2023年12月17日日曜日

10年ぶりの帝国ホテルバイキング

※写真はクリックすると大きくなります※
「銀座に志かわ」の
  食パン w/マルセイバター
カフェオレ
みかん(紀州原農園 完熟温州みかん)
一昨日、池袋に行って「なにかおいしいパン買って帰りたいー」と思ったところで、西武デパートの中に「銀座に志かわ」を見つけて。
 
あ、高級食パン久しぶり、と、買ってきた。
 
今日はお昼に超飽食の予定で、とはいえ空腹のまま都内に行くのはちょっとむりだからと、この食パンをスライスして、バターだけ乗せていただいた。
 
しっとりやわらか系、もちもち食感の食パンは、甘さもあって、幸せな口当たり。
 
でも、私の好みは「乃が美」の方が上かなあ……津田沼パルコ無き今、"出かけたついでに買う"みたいなのがなかなか買うのが難しくなってしまったけれど、乃が美のパンも、また食べたい。
 
で、外出前の午前中、でっかい冷凍便が届いた。
 
いただきもので、北海道から、鮭、1尾。
 
これは……新巻鮭というものなのかな?(よくわからない)(扱ったことない)
 
どうにかぎりぎり冷凍庫にそのまま入るサイズだったから、発泡スチロールのケースは外して改めてラップでぐるぐる巻きにして、凍ったまま冷凍庫に移しておいたけど、さて、どうしよう。
 
いくらか解凍しないと多分切れないし、でも、「困るわあ」というよりはわくわくが強くって。
どうやって食べようかな、粕汁とかシチューも良いな、なんてそわそわしてしまった。でもとりあえず今日のところは冷凍庫に。
帝国ホテル東京「インペリアルバイキング サール」にて
 ランチバイキング
 グラスシャンパン(Perrier Jouët Grand Brut) 2×\2950
 アイスティー \600
 アイスコーヒー \600
食べ物系統の懸賞当選率がかなり高い我が家、2023年最後の大当たりは、「帝国ホテル東京」の「ブフェレストラン インペリアルバイキング サール」のランチに1組2名様をご招待という、雑誌のwebサイトリニューアル記念企画。
 
10月上旬、出版社からのレターパックが届いて、中には「ご当選のお知らせとともに賞品をお送りいたします」とチケットが入っていて、めちゃめちゃびっくりしたのだった。
 
帝国ホテルのバイキングって、今、けっこうなお値段するよね?と調べてみれば、土日祝のランチは2時間制で大人14000円。
ちょっとした(いやかなりちゃんとした)フレンチのディナーがいただけてしまうくらいのレベルになっていて、これはちょっと、自腹ではなかなか行きづらい価格帯。
 
ありがたや……と、せっかくなので、帝国ホテルのクリスマスツリーが見られるだろうタイミングでと、今日の予約を入れておいたのだった。
 
開店65周年を迎える8月1日「バイキングの日」に、リニューアルしたこのブッフェレストラン、
 
今までのフランス料理に加え、ランチとディナーに中国料理と日本料理が登場。
帝国ホテル 大阪の中国料理「ジャスミンガーデン」で長年シェフを務めた畑 繁良監修の北京ダックや光麺、点心などの中国料理や、四季折々の食材を楽しめる椀物や天ぷらなどの日本料理が加わりました。
また、内装や家具も一新し、よりラグジュアリーで落ち着いた空間では、ブフェ台が3か所に増え、今までよりも出来立ての料理を“好きなだけ”お楽しみいただけるようになります。新しい「インペリアルバイキング サール」へ是非お越しください。
 
という風に変わったのだそうで。
 
毎年、クリスマスシーズンには大きなもみの木をロビーに置く帝国ホテル。
 
インスタに今年の設置時のタイムラプス動画が投稿されているのだけれど、今年は全長5m、「赤とゴールドを基調に、建築家フランク・ロイド・ライトのデザインをモチーフにしたオーナメントを使用しています」ですって。
 
クラシカルで大きくて、そして近づけばとても良い香りのする、生のもみの木。
ロビー中央には、これも毎年恒例の赤バラの装花が飾られていた。
 
で、お楽しみのバイキング。
 
前回に訪れたのは、2012年7月の週末ディナーのことだったみたい(この時は母と宿泊してたから、朝御飯もこのレストランだった)。
 
当時は週末のディナーでも1人7500円だったと思えば、すごい値段になってしまったものだなあと思わないでもないけれど、でも、どの料理も素晴らしくおいしかったし、中華と和食が増えたのも良かった。すごく。
 
席につくなり、ちりんちりんとベルが鳴って、「海老蒸し餃子ができあがりました」と温菜コーナーでアナウンスがあって。
 
なにぃ!?と、早々、海老蒸し餃子をいただいてきてしまったわけだけど、海老あんもちもち、文句のないおいしさで、小さめサイズのせいろ1つに1個の餃子がうやうやしく収まっていた。
 
もちろん、複数いただいてくることも全然可能で、そして食事中、3回くらいはこの海老蒸し餃子できあがりのベルが鳴っていた。
 
せっかくだからとグラスのシャンパンをいただいて、前菜のお皿は、シーザーサラダ、帝国ホテル伝統のポテトサラダ ミモザ風、鰯のエスカベッシュ、よだれ鶏、スモークサーモン、フルーツと生ハムの白和え、チーズタルトといった感じに和洋中、色々盛ってきた。
 
奥のガラス容器はかぼちゃの冷製スープ。
 
全体的に上品な味付けで、でも塩気が物足りないということはなく、よだれ鷄も柔らかな鷄に風味の良いソースが食べやすく。
 
さりげなく置かれていた風だったチーズタルトが、ほのかにゴルゴンゾーラの香りでとってもさくさく、絶妙に酒の肴でおいしかったりした。
 
2枚目の温菜皿は、なんだかんだ、中華がいっぱい。
 
ホタテ貝のココット(これは洋食)、海老マヨネーズ、揚げフカヒレ餃子、鶏とカシューナッツ、鰤のソテー照り焼きソース添え(これは和食)、そして軟骨チャーシュー大豆添え。
 
さりげない感じに、麺(光麺という、その場で仕上げてくれる上湯の中華汁麺があった)の添え物程度な感じに置かれていた軟骨チャーシューがべらぼうにおいしくて。
 
フカヒレ餃子は残念ながら普通なおいしさだったのだけど、くわいが入り、人参もきれいに型抜きされている鷄とカシューナッツの炒めや、鰤の脂の乗りが素晴らしかった照り焼きとか、どれもしっかり美味。
 
でもやっぱりこのバイキングのメインは、手切りのローストビーフだと思う。
 
ソースをかけて手渡されるローストビーフ(今日の一番上の写真)、ホースラディッシュはセルフサービス、写真の温野菜は私が別コーナーのを盛ってきたもので。
 
柔らかな火入れも、ソースの味わいも、色々とパーフェクトなローストビーフだった。
 
クリスマスシーズンということで、そろそろ「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」が恋しくなっていたところだったのだけれど、おかげさまで、ロウリーズへの欲望が引っ込んでしまったくらい。
 
和風なものはこうして小鉢に作られているものが多くて、これは手前のが茶碗蒸し 蟹の餡かけ、そして海老の松風、聖護院蕪のムース コンソメのジュレ。
 
目の前で蟹餡と蟹味噌をそれぞれ添えて仕上げてくれる茶碗蒸しが絶妙な口当たりの良さで、しっかり仕事のしてある海老の松風も、さらりとろりとした歯触りの聖護院蕪も素晴らしく。
 
というかね、大体何食べてもおいしいわ。やばいわ。"おいしい"のレベルが半端なくて。
 
料理は他にもいろいろ、バターライスでいただくビーフカレーだとか、パスタとビーフシチューだとか、アクアパッツァにグラタンに、揚げ物も蟹クリームコロッケに大きな海老フライにと、本当、様々あったけれど、とても全種類は無理だったな……。
 
とはいえ、デザートは相当量、頑張ったかも。
 
第一弾、と貰ってきたのは左の皿が和スイーツ、右が中華スイーツ。
 
"黒糖クリームと白玉ぜんざい"というガラス容器に、2種のわらび餅、苺や緑豆の乗ったもなか。
 
ジャスミンゼリーに杏仁豆腐、マンゴープリン、タピオカミルクにゴマ団子。
 
残念ながらこのブッフェ、ドリンクは料金内ではなく、コーヒー紅茶ですら別料金なのが難点ではあるものの、でもこうしてスイーツも食べきれないくらいの種類があるので、満足感は相当なもの。
 
とどめとばかりに、苺のショートケーキ、モンブランタルト、アップルパイにチュロス、プリン。
 
1スクープずつ、好みなものを盛ってもらえるアイスクリームコーナーの品揃えはピスタチオ、チョコレート、ロイヤルミルクティー、バニラ、ブラッドオレンジ、マンゴー、柚子、ストロベリーといったもので、最後にロイヤルミルクティーアイスをいただいて終わりにした。
 
ケーキ類も隙なく、しっかり”帝国ホテルメイドの味"なのが本当、素晴らしい。
 
モンブランタルトの土台はクレーム・ダマンドのような濃厚さでタルトのさくさく感もしっかり。アップルパイも絶品だったけれど、私はモンブランタルトにうっとりだった。
 
「しかし、食べられなくなったよねえ……」
なんて話しつつ、いや、これは割と充分しっかり食べたのでは、という(特に私のスイーツの食べっぷりは我ながらすごいと思う……)。
「銀座若菜」の
 べったら2色カップ \594
「かま栄」の
 チーズちくわ \183
 しょうが揚 \194
「いづう」の
 鯖鯛盛合せ \3240
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エールダイヤモンド麦芽〈初仕込〉)
日本酒(京都 齊藤酒造 英勲 真向 純米吟醸原酒 生)
いーっぱい食べてしまったので、食後は歩こう、と銀座シックスの酒屋(「いまでや」さん)経由で銀座三越に行き、ちょこちょこお買い物。
 
三越地下には京都の鯖寿司の名店、「いづう」が期間限定のお店を出していて、頃合いサイズの"鯖鯛盛合せ"を売っていたから、夕飯にと買って帰った。
 
それと「銀座若菜」のべったら2色カップ。
 
家にはだんなの北海道出張土産の「かま栄」のかまぼこもあるしねと、帰ってからお風呂も済ませて、そのあたりを並べてのんびり夕御飯にした。
 
いなり寿司とかは食べたことがあったけれど、漸く初めて口にできた、「いづう」の鯖寿司。
 
それぞれ3切れずつ、こんな感じに竹皮に包まれていて。
 
鯛寿司を包んでいるのは、"北海道産の昆布を甘酢に漬けた白板昆布"、鯖寿司を包んでいるのは"北海道産の真昆布"なんですって。剥がしてお召し上がりください、と。
 
酢の加減が絶妙だし、御飯も、肉厚の鯖も鯛も間違いのないおいしさ。
 
11月に放映された「ブラタモリ」の鯖街道の回で、タモさんたちが最後に食べていたのが、このお店のこの鯖寿司だったものだから、
f「やっと食べられたよ……おいしい……」
とうっとりしながらいただいた。
 
しかし、鯖と鯛の6切れセットで3000円……1切れ500円……と思うと、なかなか手が出せるものではないんだなあ……。
 
今日は常以上に贅沢なものをいただきました。ごちそうさま……!