2025年12月1日月曜日

元遊郭の料亭に

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パンいろいろー
岩泉ヨーグルト w/あんずジャム
ミルクティー
これ大谷翔平のヨーグルトだよ、と買ってきた、"岩泉ヨーグルト"を出しつつの今日の朝御飯。
 
今朝は、他のパンと共に「Johan」で買ってきた、パネットーネとパンドーロのお味見用食べきりサイズを出してみたら、おいしいおいしいと、とても喜ばれた。
 
帰ったら、「EATALY」のマロンパネットーネを送ることにはしてるのだけど、パンドーロも買うべき……?でもそんなにその手のものを送っても食べきれないかもだしなあ。
 
千葉ではどこでも扱ってるわけではない(「ロピア」では買えたかも)の、岩手の岩泉ヨーグルトは、「大谷翔平が「世界一」と紹介」ということで一躍有名になった乳業メーカーで。
 
秋田では岩手青森のものはさすがに簡単に買えるので、「あ、岩泉ヨーグルトだ」と買ってきたのだった。
 
割としっかり酸味がある系の、ねっちりもっちりヨーグルト。母は大量にジャムを持ってるので、適当にあんずジャムやいちじくジャムを添えたりしつついただいた。
角館「料亭 登喜和」にて
 お昼のコース \3000
 日本酒(秋田 齋彌酒造 雪の茅舎 山廃純米) \800
外食したいしたいと言う母に、「登喜和さんに行きたい」と言われ、なにそれ私行ったことないよ?と、武家屋敷通りからほど近いところにある「料亭 登喜和」さんに予約を入れた。
 
もう50年秋田に来てるけど、ほんとに一度も来たことがなかった。
こんな立派な料亭、角館にもあったんだねえ……(色々失礼)。
 
創業百年、大正中期の創業当時は遊郭だったんですって。
 
なるほど、広々とした玄関に、座敷の入口が一歩下がったところにあったり、廊下が長かったりと、とても風情のある建物で。
 
通された玄関近くの8畳ほどのお座敷には黒塗りのテーブルが置かれていて、椅子で食事することが出来るようになっていて。
 
お昼のコースは3000円。鍋ものを外すと少し安くなるみたいだったけど、鍋もの食べたいよね?と、デフォルトのお昼のコースでいただいてきた。
 
これだけ食べられて3000円はお値打ちだったかも。全部がしっかりおいしくて、え、もっと早く来たかったなと思うことになった。
 
既に卓上に並べられていた前菜は、生湯葉、海老の乗った蟹豆腐、"むきだけ"というきのこの煮物、そして牛タンと海老、がんもどきの炊き合わせ風の冷菜。
 
蟹豆腐、蟹味噌の味が濃厚でとてもおいしい。
 
そして卓上のお鍋は、やっぱりこれですよねのきりたんぽ鍋だった。こう、とてもお上品で、比内地鶏も舞茸も芹も倍量ください(いや3倍量ください)という感じだったけども。
 
お刺身は3種類。そういえばまぐろは回転寿司で食べて以来だったな。秋田、海はあるものの角館は内陸だから、あまりお刺身を食べる文化は無い感じだな、と。
 
名物のハタハタも、なれ寿司にして食べるのが主流という印象があるし(あとはハタハタ鍋ね)。
 
焼き物は、鰆の幽庵焼き、銀杏、そしていぶりがっこ。
 
「あ、そういえば今回秋田来て初めていぶりがっこ食べたわ」
と思い至って、ちょっとびっくりしてしまった。そういえば母の家、いぶりがっこ無かった。
 
いぶりがっこと言えば秋田県民のソウルフードで、朝食時に出てきて(パン食べていようがコーヒー飲んでいようが卓上に当たり前の顔で登場している)、10時のおやつにも出てきて、3時のおやつにも勿論当然のように出てきて、そして夕飯にも出てくるというシロモノで。
 
年末年始、田沢湖高原の国民宿舎に泊まる一族のスキー旅行では、食堂での朝食夕食時、おばあちゃん世代の3人がそれぞれいぶりがっこの巨大なタッパーを出してきて、それを皆で回して皿に取るというのが恒例の風景だったりした。
 
って、確かに、東京で暮らしてる時の母はいぶりがっこ全然出してこなかったわ……それはそうだわ……と思いつつ、母の分のいぶりがっこも食べたりなどして。
 
色鮮やかな、魚卵が乗っている風に見えた茶碗蒸しは、人参を細かく刻んだものだった。
 
中には百合根や栗が入っていて、秋の味の茶碗蒸し。
 
うっかり写真を撮り忘れてしまったのだけどこの後、柚子塩でいただくめひかりと茄子、パプリカの天ぷらも出てきた。
 
で、きりたんぽ鍋が出たけど最後にご飯が出るのかなあ……?と思っていたら、〆はさらっと稲庭うどん。
 
全然色がついていない透明なおだしで、でもちゃんとお醤油の味がした。
 
白だしにしても薄い色合いでとても不思議。
 
この料亭、地元の親戚たちも多く利用しているそうで。
 
すごく雰囲気のある良いお店だったな。というか、やっぱり角館って城下町であり観光地でもあるんだと今更ながらに思ったりしたのだった。
なめこの生姜煮
桃豚の旨みそ寒こうじ漬け焼き
鶏鍋の残り
ご飯
麦茶
夕飯は母の家で、ありもの食べようという献立を考えていて。
 
粕漬けの鮭もこちらから持って行ったのがあるのだけど、お昼にけっこうお魚が出たしなあと肉を食べることにした。
 
メインのおかずは、母の家に来て冷凍庫整理をしている時に何パックも発掘されて「なにこれ」と絶句した、賞味期限2016年(!)の冷凍豚肉、"旨みそ寒こうじ漬け"。
 
パッケージに明示されてはいなかったけど、多分、「安藤醸造」さんの味噌麹を使ったものなのだろうと思う。地元で有名な醤油やお味噌のお店だから。
 
さすがに冷凍しているとはいえ賞味期限9年越えってどうなのと思ったけどがっつり真空パックにはなっているし、母は食べ物捨てるのすごーく嫌がるから、どうしよう……と思いつつも解凍してみたら、まあ、大丈夫そうではあって。
 
やたら味噌がしみてこってり味にはなっていたものの、むしろそれだけしっかり漬けてあったこともあってか、普通においしくいただけた。食べやすいように焼いてから細切りにして皿に盛って出したけど、これ残りは最初からカットして、にんにくの芽や玉ねぎあたりと一緒に炒めた方がおいしく食べられそうな気がするなー。
 
まだ同じものが数パック冷凍庫に眠っているので、それは次回秋田に来た時にどうにかしようということにして。
 
で、鶏鍋の残りがまだあったので汁物代わりに出すことにして、こってり味おかずだからとご飯も出して。
 
重めの昼御飯であまりお腹空かないねと、副菜はなめこを煮たものを添えた。母はなんでも"味どうらくの里"で煮ようとするから、私がいる時くらいは別の味にするよと醤油味醂ベースで生姜効かせて、それっぽく。
 
一人だと自分のためにはほぼ全く料理をしない母にまともなものを食べさせるためと、あと、溜まったゴミ出しとか冬自宅とかのために秋田に滞在しているものの、家のことはもう母ほぼほぼ一人で出来るようにはなっていて、ケアマネージャーさんが心配していた入浴やトイレあたりは全く問題ないようで。
 
なので予定通り、水曜日に大量の新聞紙を資源ごみに出したところで私は千葉に帰ることにした。
 
ちょうど週明けから雪も降ってくるようだし、その前にと。