2023年5月28日日曜日

ブノワで鴨を

ブノワで鴨を。
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「POMPADOUR」の
 ミルクフランス \280 1/2本
アイスカフェオレ
今朝はさらさらっと、昨夜はネット麻雀に興じていただんなと遅めの朝御飯を「POMPADOUR」のミルクフランスを半分こ。
 
ちょっとだけ柔らかさもあるごわっと食感のフランスパンに、ホイップバターベースっぽいミルククリームがサンドされているもの。ふわっと練乳が香るけど、もうちょっと練乳感が強くても良いのよ……?というのが私の好み。
 
今日の夕飯はお久しぶりフレンチに行く予定で、ゆえに当然昼御飯は軽くにするか無しでも良い心持ちだったのだけど、毎朝のアプリ巡回に入れている(←iPhoneで"巡回"というショートカット動かすと、巡回系アプリやサイトを全部自動で立ち上げてくれるようにしている)「がブリチキン。」のスクラッチクーポンに挑戦したら、久々に1等が出て。
 
そしてだんなも、数日前に1等が出ていて。
 
「これは……早めにお店行って唐揚げ食べるか……?」ということになってしまったのだった。
ららぽーとTOKYO-BAY内「がブリチキン。」にて
 塩レモンからあげ定食 葱みょうがポン酢(大)
     クーポン価格\550
というわけで、混雑する前、10時台のららぽーとTOKYO-BAY内フードコートの「がブリチキン。」。
 
「がブリチキン。」の塩レモンからあげ。さっぱり味でよき。 当初はかつ煮定食を食べる気でいたのだけれど、店頭に"初夏限定!みょうが香る「塩レモンからあげ 葱みょうがポン酢」を新発売!"のポップ札があったものだから、ついついこれを。
 
新たに登場する「塩レモンからあげ 葱みょうがポン酢」は、毎年好評いただいている夏の期間限定メニュー「塩レモンからあげ」の商品をブラッシュアップしました。
 
ポン酢のさっぱりとした味わいに、葱とほのかに香るみょうがの相性が良く、これから暑くなる初夏にぴったりの一品です。口に入れた瞬間、レモンの酸味とみょうがの風味が広がる、この季節にだけ味わえるからあげをお楽しみください。
 
というもので、長ねぎ5に対して茗荷が1くらいだったのがほんのり残念だったものの、チキン南蛮あたとは方向が違う柑橘のさっぱり味。
 
これ、しっとり食べやすいけどむね肉を使っていて、「カロリー少なめ!OK!問題なし!」な気持ちにさせてくれるから嬉しいメニューかもしれない。
表参道「BENOIT」にて
 2 ENTRÉES+PLAT+DESSERT+CAFÉ \9000→\8500
     鶏レバーのテリーヌ
     オニオングラタンスープ (+\1000)
     青森県産鴨胸肉のローストとウイキョウ オレンジ風味
     バニラ風味のミルフィーユ
 グラススパークリングワイン(Crémant de Bourgogne Cuvée Agnès Vitteaut Alberti) 2×\1800
 赤ワイン(Châteauneuf-du-Pape Cuvée Impérial Raymond Usseglio 2006) \26500→\13250
というわけで、半年ぶりくらいのビストロ BENOIT(ブノワ)。  
2014年9月に初めて訪れてから、このお店好きだなあと何かにつけ訪れ続けているアラン・デュカス系列のフレンチレストラン。
 
当時はダイナースカードの特典でお安く食べられるというのも足を向ける理由の1つではあったけれど、今はもうダイナースは持っていないからその特典も使えない。でもやっぱり変わらず来たいと思うくらいにはお気に入り。
 
名物ギャルソン、北平さん(詳しくは料理王国のこの記事に)のkitahira blogも読んでいるのだけど、そこに「暮春特別プラン」の案内があって。
 
5月1日からコース料金が価格改定したのだけれど、5月中はいくらかお値打ちにいただけるプランがあるとのこと。しかも同日に投稿された別記事「2023年5月 Benoit≪特選食材≫と≪お勧め料理/デザート≫のご案内です。」に青森県の「津軽かも」の文字が。
 
え、鴨。国産の鴨、食べたい……となってしまって、行けそうな週末はとだんなと相談の結果、今日のディナーに予約を入れていたのだった。
 
ビストロブノワは、日曜日がとってもお得。なにしろ8000円以上のボトルワインが半額でいただけるのだから。
 
その企画があってのことかどうかは定かでないけれど、お店は今夜も大盛況。
何を頼んでも「今回はいまいちだったな……」のが無いこのお店、美味しいワインもチーズもしっかり楽しんできた。
 
突き出しのいつものプチシュー(チーズ味でしょっぱくておいしい)をつまみつつスパークリングワインをいただいて、パンはひまわりの種と白胡麻入りのカンパーニュ。
 
冷菜は悩みに悩んで、鶏レバーのテリーヌにした。
 
前回あたりにもメニューに載っていた記憶が?と思ったところ、2021年の北平さんのブログに「6月からメニューに割って入ったのが「鶏レバーのテリーヌ」です」という記述が。
 
Benoitの王道でもある「テリーヌ・ド・カンパーニュ」、そこのけとばかりに6月からメニューに割って入ったのが「鶏レバーのテリーヌ」です。
 
鴨のレバーを太らせたものが「フォアグラ」であれば、ニワトリを太らせると「白レバー」です。これをたっぷりと使うのですが、これではレバーペーストになってしまいます。そこで、豚の肩肉で肉肉しい食感と豚の背油で旨味を加えるように、よく混ぜ合わせ、テリーヌの型で焼き上げます。レバーの比率が高いため、熱が入り過ぎればパサパサとなる。断面がほのかにピンク色の、この職人技ともいえる火入れが、まとわりつくような白レバーの旨味を逃がしません。レバー好きにはぜひお楽しみいただきたい逸品です。
 
ということで、レバー好きにはたまらない美味だった。もう早々にスパークリングワインは飲み干して赤ワインにしてしまいつつ。
 
その赤ワインは、せっかくだからと奮発して、良い感じに枯れた風味もある2006年のお酒。イタリアワインならサンジョヴェーゼが好きですと伝えたら、でしたらこのあたりが……とお勧めいただいたもの。
 
定価で26500円なんてワインはまず頼む気が(もとい頼める気が)しないけど、半額なら?ギリOKなのでは?ほら、6月の結婚記念日はだんなは海外出張中だしね!?などと理由をつけつつ。
 
17年前のビンテージ、底にはいくらか澱もあったけれど、それ含めても美味しいお酒だった。
 
そろそろ初夏だけども、気にせずのオニオングラタンスープ。 そしてこの季節に?と思いつつ、メニューにあるなら是非いただきたいと、オニオングラタンスープ。
 
とろとろの玉ねぎの美味しさもさることながら、ベースのスープがとんでもなく美味しくて、聞けばできあがりまでに3日を要するスープなのだそう。
 
これまた北平さんのブログ、「2023年5月Benoit 暑いからこそ、熱々のオニオングラタンスープ!」によると、
 
牛のすね肉から、じっくりと2日間かけて旨味を煮出すのです。このブイヨンこそが、Benoitのオニオングラタンスープの美味しさの決め手なり。
 
この琥珀色に輝かんばかりのブイヨンは、濃いというよりも旨味が満ち満ちている。そこへ、たっぷりの飴色のタマネギを加えてほどよく煮込み、味を馴染ませるために冷やし休ませる。そして、オーダーをいただいた後、スープを熱々にし、ライオンの顔がデザインされた独特のスープボールへ注ぎ入れる。パンを浮かべ、グリュイエールチーズをパラパラと加え、オーブンへ。チーズがとろけ、ふつふつとしたところで、皆様の元へと運ばれてゆきます。
 
このオニオングラタンスープは、3月までの限定と考えていました。しかし、多くのあついあつい要望にお応えし、5月末までこの熱々の逸品を延長することにいたします。素材に何か奇をてらうわけではない、素材そのもの美味しさを十二分に引き出した、まさに時(とき)がなせる美味しさの極みというのでしょう。前述したグリーンピースのスープと併せてご注文いただいても、自分は止めることはいたしません。
 
いや、グリーンピースのスープとオニオングラタンスープと両方飲んだらお腹たぷたぷだよ、そこは止めようよ、とブログの記事見て笑ってしまうわけだけど、これぞオニオングラタンスープである、みたいなお手本みたいな味わいだった。
 
独特なオリジナリティさなどは無い、王道中の王道みたいな味わいで、でも、おいしい……っ、と溜息を吐くような美味しさで。
 
そして期待の鴨は、「青森県産鴨胸肉のローストとウイキョウ オレンジ風味」。
新玉ねぎみたいなしゃきしゃき感のある香りが爽やかなウイキョウが添えられ、ソースは柑橘、熊本産の「農6号」という品種を使った、皮ごと使ったフルーティーなもので、これが鴨にとてもお似合いだった。
 
鴨自体もしっとり柔らかくて、脂が甘く、これ、海外の鳥インフルエンザ蔓延ゆえの"棚ぼた"的に入手できた食材だったのだそう。
 
これまでは当たり前に使っていた仏産、ハンガリー産の鴨が入らなくなって、代わりに……と見つかったのが、青森、津軽で育てているバルバリー種の鴨だったんですって。おいしい。幸せ。
 
2018年にシェフが代わり、おそらくはこのタイミングでポーションがいくらか少なくなったこのお店だけど、この鴨だけは以前の皿の量に戻してくれて良いのよ?と思ってしまったくらいだった。
 
デザートの前にワインがいくらか残っていたのでチーズを頼んだら、今日はカマンベール、コンテ(だいすき♪)、そして山羊乳版のカマンベールといった感じの"バノン"というチーズ。
 
コンテは言うまでもなくミルクミルクした優しい味わいのチーズだし、全体的に風味は軽めな食べやすいチーズだった。シェーブルもそれほど山羊乳の主張が強くなくて。
 
赤ワインの感じからすると、もっとこってり系のものでも歓迎だったのだけど、少なくなったとはいえ全体的には食べ応えがあるビストロブノワ、チーズをもりもり食べるお客さんはそう多くないのかもしれない。
 
ミルフィーユのボリュームは今も昔も変わらずで。 なにしろデザートも(というかデザートは)今も昔も変わらずのこのサイズだったりするものだから。
 
今日はもう定番中の定番、バニラ風味のミルフィーユをいただくのだと強く心に決めていて、エスプレッソ飲み飲み、パイ生地さっくさく、カスタードクリームはなめらかで甘さしっかりな、相変わらずにストイックな見た目のミルフィーユを楽しんだ。
 
季節のフルーツを添えるみたいな色気が一切ないのが本当に、何というか「すごいなあ」と思ってしまう。この超超定番のデザート1品に対する自信のあらわれというか。
 
このボリュームのケーキが来たうえに、テーブルにはミニサイズじゃない、フルサイズのマドレーヌまでやってきてしまう(ちなみに"プチフール"という体だったり)のがいかにもこのお店という感じで当然それも美味しくいただいて。
 
そして帰り際、エレベーターに乗る直前にくれた土産スイーツは、今回は2個入りメレンゲが1人1袋。
 
なんでもデザートに使われるフルーツ、来月はパイナップル、再来月に桃を予定しているのだそう。桃は熟し方がゆっくりで、来月はまだちょっと無理かなーという感じなのだそうで。
 
ちなみに今月は「静岡県産"紅ほっぺ"のクープ フロマージュブランのソルベ」と「柑橘のクレープシュゼット バニラアイスクリーム」が季節の果実を使ったデザートだった。
 
桃のデザートいいなあ。
桃はパフェ活でも是非食べに行きたいところだけれど、ブノワの桃デザートもすごーく気になる……。