2013年11月22日金曜日

今日は歌舞伎に

「サンジェルマン」のメロンパン
ヨーグルト(チチヤス低糖)
カフェオレ
今日の朝御飯は、メロンパン。
 
息子に「好きなパンを買っておいで」とお遣いを頼むと、3回に1回くらいこれを選ぶくらい、息子はメロンパンがお気に入り。
 
あの表面のカリッとした感じが確かに美味しいよね……と、息子の好みに引きずられる感じで、私もメロンパンを口にすることが多くなった。というわけで今日は久しぶりのメロンペン。メロンパンは、メロン味じゃない方が美味しいと思う。あと中にクリームとか詰めたりしない方が美味しいと思う。
 
「サンジェルマン」のメロンパンは、メロン味じゃないしクリームも詰まっていない、ごくごく正統派のメロンパン。カリッとした表面のクッキー生地の食感も良い感じでお気に入り。
歌舞伎座にて
 十四代吾左衛門鮓鯖すし笹塩 \1100
 揚そふと \120
 お茶
今日はお出かけ。ちらっと一人で歌舞伎鑑賞。
 
今月来月と、2ヶ月にわたって歌舞伎座の演目は「仮名手本忠臣蔵」。午前の部が「殿中でござる」で、午後の部が「討ち入り」で、昼夜通して忠臣蔵。
 
でも私、忠臣蔵のストーリーをほとんど知らなくて、「"殿中でござる"がイコール討ち入りなの?」と言ってしまうくらい、わかっていなかった。(それを聞いて呆れただんなが、ストーリーはざっくり教えてくれた。)
 
で、更には、歌舞伎の忠臣蔵は、年末のテレビ番組などでドラマ化して放映されるそれとは人物の名前なども異なっていて(その理由はこのサイトがわかりやすかったです)、「忠臣蔵初心者」には敷居が高い感じ。
 
そんな中、来月12月に母と「夜の部」を見に行く約束をしてチケットを押さえていたのだけれど、
「あかん。いきなり夜の部とか見ても、これ絶対わからない。あかん」
だったら今月中に忠臣蔵の昼の部を見ておきたいなぁ……違う配役を楽しむこともできるもんね……と気付いて思い立ったのは11月に入ってから。チケットも多くが売れてしまっていて、公式サイトで残る席は一等席の端っことかの、「お高くて、でも場所はいまいち」なものしかなかった。
 
で、諦めきれずにちょいちょい覗いていたのが「おけぴ」というサイト。
「演劇やミュージカル、コンサート等に行けなくなった人と行きたい人をつなぐ定価以下限定の個人間譲渡交換掲示板」、利用は無料。
 
「定価以下限定」というのがありがたく、その縛りがあるゆえに、提示されるチケットは「行きたくてチケット買ったのに行けなくなっちゃった」というものばかりだから良席がけっこうあったりして。
 
そのサイトをここしばらく頻繁に覗いていたら「3階A席半額で」という出品があったのだった。これだ!と早速出品者の方とやりとりして、6000円のチケットを3000円(+送料と振込手数料)でチケットを入手したという次第。
 
でも、よりにもよって、今日の午前中は総武線が大遅延。
 
本当は東京駅で美味しいお弁当(今半のすき焼き弁当とか!すき焼き弁当とか!)でも買ってからのんびり歌舞伎座に向かう予定だったのだけれど、乱れに乱れたダイヤでやってきた快速電車にようよう乗るも船橋駅で「次の市川駅までは行きますが、その先はどうなるかわかりません!東京駅には相当時間がかかる見込みです!」との絶望的なアナウンスが流れる始末。こりゃダメだと急ぎ各駅停車に乗り換えて、西船橋から東京メトロ利用で都心を目指した。
 
決断は遅くなかったとは思うけれど時間のロスは少なくなくて、到着は開演の15分前。もう場内でお弁当を買うしかなく、なのにそんな時間だと幕の内系は全て売り切れ。サンドイッチが2種類と、鯖寿司が残っているだけだった。
 
1100円もした鯖寿司に、「うう、"日本の駅弁"って買いてあるし……歌舞伎座と関係ないし……」と悲しく思いつつ、せめてもと並ぶ売店の和菓子屋さんで揚げドーナツを1個買い、よたよたと席へ。
 
でも、いただいたチケットは、かなりの良席だった。端ではなく中央寄りで、3階席の前寄りのその席からは視界も良好。花道こそ舞台側の1/4くらいしか見ることができなかったけれど、派手な大舞台の仕掛けなどを思うさま満喫できた。
 
今月のこの公演、由良之助(=大石内蔵助)を演じる予定だった片岡仁左衛門が体調不良のため配役の変更があって、由良之助を中村吉右衛門 が、そして吉右衛門が本来演ずるはずだった高師直(=吉良上野介)を市川左團次が演じるということに。
 
「歌舞伎的」には、来月由良之助を演じる予定の松本幸四郎より中村吉右衛門を上(技量とか魅力とか素質とか諸々)とする向きが強い……のかな?よくわからないのだけれど、声フェチの私は松本幸四郎の声が好きで(あと顔も好きで)、今月の忠臣蔵を面白く思ったのと同時に「ああ来月も、とっても楽しみ」と感じられた。筋書買って熟読したおかげで、あらすじもしっかり理解できたし。案外と「周囲の人々のドラマ」も多く描かれているものなのね、なんて、初めて知ってみたりしたのだった。
 
今回はイヤホンガイドを借りる予定だったのに入場時のバタバタでそれもできず、どうなることかと思ったけれど話の筋はちゃんと終えたし、やっと慣れてきたのか(?)唄方さんの言葉もそこそこ追えるようになったらしく、最後の幕の浄瑠璃も以前よりもずっと楽しめた感じ。うん、歌舞伎、楽しいなー。まだ全然さっぱりわかんないけどなー……。
 
というわけで、「殿中でござる」直後の30分休憩の間に席についたままささっとお昼御飯。
 
「十四代吾左衛門鮓鯖すし笹塩」は、どうやら米子の駅弁らしい。座席でささっと食べるには鯖すしは確かにお手頃だけど、なぜ米子……?と苦笑いしながらもぐもぐ。
 
笹の香りの塩をつけて食べる鯖すし、1切れずつカットされてはいるけれどその1切れずつがラップにくるまれていて微妙に食べづらかったりして、それでも鯖好きな私は案外と幸せなのだった。でも、やっぱり、物足りないかなー(幕の内みたいな、あれこれおかずが詰まってるものか、「肉!」なものが食べたかったのねー……)。
 
んで次の幕間に、「揚そふと」なる揚げドーナツをもぐもぐもぐ。こちらは1個120円。3階売店の「座・のれん街」にある「菓匠花見」で扱うドーナツで、私が買った時はもうこし餡しか残っていなかった。本来は粒あん、こしあんが選べるのであるらしい。
 
表面にたっぷりグラニュー糖をまぶした揚げドーナツは、席ではちょっと食べにくいものではあった(1個売りだと紙袋にくるんでくれるけど)ものの、幸せな甘さ。うまー。
「Kafer」の
 オードブルセット\1000
 鴨とシトラスのテリーヌ \380
 チキンのチーズロールカツ \600
きのこと鶏肉のクリームシチュー(やっとこさラスト)
羽釜御飯
ボージョレヌーボー
観劇は満足だったけど、おなかが空きました……と、終演後は銀座三越に寄ってあれこれお買い物。
 
「お昼に2千円くらいの弁当買うつもりだったけど買えなかったし!その分夕飯贅沢しちゃうし!」
と、ドイツのハムソーセージ屋さんKaferの惣菜を買って帰ることにした。
 
「ボージョレヌーボーに合わせて!」なんてオススメ札が立っていた6種のオードブルセットはちょっきり1000円。息子にはチーズを巻いたロールカツを買ってやり、私はカツよりもこっちだなぁ……と、「鴨とシトラスのテリーヌ」を1切れ。
 
家にはチーズもハムもあるしと思いながら惣菜の袋抱えて帰ったのだけれど、それを出すまでもなく、けっこうなボリュームのある夕御飯になった。お惣菜万歳。
 
オードブルセットは、店頭で売られているグラム売りの惣菜を6種類組み合わせもので、箱によって中身がいろいろ。
 
あれとこれが入ってるのが嬉しいなぁ……と選んだのが、この皿だった。
 
左奥の黒々しいのはリンゴとプルーンの赤ワイン煮。人参とオレンジのサラダ、たっぷりのハム、そして蒸し鶏とアーモンドのマリネと、オニオンスライスを添えたスモークサーモン、豆のサラダ。
 
味の方向がそれぞれ異なっていて、どれも幸せに美味しかった。
フルーツの赤ワイン煮の甘さが良い箸休めになってくれたし、自分ではなかなか作れない豆のサラダも食べられたし。
 
でも、何より美味しくてびっくりしたのが、柑橘の甘酸っぱさをしっかり感じる「鴨とシトラスのテリーヌ」だった。
 
他にもパテ・ド・カンパーニュとか野菜のテリーヌとか美味しそう&きれいなテリーヌやパテが売り場に7種類ほど並んでいて、それもたいそう気になった。テリーヌ、好物だから何かと買う機会もあるのだけれど、久しぶりに「うわ!すっごく美味しいテリーヌ食べた!」と感じた品だったなぁ……また食べたい。