2011年12月28日水曜日

スパイスたっぷりカレーを煮ました。

「marond」の小倉あんぱん
ホットミルク
一昨日の夜パン屋に行って、息子が
「メロンパンが食べたいー」
と言うものだから、じゃあ明後日に食べても問題ない類のパンを……ということで、私とだんなの分は「あんぱん」にしてみた。黒胡麻トッピングが小倉あんぱん、白胡麻トッピングがこしあんのあんぱん。
 
だんなは、木村屋であんぱん買うときには大抵「桜あんぱん」を選んでいたから、てっきり「あんぱんはこしあん派」なのだと思っていたら、これがびっくり
「俺ね、あんぱんは粒あんが好きよ?」
とのこと。えええーそうだったのー?結婚15年目にしての衝撃の事実~!と、愕然とする私。
 
私は「圧倒的に粒あん派」なので、こしあんの入る桜あんぱんはまず自分からは選ばない(そもそも、あの桜の塩漬けのしょっぱさと紫蘇臭さがほんのり苦手)。
 
だから、桜あんぱん好きのだんなの事は「こしあんが好きなのねー?」くらいに思っていたのだけれど、
「いや、桜あんぱんは、あれは一つの完成型だから、大好き」
なのだそうだ。ふーんそっかー、へー、なんて言いつつ、でも今日のところはだんなはこしあん。私は粒あん。
 
「あんぱんには牛乳」も揺るぎない決まり事。あまりに寒くて、ホットミルクにして添えたらなんだかとても幸せだった。牛乳が苦手な人は、ホットミルクにした時の乳臭さが殊に苦手だと聞いたことがある。私はこの匂い(というか、乳製品全般の匂い)、うっとりするほど好きなんだわぁ。
お総菜屋さんのサラダ色々
ボルシチの残り
チキンネパールカレー
クミンライス
ビール(FOSTER'S)
今ひとつ実感が沸かないけれど、「そろそろ年末ですよー、おせちですよー、年越しそばですよー」という雰囲気が満ち満ちてきつつある今日この頃。
 
「……でもなんかこう、スパイシーなものが食べたい……」
と思っていたところで、台所で"そのうち使おう"と放置プレイ状態だったミックススパイスと目があった。
 
だんなが本場インドで呆れるほど大量のスパイスを買ってきてくれた、そのちょっと前にうっかり買ってしまったその箱入りスパイスは、「フェアトレード ネパール・カレー チキンマサラ」というもの。
 
4皿分のカレーが作れるスパイスが、コリアンダーにターメリックにガラムマサラに、ドライジンジャー、ドライガーリック……と全て小袋にパウチされているのだった。よくよく見れば、全部個別に持っているスパイスだったりして苦笑い。
 
でもこれ、大きな単位でスパイス買いそろえなくてもすごく本格的なスパイシーなカレーが作れるので、なかなか便利だなと思ったのだった。作り方も丁寧に記されていて、そこも良いな、と。
 
で、「1時間くらいで作れるでしょう」とタカをくくっていたのだけれど、作り方の最初が「玉ねぎを飴色になるまで炒めます」という工程で、「そうだった、しまったー!」と。これは大変、時間かかっちゃう、と、使う生の玉ねぎを半分にして、途中で市販の「炒め玉ねぎ」を混ぜてしまうことにした。刻みトマトも加え、そこにスパイスを混ぜ合わせてペースト状に。
 
肉入れてー、数百mlの水入れて、ガラムマサラは煮込んだ後の仕上がり直前に入れて……と、書いてある通りに作ったら、良い感じのチキンカレーが出来上がった。私がスパイス計量しながら作ると、ついついクミンとコリアンダーの香りが強くなりがちなのよね、と、バランスの良いその味わいははからずも良い勉強に。
 
じゃがいも入れるともったりした感じになってしまうので、今日はじゃがいも抜きで、乱切りにした人参だけ加えた。「激辛がお好きな人は、全量入れてもいいけど、辛口でも袋の半量程度を加えるようにしておいてね」的な注意書きのあったチリパウダーは、2/5袋分ほど加えて、「辛口寄りの中辛」な感じで。炒め玉ねぎの投入効果もあってか、チリパウダーの辛さも感じつつも甘さのあるカレーになった。
 
……で、無意識に、うっかりいつもの炊飯の準備をしたところで、
「あああああ!私ったらなんであきたこまちセットしてるの!?」
と、自分の行いを省みて深く反省。うち、「せっかくスパイスいっぱいあるし」と、ちょっと前に5kg袋のインド米(ついでにタイ米も……)を通販で買っちゃったのだった。
 
海南飯作る時とかはやっぱりタイ米が良いよね、んでもって、インドカレーならやっぱりインド米使いたいよね、と、わーざわざ買ったのに、なぜここで使わないのか自分。自分にがっかりだよ自分。
 
「ああ!もう!水入れちゃったから後戻りできないし!」
と愕然としつつ、せめてカレーに合う感じにアレンジを加えよう……と、急遽「クミンライス」にすることにした。本当は米を加えて炒めたいところだけれど、バターでクミンシードを炒めて、それをその油ごと米と水が入ったお釜に投入。ざっと混ぜたらあとは炊くだけ。
 
カレーから漂うクミンの香りとはまた違う、クミンシードのパキッとした香りを感じるご飯は、だんなが出張中にインドで食べて「クミンライスってのが、美味しかったよ」と教えてくれたもの。急遽作ったものだったけれど、なかなか美味しくできあがった。
 
汁ものは、昨夜のボルシチに水気足して味調節して、具材もちょっと細かくほぐして、スープカップに入れて飲むのに相応しい感じにして、ここでもう色々と力つきたので
「ごめーん……サラダ買ってきてくれるかなぁ……」
できれば、ヨーグルト味とかマヨ味とか、そういう系統のが似合うと思うんだけどー……と帰宅途中にだんなにお願いして買ってきてもらった。
 
買ってきてくれたのは、アンチョビドレッシングを添えていただく生ハムとミックスリーフのサラダ、あとは少量ずつの盛り合わせで海老とブロッコリーのタルタルサラダ、ピクルス盛り合わせ、パスタサラダ。少量多品種の、素敵な箸休めになってくれた。……自家製ピクルスとか、常備しておけばこういう時に便利なのよね……(反省……)。
 
ともかくも、久しぶりの「スパイス飯」は幸せに美味しかった。多分、年開けて1週間~2週間くらいした頃に、またこの手のが食べたくなって、換気扇から怪しい異国の匂いをふりまく展開になるんじゃないかなと思っている。今度こそ「ビリヤニ(インドの炊き込みご飯、もちろんスパイシー)」作らなきゃなー。