2025年11月8日土曜日

京都最終日、チームラボ。

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京都 「ウェスティン都ホテル京都」にて
 朝食ブッフェ
今日はもう1日慌ただしく。
 
チェックアウトできるぎりぎりの状態にまで荷造りをして、身支度も整えた状態で朝6時半、オープンと同時にホテルの朝食ブッフェ会場に。
 
南瓜に麦に紅葉と、ハロウィンのようなサンクスギビングのような、秋の飾りがレストラン前に飾られていた。なんだか今年はあまり自覚ないままにハロウィンも終わってしまっていたな……。
 
毎度幸せなこのホテルの朝食ブッフェ。
 
以前のように事前に盛り合わせたものではなく1種類ずつ好みで盛れる炊き合わせは、飛竜頭、小かぶら、うずら卵、高野豆腐と白いものシリーズという感じで。
 
和の惣菜は、こんにゃくの白和え、ひじき煮、筑前煮、焼きナス、そして蒸籠で蒸されている今日の蒸魚は赤魚と、炙り筍、ポン酢を添えて。
 
洋風のおかずも色々あるものの、なにしろこのホテルのお米は八代目儀兵衛さんのもので、もう間違いなく、おいしいものだから。
 
というか献立全体、和6.5洋3.5な感じで和に寄ってるから、連泊するでもなければ和を中心に食べがちなのだった。
 
他には、京都けあげ温泉卵、自家製豆腐、豆腐のピリ辛ソース、はちみつトマトあたりをいただいて。
 
グラスに注がれた状態で供されるのは、人参ジンジャージュースとフレッシュオレンジジュース。
 
で、茶碗に御飯よそって、卵かけ御飯とか、バター醤油御飯にしたいという欲望もちらりと抱きつつ、結局おにぎり3個というわんぱくなことになってしまったのだった。
 
熟考の末、ねぎ味噌、焼き鮭、牛しぐれ煮という選択にして、隣のうどんコーナー(油揚げとか山菜とか具材選べる、にゅうめんもある)でおすましも貰って。
 
このお席はいかがですかで案内されたのが初めて座る円形ソファのテーブル席だったから、眺めも良くテーブル広々、すごくゆったりお食事できた。
 
筑前煮とか焼きナスとか、ちょっとしたものがすごくちゃんとおいしくて、言うまでもなく、おにぎりも最高of最高で。
 
で、あとはフルーツとヨーグルトで良いかな……となっていたところで、だんなが、「奥様、パンケーキマシンがあります」と。
 
何それ?と見に行けば、パンコーナーの一角に、こんなマシンが増えていた。
 
左下のセンサーに手を翳すと、直系7cmほどに焼けるパンケーキ生地が青いライトのところで絞り出され、ベルトコンベアで運ばれながら焼かれていき、右端からペイッと焼かれたパンケーキが出てくるというもので。
 
1回のてかざしで、こんなかわいいパンケーキ2枚。
 
脇にはメープルシロップやジャムの用意もあり、桃ジャム添えてバター塗って、ついでにうっかりミニサイズのパンオショコラまで貰ってきてしまった。
 
最後はオレンジ、グレープフルーツ、メロン、りんご、パイナップルと、並んでいたフルーツ全種類と、プレーンの他にフルーツヨーグルトもあったのでそれも貰って、朝からしっかり満腹に。
 
ごちそうさまでした!
 
そして片道45分ほどかけ、7時営業開始が8時と若干遅くなった、黄檗(おうばく)の名店パン屋さん「たま木亭」に。
 
8時11分着で、既に店頭には15人ほどの行列が出来ている盛況ぶりだった。
 
前回ほとんど買えなかった硬焼きバター、今日こそはと、がばっと大人買いして、19個ばかり。やっと買えたー!とちょっとはしゃいでしまった。
 
どれを見ても、もう全部おいしいやつ……!としか思わないのだけど(クロワッサンも食パンも全部おいしい……)、やっぱり硬焼きバターが大好きで。
 
それ以外にも明日の朝とかに食べられそうなもの(というか食べたいもの)を買い込んで、宿に戻れば、作業時間は20分ほど。
 
全力でスーツケースの一方の側にビニールに詰めたパンを並べていって(買った時点では口の空いてる紙袋にしか入れてくれないし、硬焼きバターはバターが染み出てくる危険性大なので絶対にビニールに詰めないといけない……)、潰れないように細心の注意で他の荷物もパッキングして、どうにかチェックアウトした。
 
このホテル、チェックアウト時にお願いすれば京都駅のサテライトに荷物運んでおいてくれるのが本当に本当にありがたく。
 
この荷物サービスと朝食と大浴場の3点どれもが欠かせない魅力で、あと、街の中心部ではなく緑に囲まれているロケーションも気に入りで。
 
来年もまたお世話になりますとホテルを後にした。
 
そして訪れたのが、先月オープンしたばかりの「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」。
 
麻布台ヒルズのは2回、豊洲のは1回行ったことのあるこの施設、東京とはまた違う展示がいくつもあるということで、行きたい行きたい行ってみたいとチームラボ未経験の夫を連れて、京都駅から徒歩10分ばかりのその場所へ。
 
東京でも確かそうだったけれど、アナウンスはまず英語、それから日本語という感じで、お客さんも6~7割がインバウンドの人という感じ。
 
マップがない、決まったルートもない、迷路のようなフロアは麻布台と同じ感じで、あちらと重なっている展示もいくらかはあったけど、でも全く違った風に楽しめた。
 
右上は「内に秘めた輝き / Silent Radiance Within」。
 
高さ数メートルの巨大な花が次々咲いては散っていく。茎に触れるとその花がふわっと光り、散っていく。
 
写真映えするのは、「呼応するランプの森:One Stroke - a Year in the Mountains / Forest of Resonating Lamps: One Stroke - a Year in the Mountains」。
 
スマホアプリで、今見ている作品の説明が見られたり、中にはアプリから効果を指定できる参加方のもあるのだけど、
 
人が立ち止まると、最も近いランプが強く輝き、ランプの光は、それぞれのランプから常に最も近いランプへと連続していく。そして、他者が生んだ光とも交わる。
 
ランダムに見える空間上のランプの配置は、どのランプから始めても、常に最も近いランプへと線を引き続けていくことで、一筆書き(unicursal)のように全てのランプを一度ずつ通る一本のつながった光の軌跡となるよう、数学的に導き出されたものである。
 
人に呼応したランプの光は、常に最も近いランプへとつながりながら、全てのランプを必ず一度だけ通り、空間全てのランプに伝播する。
 
などという説明に、「なるほど、わからん。いや、理屈はわかるけど」と苦笑するだんな。
 
確かに綺麗だけど、芸術はわからん……と、前半は困惑気味なだんなだった。
 
こちらは「開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス / Megaliths in the Eternal Existence of the Open Universe」。
 
いかにも近未来的なオブジェが並ぶのは苔の庭。苔は本物で、時折、光輝く雨が降ってくる。直方体に表示されるのは、花だったり、滝のような水だったりで。
 
と、写真として映えるものを此処に載せつつ、でも京都チームラボの肝は、体感型の展示。
 
ボールの嵐に巻き込まれるような「変容する連続体 / Morphing Continuum」(これ)だったり、雲に包まれることができる「質量も形もない彫刻 / Massless Amorphous Sculpture」(これ)だったり、長靴履いて金粉プレイ(?)を楽しめる「生と回帰の無常の抽象 / Transient Abstract Life and Return」だったり。
 
そしてなんといっても、後半の「運動の森」が最高だった。
 
もう、子供と一緒に滑り台滑ったし、ぴょんぴょんしたり色々楽しんできた。「ほら、チームラボ楽しいでしょう」と得意気になる私。
 
左はおかげさまで筋肉痛になった「イロトリドリのエアリアルクライミング / Aerial Climbing through a Flock of Colored Birds」。
 
絶妙に揺れて、その揺れ具合は他の人の動きに呼応したりしているもので。
 
壁も床も映像が流れ続けているから奇妙な浮遊感もあって、見た目以上に大変だったし楽しくもあった。
 
同じ色のきのこを辿ってあちらまで行く「あおむしハウスの高速回転跳ね球 / Rapidly Rotating Bouncing Spheres in the Caterpillar House」で、ふわふわしたきのこの上、跳ねるように歩いて。
 
同じ色の球体を連続して踏むと、球体の中が弾けて空間に広がる。
さらに連続して踏むと、あおむしが生まれる。
最後まで連続して同じ色の球体を跳び続けると、空間の球体が全て弾け、たくさんのあおむしが生まれる。
 
って言われても、これがなかなか難しい。
 
マルチジャンピング宇宙 / Multi Jumping Universe」で惑星踏みながらぴょんぴょんしたり、「浮かぶ宇宙球体 / Floating Cosmic Spheres」でこの年になって大玉転がし満喫するみたいになったりして、滞在時間、2時間半。
 
お絵描き系は全くしなかった(できなかった)し、ぱっと見て移動みたいな作品もあったりして、これはその気になったら5時間くらいは満喫できるなという感覚だった。
 
身体動かしてきゃあきゃあできるのが多いから、麻布台のよりも複数人で行った方が楽しめるという印象で。しかし疲れたし、お腹も空いたわ……と、へろへろしながら京都駅に帰還した。
京都 「イノダコーヒ 八条口支店」にて
 スモーキーてりやきチキン たまごサンド \1300
 ドリンクセット メロンソーダ \600
新幹線は15時で、既に受け取るだけで良いように「551蓬莱」と「イノダコーヒ」のお土産予約はしてあって。
 
とりあえず14時までちょっとだけ時間あるねと、すっかりお腹も空いてしまって駅のモールを歩いていたら、なんということでしょう、「イノダコーヒ」に空席があるではありませんか。
 
ぺろっと買える鯛焼きがベイクドモチョチョあたりがあったら買い食いすれば良いかと思っていたのだけど、これ幸いとお店に入ってしまうことにした。
 
だんなは昭和な香りのスパゲッティ、私は期間限定品のサンドイッチがおいしそうだったので、それを。
 
せっかくのイノダだしと(?)、セットの飲み物はメロンソーダ。
 
いぶりがっこが、王道コンビのてりやきチキンとたまごサラダに驚きのマリアージュ。
燻製の香ばしさとカリッとした食感が濃厚な具材にアクセントをプラス。
新感覚の「てりやまサンド」を是非ご堪能下さい。
 
ということで、こっくり味のてりやきチキンに、たっぷりめのたまごサラダ、レタスにトマト。
 
確かにいぶりがっこの風味もしっかりだった。チームラボではほとんど座ることはなかったから、やっとここで人心地つけて、その後はばばっと伊勢丹でお買い物。
 
生八ッ橋は、ミルキー八ッ橋目当てでいつもの「井筒八ッ橋本舗」さんで。柿入りのお漬物が買いたいなあと、柿かぶらを「土井志ば漬本舗」で買って、ついつい酒売り場も。
 
今回、錦市場方面には行かなかったから「津之喜」さんには寄れなかったのだけど、代わりに市役所前の「京の酒処1038」には行けていて、そこで、英勲しぼりたて生原酒と澤屋まつもと 守破離 愛山(酒屋の姉さんお勧め)は買ってきていて。
 
それにホテルで貰った月桂冠と、伊勢丹の酒売り場の試飲販売で招徳 特別純米無濾過生原酒 もち四段仕込みも買ってしまって今回もなかなかの大荷物になった。
 
これに加えて551とイノダのプリンと……と、余裕を持たせて持ってきたはずのキャリー2つが満載になったうえに紙袋3つ抱えて帰ることになり、「そうだった、京都行ったら大荷物になるから、別途大きめのトートバッグも持ってこないといけなかったんだった……」と思い知りながら新幹線に乗ることになったのだった。
 
私たちの京都は食料買い出し旅行になりがち。
新幹線車内にて
 京都料亭菜膳 \1450
 ビール(黄桜 京都麦酒 ゴールドエール)
で、さきほどのイノダ休憩はおやつだったんです、と、ビール飲み飲み駅弁を。
 
イナダシュンスケさんが以前絶賛してらした、大阪「水了軒」のお弁当を買ってみたいと思っていて、どうやら京都駅にも京都版のそれがあるとは聞いていて。
 
買ってみたのは、「京都料亭菜膳」、内容は、
 
出汁巻玉子/里芋煮/小松菜煮浸し/高野豆腐/人参きんぴら/煮しめ大豆/ひじき煮/湯葉煮/生酢/さつま芋蜜煮/椎茸煮/人参煮/青もみじ麩煮/茹でいんげん/白飯/ちりめん山椒/しば漬け/抹茶わらび餅
 
ですって。
 
菜膳と言うだけあって、厳密なベジタリアン食ではないものの、肉魚系は、出汁巻玉子とちりめん山椒くらい。
 
どれもしっかり仕事のしてある味わいで、しかもこの見た目の美しさ。
 
これは幸せ……、とうっとりおいしくいただいて、ビールも飲んだら一気に疲れが身体に回って、横浜に着くまで爆睡していた。
「551蓬莱」の
 選べる中華盛り合せ(酢豚) \1550
ビール(キリン SPRING VALLEY シルクエール<白>)
 
「イノダコーヒ」の
 プリン
「鳴海餅本店」の
 栗餅
アイスカフェオレ
帰宅は19時前。
 
半端な時間に駅弁を食べてしまったからほとんど空腹ではなかったのだけど、息子の弁当共々、こんなおかずセットを「551蓬莱」で買ってきていたので、いくらかつまんで、続きは後日ということに。
 
これは御飯抜きの"選べる中華盛り合せ"というもので、選べるおかず(八宝菜、エビチリとの選択だった)の他には鶏の唐揚げ、小エビ天、春巻、甘酢団子、焼売、エビ焼売が詰まっている。
 
これ、空腹だったらめっちゃ御馳走なんだなあ……食べきれなくてごめんなさい(でも後日食べる……)。
 
とはいえ、デザートはちゃっかりと。
 
みんな大好き「イノダコーヒ」のプリンに、たまたま京都伊勢丹の地下で買えた「鳴海餅本店」の栗餅(2個700円)。
 
明治8年創業、京都のお赤飯と言えば、で名前が出てくる鳴海餅さん。
 
伊勢丹、「緑寿庵清水」コーナーのすぐ脇でそうした名店の生菓子だったりを売っていて、そこに季節ものの栗赤飯と栗餅が売られていたのだった。
 
それはもう、買うでしょう、と買ってきた栗餅。きなこは小袋、別添でついてきて。
 
自慢の搗き餅と漉し餡で、丹波栗を丸ごと一個包んだ秋の名品。
 
ということで、栗がごろっと入った幸せな、昔ながらの風合いの素朴な和菓子。お赤飯食べるのも楽しみだ……!(でも食べられるのは最短明後日だ……!)