2012年11月13日火曜日

たいめいけんと猫鈴と

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
キャラメルシナモントースト

ミルクティー
今日の朝御飯は、甘系トースト。市販の「キャラメルシナモンシュガー」使って、シナモントーストにした。砂糖とシナモン、程よい配合で混ざっているのでらくちんではあるけれど、キャラメルがちょっとわざとらしい味な気がしないでもない。……やっぱり普通に自分でグラニュー糖とシナモンをふって作った方が美味しい……かな?
 
あとは、程よく熟した柿を息子を半分こ。先日「らでぃっしゅぼーや」の野菜セットで届いた柿だ。ちょっと青くて固い風だったので室温で追熟させてみていたもの。
 
柿、あの濃厚な甘さは嫌いではないのだけれど、完熟した柿のヌルッとした口当たりはあまり好きじゃない。今日の柿はほどよくシャクッとした歯触りでとても良い感じだった。
 
「でもさ……こないだテレビで"柿嫌いでも食べられる柿"ってやってたじゃん?」
甘さが濃厚だから青いうちから食べられて、だから食感がリンゴみたいだっていう。
「確かに、あのヌルヌルした感じがなかったら食べられる人増えるかもだけど、それって柿の魅力は活かしてないよねぇ……」
「僕は普通に柿、好きだけどね?」
「うん柿、美味しいよねぇ……食べるとすごく美味しいって思うんだわ」
 
そんなこと話しながらもぐもぐ。
日本橋「たいめいけん」にて
 牛肉のオムライス-ガーリック風味 \1850
 コールスロー \50
 ボルシチ \50
今日は仕事の打ち合わせ。
 
午後ちょっと遅めの時間からの打ち合わせということで、
「じゃあちょっと早く出て都心をぷらぷらしようかな」
と、「行ければ行きたい」と思っていた人形作家さんの展示販売会を覗きに行くことにした。場所は日本橋の高島屋デパート。
 
せっかくなので向こうでお昼御飯にしよう、高島屋の中も悪くないな、COREDOも隣接してるし、いっそ新日本橋で降りて三越か千疋屋で……とあれこれ考えた結果、「そうだ、たいめいけんに行こう」と。
 
かの店の名物「酢油キャベツ」(今は普通に「コールスロー」という名前になっちゃってるけど)は、我が家の定番キャベツサイドディッシュの一つ。「三代目たいめいけん」とか、デパートの中の小型店舗には行ったことがあるけれど、高島屋の裏手にある「たいめいけん」本店は、もう10年くらい行っていない。
 
久しぶりに行ってみるかなぁ……と、足を向けたら、軽く行列ができるほどの混雑だった。相変わらずの人気らしい。
 
回転の良いお店だし、時間もあるから、まぁ待ちますか~と、5分ほど待ってめでたく着席。コールスローとボルシチは、変わらずの1つ50円というお手頃価格。メインのおかずに100円足せばサラダ&スープセットになる寸法だ。……でも、他のメインディッシュ系の値段がけっこうするものだから、ある意味バランスは取れている……という感じ。
 
コロッケにしようかな、カツもいいな、ラーメンなんかもあるんだねぇ……と久しぶりに手にしたメニューをじっくり眺めて、
「滅多に来られないお店だし」
と食べたいものを食べることにした。選んだのは「牛肉のオムライス-ガーリック風味」。もちろんコールスローとボルシチもつけて。
 
酢油キャベツ……もといコールスローは、作っているうちにだんだん「私の好みな味」になってきてしまっているので、「"本物"って……どんなんだっけ?」と思っていた。やってきたそれは、我が家でミニサイズサラダをよそうのに使っているのと同じガラス製耐熱ボール入り。
「……あ、なんか、外見がすごくウチと一緒かも……」
と、なんだか力が抜けた。野菜の切り方とかも大体一緒で、ただ、味付けが「私の自己流より砂糖多め」という感じ。
 
そっか、本物はこのくらい甘かったか……と再確認しつつ、「いや、でも、ここまで甘くなくて良いかも」と改めて思ったり。
 
そして、ビーツの赤色はついているけれど、具材としてはビーツが入っていない(溶けてる?)ボルシチも、かつてと変わらない味わい。ここのボルシチはキャベツたっぷりなんだよね。スープがサラサラとしていて、サワークリーム添えるのは「なんか違う」という感じ(実際、添えられてない)。
 
「たいめいけん」にて牛肉のオムライス。どどーん! で、どどーんとやってきました牛肉のオムライス♪
 
これ以上なくストイックに、四角い皿にはオムライスが、黄色いかたまりが、どどーんと乗り、パセリが添えられているのみ。
 
懐かしいフォルムのソース入れにデミグラスソースが入ったのもやってきて、それをかけつついただくのだそう。
 
卵がツルンと、とてもきめ細かく美しく焼かれている事に感動しつつ、「……でも、焼きすぎとかいうことはないのかな?」とスプーンを入れてみれば中は見事にふわふわの半熟。ちょっと感動した。
 
牛肉たっぷりのライスは、ほのかににんにく風味。「ケチャップライス」をちょっと渋くした色合いで、甘ったるい感じがない。このライスにもデミグラスソースが使われているのかな?
 
で、デミグラスソースはもったりしておらずサラリとしたもの。甘さはほとんどなく、酸味がやや強いソースで、手間がかかっているのはわかるし美味しいは美味しいのだけれど、私の好みだけで言えば、好きな方向とはちょっと違う感じかなぁ……というソースだった(私が作るビーフシチューとか、甘さが割と強いんだな……)。
 
もっと、ハヤシライスのソースみたいに玉ねぎの甘さとかがわかるソースの方が嬉しいなぁ~、なんて、老舗の大御所のメニューに失礼な感想を抱いてしまいつつ、満足だったお昼御飯。
 
席の間隔が狭くてテーブルも小さめで、「昔懐かしのデパートの食堂」的な空気も漂うこのお店。なんとなく浮き足だった気分の食事になってしまったのは、隣に座ったカップル客の男性の弁舌が面白くて、それに聞き入っちゃったからかもしれなかった。
「韓国のさ、韓国演劇はすごいんだよ!演出とか、ポテンシャルがアメリカ的って言うの?なんていうかさ、すごいんだよ!」
へぇ、そうなのぉ、と頷く彼女さんの隣の席で、一緒になって「へぇ、そうなのぉ」と心中呟いていた私。
 
エナジーが、とか、タナトスが、とか、コマーシャリズムが、とか、やたら横文字連発していて面白かったなぁ。
ず~~~っと前、母校の文化祭に田中康夫が講演に来たことがあって、それを見に行った母が、
「なんか、横文字のブランドの話ばっかりしていたわ。シャネルがどーとか、ヴィトンがどーとか」
と言っていた記憶と何やら重なってしまったのだった。
 
ランチ後は、予定通りに高島屋のインテリアフロアへ。
 
webサイトを見て知った、猫をモチーフにした人形作家(猫形作家?)吉田一也さんの展示会を見に行ってきた。あいにく今日は最終日ということで、ほとんどの猫ちゃんは売れてしまったタイミング。やっぱり初日に来ないとダメだったみたいだ。
 
そもそもは、以前我慢できずに買ってしまった青い目の招き猫、通販で買えないものかとあれこれ検索したのがその方を知るきっかけだった。
 
サイトの写真にあるように「招き猫」と言ってもその姿はやけにリアルで、しかも愛嬌のある表情の子ばかり。どこかざらりとした、素焼き風の素朴な質感も好みで、「いつか本物見てみたいなぁ」と思っていたのだった。
 
だから今日は、何かを買おうという気はなくて、ただただ実物が見たいなと。
 
最終日の今日、飾られていたのは10点ほど(+猫モチーフではないチョーカー類や酒器が少々)というところ。でも、それゆえにかお客さんもちらほらという感じで、ギャラリーにいらした吉田さん御本人とお話することもできた。
 
家で白猫飼ってまして、だからつい白猫グッズ集めたくなって……という話をしたら、
「1匹ですか?」
「いえ、2匹。両方とも白で……親子なんです。元野良で」
「親子同時に野良猫を保護されたんですか?」
猫の話にぐいぐい来るところといい、作られる猫たちの表情や、猫飼いなら誰しも「そうそう、猫ってこういう格好するよね」と頷くその仕草の再現のされ方からして、この方は本当に心から猫が好きなんだなぁ……としみじみ思った。
 
で、思わず衝動買い。
 
吉田一也さんの「猫鈴」。カラカラと乾いた綺麗な音がします。 玄関に、古株招き猫と並んで置かれることになったこの子は、「猫鈴」。
 
背中に紐をかける穴があいていて、振るとカラコロと乾いた綺麗な音がする。
 
あいにく猫鈴は黒と茶の2色しか無いそうで、「白猫」ではなかったけれど、スリムな体型やきっちり立つその姿勢がちょっとりゃんりゃんぽいかなと。
 
ちなみに、ふくよかな体型の「猫鈴」もあって、そちらはちょっとかすみさんのようだった。
 
例年どおりだったら、6月に銀座松屋で(そして11月に日本橋高島屋で)展示会があるみたい。お客様カードに書かせてもらったので、次回からは案内を送ってくださるそうだ。うーん、可愛い白猫ちゃんと会えたら連れて帰れるように、お金溜めておかないと、だなぁ……。
 
「名前、つけてあげてくださいね」
と帰りに言われて、「そうか、名前か」と。そういえば、派手なエスニック柄招き猫のあの子にも名前つけていなかった。
 
名前はつけようとしてもすぐ思いつくものでもないから、そのうち降りてくるでしょう。多分。
小松菜とベーコンのサラダ
親子丼
豆腐の赤だし
麦茶
優雅な昼散策の後は、真面目にお仕事。今日はなんだか技術屋さんのような事をえんえんやっていた。今日は設定するだけで終わっちゃったので、来週また続きの約束をさせてもらって、急ぎ帰宅。
 
今日火曜日は息子の習い事後の遅め夕飯ということで、「ささっと、がっつり食べられるものを」と、親子丼にした。久しぶりに作った赤だしは豆腐入りにして、昨夜の残りのサラダも出して、ぱぱっと。
 
親子丼は、野崎洋光さんレシピのちょっと変わった作り方のもの。
 
鶏肉と玉ねぎは事前に焼き付けておき、丼つゆはたっぷりめに用意。卵も溶かずに、割り落とす……と、いつもの親子丼とは全く違った感じ。具材を盛る前に御飯の上にはもみ海苔を散らしておく。
 
半熟に黄身が煮えた卵を絡めながらいただく親子丼はなんだかすき焼きの風でもあって、目新しさもあってなかなか良い感じ。
 
いつもより濃いめ&多めの丼つゆなので、御飯にかける分量などが難しいところだけれど、美しく、もっと美味しく作れるようになりたいなと思った。