2016年1月24日日曜日

恵比寿で日本酒♪

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カヤトースト
カフェオレ
九州方面は、なんと沖縄に至るまで雪が降るかもという、猛烈な寒波が襲ってきているこの週末。
 
関東平野は安定の冬晴れで、でも気温はおっそろしく低いみたい。そんな中、今日は一日、おでかけー。
 
朝食は、薄切りパンを使ってのカヤトースト。パンをこんがりトーストしてからカヤジャムを塗り、厚めに切ったバターを乗せて、コーヒーと共に。カヤジャムはシンガポールの調味料なのに、大好きなココナッツが入っていることもあってか、なんだかホッとする、懐かしいような感じすらする、大好きな味だったりする。
恵比寿「多喜」にて
 日本酒講座+特別ミニコース \8000
今日は日本酒スキーな友人に「こんなイベントあるけど一緒に行かない?」と誘ってもらって、日本酒と和食を楽しむイベントに参加してきた。
 
主催は、横浜が拠点の「桜酒亭(おさけてい)」さん。今回は「高級鮨店で旬の料理と日本酒を。ミニ講座ありー2016年冬ー at 恵比寿」というイベントで、日本酒5種類と、それに合わせたコースの料理、最初にミニ講座もついて8000円という内容だった。季節毎に1回、同シリーズの催しをしているのだそうだ。
 
開催場所は、恵比寿の駅近だけれど、静かな裏通り沿いにある「多喜」というお寿司屋さん。回らないお寿司、久しぶりに食べてきた。お寿司は5貫で、「酒の肴」として他にも色々いただいてきたけど、どれも美味しかった~。幸せな数時間でした。
 
一升瓶がずらりと並んで、「この料理とこのお酒」の組み合わせを楽しんだ後は、後半、ほぼほぼ「飲み放題」状態。私が座った席が、ちょうど「日本酒が並べられたすぐ隣」だったりしたものだから、ついつい杯を重ねてしまった。お燗もつけてもらって、常温のとお燗のと並べて飲み比べ、温度の変化を楽しめたのも、面白かった。お店だとこういう楽しみ方はなかなかできないし、自宅は自宅でめんどくさかったりするし。
 
いただいたお酒と料理はこんな感じ。
 
  •  (乾杯酒)埼玉 麻原酒造 武蔵野 香るイチゴスパークリング
  • 菜ノ花 酢味噌掛け
     秋田 阿櫻酒造 特別純米無濾過生原酒 阿櫻 ふくひびき
  • 平スズキ・〆鯖・平スズキの卵の炊いたん
     長野 小野酒造 夜明け前 純米吟醸生一本 生酒
  • 柳カレイ酒蒸し
     神奈川 川西屋 丹沢山 山廃純米酒 備前雄町 火入
  • 切り干し松前漬け
  • 自家製塩辛
  • 旬の握り寿司五貫(こはだ・真鯛・みる貝・烏賊・鮪)
  • 粕汁(神亀酒造の酒粕使用)
  • バニラアイス 古酒と共に
     千葉 寺田本家 熟成甘口酒 花啓く
 
酸味がやや強めなお酒と、菜の花の酢味噌がけの相性の良さ。おーいしー♪ 乾杯酒は、お酒に弱い女性にも好まれそうな、甘口の(正直、好みな方向よりはかなり甘めの)苺のお酒から。
 
後で検索したら「ワインにイチゴ果汁に炭酸を加えた季節限定のリキュール」とあったから、日本酒ベースというわけではなかったのかな。ラベルのイラストがトナカイで可愛らしかった。
 
そして、すぐに日本酒へ。
軽やかな酸味のある、でも後味はしっかりと存在感のある「阿櫻」と、方向の違う酢の酸味が心地よい菜の花の酢味噌がけ。
 
柳カレイの酒蒸し。立派なサイズが1人1尾♪ 「子持ちだったのでこれも炊いてみました」と、卵を煮たのも添えられた、平スズキのお刺身と、脂の乗った〆鯖には、「優等生」な味わいの山田錦を醸した「夜明け前。
 
たまらなく好みだったのは、備前雄町の「丹沢山」。こっくりどっしり、良い意味での雑味があるこのお酒に、1尾丸ごとふっくらと蒸した柳カレイがお似合いだった。
 
「下に敷いた昆布も、お好きな方はどうぞ召し上がってください」
と言われて、昆布ももぐもぐ。
 
松前漬けは特段好物というわけではないけど、この切り干し大根入りのは美味しかった~。 酢で和えた切り干し大根を混ぜた、このお店オリジナルの松前漬けと、自家製の塩辛は新潟の辛味調味料「かんずり」が入る、じんわりピリ辛味。
 
御主人の創意工夫が良い感じに感じられる、どれも美味しいお料理だった。
 
カウンター席ということで、握られる都度目の前にやってきたお寿司は、こはだ・真鯛・みる貝・烏賊・鮪の順で。ほのかに赤い酢飯は、「赤酢を使っているのかな?」と思ったら、やはりその通りだったみたい。
 
「回らないお寿司」は久々に口にした気がするけれど、たいそう美味しいものだった。ふわっと程よい握りの具合とか、酢飯のほのかな温かさとか、ピシッと美しい寿司ネタとか、とっても素敵。
 
「神亀」の酒粕を使ったのだという粕汁を最後にたんまりいただいて、その頃にはすっかり良い気分に酔っ払ってしまっていた。
 
食後のデザートは、「古酒をバニラアイスにかける」という、面白い品を。「熟成甘口酒」が本当に甘くて、不思議な美味しさだった。甘味の何かを添加したとかではなく、最初から甘く造った生酛を寝かせたものなのだそう。
 
色合いは古酒だけれど、古酒独特の風味は見た目よりもぐっと軽く、「古酒入門」としては手頃な1本だったと思う。事前にリストを見て「わーい古酒だー」と思ってしまった私は(おそらくだんなも)、ちょっと肩すかしというか、「うーん、そう来たかー」という感じだったりした。
 
なんだろう、これはこれで美味しいお酒なのだけど、これをもって「古酒って美味しいんですねー」と思われたら、なんかちょっと違うんじゃないかな、というか。そんな感じ。
 
一緒に飲み歩いている私とだんなですら、おおむね同じ方向を向いているとはいえ「好みど真ん中のお酒」というのは違っているから、なかなかこういうイベントで「何もかもが好みど真ん中だった!」で終わるのは難しい。
 
でも、お料理に合わせた日本酒を楽しむというのもあまりない素敵な体験で、温度を変えつつお燗と常温のお酒を試せたのも面白かった。
 
で、イベント終了後は、徒歩5分ほどのところにある大好きな酒屋さん「岩崎酒舗」で日本酒のお買い物。
いつもはあまり愛想の良くない御主人が、今日はたいそう饒舌でなんだか御機嫌だった。「おでん」に似合うお酒を見繕ってもらって、ボドゲ会で提供する梅酒も買って、そして同行の友人は
「このお酒についてる札、なんですかー?おもしろい……」
と、この酒屋さん特有のプレゼンにわくわく顔で「三つ葉の卵とじ」札のお酒を購入していた。
 
そう、このお店、お酒それぞれに「角煮」とか「わかさぎの南蛮漬け」とか、似合う料理が手書き荷札で無造作にくくりつけられている。
「そこはわかさぎなんだ?鮭じゃダメなんだ……?」
と笑ってしまうようなこだわりが、たまらないのだった。
恵比寿 「中国茶房8」にて
 ザーサイ \280
 広東風チャーシュー \360
 きゅうりにんにく和え \350
 北京ダック \2888
 煮込み豚肉ラー麺 \880
 豚肉チャーハン \880
 檸檬杏仁豆腐 \360
 アイス黒烏龍茶 4×\330
 生ビール 2×\640
 コーラ 2×\310
で、ちらっとカラオケボックスで数時間過ごした後、そのまま恵比寿で夕飯食べてしまって帰ることに。
 
お昼から一緒だった友人と、あと今日は別行動だった息子とも合流して、4人で「中国茶房8」に行ってきた。なんかこう、無性に北京ダックが食べたくて(私が)。
 
暫く値上げ価格だった北京ダック、創業15周年ということで、「創業当時の値段である"一羽丸ごと2,888円"で改めて北京ダックファンの皆様へ提供することができるようになりました」とのこと。
 
数日前にこの案内を見つけて、「わー、北京ダック安くなったー!食べたーい!」と盛り上がってしまったのだった。
 
「中国茶房8」にて、久しぶりの北京ダック~♪♪♪ 4人で食べるくらいでちょうど良い北京ダック、恭しくテーブルに「こちらが焼き上がりました~」と持ってきてくれ、脇のワゴンでざっかざかとさばいてくれる。
 
このお店のダックは北京式の、「肉ごと食べる」系。
 
高級中華料理店で食べる、皮だけの広東式も、それはそれで高級感があって嫌いではないけれど(大好きだけれど!)、でも、「北京ダックをもりもり食べる」時にはやっぱりこちらの肉つきの方が圧倒的に好物だ。
 
野菜やたれ3種、皮が12枚ついて、3000円ちょいちょいです。しあわせー♪ こんな感じに、肉がこんもり。
 
野菜皿には、きゅうりと長ねぎと、揚げたワンタンの皮。たれは3種、甜麺醤、辛口甜麺醤、レモンだれ。
 
皮(カオヤーピン)は12枚やってくるので、皮1枚に肉2切れくらいを乗せてしまうのが程よいバランスだ。
 
豪快に、ぐるぐる巻いてもぐもぐ食べて、その後にセットで、春雨たっぷりのダックのガラスープと、鴨肉と野菜のピリ辛炒め「ヤーツァイ」 もやってくる。
 
他の小皿料理系は、安っぽい味のものやハズレのものもちょいちょいあるものの(初めて頼んだザーサイが、めっちゃ辛くてびっくりした……)、総じてお安く、幸せなお店。
 
今日もたらふく楽しめた。中国醤油を使ったのだろう、こっくり味の豚肉炒飯もなかなか良い感じ。最後に口をさっぱりさせたくて頼んだ杏仁豆腐もたっぷりサイズで笑ってしまった(頼んだのが私だけだったので皆に手伝ってもらった)。
 
お酒と美味しいもので一日楽しかった日曜日。ああ、明日が月曜じゃなくてもう1日休みだったらもっと最高だったのにー。