2015年7月25日土曜日

いきなり&歌舞伎&さくすい

「Johan」のチョコブレッド
アイスカフェオレ
結局深夜帰宅になってしまって、昨夜の「丑の日のひつまぶし」を食べられなかっただんな、朝食はそのままそのひつまぶしを。私は隣で、半端に残っていた「Johan」のチョコブレッドを。なんだか不思議な朝食光景になった。
 
朝食になるなら、だんなの分のひつまぶし、もっとたくさん残しておけば良かったなぁ……(やっぱり、ひつまぶしの時は4合炊かなきゃダメね……)。
銀座 「いきなり!ステーキ」にて
 リブロースステーキ 316g
 ライス&スモールサラダセット \350
 ウーロン茶 \0
先週に続き、この週末もだんなと歌舞伎観劇。
 
今日は夜の部なので、「夕飯用の弁当を買っていくか、遅めの昼御飯を摂ってから行くことにするか」で悩んだ結果、歌舞伎座すぐ近くにある「いきなり!ステーキ」に寄ってから行っちゃえ!ということに。
 
最初に銀座駅を目指して幕間に食べるお菓子をデパ地下で見繕ってから、立ち食いステーキ屋に向かって、午後3時の遅めの昼御飯。
 
私は1g6円のリブロースステーキを、だんなは1g5円の「乱切りカットステーキ」を、それぞれ300g注文した。
 
乱切りカットステーキは、「ブランド牛やヒレやロース、いろいろ入って特別価格」だそうで、均一の角切りではなくてざっくりごろごろ、本当に色々な部位が混ざっている風。つまりは「切り落とし肉詰めあわせ」みたいな感じなのだけれど、これが美味しそうだった。他店では見かけたことないから、店舗限定なのか数量限定なのか、ともかくもお得なメニューだ。私も次に見かけたらこれにしようっと。
 
ライスとサラダのセットメニューがあったのでこれもつけてもらって、クーポンで無料でつけてもらったウーロン茶を飲みながら。
 
フォークやナイフ、サラダのドレッシングやステーキソースは全て卓上に。4人がけ(というか、「4人立ち」?)や8人がけの「立ち食いカウンターの島」が並ぶ、ちょっと独特な光景な店内、最初は少し驚いたけれど、何回か訪れて慣れた今は、もう一人でも臆せず入れそうな感じ。今日も満喫致しました。
歌舞伎の幕間に
 「鎌倉五郎」の「ひやして寒天 (黒みつあずき)
お茶
で、4時半スタートの「七月大歌舞伎」、夜の演目は
 
一、一谷嫩軍記 熊谷陣屋
二、通し狂言 怪談 牡丹燈籠
 
の2つ。牡丹灯籠が長いお話で、途中に幕間の休憩が入る感じ。休憩が合計50分入るとはいえ、4時間半の長丁場のお芝居、他の観劇と比べるとやっぱり歌舞伎観劇は「半日の大仕事」という感じだ。そこがまた良いと言えば良いのだけれど。
 
「熊谷陣屋」の演目には見覚えがあって、あれ、これどこかで見たよね一度、と思ったら2年前の「杮葺落四月大歌舞伎」の演目で。あのときは吉右衛門が演じていた熊谷直実を今回は海老蔵が演じていて、悪くはなかったのだけれど、でもさすがに「ああ、吉右衛門さんはやっぱり数段お上手だよねぇ……」と思ったりした。
 
しかし熊谷陣屋は、舞台の絵面は美しいけれど話が(というか役者の動作が)比較的ゆったりしていて、しかも流れているのは「浄瑠璃」で、これが良い感じに睡眠導入効果があるみたい。
 
吉右衛門や仁左衛門、玉三郎が舞台に立っていた杮葺落公演でさえ寝る人続出だったこの演目、今回も、かくーんかくーんと頭を揺らす人が視界にぽちぽちと入っていた。どうにも寝てしまう演目なんだねぇ……。
 
私は、さすがに2回目で(いやでも1回目も寝なかったけど!)あらすじも概ね頭に入っていただけあって、それなりに楽しく見られたのだけれど、でも今日のお目当てはなんといっても「牡丹灯籠」。
 
「熊谷陣屋」が終わった後の35分の長めの休憩で、お茶を飲み飲み、銀座三越で買ってきた寒天ゼリーをいただいた。和風のゼリーっぽいのが食べられると嬉しくない?と探して買ってきたのは、「ひやして寒天」というお菓子。「ぶどう」「青うめ」「黒みつあずき」の3種類が売られていた中、私は「黒みつあずき」を選んでみた。
 
保冷バッグを持参していたので、スプーンつけてもらって保冷バッグにいれ、あいにく店舗で保冷剤はいただけなかったので地階の食材コーナーで保冷剤を改めて貰って、食べる間際まで冷やしておいたら良い感じ。ゆるめの「飲むゼリー」のような寒天と、あんみつに入っているようなもちもち固めの寒天の2種類が使われた、面白い食感のお菓子だった。
 
で、後半の「牡丹灯籠」。牡丹灯籠揺らして、カランコロンと駒下駄の音を響かせて思い人のところにやってくる幽霊の話……なのだけれど、この作品の主役は、「萩原新三郎(=幽霊に思われた浪人)に仕える伴蔵と、その妻お峰」。伴蔵が中車、お峰が玉三郎。
 
中車は、さすがの舞台俳優。存在感も演技力も、素晴らしかったけど、これは「歌舞伎」というより「舞台演劇」だよねという空気だった。でもそれも込みで面白かった。玉三郎が、実に良い感じの「女房」で、愚かなところも含めて美しかったり可愛かったり。人間国宝の「歌舞伎の神様」みたいな玉三郎と、まだまだ歌舞伎界では新入りの中車の夫婦が、でもとても自然に「夫婦」だった。
 
そして話の合間にちょいちょい、猿之助が三遊亭円朝役として「高座」で出てくるのだけれど、それもまた実に噺家らしい所作。「ここで幕が開きます」が江戸ことばの「しらきます」になってたりして。あ、あと馬子久蔵役で海老蔵も登場。
 
お峰(=玉三郎)に、「あたしはなんでも知ってるんだよ、亭主が浮気してるってことを」と酒飲まされてカマかけられて、亭主の悪事をまんまと口にしてしまう頭の足りない赤ら顔の男の役で、
久蔵「いやいやこんなに小遣いもらっちまったら、木挽町の歌舞伎座に行くしかねぇや。なんでも松竹創業120周年ってんで、玉三郎も舞台に出てるって話じゃねぇですか」
お峰「ふん、玉三郎なんて、あたしは嫌いだよ」
的なやりとりも。
津田沼 「さくら水産」にて
 お通し 2×\250
 おすすめ刺身2点盛り \380
 魚肉ソーセージ 2×\50
 冷奴 \180
 オニオンスライス \80
 若鶏の唐あげ \380
 焼きうどん \390
 生ビール 4×\390
歌舞伎は良いね、楽しいねーと、夜9時過ぎてまだ蒸し暑い都心をとっとと抜けて地元に帰宅。
 
小腹が空いたので、ビストロに寄って帰ろう!とお目当てのワインバーに行ってみるも10時を過ぎて満席で、仕方なしに深夜まで営業している「さくら水産」で一杯ひっかけて帰ってきた。
 
しかし、地元の津田沼は都心と比べると2~3℃は温度が低い感じ。時間の経過もあるだろうけど、でも都心の暑さはやっぱりちょっと尋常じゃない。地元に帰ってきて、ほっとした。
 
「あ、私、お手洗い行ってくるから注文おねがいねー!」
生ビールよろしく!とだけ言い置いて、案内されて早々席を外したら、「"基本セット"は注文しておいたよー」と、だんな。
 
50円の魚肉ソーセージは1人1皿、それにオニオンスライスと冷や奴、そして380円の「刺身2点盛り」。そうそうこれこれ、の安定の注文内容に笑ってしまった。そう、これが「いつものセット」だよね-、と。
 
ビールが美味しすぎてついお代わりしてしまいつつ、あとは唐揚げとか焼きうどんとか、「水産」らしからぬメニューを好き勝手に注文。今日の刺身2点盛りは「さわら」と「わらさ」という、言葉遊びみたいな2品だった。