べ 2×\990
ビール(クラシックIPA) \700
お昼のお店は、蔵王温泉に至る大鳥居のすぐ傍らにある蔵王ブルワリー運営のレストラン、「
Crang Dining」に。
この店もまた、蔵王に来る度に「う、地ビール……飲みたい……」と思っていたお店だった。
毎回送迎は山形駅から大型タクシーを頼んでいるから、寄り道というのができなくて。家族3人ならレンタカーという手段がまだあるけれど、毎度6人とか8人とかの大所帯だからなかなか皆で寄り道することは叶わなかったのだった。
モダンでお洒落な店内、メニューも色々お洒落な感じ。値段は都内価格並になかなか良いものではあったけれど。
でも幸い今日は平日、飲み比べが990円で楽しめるということで、当然これをいただくことにした。
卓上にはこんな感じにビールの説明が記されたペーパーがランチョンマット代わりに。お洒落だなあ。
ホワイトエールが本当に真っ白で、本当にビールなの?と首を傾げたものの、確かにホップの苦みはあって。けれど麦芽の旨味みたいなのは薄くて、甘さの全くないアップルタイザーのような感じがあった。フルーティー。
さくらんぼエールもかなり爽やかで、ビールらしいビールはやっぱりペールエールだったりIPAだったりしたかな。
フードメニューから、だんなは唐揚げ、私はピッツァ、息子は1日5食限定のローストビーフ丼を。
ローストビーフ丼、わさび別添だったけれどたれにもわさびが使われていて大人の味わい。全体、ビールに似合う味付けになっているのがとても良かった。
こちら、季節のピッツァの2ホタテと舞茸のガリバタ醤油"。
しっかりバターで、帆立で舞茸。
厨房にチラ見えたのは電気式のピッツァ石窯だったと思う。電気式と言っても侮るなかれ、100万円以上するすごいものだと以前どこかで読んだことがあった気が。
そんなピッツァ、生地のもちもち感も中央の薄い感じも具沢山ぶりも、文句のないおいしさだった。
そしてビールに唐揚げも正義なので。
ごろっと大きくジューシーな唐揚げも、とっても良かった。
今日は朝から息子がドライバーをしてくれていて、というか息子が運転してくれるようになったからこうしてだんなと出先で楽しくお酒が飲めるようになったという。
店頭では瓶ビールも売られているので、息子はそれを買って後で飲むことにしたらしい。
で、いろいろあんまりおいしかったので、つい、デザートも。
ホワイトエールやさくらんぼエールにいかにもお似合いな、甘さ控えめ濃厚なバスクチーズケーキと、そして見た目が大変にかわいらしい"ビール風ゼリー"は息子のオーダー。
甘さ控えめりんごゼリー(ふわっと中をかき混ぜてビールの泡っぽくしている)にホイップクリームで、見た目はほぼビール。
チーズケーキにピンクペッパーが添えられていたりするあたりも、お洒落大人っぽさがあって、最後まで"ブルワリーのお昼ご飯"感が徹底していた。
おいしかったー。
蔵王ロープウェイ「レストラン山頂」にて
The (蔵) チュロス \800
樹氷ソフトクリーム w/ロープウェイチョコ \700
そして今日はいつもスキーをしている蔵王温泉スキー場の山頂まで行ってみることに。
スキーの時は1日券なり4時間券なりでチケット無しで乗るのが常なロープウェイ、2本を往復乗って、お値段なんと4200円。
ひえええとなりながら、でも行きたかったところだしねと山頂の気温7.2℃を確認して、いざいざとロープウェイに乗り込んだ。
さすがにお客さんの姿はそう多いものではなくて。
そうして辿り着いた「
蔵王地蔵尊」。
2020年2月のスキーでは膝まで見えていて、脇の小さなお地蔵様たちに「君らもいたのか!」と驚くことになったのだけど、今日はやっと肉眼で全貌を見ることができた。
お地蔵様、周囲に小さいのが7尊いらっしゃっていて(←お地蔵様の単位が"尊"だと、調べて初めて知った今)、けれど周囲はそれなりには雪がいっぱい残っていて。
こんなところに碑が?とか遊歩道まで?と驚きつつ、標識だったり「
開運の鐘」だったりがすごく上にある(私たちの記憶の中のそれらは1m以上雪に埋もれているのが常だった)ことに「こんなだったのかー!」と笑ったり。
けれど気になるのは、斜面に並ぶ立ち枯れた松の姿だった。
樹氷シーズンでは察せられなかったけれど、2015年時点から「
蔵王の樹氷に蛾の食害」と報道されており、2022年には「
針葉樹立ち枯れ蔵王の樹氷危機 虫の食害・温暖化影響も」となっていた虫の食害が思った以上に凄まじく。
視界に入る木々、"ほぼ枯れている"といった風なコロニーがいくつもできていて胸が痛んだ。
いつも、「きれーい!」と言いつつスキーで下る樹氷原コースの入口も、やっぱり木々が立ち枯れていて。
雪はすっかり踏まれ溶けてシャーベット状ではあったものの、でもこんな感じにまだまだ土は露出しておらず。
「滑って帰れそうだね?」
なんて言い合ってしまった。
この山頂で達成したかった目的がもう1つ。
お客の多い冬には売り切れで食べられなかった、おやつを食べること。
ロープウェイ乗り場とかに貼ってあったこの案内を見て「え、食べたい」と思い続けていた品、めでたく口にすることができた。
私の目的はもちろんチュロスだったのだけど、息子も、ソフトクリーム食べると付き合ってくれて。
なぜこの画数多い「蔵」をチュロスにしようと思ったのか……、と心から笑ってしまいつつ、思った以上のサイズ感に驚愕した。
こう……、棒に刺してあるとかで、お祭り屋台の飴細工くらいの感じを想像していたら、お皿にどーんと置かれていて、想像の2倍くらいのボリュームだった。すごい。
味はしっかりまんまチュロスだったし、線が重なり気味なところはもちもち食感でとても素敵。
息子のアイスもかわいいロープウェイ柄のチョコレートがついていて、真冬の氷点下10℃では楽しむ気にはならないおいしさが味わえた。
そして山頂駅からロープウェイ1本降りて樹氷高原駅に行けば、「
百万人テラス」なるものもあって。
常ならうひょー言いつつスキーで滑走する一体が、おしゃんてぃーな高原スポット(しかも"恋人の聖地"なる恥ずかしい異名までついて)になっているのだった。
こんな感じに居心地の良いソファが並べられ、奥には寝転べるデッキチェアなども。
私たちの知ってる風景と違う!となりながらひとしきりデッキチェアで寝転んだりしてから、ゆるゆると下山した。
真夏はさすがに山頂の雪も無くなるそうだけれど、それでも気温20℃くらいにしかならないのだとか。
避暑にちょうど良いな山頂……となりつつ、往復4200円はやっぱり、なかなか。
で、山を降りたらそろそろ宿のチェックイン時間というところで。
今日の宿はいつも泊まっているスキー宿、でも今回は夕食は外で食べようとジンギスカンの予約を入れてある。
荷物を置いてから、まだ早い時間だしと
共同浴場に行くことにした。
あちこちに掲示してある共同浴場の湯温、今は川原湯がそれほどには熱くない(43℃だったかな)らしいと、3つの共同浴場中唯一の"足元湧出湯"に行くことにして。
嬉しいことに今日は貸切、43℃と言いつつ、相変わらずしっかりはっきり熱かった。
何しろお尻の下から熱い湯がほわほわと沸き出てきているのでお尻と足の裏から茹でられていく感じで、写真の奥側、板張りのところを避難所とばかり時々避難しながら何度か浸かって。
何しろ、源泉の上に小屋が建っているから、裏手はこんな感じに源泉掛け流しの池のようになっている。
このへんの水溜まりならぬお湯溜まりに卵入れておいたら、さぞおいしい温泉卵ができるのだろうなあという感じ。
脇の側溝もこの色合いで、もう全くただの水ではない、温泉が流れている側溝なのだった。
このまま上湯か下湯に梯子しても良かったのだけど、ここ一カ所で充分過ぎるくらいに身体が温まってしまったのでいったん宿に帰ってのんびりして。
予約の時間になってから改めて向かったのは、この川原湯のすぐ裏手にある、食堂と立ち寄り湯もやっている小さなお宿。
蔵王温泉郷「ろばた」にて
本日のおすすめ こごみのごま和え \440
味噌ディップでサラダ(自家製フキノトウ味噌使用) \550
ジンギスカン1人前 2×\1650
ジンギスカンセット \2090
ラム肉追加100g 2×\825
生ビール(キリンラガー) 4×\605
りんごサイダー 2×\385
というわけで、夕飯はお食事処・お泊り処・お湯処の「
ろばた」さんで名物のジンギスカンを。
息子はミニサラダとご飯、味噌汁つきのセットを、だんなと私はジンギスカンだけを。
野菜も食べたいねと一品料理を2つ貰って、お肉ちょっと追加して、それでお腹いっぱい楽しめた。
もやしはなくキャベツ、玉ねぎ、ピーマン、かぼちゃ、エリンギが盛られたジンギスカンセットの野菜の片隅には、なんと、半割にした玉こんにゃくが。
「え、玉こんにゃく焼くの?焼いて食べるの?」
と笑ってしまいながら、ちゃんと焼いてちゃんと食べた。
手切りの生ラム肉、肉厚で臭みもなくとっても美味。
自家製のたれはちょっとピリ辛の味噌味で、それもまた良かった。
そしてこちら、自家製のフキノトウ味噌にマヨネーズを合わせたディップでいただく生野菜セット。
この味噌が、多分ちょっと甘めに練られていて、マヨネーズと合わせるとべらぼうにおいしかった。
なんでも山菜類はスタッフが直接山に入って収穫したもの、あるいは知り合いの山師にお願いしたものがほとんどなのだそうで。
そういえば宿の入口にも、山菜採りツアーをこの日にやりますみたいな案内があったな……、と。
というわけでこちらも山菜、我が家近辺ではほとんど売っていないし売っていてもすごく高値なこごみの胡麻和え。
新鮮そのものなぷりぷり感で、和え衣が黒胡麻なのも好ましかった。
ごくほんのりと苦さを感じる、春の味。
冬の蔵王が何より好きではあるけれど、春の蔵王も最高だなーと、昨日に続いて今日もしみじみ思いつつ、おやすみなさい。